第669回 IBSについて その3

今朝の東京は昨日と打って変り、朝から肌寒い1日のスタートです。
今日はIBSの改善に有効な機能素材などを紹介します。

一時期に比べて少なくなったのかもしれませんが、日本でもイギリスやアメリカのアロマセラピーのスキルを習得したアロマセラピストがいます。アロマセラピストの中には、特にアメリカで学んできたセラピストの方の中には、IBSの改善にペパーミントオイルを頻繁に使う方が少なくありません。私もハーブ療法の講義を受けていたときにペパーミントオイルの作用については勉強してきました。
ペパーミントオイルに含まれる精油成分としてのメンソール(menthol)には、筋肉の弛緩収縮に作用する働きがあって、腸(大腸)のけいれんを抑え、腸のぜんどう運動をリズミカルに促す作用があります。1997年に発表されているペパーミントオイルによるIBS症状の改善効果の報告を見ると、腹痛、消化不良、下痢、ガス、お腹が頻繁に鳴るといったIBSの諸症状が大幅に改善されています。
ペパーミントオイルはそのままで飲むには食道、胃への刺激が大きいので、通常はカプセルが腸に届くようにオイルソフトジェルタイプの特殊なカプセルに詰めてあるものが使われます。これを食事の20分前に飲むように指導します。
ペパーミントオイルを使うときに注意しなければならないのは、GERD(逆流性食道炎)を持った方に対してで、GERDの症状を悪化させることがあるため、ペパーミントオイルの使用に際してはこの点に注意する必要がありますね。

消化不良をともなうIBSとGERDをともなうIBSののクライアントにはアーティチョーク(Artichoke)の葉から抽出したエキスが有効ですね。
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アーティチョークは和名ではチョウセンアザミです。アーティチョークは日本でも夏にマーケットに出回ることがありますし、レストランで前菜やビールのつまみに出されることがありますが、塩ゆでしたアーティチョークはなんともいえないおいしさで、大きな声では言えませんが、おろしたニンニクを加えたマヨネーズをつけて食べると止まらなくなります・・
by nutmed | 2009-10-21 11:04