第972回 小児ぜんそくの改善 その1

今日はクリスマスイブです。街を彩る光のページェントが1年で一番きれいな日かもしれませんね。
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さて、今日は小児ぜんそくについてです。
成人(15歳以上)に現れるぜんそくの原因の約80%は、2-5歳の小児期にその背景が作られるという報告があります。実際、小児期にしっかりとぜんそくの原因となる原因を、ステロイドなどによる薬物療法ではなく、根本的な背景を確認して治療と生活改善をすることで、成人にんあってからのぜんそく症状を抑えることができます。
これは最近の研究発表などではなく、今から300年以上もまえの1698年に英国のドクターが報告している、小児ぜんそくに関わる体内環境の変化に端を発しおり、その後も英国で研究が続けられ、1931年にその「ある背景」と小児ぜんそくに確実性の高い背景があることが報告されています。
その「ある背景」とは胃酸の分泌量です。1931年にロンドンの小児ぜんそく専門病院のどDr.Brayは、6-12歳までの200人のぜんそくを持った小児の体内環境を調べていたところ、実に80%の小児で胃酸が全く分泌されていないか、分泌されていても僅かな量しか胃酸がでていないことを確認しました。
一方で、ぜんそく患者に特有のゼーゼーと言う呼吸音(喘鳴音)は、ぜんそく患者、特に小児では呼吸困難に至る非常に厄介な症状でもありますが、この喘鳴音の軽減にビタミンB12が非常に有効であることは、1950年代に多くの研究報告が発表されています。何故ビタミンB12が喘鳴音を抑える働きがあるかについては、詳細な原因背景はわかっていませんが、小児ぜんそくの子供にビタミンB12の点滴または筋肉注射を一定期間行うことで、喘鳴音は明らかに低下し、ある報告ではビタミンB12の筋肉注射を行った83%の小児で喘鳴音が著しく改善したことが報告されています。私がこれまでにカウンセリングをした小児ぜんそくのお子さんの中で、主治医にお願いをして1カ月から3カ月間筋肉注射を一定の間隔で行ってもらったお子さん14人については、10人が明確に喘鳴音が減り、そのうち6人では喘鳴音が全くなくなりました。

何故小児ぜんそくのお子さんにビタミンB12が有効であるかの背景ですが、ここまできて「わかった!」という人は、私のブログのヘビーリーダーかつ良く理解している方ですね。
このブログでは何度も紹介していますが、ビタミンB12が腸で吸収されえるためには、胃酸は必要不可欠なものです。したがって、1931年に英国のDr.Brayが報告しているように、小児ぜんそくの子供の多くが胃酸の分泌が悪いために、ビタミンB12の不足を来すというわけです。

では何故小児ぜんそくの子供たちの80%以上で胃酸の分泌がわるいのでしょうか?
その背景は次回に・・・

クリスマスイブの今日、皆さんの多くが色々なイブの過ごし方をすることと思います。
家族で過ごす時、恋人と過ごす時、友人と過ごす時、ひとりで過ごす時、全ての時が穏やかで幸せな時間でありますように。
そして、くれふれも暴飲暴食には注意してくださいね。

I wish you all have very Merry Christmas !
by nutmed | 2010-12-24 16:13