第T73回 水分補給について  その2

第T73回 水分補給について  その2_d0070361_7442896.jpg 今朝は知人から貰った情報で、朝から憂鬱なスタートです。原子力安全委員会が3月下旬に、いわき市川俣町、飯舘村など、福島県内の第一原発周辺の市町村に住む子供およそ1000人を対象に放射線被爆の状況調査をしていたことを公表したようです。驚くべきは、45%の子供たちが甲状腺に被曝していたということです。今までの一連の発表内容を想像すると、この45%という数字は「少なく見積もって・・」ということだろうと思わざるをえません。この中で、多くの子供の被ばく量は、甲状腺機能に影響を与える被ばく量であるとみられています。

さて、気を取り直して今日は水分補給の2回目です。
通常の生活でも水分はまめに補給する人間の体は、呼吸することによっても水分が失われます。運動をしていない通常の生活時にも、平均して1時間に50-100ccの水分が失われていますので、水分の補給は必要です。特に、夏場は気温の上昇だけでなく、エアコンによって想像以上に体の水分が蒸発して失われますので、意識して水分を摂ることが重要です。
通常生活時の水分補給の目安としては、冬春秋は1日あたり体重の2%を目安、夏は1日あたり体重の2-3%を目安に考えるといいでしょう。

解毒を促がすための水分補給
人間の体には、本来あってはいけない毒物や化学合成された物質が日常生活の中から入り込んできます。例えば、水銀や鉛、ヒ素といった重金属、環境ホルモンとして叫ばれているダイオキシン、食品の漂白剤、抗生物質などがそうです。我々の体に入り込んだこれらの物質を体外に排泄するために働いている臓器の1つが肝臓です。体内に入り蓄積した毒物や化学合成物質は、血液を流れ肝臓で分解できるものは肝臓で分解され、腎臓を経由して尿で排泄されます。この一連の流れを「解毒」と言いますが、もうおわかりのように、解毒には水が重要な働きを担っています。体全体の水分の約70%を構成しているのが血液で、体内の毒物や化学合成物質を運んでくるのはその血液です。また、肝臓が正常に働けるように栄養素やミネラルを肝臓に運ぶのもまた血液です。更に、肝臓で分解された毒素が尿から排泄されるためには、血液が重要な役割を担っています。したがって、体内に十分な水分が維持できていないと、現代生活では避けられない毒物や化学合成物質を解毒することができ難くなるわけです。
by nutmed | 2011-07-07 08:03