第1150回 ハーブについて その2

昨日のブログでも紹介しましたが、糖化を抑えるハーブティが完成し、年明けから正式に販売となります。詳細は近々にアップします。

さて、今日はハーブについての2回目です。前回紹介した以外のハーブの有効成分について紹介します。
粘液成分
精油などのように有機溶媒やアルコールでは溶けない成分で、非常に粘着性の高い成分です。多くは樹皮から抽出されます。
配糖体
糖分とそれ以外のアグリコンを総称して配糖体と言います。アグリコンは発酵や酵素によって分解された糖分のあとに残った物質で、通常植物の糖分はこのアグリコンと結合した大きな分子の形で存在しています。
サポニン
ハーブのなかでも人のホルモン作用に似た働きをする素材に多く含まれる成分です。人が体内でも造ることができるステロイド(性ホルモンの基になる)に非常に似た構造をしたもので、ブラックコホッシュや大豆などに多く含まれています。
タンニン
お茶や柿に含まれることでも有名な渋味成分のタンニンですが、血液の中に含まれるタンパク質を凝固させる強い作用を持った成分でもあります。
ビタミン・ミネラル
あまり知られていませんが、ハーブ自体をビタミン・ミネラルの摂取源として使用することはめずらしくありません。目的とする病気や予防効果を狙った場合、対象となる人の体内環境によってはいわゆるサプリメントとしてビタミン・ミネラルを摂取するのではなく、ハーブからビタミン・ミネラルを摂取することが最適なこともあります。

*食前茶の勧め
食事の前に「何を飲む?」と言われれば、「とりあえずビール」中にはワインやシェリー酒などを飲むことが一般的ですね。確かに食前酒の効果はいまさら言うまでもありませんが、おいしい食材に豊富に含まれる栄養素を確実に吸収するために食物の消化分解を促進したり、脂質の分解を促進する作用効果を持つハーブは少なくありませんので、食前にハーブティという習慣は栄養素の消化分解にも効果があります。

by nutmed | 2011-12-21 06:47