第1229回 慢性疲労、光過敏、副腎疲労の改善に自然塩

ここ2カ月間ほど、カウンセリングで対応したクライアントの症状改善に塩が有効に働くケースが数件見られました。塩と言っても、一般の家庭で汎用されたり、惣菜、加工食品、レトルト食品などで使用されるナトリウム80%以上含まれた「ナトリウム塩」ではなく、海水でつくられた塩や岩塩など、カリウムを始めマグネシウムなどのミネラルが豊富はミネラル塩です。
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クライアントの多くが副腎疲労の初期レベルから中程度レベルに顕著な副腎機能亢進状態で、この背景にはナトリウムの過剰摂取をベースとして、メンタルとフィジカルの両面のストレスが恒常的にある方です。
メンタルストレス、感染症、アレルギーなどが原因でコルチゾールの生産量が過剰になり機能亢進状態になると、電解質(ナトリウムとカリウム)及び水分の調整を担う鉱質コルチコイドホルモン(アルドステロン)の生産と分泌が低下状態になることで、細胞内のカリウムが細胞外に移動促進させ、尿からのカリウム排泄量が増加しカリウム量が低下します。結果として細胞外のナトリウムが細胞内と血液中に移動し増加することによって血圧が上昇したり、頭痛、情緒不安、光過敏、臭気過敏などの症状が現れることがあります。
このような状態の時に、食卓塩、クッキングソルトなどのナトリウムが過多なナトリウム塩を食事や飲料水から過剰に摂取することで、益々副腎の働きに負担をかけることになります。
この2カ月ほどの間に対応したクライアントには、食事でのナトリウム塩の摂取をやめ、天然塩としてのミネラル塩に変えてもらうことと同時に、毎朝コップ一杯の水またはぬるま湯にふたつまみほどのミネラル塩を入れ、起床後すぐに飲んでもらいました。これらのクライアントの共通症状として、朝、なかなか起きられない、午前中は頭がぼんやりして力が入らず集中力に欠ける、すぐに疲れて眠くなる、横になりたくなるなどの症状があります。この塩水を朝一番で飲んでもらったクライアントは6人で、内4人は2日目に体調の変化を感じています。具体的な変化は起床で、塩水を飲んだ後にいつものダルさやぼんやりする感じがなく、全身に力を感じる変化を体感したようです。
実はもう1例興味ある女性がいました。知人の女性で、少し前から疲れやダルさが中々取れず、フラフラするような症状まで出始め、病院で検査したところ、貧血が疑われ鉄剤を処方されてきたようです。ただ、その後も症状は期待するほど改善しなかったようで、久しぶりに彼女に会ってこの話を聞いた私は、何かほかに薬やサプリメントは飲んでいないかの確認をしてみたところ、最近体の浮腫みが気になっていたので利尿剤をもらって数週間飲んでいたとのことでした。この時点で彼女の症状の原因は貧血もあるかもしれませんが、圧倒的にナトリウムとカリウムのバランスに変調をきたしている可能性を考え、生理食塩水の点滴を受けてもらうようい勧めました。点滴が終わると、随分体が楽になり、ダルさや疲労感も随分軽くなったとのことで一安心でした。多くの利尿剤は浮腫みの原因となるナトリウムの吸収を阻害したり、尿からの排泄を促進させる働きのある薬ですが、ナトリウム量が低下することでカリウムが細胞外から細胞内に移動促進され、細胞内のカリウム濃度が増加します。細胞内のカリウムが過剰になると副腎の働きに影響を与えることとなり、ステロイドホルモンであるコルチゾールの生産と分泌が低下し、逆に電解質の調整を担う
コルチゾールの生産及び分泌の低下による不足が原因で副腎の機能が低下する鉱質コルチコイドホルモン(アルドステロン)の生産と分泌が増加することで、する。一方で尿からのナトリウム排泄量が増加し血中のナトリウム量が低下し、結果としてナトリウムとカリウムのバランスは更に悪くなします。この状態は副腎機能の低下状態で、最近ネットデモ話題になることが多い「バーンアウト」と言われるような、極地の疲労困憊、集中力の欠如、感染しやすい状態、傷の治りが遅い、突然の蕁麻疹、低血糖、甲状腺機能低下症などの引き金を引く可能性があります。ダイエット目的で安易に利尿剤を使う女性が増えているようですが、ナトリウムとカリウム野バランスは命にもかかわるほど影響力の強いものだということを考え、安易に使用するべきではないと思います。
もちろん、このような症状を持った人の全てに天然塩水が有効だとは言えませんが、これらの症状がある場合には、一度ナトリウムとカリウム、クロールと行った電解質の状態を確認してみてはいかがでしょうか。血圧の上下が激しい人、強い低血糖症状、腎臓機能に問題がある人では塩水の使用については注意してください。
by nutmed | 2012-10-11 15:04