臨床栄養士のひとり言

ブログトップ | ログイン

第1237回 塩による慢性疲労の症状改善報告例

アメリカの東海岸は近年まれにみる巨大なハリケーンの来週によって、丸2日感ほぼすべての都市機能が失われています。先週私がいたアメリカ西海岸もこの時期には珍しい連日の雨雲発生も、実はこのハリケーンの間接的な影響があったそうです。世界的に大都市が自然の猛威にはなすすべがなく、脆弱な状態を露呈した結果になりましたが、その気象の変化の背景にもわれわれ人間の影響があることを忘れてはいけないですね。

さて、今日の話題は先日紹介した塩による慢性疲労症状の改善の続報を少し紹介したいと思います。
北海道在住の女性で、以前から自己免疫疾患とアレルギー症状を伴う体調不良、特にエネルギーの枯渇感や慢性的な疲労、便通障害などで長期間悩んでいる方です。かかりつけの病院で症状の改善を進めてきていますが、期待する状態までにはいたっていない状況でした。以前の私のブログをたどっていくうちに、自分の症状が小麦グルテン不耐性による症状に類似していることがわかり、独自に小麦(グルテン)食材を避ける食生活をはじめたところ、従来から残っていた気になる症状のいくつかに改善が見られ、さらに小麦食品除去を続けていくことで体調もよくなってきたとのことです。ただ、完全に体調が良好な状態、期待する状態までには至っていないことから、直接メールでの相談をいただきました。
この女性の小麦除去食生活による症状の改善を見る限り、多かれ少なかれグルテン不耐性が背景にあることは濃厚で、直接的にも間接的にも副腎の働きに影響が出ていることから、エネルギーの枯渇感や慢性的な疲労、睡眠不良などがあるものと考えられたので、以前ブログで紹介しあようにナトリウムとカリウム、その他のミネラルのバランスの良い自然塩を、副腎の機能が立ち上がり、スパークが入る早朝に水に溶かして飲んでいただくようにアドバイスをしました。
先々週のアメリカ出張前夜にこのアドバイスをして、吐き気、めまい、むくみなどの症状に注意しながら1週間継続して早朝の塩水接種を続けてもらいました。この月曜日にこの女性からメールをいただき、塩水を飲み始めてから、いつも辛いと感じていた通勤途中の坂道が無理なく平気で登れるようになり、仕事後に1時間ほど歩いて買い物もできるようになり、何よりも睡眠の質が向上し、ぐっすり眠ることができるようになって、エネルギーの枯渇感や疲労感もかなり少なくなってきたということです。
おそらく、この女性の場合には、長期間グルテンに対する過敏状態が続いてきたことで、腸の働き、神経、特に自律神経機能への影響が慢性化してきたことで、副腎の働きを左右する電解質ミネラルのナトリウムとカリウムがアンバランスになった可能性が考えられます。
最近では塩分に注意する食生活を送っている国民が多くなっているので、にわかに自分がナトリウムとカリウムのバランスが崩れていると感じる人は少ないと想像します。しかし、私の経験と実感では、この10年ほど日本人の中にも明らかな副腎披露や慢性疲労が増えており、その原因の1つに電解質のナトリウム過剰と、それを招くナトリウムの過剰摂取があると思っています。 ナトリウムの摂取源としては確かに食塩、テーブルソルトなどの合成された塩が多いと思いますが、意外に侮れないのは、毎日皆さんが食べる加工食品の添加物として使われているナトリウムでしょう。スナック菓子やファストフード、炭酸飲料水、最近ではエネルギードリンクなんていうたぐいもその1つです。
by nutmed | 2012-10-31 09:55