第1298回 大豆、小麦アレルギーでも大丈夫な醤油

以前からこのブログでは、食物アレルギーや食物不耐性をテーマに取り上げてきていますが、私が東京神田淡路町の神尾記念病院と青山外苑前クリニックで行っている栄養カウンセリングに訪れるクライアントを含めて、ここ数年、食物アレルギーの症状を訴える人が増えているように感じています。
それは、以前からも潜在的に存在していた人たちのケアの受け皿が、ネット上を含めて多くなったことによるものなのか、別な理由で、食物のタンパク質に対する不耐性反応を持つ人が増えているのかの詳細は不明ですが、症状を持つ人が増えて顕在化していることは間違いないことだと思います。

以前から日本人に多い反応食材としては大豆、小麦がやはり多く、続いて乳製品、卵でしょう。これに加えてここ2年ほどの私がカウンセリングを行っている2つの医療施設での統計を摂ってみると、あわび、牡蠣、しょうが、キウィがあげられます。実際にすでに皮膚炎のような症状を持つ人や、体表面に症状はないものの、腸の働きや精神的な症状が現れている人がすくなくありません。

日本人の食生活を考えると、最も厄介な食材は大豆、小麦、卵ではないかと思います。実勢に除去食メニューや回転食メニューを勧める中で、この3つの食材、特に大豆と小麦は日本人の食生活の中では、完全に所京することは至難の業と言ってもよく、こうしたメニューの食事を進めていくうちに、過度のストレスを感じて、症状が悪化、特に精神的に不安定な症状が憎悪するケースを私は目の当たりにしてきました。

昨年、ある縁で食物アレルギーについてのアドバイスをさしあげた、香川県東かがわ市にある醤油醸造の老舗「かめびし屋」さんの岡田社長からご丁寧な手紙とともに、2年間かけて完成した、大豆と小麦にアレルギー反応を持つ人用の醤油「しっかり醤油」が送られてきました。
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味は一般的な醤油に比べて色はたまり醤油のように濃いのですが、味はまろやかで、まさにじっくり時間をかけて醸造された味わいを感じます。
材料を吟味し、醸造塾生の方法を手さぐりでつかみ、何度も行政の窓口や大学研究室に通って、ほぼ100%無反応の醤油の開発に至ったそうです。この8月には全国各地で開催される小児アトピーキャンプを廻って商品のモニターと紹介をスタートするとのことで、私も陰ながら応援してます。

興味のある方は直接かめびし屋さんのサイトからお問い合わせしてみてください。
by nutmed | 2013-07-05 13:11