第1305回 自分の体内環境に正直に向き合いましょう

先週土曜日は午後から東京の新富町で、私のジュースde栄養セミナーの3回目を開催しました。 多くの方に参加頂き生協のうちに修了しました。次回は10月6日(日)に第4回目を開催の予定でおします。
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最近、ブログの読者の方が神尾記念病院アンチエイジング外来と青山外苑前クリニックにカウンセリングの相談に来院することが多くなりました。その中の悩みの上位を占めているのは、慢性疲労、アレルギー(食物耐性)、腹部膨満、臭気過敏です。
そしてその多くの方に、食物耐性(特に小麦グルテン)と胃酸が背景に潜んでいることが少なくないようです。実際に、クライアントさんの多くが、現在の胃酸の状態を確認してもらい、胃酸と消化を促進する栄養指導をした翌日に、今までになかった実感をする人も少なくありません。
クライアントさんのほとんどが、長い時間をかけ、好むと好まざるに関係なく、現在の症状を作り上げてきてしまっていることから、すぐに改善というわけにはいきませんが、何よりも本人が長らく実感できなかった、食欲、睡眠、便通など、比較的早い段階で体調の変化に遭遇することができる人も決して少なくはありません。
ただ、人間の性とでもいえばいいのか、改善の兆しが出始め、徐々に改善度合いが進むことはいいのですが、なぜそのような症状をつくってきたのかの背景を忘れてしまうことも少なくないようです。
栄養療法だけでなく、慢性化した症状の改善を進める際に、もっとも重要なポイントはここにあります。
化学的に合成された薬で、症状の上っ面を抑えたり、問題のある細胞組織を切ることと異なり、その症状の根底に潜んでいる原因や背景がなぜ生まれたのか、また、それに気づかぬ生活を続けてきたことに目を向けることを避けてはいけません。
折角、症状や悩みの問題が解決しても、それを生み出した原因背景を忘れることで、再びその問題を繰り返すことは、残念ながら多いといえます。
現代社会においては、本人の意思や望むことに関係なく、周囲の環境は刻々と変化をします。それに伴い体内環境も否応なしに変化を余儀なくされます。
自分の体内環境に自信を持つことは大事なことですが、その自信も日常から自分の体と向き合って、体内環境の変化に耳を傾けることがあってのことですね。

ついつい忘れてしまう傾向がある、自分の体との対話。 ぜひ、ご自分の体内環境を知り、塵が積もって山のように大きな問題にならぬよう、日ごろの体との対話を心がけてください。
by nutmed | 2013-07-29 08:20