第1374回 硫黄不耐性とキレーション療法

今日のテーマの硫黄不耐性については以前のブログで紹介していますので、予習を兼ねて覗いて見てください。
最近私自身がケアしているクライアントさんと、友人のカイロプラクターが経験した、水銀などのキレーション療法での気になる注意点を紹介したいと思います。
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日本でも10年前に比べると、ここ数年で圧倒的に増加している水銀など重金属の爪や毛髪による分析とともに、それらを排泄させるためのキレーション療法です。 医療施設で行われるキレーション療法、特に水銀の排泄のためのキレーションでは、DMSA(経口投与)、DMPS(注射投与)がポピュラーだと思います。
私が過去に経験したケースでは、14例、先日友人のカイロプラクターの施設で1例、医療施設で勧められ、このDMAAというキレート剤の投与を開始してからすぐに、体調不良、特に胃腸の働きにかかわる不具合を訴えた方がいました。
全ケースに共通していたのは、硫黄に対する過敏反応(不耐性)でした。これらの人に、ニンニク、キャベツ、ブロッコリ、ニラなどの硫黄を含む食材を食べると同じような症状が出ないかを確認すると、全員が胃腸の状態が不良になったり、頭痛がするということがありました。キレーションで使用するDMSA、DMPSは硫黄を配合した含硫剤なので、硫黄に不耐性反応を持っている人には使用は注意する必要があるだけでなく、これらのキレート剤を使用したキレーション療法を行うに際しては、患者に事前に問診で硫黄に不耐性がないかを確認する必要があります。
勿論キレーションを選択することを考えている人も、自己防衛の知識として、自分に硫黄不耐性がないかを確認することも必要だと思います。
by nutmed | 2014-12-02 17:23