臨床栄養士のひとり言

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第1464回 視力機能の改善にオメガ-3摂取を考える

必須脂肪酸(EFA)については私のブログで以前から幾度も取り上げてきたテーマですので、読者の皆さんはその重要性は認識していると思います。
脂肪酸は脂肪の構成要素で、細胞、筋肉、神経および器官の正常な作用機能にとって重要な物質です。 脂肪酸はまた、血圧、心拍数および血液凝固を調節するのを助けるホルモン様化合物の産生に必要です。それだけ重要な物質であるにもかかわらず、私たちの体はそれらのいくつかを生み出すことができないので、必須脂肪酸(EFA)と呼ばれるいくつかの脂肪酸を食事で摂る必要があります。

必須脂肪酸EFAには、オメガ3脂肪酸およびオメガ6脂肪酸がありますが、特にオメガ3脂肪酸が眼の健康に有益であることが報告されています。
オメガ-3脂肪酸には、ドコサヘキサエン酸(DHA)、エイコペンタエン酸(EPA)およびα-リノレン酸(ALA)が含まれており、食材としては、サバ、イワシ、ニシン、サーモン、タラなどの白身魚の油のほか、オキアミなどに含まれています。

ドライアイなどの眼性症状の予防改善に際して推奨される、成人1日あたりのオメガ-3摂取量は、1日あたりEPAとして180-250mg、120-200mgのDHAを含むオメガ3脂肪酸になります。

ただ、これだけの量のオメガ-3を毎日魚で摂取しようと考えると、なかなか難しいかもしれませんね。

その場合にはこれらのオメガ-3が配合されたサプリメントカプセルを食事と一緒に摂ることがお薦めです。


いくつかの臨床研究では、オメガ3脂肪酸が乳幼児の正常な視覚発達に不可欠であることを報告しています。DHAを含むオメガ3脂肪酸は母乳中に存在するとともに、乳児用調製乳にも添加されています。 一方で、オメガ-3脂肪酸は人間が体内で生産することができない必須脂肪酸ですから、妊娠中の母親が必須脂肪酸であるオメガ-3の摂取不足または欠乏になれば、母乳中には供給できにくくなります。

妊婦の食事中のDHAを含むオメガ3脂肪酸の適切な摂取量は、正常な乳児視覚発達において重要です。

American Journal of Clinical Nutritionに掲載された研究では、母親が妊娠4ヶ月目から出産までDHAを含オメガ-3サプリメントを服用していた場合では、出産後2ヶ月齢で平均以下の視力を有する可能性が高まることを報告しています。





by nutmed | 2017-02-06 12:02