臨床栄養士のひとり言

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第1466回 コレステロールとオメガ-3

何においても白黒、善悪をハッキリさせたがるのは日本人のいいところでもあり悪いところでもあるのでしょう。コレステロールもその1つですね。 ただ、困ったことに、「コレステロール」というものがすべて悪者扱いされる傾向もあるように感じているのは、わたしだけでしょうか。 コレステロールは生命の営みにおいてはなくてはならない脂でもあり、ホルモンをはじめ様々な生命活動の必需品でもあります。 ただ、不必要に増えることは逆に細胞臓器の働きに悪い影響を与えることも事実ではあります。善悪のラベルを付けることから始めるのではなく、それぞれのコレステロールが担っている役割(プラスの役割とマイナスの役割)を理解しておく必要があると思います。
私は、クライアントさんにコレステロールのコントロールを考えた食事アドバイスをする場合、目標はLDLコレステロールを減らし、HDLコレステロールを上昇させて健康被害リスクを軽減することを理解してもらいます。 日本でも近年、「メタボリック症候群の予防」と称した国策が、コレステロール値を維持する最善の方法についていくつかの混乱を招いたことががありました。
アメリカでは、2015年に新たな食事ガイドライン(DGA:Dietary Guideline America)が発表されましたが、この中で、日本でもコレステロールの誤解を招いた
卵黄、全脂肪乳製品、赤身肉などの動物性食品に含まれる食物コレステロールの推奨限度額をもはや提供していません。
一報で、より具体的にコレステロールコントロールに重要な食事パターンに従うことを奨励しています。それは、食物コレステロール、飽和脂肪およびトランス脂肪のうち、多価不飽和および一価不飽和脂肪酸の積極的な摂取が有効であることです。
新たなDGAが発表されて以降、多価飽和脂肪酸であるオメガ-3は、コレステロール(LDL)の抑制物質として意識しないといけない脂として再認識され始めています。つまり、体がそれを独自に産生することができないため、食事から食べる必要があります。
オメガ3には、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)、α-リノレン酸(ALA)の3種類があります。
EPAとDHAは主に魚介類に含まれています。 ALAは、亜麻仁やクルミなどの植物に由来します。
アメリカ心臓協会は、体に十分なEPAとDHAを供給するためには、週2回の魚(サケ、ニシン、サバ、マグロ、イワシなど)を摂取することを推奨しています。
幸い、アメリカ人に比べ日本人の食卓に並ぶ魚の回数も量も多いように思いますが、が、近年の日本人の食生活を考慮するとそれでも不足していることは決定的だといえるでしょう。
これは人間に限ったことではなく、同じ哺乳類の牛や豚の肥育でも同様の状況が始まっています。皆さんは「Glass Fed beef」とか「Glass Fed Milk」という言葉を聞いたことがありますか? 穀物や合成飼料で育てるのでは無く、栄養価が豊富な牧草だけを食べさせて育てた豚や牛の肉や牛乳のことで、これらには一般の飼料で育てた家畜よりも必至脂肪酸の含有量が多いとされています。
近年、日本にも上陸しているコーヒーのプライベートブランドスタンドの中に、コーヒーに加えるミルクやバターはすべて「Glass Fed」のものを仕様していることをアピールするショップも見かけるようになりましたし。
食事で摂取できない部分をオメガ-3のサプリメントで補充することは有効だと思います。その際、私がお薦めしてきているのは魚油、特にタラの肝油です。
タラの肝油サプリメントは一般にカプセル形態で販売され、EPAおよびDHAのほか、ビタミンA,ビタミンDを含有しています。 タラの肝油は安心して副作用がなく安心して使っていただけますが、血液が凝固(固まる)し難くなる性格をもっているので、出血性症状の(脳卒中など。また出欠を伴う手術の)管理には注意が必要ですので、このような条件環境にある場合には石や薬剤師に相談する必要があります。


by nutmed | 2017-02-09 14:34