臨床栄養士のひとり言

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第1467回 カンジダ菌と糖尿病 #2

1月24日に掲載しましたカンジダ菌と糖尿病の記事について、糖尿病の治療を行っている内科医や食事指導している管理栄養士の読者の10人ほどから、もう少しくわしく教えて欲しいとのメールをいただきましたので、今日は、少し難しくなるかもしれませんが紹介します。

まず、おさらいですが、糖尿病には3つのタイプがあり、タイプ1(1型)または自己免疫性糖尿病、タイプ2(2型)、成人発症と呼ばれるもの、そして タイプ3(3型)糖尿病は、メタボリックシンドロームの1つと考えられおり、肥満、高血圧、脂質異常症などから生じるので、血中脂質が上昇しています。

血糖コントロールは主に膵臓が生産分泌し、体内でグルコースを細胞内に送り出すインスリンによって行われます。血糖コントロールは、副腎で作られるコルチゾールにも影響を受けます。コルチゾールは、空腹、絶食など血糖値が低下すると副腎で盛んに作られ、血糖値を上昇させようと作用します。。脳はそれを感知し、コルチゾールによってグリコーゲンと呼ばれる貯蔵されたグルコースを放出させ始めます。

余談ですが、ストレスなどにより副腎が疲弊する副腎疲労が募った人の多くに、低血糖症状がみられる背景には、副腎が緊急的に血糖値を上昇させるために働くことができなほど副腎疲労が強くなっていることもあると考えます。近年は、過激な、そして不必要に、また自分の体内環境を把握でずに行った糖質制限と副腎疲労のコンプレックスの人で低血糖症状がシビアになる傾向は、ここにも関係していると思います。

糖尿病とカンジダ菌繁殖の最初の接点は、カンジダ菌が糖分を好んで繁殖材料としていることにあるといえます。

次に以前のブログで紹介したアスパラギン酸プロテアーゼ(SAP:SectetedAspartyl Proteases)の存在があります。プロテアーゼはタンパク質のペプチド結合を破壊する酵素で、カンジダ菌はこのSAP酵素を生産します。

SAP酵素は細胞上のインスリン受容体(レセプター)を破壊し、グルコースの細胞への供給を低下させ、結果として血糖値が上昇します。

日本では糖尿病専門の医師でも、その背景にカンジダ菌の存在があることの認知度はまだ低く、医療保険が適用にならないこともあってか、糖尿病患者の治療や予防にカニだ菌のケアを取り入れることはまだまだ少ないと思います。

実際、現在2型糖尿病治療中の患者の中には重度のカンジダ菌症である人がすくなくないことと、カンジダ菌症症状をもっている人の多くに血糖コントロール不良の人がすくなくないことがあります。

SAP酵素はまた、高血圧、免疫調節不全、その他のイースト菌感染症状と関連しています。。 これらの症状とカンジダ菌症状の背景には、副腎機能の低下、つまり副腎疲労が深くかかわっていることが報告されています。

副腎疲労によって副腎の最も重要な機能の1つであるコルチゾールの生産能力に影響を受けることが1つの原因だと思われます。前述したようにコルチゾールは血糖値のコントロールに関して重要なホルモンであると同時に、免疫機能を調節する最も強力なホルモンの一つです。

コルチゾールが正常に機能しないことによって、カンジダ菌の繁殖が旺盛になり、SAP酵素がインスリン受容体を壊滅させ、結果として低コルチゾールを招くことになります。

現在糖尿病の加療中の人、またリスクの高い人、また、カンジダ菌症状をもっている人は、カンジダ菌の繁殖状態を確認把握し、カンジダ菌の繁殖が旺盛である可能性が高いことが確認できた場合には、薬、食事、運動によるケアに加えて、除菌を含むカンジダ菌のコントロールも考えるべきだと思います。





by nutmed | 2017-02-13 14:39