パンプキンシードについて

今朝は昨日、1昨日とうって変わり、真冬に逆戻りですね。啓蟄でそろそろ動き出そうかと考えていた虫や小動物たちも、あわてて土の中に逆戻りの朝でしょうね。

さて、今日はパンプキンシード、カボチャの種についてです。
パンプキンシードについて_d0070361_9352192.jpg

最近日本でも果実や野菜の種を食用として扱うショップを多く見かけるようになりましたね。駅の特設会場などでもドライフルーツを販売していたりする光景を見かけますしね。もともと種子には栄養素と脂質、特にビタミン・ミネラルが豊富に含まれているために、日本でも昔はおやつとして重宝されていました。中でも今まで日本ではあまり馴染みがなかったパンプキンシード(カボチャの種)が話題になっています。パンプキンシードの医用の歴史は古く、漢方薬、生薬だけでなく、インドのアーユルベーダ、北米南米インディアンの伝承療法の中でも珍重されてきた素材の1つなんです。含有成分にはカルシウム、マグネシウム、亜鉛をはじめとする必須ミネラル、ビタミンB3、葉酸、それにリノレン酸が豊富に含まれていることです。
前立腺肥大の予防と改善といえば今では日本でもノコギリヤシが有名になりましたが、私の知人でオレゴンで栄養療法クリニックの医師から、患者の年齢とホルモン検査の数値によって前立腺肥大患者の治療で処方する素材を変えることが重要だと教えられたことがあります。ホルモン産生能力がまだ比較的高い40歳後半から50歳後半の前立腺肥大に対しては、ノコギリヤシはクリアに効果がありますが、60歳以降の男性の多くが持つ慢性前立腺肥大にはノコギリヤシだけでなくパンプキンシードを加えることで改善率は高くなります。
このほかパンプキンシードは記憶・集中力の向上、学習能力の向上のための素材としても優れた作用を持っている。カリフォルニア州アーバイン市のカトリック系私学の中高学校では、1998年からパンプキンシードを授業中に食べさせており、全米数学力コンテストで毎年上位に入賞しています。この作用の背景には豊富なリノレン酸を含むことにあると考えられます。パンプキンシードは他の不飽和脂肪酸と同様、酸化し易い性質を持っているので、パンプキンシードそのものだけでなく、素材として使用されているサプリメントの保存は冷凍庫または冷蔵庫が望ましいですね。
世のおかあさんたちは、子どもに「ジャンクフードはやめなさい!」とまでは言うのですが、その代わりになるオヤツは何を選べばいいか頭を悩ましていることでしょうが、是非お子さんには、パンプキンシードをお勧めしますね。勿論、若い女性が口寂しいときのお供にもね!
by nutmed | 2007-03-07 09:44