サプリメントを賢く使うために

今朝、出勤のときに家を出てからオフィスに来るまでの約1時間の中で、マスクをしている人を数えてみたら357人もいました!何、朝からバカなことやってんだ・・と思われるかもしれませんが、これも真面目な疫学調査なんです(爆笑)見るからに苦しそうです。
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今年は花粉の飛散が少ないということでしたが、花粉量は少なくとも、昨年よりも雨雪がすくない分、昨年よりも影響度は大きいように感じますね。私も1昨年から花粉症に悩まされていますが、今シーズンは昨年10月からケルセチン(1日500mg)を重点的に飲んできたことと、朝の出勤前にプロポリス液を綿棒につけて鼻腔粘膜に塗ってくるので、昨年のような鼻つまりや目の痒みは全く出てません。

さて、今日はサプリメントの能力と働きを最大限に発揮させるためにサプリメントを賢く使う心得です。
サプリメント(以下、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、脂質、炭水化物に限定)に関する民間調査機関のアンケート結果によると、日本人がサプリメントを手に取る動機の上位には「TVや雑誌で紹介されていたから・・」が位置づけられるそうです。一方、米国における動機の上位には「書籍やインターネットで情報を集め、今の自分の体調や症状を改善緩和するためにサプリメントを選択した」が位置づけられてきます。自分の体のことにもかかわらず、依存体質が強く、メリットもリスクも棚上げの「受動的」動機を持つ日本人に比べ、誰でもない自分の体のことを考え、自ら情報を集めたうえでメリットもリスクも感受する「能動的」動機を持つアメリカ人の違いはここにあるようです。これは単に人種の違いで片付けられる問題ではありません。TVや雑誌を見れば「サプリメントを上手に使って健康になりましょう!」などという文句が氾濫していますが、今の日本人に必要なことは「自分の体内環境を知り」そのうえで「何が自分にとって良いのか悪いのか」を判断するための情報を「中立的な立場」で積極的に集め「サプリメントにコントロールされるのではなく、サプリメントをコントロール」してはじめてサプリメントを上手に使って健康を手に入れることができるのではないかと考えます。
法的な区分からだけでなく、その成分、性格、働きを見ても、サプリメントは薬ではありません。今そこにある症状をピンポイントで抑えるために、人間が長い時間をかけて科学的に合成して作られた薬は、西洋医学の根幹となる「急性・亜急性の症状を治療する」ためには優れた効果を発揮してくれます。一方、サプリメントで摂取するビタミン、ミネラル、アミノ酸、脂質、炭水化物は、人間を構成する約60兆個もの細胞の働きには必要不可欠な成分であり、食生活、生活習慣、環境などの影響によって、時間をかけてその過不足により、体内環境の変化がはじまり病気にいたることがあるわけです。
本来、食事で細胞のエネルギーとなる栄養素を取ることがベストであることは言うまでもありませんが、現代食生活では栄養素が摂り難くなっていることは事実です。しかし、生きていくためにはわたしたちの体を作っている約60兆個もの細胞を養う栄養素は欠かせません。そこで栄養を補助する食品としてのサプリメントが必要になり、わたしたちが毎日食べる食材の1つとして考えることが重要です。つまり、ごはん・味噌汁・おかずがあって、それだけでは不足しているビタミン・ミネラルなどの栄養素をサプリメントで摂る。これが1汁1菜1サプリの考え方です。
by nutmed | 2007-03-09 11:03