2007年 05月 21日
高血圧の管理
さて、今日は高血圧の管理についてです。最近はストレスや食生活の影響で高血圧は中高齢者のトレードマークではなくなり、若い、それも学童児の高血圧なんてこともすくなくなりました。
血圧は遺伝的な原因などの特別な理由がない場合、食生活とストレスの影響を受け易いといわれています。そして、時間をかけて徐々にという症状もあれば、食生活のリズムや習慣が崩れたり、高度なストレスを受けると即効的に影響のでるものでもあります。
今日は、高血圧の程度を3段階にわけてお話しますが、弱から中程度までの間であれば、血圧を降下させる強い薬に頼ることなく、食生活を含めた生活習慣の改善と栄養素の積極的な摂取でコントロールができます。
1、弱程度高血圧(140-160mmHg/90-104mmHg)
生活習慣
・BMI管理:BMIが20-24になるような生活の意識管理
・塩分の摂取は1日あたり12.5gを目安にする
*塩分1gに相当する食材例
しょうゆ :小さじ1杯
みそ :小さじ1/2杯
ソース :小さじ1杯
ケチャップ:小さじ1.5杯
マヨネーズ:小さじ3.5杯
・嗜好物
*アルコール類(1日あたりの目安量)
ビール :600ml
ワイン :250ml
日本酒 :100ml
焼酎 : 80ml
ウィスキー: 70ml
*タバコ
急激にやめることによるストレス耐性低下影響があるため、
目標を決め段階的に禁煙まで持っていく。
*カフェイン
コーヒー:1日1-3杯
コーヒーの飲みすぎによって血圧下降作用のあるビタミンCの排泄を促進
・ストレス管理
食事方法の見直し改善(食事に集中する。よく噛む)
水分摂取(食事中の水分の摂りすぎは禁物。でも1日あたりの水分は多めに)
呼吸法(深呼吸)
・食生活
*繊維に含まれるカリウム食の摂取
*高GI値(グリセミックインデックス)食材の選択
*セロリ(1本/日)、にんにく(1片/日)、タマネギ(半玉/日)の摂取
セロリには血圧効果作用をもつ3-n-ブチルフタライドが含有
*動物肉の摂取を控える
*植物性オイルの摂取(ヒマワリ、フラックス、オリーブ)
・サプリメント
*マルチビタミン・ミネラル:毎食後
*ビタミンC:500mgを起床後から5時間ごとに3-4回/日
*ビタミンE:80mgを2回/日
*マグネシウム:150-300mgを食前に1日3回
*フラックスオイル:500-1,000mgを毎食後
2、中程度高血圧(140-180mmHg/105-114mmHg)
弱程度高血圧のガイドラインに加え、以下のサプリメントを3ヶ月継続する。
*コエンザイムQ10:50mgを毎食後
3ヶ月継続しても140/105mmHgよりも低く安定した状態にならない場合には、適切な血圧降下剤を選択。
3、強程度高血圧(160+/115+mmHg)
適切な血圧降下剤によって140/105mmHg未満に安定した状態を維持できることが確認された場合には、中程度高血圧ガイドラインを3ヶ月継続し、そのままコントロールが可能になるよう努力する