舌の観察 その1 

さて、今日と明日は先日お話しました、舌による体内環境の確認についてお話しましょう。

中国医療では、舌をとおして多くの体内環境の情報を得ることが教えられています。
舌の状態を観察することはあまり馴染みのない日本人ですが、日常生活では見落としやすい体内環境の変化を、舌の状態をとおして自己チェックしてみることは、未病、健康の促進には手短で、継続性の持てる方法だと思います。

中国医療における病気の診断は、「体診」といわれるようにまず患者の体のいろいろな部分を診ることからはじまります。脈をとる脈診などと同じように、舌の色、表面の形などを観察することで、生命の源となる体の「陰」と「陽」の気の状態から体内の環境を判断します。

具体的には、舌の上下左右中心の部分が臓器の状態を反映しているといわれており、この臓器を反映する部分の色、粘膜の状態などを診ることで臓器の状態を詳しく判断します。
この診断方法は中国医療だけでなく、欧米の栄養療法、カイロプラクティック療法などにも用いられています。日本でもかつては初診時には必ず舌の状態、脈の状態を確認されましたが、最近の西洋医学ではあまり重要視されていないようで残念でもあります。

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明日は具体的なチェックの内容について・・・
by nutmed | 2007-06-14 13:07