2008年 01月 08日
個人に合ったサプリメントの決定方法 神経伝達物質と解毒
さて、今日はラス前の神経伝達物質です。
神経伝達物質
夢、感情、思考、そして体をコントロールするシステムの全ては神経伝達物質の適切な量に左右されます。神経伝達物質はアミノ酸とその他の補助栄養素から成り、それらは脳内化学物質を維持する為に必須です。キノリン酸、バニリルマンデル酸、ホモバニリン酸、5-ヒドロキシ酢酸は認識能力と感情表現において医学的にきわめて重要です。
ホモバニリン酸の値が低下している場合には中枢神経でのエピネフリン(アドレナリン)、ノルエピネフリン(ノルアドレナリン)が低下していることを示し、このような場合には憂鬱、不眠、疲労、ストレスに対応できない等の症状が現れていることが多いですね。
5-ヒドロキシ酢酸はセロトニン代謝物で、これが低下している場合にはトリプトファンが必要になります。最近の若い世代から中高年に多い憂鬱、疲労、不眠、子どもの注意欠陥障害など、行動をコントロールするシステムの障害の多くはセロトニンの低下によって起こります。トリプトファンの摂取の際に心がけることは、高たんぱく質低炭水化物食です。トリプトファンは動物性植物性のたんぱく質には比較的多く含まれるアミノ酸です。トリプトファンの摂取の場合赤身の肉や大豆、カッテージチーズやスキムミルクが勧められる素材として挙げられますが、私がお勧めな素材は、バナナ、カボチャの種、川魚(マスなど)ですね。そうそう、イノシシの肉にもトリプトファンは豊富なんです。
バナナはマグネシウムも豊富に含まれるので、PMS(生理前症候群)や子どもの注意欠陥障害、更年期の憂鬱、疲労、不眠の方にもお勧めの素材です。食べるタイミングですが、食後ではなく、食前や食事と食事の間などの空腹時がいいですね。
解毒物質
安息香酸、ピログルタル酸、オロチン酸、パラ-ヒドロキシフェニル酢酸、馬尿酸は体内で処理される解毒の能力と成果を示す有機酸です。
パラ-ヒドロキシフェニル酢酸の上昇は胃腸内での細菌(プロテウス)または寄生虫(ジアルジア)、真菌(カンジダ)、の異常増殖またはその他の胃腸感染症を示します。
馬尿酸の減少と安息香酸が同時に上昇している場合には肝臓の解毒能力の低下を示します。
日本ではこれらの有機酸を日常的に分析することは稀で、また検査してくれる検査センターも稀なので、LGSの背景にもなるカンジダ菌の増殖の確認は便中の細菌培養検査で賄うしかないのは残念です・・・