副腎の疲労について

昨晩は東京でも夜半過ぎから雪になって、都心でも今日の午後まで降り続き、5cmほどの積雪になるとのことだったので、昨日の日曜日は長靴や雪かき用のスコップを物置から出して準備万端でした。しかし、ポジティブに期待を裏切るように太平洋岸の低気圧は予想よりも発達せずに南岸を通過してくれたので雪はなかったですね。それでも大寒だけあって寒さは厳しい1日でした。

さて、いよいよ副腎疲労に突入です。
「副腎の働きが低下する状態」を医学英語ではHypoadreniaと呼びます。医学用語で「Hypo-」(低下している)とか「Hyper-」(高まっている)というような接頭語がよく出てくるのでここで覚えておくといいかもしれませんね。Hypoadreniaの場合には「副腎の働きが低下している状態」ということになります。今までお話してきたように、副腎は刻々と変化する体の肉体的、精神的なストレスや炎症に対応するべくフル稼動してステロイドホルモンを生産しバランスを保っています。「眠らない社会」と評されるように、現代社会では24時間、体にかかるストレスが多く、体の恒常と恒常性を保つために副腎がリセットおよび休養することなく稼動していると言っても過言ではないでしょう。この果てに副腎自体が恒常性を保ち、体のバランスを維持できなくなることで副腎の疲労が訪れます。一般にはこの副腎疲労の究極の状態が自己免疫疾患でもあるアジソン病(Addison's Disease)と考えられています。アジソン病は生まれつきの先天性のケースは希でほとんどが生後に結核、自らの体に抗体をつくって攻撃をしかけるような自己抗体によって副腎(皮質)にダメージを受け症状が現われるものです。
今までは副腎の働きが低下した結果現われる症状のほとんどをこのアジソン病としてくくり、治療のためにコルチコステロイドホルモンを投与しています。この7年前ほどから、アメリカやEUではアジソン病の原因とは異なり、食生活、生活習慣、嗜好、ストレス、重金属、薬剤など、従来のアジソン病とは異なる原因背景によって引き起こされる症状を「Non-Addison's Hypoadrenia(NAHA)」と言うようになりました。この中には、血液や尿による臨床検査の結果は全く正常なのに、症状としては明らかに副腎の働きが低下している状態が多い、原因不明(「不定愁訴」)というようなカテゴリーでまとめられてしまうことが少なくありませんでした。
日本ではまだこの「副腎疲労症候群(Adreanal Fatigue Syndrome:AFS)」という考え方が一般的ではないようですが、実際には毎日のように医療施設を訪れる患者の中には、原因が不明だけれど微熱がずっと継続している、頻繁に呼吸器(気管支)の感染症がある、アレルギー(花粉、食材ともに)、細菌による鼻炎、ぜんそく、頻繁に風邪に罹患、線維筋痛症、慢性疲労、不眠、低血糖、アルコール依存、糖尿、自己免疫疾患などの何割かは副腎の機能低下によるものが少なくはないはずです。言い換えれば、現代人が抱えている体の悩みの多くが副腎への負担による副腎疲労症候群(AFS)と言ってもいいでしょう。

次回は自宅でできる副腎疲労症候群(AFS)の自己チェックについて・・・
by nutmed | 2008-01-21 17:31

栄養・健康・食に関する気ままな日記


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