副腎疲労の改善について-インスリンの分泌について

1日ごとに春がすぐそこまで来ていることを意識させる臭い、色、音を感じるようになりましたね。
私は1年でこの時期が一番好きな季節です。そろそろモグラも土の中から出る準備をはじめたような今日この頃です。

さて、今回は副腎疲労の背景にあって、大きな影響を与えるホルモンの1つ「インスリン」と栄養素の関係についてお話します。
今年の2月8日のブログで血糖のコントロールと副腎の働きじついて説明したように、副腎疲労によって血糖コントロール機能が低下してしまうような低血糖症の方の場合、インスリンの分泌をなるべく穏やかにするような食事の摂取が望ましいと言えます。したがって、1日3食ではなく、1日に5-7回ほどに食事を分ける頻回食、または分食の指導とともに、炭水化物(精製漂白されたような米、小麦、砂糖)ではなく、高タンパク食が勧められます。
3大栄養素といわれている「炭水化物」「たんぱく質」「脂質」は、体内でいずれもエネルギー源となるグルコースに変換しますが、グルコースに変換する時間が異なります。最も早くグルコースに変換されるのは炭水化物で、次にたんぱく質、最も時間がかかるのは脂質です。この背景には、インスリンの分泌量と栄養素の関係があります。
下の図を見てもらうとわかると思いますが、栄養素によってインスリンが分泌する時間は異なります。(クリックすると拡大します)
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炭水化物だけの場合がインスリンの分泌する時間が最も早く、食後急激にインスリンの分泌がはじまり、40分後には早くもピークを迎え今度は一気に下降していきます。一方、たんぱく質は食後徐々にインスリンが分泌され、その後もゆっくりと上昇し平均して食後2時間ほどでピークを迎えますが、その後もゆっくりと下降を続けて5-6時間かけてエネルギー源としてのグルコースを供給してくれます。脂質もたんぱく質をほぼ同じ動きと考えてください。
また、面白いことに炭水化物とたんぱく質を一緒に食べた場合には、食後一気にインスリンが分泌されますが、炭水化物だけの場合と異なり、食後90分ほどでピークを迎え、その後下降をしますが、なだらかなカーブを描くように下降していきます。

副腎疲労症候群(AFS)、またAFSによって低血糖を起こしている方に高たんぱく質食の指導がされるのはこのためです。低血糖症だけでなく、副腎の働きが疲弊しきっている方の場合にも、インスリンの分泌が急激に変化する炭水化物は避け、時間をかけて1日をとおしてエネルギーを供給してくれる高たんぱく質食が望ましいと言えます。
このインスリンと栄養素の反応を考えると、低血糖症状が出ていないAFSの方の場合、食事メニューは「朝食に高たんぱく質食」がお勧めになります。食材の選択と調理を考えると、高たんぱく質だけの食事は中々難しいかもしれませんが、1つの目安として高たんぱく質食材を70%、脂質を20%、複雑炭水化物を10%になると思います。
エネルギー源としてのグルコースの穏やかな供給維持を考えた場合、私の経験から最もお勧めする食材は、間食として昼食後の午後2-3時、夕食後の午後7-8時に「ヒマワリの種」です。量は1回あたり30-50gが適当だと思います。最近では日本でも健康食材としてもヒマワリの種が出回るようになりましたので、購入は容易化と思います。是非1度お試しください。
by nutmed | 2008-02-28 16:42