副腎疲労の改善-塩分の要求状態について

昨日は春を呼ぶ風物詩、黄砂がかなり飛来したようで、各地で被害がでていたようです。といってもこの黄砂ですが、いままでとは状況が異なるようで、専門家の話によると中国本土の砂漠地帯で巻き上げられた砂に、昨今問題になっている重金属や化学物質などの汚染物質やケイ素など、また場合によってはバクテリアやウィルスが混ざって日本に飛来している可能性が高いそうです。中国では公害汚染、トリインフルエンザが話題になっているこの頃ですし、砂漠化が大きな問題になっていますから、単なる風物詩などど流暢なことを言っている場合ではないかもしれませんね・・・

さて、今回は副腎疲労症候群と塩分についてです。
まずは副腎疲労が生じたときに体内のナトリウムとカリウムという電解質ミネラルのバランスがどのようになるかの図を見ていただきましょう。
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副腎の働きが低下してコルチゾールを生産する能力が低くなることによって、下垂体から分泌されるACTHに対する副腎の反応が低下します。これは以前のブログでホルモンのネガティブフィードバックのしくみについて説明していますから復習してみてください。
副腎ではコルチゾールのほかにもホルモンを生産しますが、その中に、腎臓に働きかけることjにいよって血液中の電解質であるナトリウムとカリウムのバランスを調整するための「アルドステロン」というホルモンがあります。副腎の働きが低下することでこのアルドステロンの生産も低下しはじめ、腎臓から尿によって排泄されるナトリウムと水分の量が増えることになります。
腎臓には動脈と静脈が通っていますが、腎臓ではナトリウムと水分の排泄が促されるために、心臓に戻っていく静脈中のナトリウムと水分が減少して、血液の量も減少します。
この一方で、血液中を流れるもう1つの重要な電解質であるカリウムの量が増加します。体外から摂取される電解質が不足している場合には、最も重要な電解質であるナトリウムとカリウムのバランスを保つために、細胞組織にあるナトリウムと水分が総動員され、動脈を通じて腎臓に送りこまれます。このような状態が進んでいくと血圧にも影響が出てきます。

さて、ここまでくると少し理解いただけると思いますが、副腎疲労症候群(AFS)など、副腎の働きが著しく低下している人の中には塩分の摂取が多くなっている人が少なくありません。英語では「SALT CRAVING」と言い、まさに塩分を貪る(むさぼる)状態です。皆さんが毎日摂取している塩分はミネラルで言うところの「ナトリウム」で、「塩化ナトリウム」ですね。

AFSが進んでいたり、強烈なストレスで副腎機能が低下し、アルドステロンの分泌が抑制されてナトリウムとカリウムのバランスが崩れた状態のときに現われるSALT CRAVINGの改善についてですが、真っ先に注意しなければいけないのは「高カリウム食」の改善です。意外に知られていないようですが、フルーツやフルーツジュースにはかなりのカリウムが含まれています。
AFSなどの場合、フルーツに含まれている果糖(フルクトース)も問題ですが、それと同じくらいに高カリウム食材であることを認識して欲しいですね。
したがって、何も食べないよりはいいだろうと思って、朝からフレッシュフルーツジュースを飲むことはかえって逆効果になるということですね。
私の師匠でもあるDr.ライトは、AFSなどでSALT CRAVINGの状態になっている場合、血液検査でナトリウムとカリウムの状態を頻繁にモニターしながらではありますが、むしろ塩分(塩化ナトリウム)を積極的に摂取させることで電解質バランスを改善する方向で治療をしています。
この場合、血液検査は勿論ですが、血圧を1つの目安にして自宅で管理コントロールをさせることが望ましいと思います。安静時の血圧が上が140、下が90を越える状態が続くようであれば、その時点で塩分の摂取を控えることを考えます。
塩分のほかにもナトリウムが豊富に含まれる素材はありますが、以前に読者の方から、高ナトリウム食を医者から進められたが面倒なので重曹(炭酸水素ナトリウム)を飲んでいるという話を聞いたことがありますが、これは危険極まりない誤解だと言えます。消化分解を担う胃の働きを壊滅状態にする可能性がありますからね。
ナトリウムが豊富に含まれるをインターネットで調べると、ほとんどが加工された食品になっています。これは当然のことで、日持ちを良くするために塩分を添加するわけですからね。
私がよく利用する食材の栄養素リサーチのサイトがあるので紹介しておきます。英語ですが中学校程度の英語力があれば大丈夫!
NutritioData
ここは何かと便利なサイトですからブックマークしておくといいですよ。
by nutmed | 2008-03-04 18:51