第426回 PMSのタイプについて

今日から7月。今年もいよいよ後半戦に突入です。
梅雨らしいメリハリのある天気ではないものの、これから夏本番を迎え、予想以上に水分が発散しますので、水分補給は意識してくださいね。

さて、今日のテーマはPMS(生理前症候群)のタイプについてです。読者の中にはもちろん男性もいるわけですが、男には関係のない話でもないんですよ。パートナーのPMSのタイプを知っておくことで、精神的な支えにもなりますから、男性の方もぜひ真面目に考えてください。
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サンディエゴに住むアメリカ人で私の親しい友人の婦人科ドクターから以前に教えてもらったPMSのタイプ分けなんですが、PMSに悩む女性をこのタイプ分けをしてあげることで、かなり的確な対応ができます。
可能であれば婦人科でエストロゲン、プロゲステロン、それに空腹時血糖の検査を受診してもらってからのほうがいいかもしれませんね。

タイプ1:高エストロゲン低プロゲステロン型
比較的神経質でいつも緊張状態にあるような方。喜怒哀楽が比較的激しく、イライラする傾向が強く、生理が突然始まり比較的症状が重い方。
基本的な栄養素:ビタミンB6、亜鉛、マグネシウム、必須脂肪酸(タラの肝油、フラックスオイルなど)
お勧め栄養素:ビタミンE

タイプ2:高エストロゲン高プロゲステロン型
このタイプの女性にはストレスがPMSの症状を決定する最大の要因。イライラする傾向が強く、沈み込むよりは攻撃的になる傾向がある。体重が増加しやすく、手足のムクみや胸部の痛みがある。
基本的な栄養素:ビタミンB6、亜鉛、マグネシウム、必須脂肪酸(タラの肝油、フラックスオイルなど)
お勧め栄養素:ビタミンC・ケルセチン(バイオフラボノイド)
食事の注意点:塩分は控える。利尿作用のあるセロリ、冬瓜(とうがん)などを積極的に食べる。

タイプ3:低血糖型
このタイプの女性は血糖の変動が比較的大きく、特に低血糖症状をともなう方が多いと言えます。それにともなって頭痛、疲労、気分の落ち込み、神経過敏の状態を招くことがあります。
基本的な栄養素:ビタミンB6、亜鉛、マグネシウム、必須脂肪酸(タラの肝油、フラックスオイルなど)
お勧め栄養素:特にマグネシウムは積極的に摂取
食事の注意点:少ない量で構わないので、1日に数回に分けて食事をして急激な血糖の上昇と下降を防ぐようにしてください。 特に砂糖・果糖・炭水化物の過剰摂取には注意。

タイプ4:低エストロゲン高プロゲステロン型
このタイプの女性は比較的気分が落ち込み、重い場合にはうつ状態になる傾向があります。また、物忘れが多く、不眠傾向にもあります。
基本的な栄養素:ビタミンB6、亜鉛、マグネシウム、必須脂肪酸(タラの肝油、フラックスオイルなど)
お勧め栄養素:カリウム、スピルリナ、クロレラ
食事の注意点:海藻類を積極的に摂取し、消化が容易な食材を選択するように心がける。
by nutmed | 2008-07-01 08:22