臨床栄養士のひとり言

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ケルセチンとビタミンC

関東地域在住の方は昨日のJR京葉線の送電システム故障によって何十万人もの乗客に膨大な影響があったことはニュースなどでご存知かと思いますが、脆弱な都市機能を露呈した大きなインパクトを住民に与えてしまったのではないでしょうか。あんなときには通勤の方々は相当ストレスが溜まるんでしょうね。
さて、今日はケルセチン(QRC)とビタミンCについてお話しましょう。
ビタミンCは、アスコルビン酸として知られていますが、天然の強力な抗ヒスタミン作用を持っていて、アレルギー症状の原因となるこのヒスタミンの血中放出を抑制するだけでなく、放出されたヒスタミンを体外へ排泄することを促進する作用を持っています。1992年に米国で行われた研究によると、1日あたり2,000mgのビタミンCを1週間継続して摂取することによって、38%の健常な成人の血中ヒスタミン量が低下することがわかりましたが、同じ2,000mgを不定期に継続せずに摂取しても、血中ヒスタミン量は低下しなかったという報告があります。
アスコルビン酸については9月19日のブログに詳細を説明していますが、ここで復習の意味も含めておさらいしましょう。2つの電子を持つアスコルビン酸は、体内でフリーラジカルを中和させるためにこの電子を使い、ジヒドロアスコルビン酸に変化します。この時点で、2つの電子が再びジヒドロアスコルビン酸に供与されことができれば、アスコルビン酸に変化し、ビタミンCのリサイクルが可能となるわけです。
QRCは、自身がジヒドロアスコルビン酸に電子を供給することができるだけでなく、エネルギー生産工場でもあり豊富に電子を蓄えているミトコンドリアの機能を活性させる働きを持っているため、ビタミンCのリサイクルには不可欠な成分でもあるということがいえます。面白いことに、ジヒドロアスコルビン酸に電子を供給し、酸化したQRCは、アスコルビン酸からも電子を供給されることができ、ビタミンCがQRCのリサイクルにも貢献しています。つまりQRCとビタミンCは相補的な関係にあるということですね。
日本では見かけることがありませんが、米国のビタミンCのサプリメントにはこの相補的な関係を考えて、最適な抗酸化作用を発揮させるために、QRCを配合したビタミンCのサプリメントが沢山あります。少し手前味噌になってしまいますが、私の主宰している栄養医学研究所でも6年も前からビタミンCのサプリメントにはQRCをごっそり配合していますが、QRCを配合した場合とそうでない場合の摂取後1・3・6時間の尿中のアスコルビン酸量を分析すると、明らかにQRCを配合したほうが尿中のアスコルビン酸量が低い、つまり体内で作用いている時間が長いということがわかりました。
by nutmed | 2006-09-29 10:24

ケルセチンと酵素

昨日は20年ぶりくらいに江ノ島へ行ってきました。ブラッと海を見になんていうもんではなく、仕事です。久しぶりに海風にあたって気持ちが晴々しました。
さて、今日はケルセチン(QRC)と酵素についてお話しましょう。
今日のテーマの1つであるブロメラインは、一般にはたんぱく質分解酵素「プロテアーゼ」と呼ばれる酵素の1つで、パイナップルの茎から抽出された成分です。ブロメラインは、食物のたんぱく質を分解してくれる酵素でもありますいが、空腹時に服用することで、その約40%が血中に吸収され、血液凝固因子(フィブリノーゲン、およびフィブリ)に作用し、血液の凝固促進作用を持っています。このほかブロメラインには、炎症を抑える作用を持つブロスタグランディン ( PGs )という物質の産生を促し、同時に炎症作用を持つブロスタグランディンの産生を抑える働き、つまりスイッチを入れる作用とスイッチを切る作用を持っています。
さて、ここからがQRCとのかかわりについての本題にはいります。
一般的なアレルギー症状は、かゆみ、発疹、痛みですが、これらの症状を引き起こすのが炎症性のブロスタグランディンなんですね。少し矛盾を感じましたか?そう、プロスタグランディンは抗炎症作用があると言いましたが、プロスタグランディンには炎症を引き起こす作用を持った仲間がいるんです。これをPG-1といいます。
QRCには、ぜんそく症状の背景にある、遅延型アレルギー反応物質として知られている、炎症性のブロスタグランディン(PG-1)、と同じ炎症を引き起こす物質トロンボキサンという物質の形成と放出を抑制する働きがあるんです。ですからQRCとブロメラインを一緒に摂取することで相補的な働きによって、アレルギー性反応の炎症を抑制する作用が期待できるということになります。また、QRCの作用は、ブロメラインの働きによっても増幅されるだけでなく、ブロメラインによって吸収が高められることがわかっています。
花粉症やアトピーで悩んでいる方はこのブロメラインとQRCのコンビネーションを試してみてはいかがでしょうか。

日本ではまだまだブロメラインもQRCも一般的ではない素材ですが、前回お話したようにタマネギとブロメラインを豊富に含んだパンアップルをお試しください。なるべくならパインアップルジュースよりも生のパインアップルをお勧めします。
by nutmed | 2006-09-28 11:17

ケルセチンとアレルギー

中1日話題が飛びましたが、再びケルセチン(QRC)に戻りましょう。
日本ではあまり知られていませんが、QRCは花粉症や食物アレルギー症状を緩和するためには非常に優れた能力を持つバイオフラボノイド成分であることは前回の最後に前ぶりしましたね。
アレルギーは、杉、ブタクサ、アキノキリンソウなどの花粉、猫のフケ、犬の毛、ハウスダストなどの動物性たんぱく質、小麦、米、牛乳などの食品、また、金属や化学物質、水、空気などに対して体が異常な免疫反応を示す症状であることはご存知かと思います。アレルギーの主な症状は、鼻水、くしゃみ、目のかゆみ、喉の痛み、皮膚の発疹、頭痛、ぜんそくなどですが、QRCは、薬を含む他の抗アレルギー作用物質とは異なり、ごく少量でもアレルギー症状を引き起こす主役であるヒスタミンという物質を強力に抑制する成分なんです。
アメリカの研究機関ではもう20年も前にQRCは、最も一般的な抗アレルギー薬(クロモリン)よりも広範囲なヒスタミン放出抑制作用を持っていると報告していて、その後の研究でもQRCはアレルギー症状を即効的に緩和させる能力を持っていると評価しています。さらに、アレルゲンに反応した初期のヒスタミン放出段階、つまり症状の出始めにQRCを継続して摂取することによって、その後のヒスタミン放出をほぼ完全に抑制する可能性が高いと報告しています。
すでにアキノキリンソウの花粉のシーズンに突入していますし、今年の年末からは再びスギ花粉のシーズンに入ります。花粉症やアレルギー症状でお悩みの方は今シーズンこそケルセチンを試していただくことをお勧めします。
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手っ取り早いところでは、タマネギの茶色い皮の部分を60-70℃くらいの湯で煎じ、10分ほど蒸らして飲んでみるといいですね。
by nutmed | 2006-09-27 20:45

キンモクセイの香る時期ですね・・

我が家の庭には娘の誕生とともに植樹した20年もののキンモクセイがありまして、毎年この時期になると半径100mほどに芳しいキンモクセイの甘い臭いがたちこめます。この臭いを感じると「あー秋だな」と思います。キンモクセイは桂花とも言って中国漢方やアロマセラピーのエッセンスとしても医療作用があるもので、その主成分はリナロールという成分なんです。
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抗菌作用、鎮静作用があるので、今の時期オレンジ色の花が落ちる前に採取して、アロマエッセンスにするもよし、キンモクセイ酒をつくるのもいいでしょう。まず準備するのは密封性の高いガラス瓶と無水エタノールです。無水 エタノール は薬局 ・ ドラッグストアで入手可 。 無水アルコールですので 、 通常のアルコールで は ない 点 、 ご注意下さい。 ジャムの空き瓶なんかが手ごろでしょうかね。この瓶とフタを10分ほど煮沸消毒します。煮沸するときには水の状態から瓶とフタを入れておくことを忘れずに!沸騰したお湯に入れると割れる恐れがありますので。キンモクセイの花を100gほど採取しましょう。ザルに入れて花が壊れないように注意しながら流水で洗ってください。十分に乾燥させた後、ガラス瓶に無水アルコールを入れますが、花が調度かくれるぐらいにヒタヒタに入れてください。十分のフタをして陽のあたらないすずしい場所に保管して約1週間待ちましょう。完成したエキスを10ccをアトマイザー(化粧用スプレー)にいれ、薬局で購入できる精製水を40ccほど加えて良く振ります。このスプレーを就寝前に寝室で5回ほどまんべんなくスプレーしてあげると安眠効果があります。また、ちょっとした擦り傷や歯肉炎にスプレーしてあげると抗菌、殺菌作用もあります。皮膚がアルコールに過敏な方は注意してくださいね。
by nutmed | 2006-09-26 11:03

ケルセチンについて

昨日の新潟での講演会は自分で言うのも照れますが非常に好評で、講演終了後にすぐに新幹線に飛び乗って帰宅する予定だったのですが、聴講者に周囲を囲まれ質問や相談攻めにあいまして結局2時間足止めをされてしまうほどでした。でもこれだけ健康管理に真剣になっていることは嬉しいような複雑のような・・・なにせ、質問の60%は「みのさんがこう言ってたけど本当なんですか?」の類で、改めてメディアの力に複雑な思いをさせられました。
さて、気を取り直して今日からまたシリーズで以前のビタミンCで紹介したケルセチンについてお話しましょう。
ケルセチン (以下 QRC ) は、多くの植物から広く発見された明るい黄色のバイオフラボノイドとして知られるフラボノールという物質です。QRCは、カテキンやポリフェノールなど他のバイオフラボノイドのベースとなる成分で、赤や黄色のタマネギ、リンゴ、紅茶、ブロッコリー、ナッツ類や種子に含まれており、一般的に人間が摂取するQRCの1日あたりの量は25mg程度といわれています。QRCはバイオフラボノイドの中でも特殊な存在で、「バイオフラボノイドのスーパースター」と言っても過言ではありません。
薬理植物学者による研究報告でも、QRCは多くの薬用植物の活性成分に非常に寄与していることがわかっています。

日本ではあまり知られていませんが、QRCは花粉症や食物アレルギー症状を緩和するためには非常に優れた能力を持つバイオフラボノイド成分なんですよ。 この先は長くなるので今日はここまで・・・
by nutmed | 2006-09-25 11:26

これからは出先からも・・・

今日は早朝から新幹線に乗って新潟へ講演会にきています。今日の新潟までの道々は非常にいい天気で秋を感じさせないほどの暑さです。午前中の講演が終わり、この後昼食を摂って午後3時から本日2回目の講演です。因みに本日のテーマは「脳を活性化させるための栄養素学」でして、対象者の平均年齢は40台後半でしょうか。そうそう、今日の昼は主催者の方に無理を言って「へぎそばの板盛」をいただくことになっています。好き嫌いはあるでしょうが、私はこの海藻を練りこんだへぎ蕎麦は大好物なんです。
さて、今こうして昼食前に投稿しているのは、PDAからなんです。念願のW-ZERO3というシャープが作ってウィルコムが携帯のキャリアになっているポケットPCをようやく手にいれました。購入するまでに3ヶ月も迷った挙句です。迷った理由については別な機会にするとして、
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今までいろいろなPDAを見てきましたが、このW-ZERO3はその中で一番使いやすそうで、機能も必要十分だろうと決め、購入しました。(決してシャープの回し者ではありませんよ・・)
今年の秋以降、講演会や勉強会、セミナーが増え、全国を動き回ることも多くなるので、せっかく全国へ動くのであれば地元の食材や名産、民話などもブログにUPしたいと思ったのが購入の最大の動機でした。パソコンでは大げさすぎるし、バッグからサッと出してすぐに原稿を書くことができるので非常に便利です。
これからは外出先からもドンドンブログ更新していきますよ。
by nutmed | 2006-09-24 13:32

菌続きで「カンジダ菌」について

今年はマツタケの収穫があまりよろしくないようですね。もっとも私はマツタケは好きなほうではありませんからいいんですけどね。原因はもちろん乱獲のようですが、気候の変化で菌で繁殖するマツタケの胞子菌があまりできなくなったということも聞いています。
さて、昨日に続いて今日も菌でいきましょう。
皆さんはカンジダ菌という菌をご存知でしょうか?パンなどの発酵に使うイースト菌と同じ真菌(カビの仲間)に属する菌です。カンジダ菌を含め真菌類は体のあらゆる部分に存在する菌なんです。通常、健康な状態の時には「共存共栄」してくれている菌なので悪さをすることはあまりありませんが、体の抵抗力が落ちたとき、薬剤(ステロイド)の過剰使用、風邪を引いた、疲れがたまっていた、寝不足が続いた、ストレスが多いなどによって突然悪さをするようになります。女性の場合、カンジダ膣炎というやっかいな症状がありますがこのカンジダ菌が原因であることが少なくありません。
、このほか腸内のカンジダ菌はアトピー性皮膚炎の発症に関係していることがわかってきました。腸内には、乳酸菌や、大腸菌、カンジダ菌などが混在して生息していますが、アトピー性皮膚炎で言えば、アルコール、果物、甘い物といったカンジダ菌の好物が過剰に摂取されることで、カンジダ菌は異常増殖し、乳酸菌などの減少を招き、カンジダ菌が体内に吸収されやすくなります。これはアトピーだけでなく、他の臓器にも悪影響を及ぼします。さらにカンジダ菌が腸壁に少し傷をつけ、LGSを招き傷口から未消化の食べ物が入り込むようになってしまいます。すると、牛乳、卵、大豆油といった三大食物アレルゲ呼ばれるアレルギーの原因になる物質だけでなく、それ以外の物でも過敏反応するようになり、アレルギー反応をおこす食品がますます増えていくことになるわけですね。
カンジダ菌の増殖を抑制するには、カンジダ菌増殖因子である甘い物、果物、アルコール除去を行う食事とともに、乳酸菌を増やすことが大切です。乳酸菌を増やすときには乳酸菌の餌となるオリゴ糖などの繊維質も忘れずに!また、抗生物質の多用にも問題があります。抗生物質はバイ菌を殺す薬なので、カンジダのようなカビには効果がありません。さらに抗生物質は腸内の有益な菌まで死滅させて、カンジダ増殖促進因子となります。
by nutmed | 2006-09-22 11:28

悪玉菌について

昨日、アメリカの友人のドクターから届いたメールを見てビックリ!
日本では一般にも比較的馴染みのある(あまり馴染んでほしくない話でもありますが・・・)大腸菌O-157によって1人が死亡し、700名以上に症状が現れているというニュースでした。何でもフレッシュパックされ全米に流通していたホウレンソウが感染源のようで18州で被害がでているそうです。もし、この1週間以内に米国から帰国して、渡米中にサラダなでで生のホウレンソウを食した経緯のあるかたで下痢などの症状が出ている方は自治体保健所に念のために申し出たほうがいいでしょう。
さて、大腸菌ということで今日は悪玉菌についてお話しましょう。
常在菌(通常人間の体内にあってもおかしくない菌)である悪玉菌のほとんどは、病原性を持っています。腸の中にいるだけでは発病はしませんが、菌に対する抵抗性や免疫力が低下したり、特定の悪玉菌が非常に増殖すると病気になってしまいます。悪玉菌の中で代表的なものは、ブドウ球菌、緑膿菌、大腸菌などがあげられます。毎年春から晩夏にかけて話題になる病原性大腸菌O-157もその1つで、菌に対する抵抗性や免疫力が低下することによって発病します。しかし、大腸菌の中はビタミンの合成や感染制御にも関わっているので全てが悪玉とはいえません。タンパク質は胃や小腸を通過する間に消化酵素でアミノ酸に分解・吸収されますが、悪玉菌は、タンパク質の一部を栄養分として利用し、その過程で有害物質が作りだされます。
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例えば、大腸菌は出産直後の乳児の体内に入り込み、乳児が細菌に対する認識ができる能力のスイッチを入れる役割を担います。これ以降乳児は、細菌などの外敵侵入者を見分ける能力を持つことができるようになり、免疫能力の大切な基礎をつくることができます。
大腸菌の餌となるものは排泄物である便の中に残された栄養素ですが、乳酸菌などの善玉菌もまた餌である栄養素を必要としています。したがって、悪玉菌である大腸菌と善玉菌である乳酸菌などは、自らの環境を優位な状態に保とうと活発に繁殖しようとしますが、この状態こそが、腸内細菌の環境バランスがとれている状態で最良の環境といえます。
また、人間の皮膚の上には沢山の菌が繁殖していますが、体調が良く健康体の場合には悪さをするどこころか、人間にとっては有益なものをもたらしてもくれるんですよ。脂腺から排泄された脂をこれらの菌が食べてくれた後、彼らのウンチの中には必須脂肪酸といって皮膚の保湿やウィルスなどの外敵から防いでくれる物質が含まれます。以前にも書きましたが、悪玉という名前からしてあまりよろしくないですよね。もっと菌と共存共栄することを考えないと、SF小説ではありませんが、いずれ人間は菌との戦いに敗北して痛い思いをすることになると私は常々感じています・・・
by nutmed | 2006-09-21 10:38

ビタミンCについて-その6

さて、ビタミンCの話題も今日で最終回です。
ビタミンCの作用を最大限に発揮させるためにはどうすればいいのか? ここが皆さんの知りたい最大のポイントでしょう。これまでの話でビタミンCに電子を供与してくれるミトコンドリアの働きを高めてあげることがポイントになることは理解できたと思います。では、ミトコンドリアの働きを高めてあげるためにはどうすればいいのか? ミトコンドリア自体もフリーラジカルによって酸化し易く、ビタミンCに電子を供給でき難くなるばかりでなく、エネルギーを作りだすこともできなくなります。そこで、ミトコンドリアの酸化を防ぐためにバイオフラボノイドと呼ばれる物質成分が重要になります。フラボノイドという言葉は皆さんも聞いたことがあると思いますが、タマネギの茶色に皮や柑橘系の果実に多く含まれるケルセチン、ケンフェロールがそれにあたります。これらのバイオフラボノイドには非常に強い抗酸化作用があり、ビタミンCとともに摂取することによって、ミトコンドリア自体の酸化を防ぎ、ビタミンCに電子を供給できる能力を高めてあげることができるわけです。結果としてビタミンCのリサイクル効率を高めることになります。
だからビタミンCは皆さんが想像している以上に摂取しなければならないのと同時に、ビタミンCの作用効果を最大限に発揮させるために、バイオフラボノイドを摂取することが重要であるということになります。
因みにこのケルセチン、呼吸器、特に肺の機能を高めてくれる作用があり、気管支の弱い方や、ぜんそく、呼吸器系のアレルギーを持っている方には非常に有効な成分です。あっ、そうそう喫煙者にもね。
by nutmed | 2006-09-20 12:33

ビタミンCについて-その5

少しビタミンCの話が立て込んできましたが、「その2」の続きです。
さて、リサイクル可能なビタミンCということでしたが、体内に入って2つ持っている電子を差し出してしまい、このままでは尿から排泄されてしまいます。
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2つの電子を失ったジヒドロアスコルビン酸はリサイクルが可能なビタミンCでもあります。このリサイクルの役目を持つのは細胞の中にあるミトコンドリアです。2つの電子を失ったジヒドロアスコルビン酸が数分以内にミトコンドリアから2つの電子をもらうことによって再びビタミンCとなります。しかし、数分以内にミトコンドリアから2つの電子をもらうことができなかった場合には完全に体内から消失してしまいます。

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でも常に体内の細胞が正常に働く状態であって、ミトコンドリアも正しく元気に働けるようであれば、人間の体内でビタミンCはリサイクルができるわけです。
ちょっとここでまた脱線ですが、なぜビタミンCは「沢山摂取すたほうがいいビタミン」といわれるのでしょうか?
我々は血液の中の白血球も体内に侵入してきた細菌、ウィルス、カビや体内でガン化した細胞と戦うためにビタミンCを必要とします。細菌、ウィルス、カビや体内でガン化した細胞、または化学物質、有害金属などによってミトコンドリアがダメージを受けてしまうと、ミトコンドリアはジヒドロアスコルビン酸に電子を与えることができなくなり、ビタミンCとしてリサイクルすることができなくなります。つまりビタミンCはまたたく間に消失していってしまうわけです。ダメージを受けたミトコンドリアはさらにフリーラジカルを作り出すことなり、結果として細胞が炎症をおこすこととなります。だからビタミンCは沢山摂取したほうがいいビタミンでもあるんですね。最近米国の研究報告の中には、従来言われていたほどにビタミンCは沢山摂取しなくてもいい、という内容の報告がありましたが、これだけ毎日のようにストレスや汚染物質にさらされることを余儀なくされ、毎日食べる食品には化学合成された添加物が多い食生活を考えると、私自身はやはりビタミンCは沢山摂取するべきビタミンの1つだと思っています。
by nutmed | 2006-09-19 08:58