昨年10月18日のブログで腸の動きについてを紹介したのを覚えていますか?その後沢山の方から嬉しくもあり悲しくもあるメールをいただきました。通算すると1月20日までに341名の方がこの方法で自分の腸の動きの確認セルフチェックをしてくれましたが、290名、実に85%の方が腸の動きが低下していることがわかりました!このうち213名の方から「どう改善したらいいか?」というアドバイスを請うメール問合せがあり、年齢や性別、生活環境、食生活などをヒアリングして各人に適切なアドバイスを送って差し上げた結果、実際にアドバイスを守っていただいた方の多くが、「体調が良くなった」「便秘が改善した」「臭いに過敏だったのが無くなった」「慢性的な疲れが軽減した」「ヒザや腰の痛みが減った」などなど、中には「長年悩んでいた歯槽膿漏が軽減した」など、1-2ヶ月間で改善という大きな収穫を得たようで嬉しい限りです。

さて、今日はパラジウムについてです。
パラジウムはあまり馴染みのない金属かもしれませんね。でもきっと多くの方がパラジウムのお世話になっているかもしれません。そう、虫歯の治療で歯にあけた穴を埋めるアマルガム合金です。以前アマルガムのことは水銀のブログでも書きましたが、水銀だけでなく最近はパラジウムの配合比率が多いんです。パラジウムは水銀と同様に歯の治療で使用される詰め物(アマルガム)に使用されており、一般的なアマルガムの中には従来70%ほどのパラジウムが含まれているものがありました。パラジウムは胃腸において吸収され水銀と同様に細胞機能を阻害します。パラジウムは水銀より有毒であるかもしれません。
中毒の初期症状としては、舌の熱傷感、疲労、リンパ節膨張、過度のだ液分泌、口内の異常冷感覚、アレルギー症状、頭痛、赤目などが報告されています。また体内毒性が進むことにより歯茎および舌の腫れと麻痺、気管支炎、体重減少、筋肉と関節の痛み、耳鳴り、不整脈、記憶損失、及び、過度の発汗が報告されています。ニッケルに対するアレルギーを持っている方はパラジウムにもアレルギー反応を示します。
パラジウムの体外排泄を促すためには抗酸化物質としてのビタミンC、ビタミンEの摂取を増加させるとともに、α-リポ酸(チオクタン酸)、グルタミン酸の摂取は解毒作用があります。ただし、味の素などの化学調味料にもグルタミン酸は含まれていますが、これらの化学的合成物質を摂取することはお勧めしません。
by nutmed | 2007-01-31 13:32

昨日はボストン在住の旧知のボストニアンのドクターとイングリッシュクラムチャウダーを久々に食べました。皆さんがご存知のクラムチャウダーは白いスープのものだと思いますが、東海岸、特にボストンでは茶色の濃いスープのクラムチャウダーなんです。冬はこれにラム酒
を少し垂らしていただくと、心も体の温かくなること請け合いです!

さて、今日は鉛の2回目。
鉛が塗料からくることは昨日話しましたが、それ以外には有鉛ガソリン、かん詰、新聞紙(インキに含まれるため)、煙草、大気汚染、及び、汚染された水が考えられます。また、地面に埋設された古い水道管(戦前戦後に埋設されたもの)は鉛管を使っているところがまだあるようですが、徐々に自治体によって変換されてはいるようです。
スペインの画家Goyaは鉛中毒で死亡したことをご存知ですか?Goyaの絵画の明るい白色塗料に極めて高濃度の重炭酸鉛が含まれていることが判明していますが、この塗料は皮膚に浸透して有害な蒸気を放出し、脳障害を引き起こします。Goyaは、めまい、精神錯乱、幻覚、平衡感覚の喪失といったような症状を発現し、これらの症状はすべて鉛中毒でみられる典型的な症状で、Goyaは46歳のときに、不可解な精神障害を患い、そのことでますます奇怪になった晩年の作品の理由がつくといわれています。
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鉛はδ-アミノレブリン酸という造血には不可欠な物質の合成を阻害します。δ-アミノレブリン酸はポルフィリンの前駆物質で、このポルフィリンは血液のヘモグロビンに不可欠な成分です。「ヘム」を作っているのは鉄とこのポルフィリンで、その前駆物質であるδ-アミノレブリン酸の合成が阻害されることで重篤な造血障害を招いてしまうわけです。
爪や毛髪分析で鉛が高い場合には医療施設で血液および尿中の鉛の値を検査して中毒域にあるか同かを確認する必要があります。水銀と同様に体内の鉛を体外への排泄促進をするためには、キレーションという方法がありますが、ビタミンA、ビタミンB6、ビタミンB3(ニコチンアミド)、ビタミンC、ビタミンD、リン、クロム、カルシウムなどのサプリメント摂取が有効です。
by nutmed | 2007-01-30 10:54

皆さんは毎日日本のいたるところで地震が発生していることはご存知でしょうか?体で感じる有感地震だけでなく、揺れを感じない地震までを含めると実際日本のいたるところでほぼ毎日のように発生しているんですよ。気象庁のこんなサイトでは毎日全国で発生している地震情報を掲載していますが、そろそろ、なのか、まだまだなのか・・・

さて、今日は重金属の鉛についてです。鉛中毒症、特に小児の鉛中毒症については幸い日本では米国に比べて稀なケースなんです。鉛中毒の原因となる塗料の問題がその背景にあります。米国では屋内の壁を塗料で塗り替えることが多いんですね。映画でもよく夫婦や恋人同士で新居やアパートの壁塗りをしているシーンがありますよね。当然塗料なので、時間の経過とともに剥げ落ちてくるんですが、床に落ちたこのはげた塗料の固まりを子どもが口に入れてしまい、急性鉛中毒でICUに運ばれることは米国では少なくないんです。
鉛はカドミウムなどと同様、毒性が強いミネラルで、高い濃度の鉛が体内にあることによって、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、鉄、及び、デルタアミノレブリン酸などの重要な栄養素を利用する能力が低下します。また、鉛は容易に胎盤を通過するため、妊娠中の女性が鉛中毒になった場合、胎児にも影響がでます。
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鉛の毒性を示す徴候のほとんどは、上記のカルシウム、マグネシウム、亜鉛、鉄が利用できなくなることによっておこるもので、腹痛、食欲不振、情緒不安定、便秘、疲労、頭痛、消化不良、短気、筋肉痛、神経障害、震え、重い貧血 、免疫力の低下、学習障害、多動などが報告されています。
鉛が体内に高濃度検出された原因として考えられるのは・・・
1、塗料・ガソリンなどを使用する職業に従事している
2、喫煙者
3、塗装業
4、鉛を含む髪染めを使用している(現在使用している染め剤を確認してください)
5、住居周辺に鉛を扱う産業工場がある

鉛は神経および精神の障害を引き起こしますが、とりわけ幼児小児における学習能力に影響を及ぼすことが少なくありません。
鉛は体内に入るとカルシウムと置き換わる性質を持っており、カルシウムの摂取が不足している場合、鉛は予想以上に早く細胞組織に蓄積します。
平均的な食事から摂取される鉛は平均的な成人で、毎日平均20mcgの鉛を吸収することになりますが、小児は代謝率が高いのでさらに高くなり、毎日平均50mcgを吸収することになります。体内に入った鉛は血流に全身を循環し、体の組織や臓器に存在しているものもありますが、大部分は血中のヘモグロビン分子に結合し、しばしば貧血を引き起こす原因ともなります。また、ビタミンDの摂取が不十分であると、鉛の吸収が高くなることが報告されています。
by nutmed | 2007-01-29 10:14

今週末はどうも雨か雪模様のようですね。私の中学高校時代の友人に似顔絵の大家がいまして、このブログの私の似顔絵も彼女の手によるものなんです。かってTV東京の似顔絵チャンピオン、全米似顔絵大会でも日本人初のチャンピオンになったほどの腕前で、最近は似顔絵のHow-to本を書いたり、テレビでも新聞でも引っ張りだこなんです。皆さんも必ずどこかで彼女の似顔絵に触れたことがあると思いますよ。彼女の似顔絵にはいつも癒されていますし、こんな友人は私にとっても自慢の1つでもあります。
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さて、今日は体内に溜まった水銀をどうのように排泄するかです。
とにもかくにも、まず自分の体内にどれほどの水銀が蓄積しているかを確認する必要があります。長期間にわたって体内に蓄積している重金属を分析するための最適な材料は爪や毛髪です。ここでは詳しく説明しませんから栄養医学研究所のWEBを参考にしてください。分析の結果水銀の蓄積量が高かった場合には積極的に排泄を促すことを考える必要があります。極端に高い場合を除いて初期段階の場合には、水銀解毒作用の高いシステインおよびメチオニン、セレン、解毒作用を助けるためのビタミンCおよびEの摂取が効果的です。システインとメチオニンはアミノ酸で、ニンニク、タマネギ、赤身肉やワインビネガーに多く含まれています。システインの合成のためには、ビタミンB6が必須です。
この他、リポ酸やリンゴに含まれるペクチンにも解毒作用があります。これらのビタミン、アミノ酸などを積極的に摂取するとともに、もし歯にアマルガムを詰めているようであれば1度歯科医に相談することをお勧めします。水銀は常温(約32℃)でも蒸発する性質を持っていますので、アマルガムを削除する場合にはラバーダム法(削ったアマルガムを吸引することのない安全な方法)による削除をお願いすることを強くお勧めします。
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体内に蓄積した水銀の量が多くなることによって、色々な症状を発症することが報告されており、女性のホルモンバランスもその1つです。
水銀は、エストロゲンホルモンの分泌量を調整する、プロゲステロン(黄体ホルモン)の働きに影響を与えることが報告されています。吹き出物やニキビが出る原因の多くは、このホルモンのアンバランスによることが考えられます。

次回は鉛について・・・
by nutmed | 2007-01-26 10:28

昨年秋から解毒やDETOX、また水銀の排出についての講演やセミナー依頼が増えたと思っていたら、先週横浜の統合医療展で行った解毒のセミナーの反響もあってか、今週に入ってもう7件の講演依頼が舞い込んできました。それだけ、皆さんの関心が強いのでしょうね。ただ、流行で終ることなく、体内環境に及ぼす重金属のことは常に頭の中の入れておいていただきたいものです。

さて、今日は水銀の2回目です。
何故体内に水銀があるのか?これが一番の疑問になるでしょうね。
日本人は、魚をよく食べるため、体内水銀濃度が高い民族と言われて久しいですね。しかし、最
近になって、魚だけによるものではないことが欧米の研究によってわかってきました。その最大の理由としては、歯の治療です。虫歯などの治療で歯に詰められるアマルガムと言う物質には水銀が含まれています。脳神経細胞に与える水銀の影響については栄養医学研究所のサイトを是非見てください。
このアマルガム中の水銀は比較的毒性の低い無機水銀化合物ですが、魚に含まれる水銀と同様、体内で毒性の強い有機水銀に変化します。
歯科治療で使用されるアマルガムは、常温(32-35℃)でも蒸発しますが、硬いものを食べたり、熱いものを飲んだりすることによって、蒸発した水銀が呼吸する空気を一緒に肺
から吸収されます。この時点では、肺から吸収された水銀は無機水銀ですが、1部は体内で化学変化をして有毒な有機水銀に変化します。また、日本でもワクチンの防腐剤として使用されているチメロサールには有機水銀が含まれており、日本脳炎、ジフテリア、破傷風、百日咳、インフルエンザB型、B型肝炎ウィルスの各ワクチンで使用されています。米国では小児自閉症が増加したのは、チメロサールが含まれるワクチンを接種したことが原因ではないかと言う報告があります。このほか、チメロサールはRh血液型マイナスの女性がRh血液型プラスの胎児を妊娠した場合の流産を防止するためのワクチンにも使用されています。
また、マグロやサワラなどの回遊大型魚に蓄積した水銀が、人の体内水銀蓄積量に関係があることが、厚生労働省からも公表され、この種類の魚には十分注意するようなガイドラインが出されています。魚に含まれる水銀は、もともと地球上に自然に存在する無機水銀化合物を、魚がえさとするプランクトンや微生物によって有機水銀化合物にされたもので、それを食べた中型、大型の魚には有機水銀化合物が多くなります。体内水銀蓄積量が高い原因にはこのような背景が関係している可能性もあります。
このほか考えられる理由は、ペンキ、電気器具、電池、殺菌剤、螢光灯、石油製品のほか、殺菌の目的で使用混入されている化粧品、毛染料も考えられます。
ではどうやって予防、排泄をすればいいのかは次回に・・・
by nutmed | 2007-01-25 15:41

ついにお化け健康番組巨頭の1つ「あるある大辞典」が終了することになりましたね。これは、この番組だけの問題だけではなく、多くのメディアが肝に銘じておかなければならないことだと思います。また、一方で国民の側も、自ら情報の取捨選択・吟味することを再認識しなければならないということでもあります。多くの健康食品製造販売企業の方が、今後行政の規制に拍車がかかることを危惧しており、益々市場が縮小するのではないかと言いますが、私自身としては昨今の健康ブームの異常さ加減を考えると、今回の事件は大きな一石を投じることになとともに、加熱気味のブームに鎮静効果をもたらしてくれ、「おもいっきりあるある症候群」にはいい薬であると考えています。さて、みなさんはどう考えるでしょうか・・・

今日から再び体内重金属の話題に戻りましょう。早速本日は水銀についてです。
水銀には大きく分けて以下の2つの種類があります。
①有機水銀化合物
炭素を含んだ化合物(エチル水銀、メチル水銀)で、農薬(現在では使用が禁止になっている)や三種混合ワクチン、日本脳炎ワクチン、インフルエンザワクチン、B型肝炎ワクチンの防腐剤(チメロサール:エチル水銀チオサリチル酸ナトリウム)として使用されています。非常に毒性が強く、特に脳(神経中枢)に対する毒性は強く、水俣病の原因にもなった物質です。90%は腸などの消化器から吸収され脳に蓄積しやすい。
②無機水銀化合物
自然界に存在するものが多いですが、硫黄加工や精錬などの過程でも作り出されるものもあります。また、アマルガム(虫歯の治療で使用される銀色の詰め物。ただし、現在ではほとんど使用されていない)で使用される水銀があります。有機水銀化合物に比べ毒性は低いですが、無機水銀化合物が厄介なのは微生物や人間の体内でも有毒な有機水銀化合物に変わってしまうことです。腸などの消化器からの吸収はわずか5%ほどで、多くは肺などから吸収され、血液中のヘモグロビンなどと結合します。

体内の水銀蓄積量が多くなると以下のような症状が現れます。
1、呼吸障害
2、奇形児
3、脳の損傷
4、中枢神経系統の障害
また、水銀中毒の最初に現れる体の変化として、不眠症、目まい、疲労、居眠り、虚弱、吐気、食欲減退、記憶障害、神経過敏、頭痛、皮膚炎、無感覚、および、唇と足のうずき、感情不安定、そして、腎臓の機能障害が報告されています。
水銀中毒の段階が進むと、歯の損失、不随運動(勝手に手足の筋肉が動く)、感情の激しい乱れ(錯乱)、腎不全にいたる場合があります。

続きは明日へ・・・
by nutmed | 2007-01-24 12:30

DHEAの効果

今回のあるある大事件の余波は栄養医学研究所にもやってきました!昨日は某在京TV局から真相の問合せ、また電話、FAX,メールでトータル56件の問合せがありました!おかげで昨日はほとんど仕事になりませんでした(ハア~)

ところで今回の「納豆」のテーマではDHEA(デヒドロエピアンドロステロン)という舌を噛みそうなホルモンとの関係がありました。このDHEAは人間の「副腎」「卵巣」という組織で造られ、思春期に最も造られるホルモンで、「若さの源」などという表現をされて欧米ではアンチエイジングの治療で重宝されているホルモンです。だいたい30歳をピークにしてその生産能力は低下してきて、70歳を越えるとピーク時の5%ほどの能力にまで低下します。DHEAには、細胞の成長、筋肉形成だけでなく、ストレスに対する耐性にも深く関わっているホルモンです。
また、別名「ステロイドホルモンの母」とも呼ばれていて、人間の営みに必要不可欠な様々なホルモンの源となっていて、女性ホルモンのエストロゲンや男性ホルモンのテストステロンもDHEAが分化して造られます。
米国では天然の素材(ヤムイモや大豆)から人間が体内で造るDHEAに非常に良く似た物質(植物から作られるので"PHYTO HORMONE(フィトホルモン)"と言う)を造ることが可能です。日本女性が欧米の女性に比べて更年期症状が比較的軽かった(過去形なのは最近の日本女性の食生活が欧米化してきたため欧米の女性並みになってきたか)背景にはこのフィトホルモン素材を日常の食生活で頻繁に摂取していたからという考えもあります、このようなサプリメントや化粧品が医師の処方無しに、街のドラッグストアやインターネット通販で容易に購入が可能です。アンチエイジングクリニックなどでもこのようなDHEAを患者に勧めるクリニックは少なくありません。ただし、本来自分の体内で造られるホルモンですから、十分な知識をもった医師や栄養士のアドバイスに基づいて摂取しないと大きな落とし穴があることも少なくありません。
この半年ほど前から日本でもアンチエイジングクリニックを開業しているドクターや海外通販でDHEAを購入しようとしている方からDHEAについての質問を受ける機会が増えてきましたが、私は一様に、どうしてもDHEAを補充しなければならない対象(特に50歳以上の女性の更年期症状改善など)でない限りは、安易にDHEAを使うのではなく、体内でDHEAを造る能力を高めてあげることと、DHEAを造る際に必要な栄養素の十分な補充をお勧めしています。
その素材はマグネシウムとビタミンB6です。DHEAが造られる以前に、ステロールというコレステロールから造られるホルモンの前駆物質が肝臓で造られますが、このときにはマグネシウムとビタミンB6が必要になります。また、DHEAが様々なホルモンに分化するときにもマグネシウムは重要な要素になります。
by nutmed | 2007-01-23 08:41

先週末は東京でも初雪がチラチラと舞っていたので、昨晩から今朝にかけて雪の便りがあるのかを思っていましたが、暖冬のせいもあってか、午後からは太陽が顔を見せ始めました。一部では電車の事故による繰り下げ処置などがあった共通一次試験ですが、今年は雪の影響もなく受験生には安堵の受験日でしたね。

さて、安堵といえば、不二家の問題が覚めやらぬ中、今度はメディアによる疑惑の大きな問題が発覚しましたね。フジテレビ系列のあるある大辞典といえば健康番組の大御所。その分国民やメーカーへの影響度が想像を絶するものがあります。今回の納豆の特集以来、ご存知のように売り場から納豆が品切れ状態になるという異常とも思える事態がありましたが、その結末がこれです。同番組は以前からその信憑性、特に医学的な観点から番組報道内容への疑問や危惧がささやかれていたようですが、「視聴率」という特異な背景によってもたらされてしまった、悲しい結末と言うだけでなく、今回の件は別な見方をすると、国民の依存体質が浮き彫りになったような感じを覚えました。先週から昨晩の報道によって、あれほど売り切れが続出していた売り場の納豆が売れなくなったり、街頭インタビューでは中年女性が「もうダイエットやめます・・」なんていうよなポイントが非常にずれたコメントをしていたり、日本人の悪い癖、特に人に依存し、自分で情報を吟味して取捨選択することができない性質がクローズアップされたような。
したがって、報道する側のメディアは勿論、私を含め情報を出す側の人間は細心の注意を払い、興味本位や彎曲した情報を無秩序に発信することは避けるべきだと考えています。

依存性といえば、以前ブログでも書きましたが、サプリメントや健康食品を手に取る国民の多くは主体性や自己管理能力が低いということです。ちょっと前のCoQ10ブームの最中、毎日のように栄養医学研究所に電話で寄せられる質問が「CoQ10てどうなんですか?」「CoQ10てイイの?」でした。この手の質問は毎日のように街のドラッグストアや健康食品売り場で買わされる内容なので当たり前のようにも見えますね。でも、この手の質問には私は一切お答えできないことをお話しています。「CoQ10てどうなんですか?」「CoQ10てイイの?」と聞いてくる方が現在持っている体のお悩みや改善を希望している状態がわかれば、「あなたの現在のお悩みを改善するためにはCoQ10はこのように使うといいですよ」と的確なアドバイスが可能ですが、質問される方が単に抽象的に「どうなの?」といわれてもアドバイスはできかねますよね・・・
サプリメントや健康食品はあくまでも「食品」であって「医薬品」ではないですから、効能効果を標榜することはできません。しかし、本人の目的があまりにも抽象的であっては、また他人やメディアに踊らされてしまうようでは、いつまでたっても最適な健康はおろか、お悩みを解決することはできないでしょう。
そろそろに日本人も自分で得た情報を吟味して、何が自分にとって最適最良なものであり方法であるのかを取捨選択する努力をしてもらいたいものです。
by nutmed | 2007-01-22 14:02

何故ミネラルなのか?

今朝は横浜で初雪が観測されたそうです。今日は原稿の締め切りに追われオフィスに出てきていますが、ここ東京の新富町でも雪がチラチラと舞っています。共通一次の恒例になってしまった感のある雪ですが、今年は大雪にならずに受験生も助かったですね。

さて、今日は最近のメールでも問合せが多かった「何故ミネラルが必要なのか?」という問いに少しお答えしてみたいと思います。
以前から、ビタミンは生命維持のためには不可欠なものであると考えられてきました。また、ある種のミネラルや微量ミネラルが働くためには重要な役割を担っていますが、ミネラルはビタミン以上に生命維持のためには不可欠なものです。事実、人間および動物の細胞組織は、ビタミンの欠乏状態には比較的肝要に対応できますが、ミネラルの欠乏状態に対しては過敏に反応します。
近年の研究によって、ごくわずかなミネラルの偏重が体内ミネラルバランスを崩し、健康に影響を与えることがわかってきたにもかかわらず、依然としてミネラルの摂取に関する十分な啓蒙がされておらず、ミネラルバランスの崩れた現代人が非常に多いことが危惧されています。
医薬品分析の第一人者でもあるHeinz Scholzが、「人間の生命維持に不可欠な必須ミネラルおよび微量ミネラルに関する研究が遅れ、あまり注目されてこなかった背景には、あまりにもビタミンや、その他の機能性成分に注目すぎたことによる」とコメントしているように、現代食生活、生活習慣によってミネラルおよび微量ミネラルの不足状態が広範囲に見られるにもかかわらず、消費者の注目はあいかわらずビタミンや機能性成分に注がれています。

つい最近まで、ミネラル元素の分析は、急性の欠乏症や急性毒性の診断の目的で主として血中、及び、尿を材料とする分析手法に集約されてきました。
何らかの自覚症状が出てはじめて分析にかけられる従来のミネラル分析に対して、重大な健康問題に関わる症状がでる前に、一定の期間の中で体内ミネラルのバランスを分析することができる爪や毛髪を用いた分析手法は非常に有効な手段で、その歴史も古いのですが、不幸にも、根拠の確かな情報が少なかったため、伝統的な西洋現代医学の医師らにはめったに使われることがありませんでした。

しかし、現代社会、特に先進国では産業の進歩の影で、着実に人々の健康を危険にさらす環境が増えており、体のミネラルおよび微量ミネラルのバランスに異常が見られ始め、早期のミネラル分析がより重要となっています。我々を取り巻く住環境、食生活によるミネラルバランスの崩壊は予想異常に危機的状態であると言わざるを得ません。
我々人間が健康を向上させることを望むならば、まず、自らの体内ミネラルバランスを分析することによって確認する必要があると考えます。

医療費の劇的な増加は、米国やEC諸国だけの問題ではありません。自覚症状がでてから病気になることで必要となる医療コストの総額は、重大な健康問題に関わる症状がでる前にその原因を確認し、病気を未然に防ぐために必要とするコストに比べ結果的には少ないことは、過去の例からも明白です。
by nutmed | 2007-01-20 11:43

人間の性格と重金属?

昨日の冷たい雨とはうって変わり、暖かい今日の東京です。我が家の隣の家では、季節を間違えたアヤメが紫の花を咲かせ、新聞社が取材にきておりました。

さて、今日は人間の性格と重金属の話題です。
最近の高性能な分析装置や分析法の開発によって歴史を振り返ってなぞを解くことができるようになり、意外なことがわかるようになった事例です。毛髪分析は、例えばベートーベンの気質を知ることができる分析法です。170年近く前に、ベートーベンの死を悲しんだファンが形見にこの偉大な作曲家の毛髪を切り取りロケットに入れて持っていたそうです。この耳の聞こえない作曲家は薬物を使用していたか、梅毒であったか、ヒ素中毒で死亡したか、ミネラル欠乏が健康に影響を及ぼしていたか、といったような疑問に対してこの毛髪が重要な答えを与えてくれるました。今日の高性能の分析法は、これらの疑問やその他の疑問に答えることができ、予想外に簡単に説明がつくことが多いんですね。ベートーベンの時代には、水銀製剤は梅毒の治療に用いられ、ヒ素は殺鼠薬として用いられていました。ヒ素は、精力や体力を増強するために極めて低用量で慎重に服用されていました。他の有毒物質、例えば鉛などは、鉛を含有した水から摂取され、気難しい性質で短気なベートーベンの神経障害や行動障害を引き起こしたようです。
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何十年間も体内に蓄積している重金属と性格行動の関連を研究してきた研究者によると。水銀、鉛など有毒元素と多動の関連性を発表しています。この研究報告では、乱暴な行動をしがちな人では重金属曝露が多いということ、死刑囚監房囚人において有毒物質曝露の特異的なパターンとミネラル欠乏が認められるということを確認しています。また、毛髪中の銅とナトリウムの濃度は非常に高いが、亜鉛濃度は低いという特徴を有する「天才のパターン」を見出しています。このような毛髪ミネラルのパターンの人は非常に知能が高く、多少風変わりであることが多いということです。毛髪や爪を用いたミネラル分析は適切に利用されれば体内ミネラル濃度の妥当な検査であるということが実証されたわけで、「毛髪や爪は体内で起こっていることを綴った日記のようなものである」ともいえます。
毛髪分析の主な問題点の一つに、毛髪が外部環境の影響を受けやすいという点が挙げられます。大気、水、汗、シャンプー、染毛剤、その他の毛髪用剤による汚染が起こることがあることは覚えておく必要があります。
by nutmed | 2007-01-18 18:17