今朝は雨模様だったので写真こそ撮りませんでしたが、我が家の桜の花も3部咲きといったところでしょうか。この雨で彩りも鮮やかになるのではと期待しています。この週末土曜日は趣味のバイク仲間のオジサンたちと千葉に筍狩りに行ってきます。

さて、今日はpHの2回目で、だ液のpHと体内環境の関係についてです。
病院やクリニックでだ液は血液や尿ほど検査対象になることはほとんどありませんが、血液や尿と同じ、またはそれ以上に体内の環境を物語る貴重な材料なんですよ。
昨日のブログでも紹介しましたが、pH試験紙を購入して早速ご自分のだ液のpHを検査してみてください。

だ液のpHが上昇している場合(アルカリ性傾向になっている場合)
だ液中pH値の上昇は、細胞の酸度が増加しているために代償的(それを改善するため)に体がアルカリ性の状態を作り出しpHバランスを整え様とする状態にあるものと考えられます。これは、細胞が酸性状態に耐えられる能力を超えてしまうと、アルカリ状態戻そうとする働きをするからです。細胞の酸度は、Na+ (ナトリウム)の保持とK+ (カリウム)排泄のバランスに関与しています。体外に排泄されるK+が増加すると、アルカリ性‐酸性のバランスが悪くなり、その結果、だ液がアルカリ性を示します。pHの上昇は、自律神経系におけるナトリウム‐カリウム比率に対しても同様の状態を引き起こし、結果として酸性‐アルカリ性のバランスに影響を与えることになります。
だ液のpHが7.00以上に増加した場合、唾液に含まれるの主要消化酵素であるプチアリンの活性を著しく減少させます。この結果、全ての食物、特に炭水化物を十分に消化することができない状態に陥ります。

だ液のpHが低下している場合(酸性傾向になってる場合)
pH検査は水素イオン濃度を測定する検査ですが、水素イオンは人間の体にとって重要な物質です。細胞や組織は、水素イオンによって老廃物を正常に体外排泄する解毒機能を持っていますが、この機能に障害があると、解毒機能が十分に働きません。だ液はこのような状態を反映して、だ液中の酸度が高くなります。(pH値が低くなる)
だ液中のpH値が低くなる背景は、胃酸の逆流、腎臓の酸性症と関連しています。
腎臓の酸性症は、腎臓が、体が必要としない水素イオンを体外排泄する代わりに、体にとって重要な重炭酸塩イオンを排泄してしまうことによるものです。このような状態が続くと、体内は益々酸性に傾いていくことになります。腎臓機能を向上させこのような状態を改善するために、ミネラルを基本とするアルカリ性栄養素を十分に摂取し、酸度を中和させることが重要です。また、口腔内を常に酸性状態にしてしまう原因(アマルガムなども原因の1つと考えられる)を除去することも考慮する必要があります。

だ液のpH検査をする場合、早朝の食事をする前と食後2時間以上あけた就寝前が適しています。だ液のpH検査をするときには、歯磨きやデンタルリンスなどはpHに影響を与えるため、歯磨きやデンタルリンスをする前に行ってください。また、pH試験紙を直接舐めるとことはお勧めできませんから、試験紙にだ液を垂らすようにするといいでしょう。

食生活やストレスにも影響を受ける体内のpHですので、ウィークデーの平日に2回、そうですね火曜日と水曜日がいいでしょうか。と、週末の土曜日又は日曜日に1回検査してみてください。こうすることで、平日の食生活、ストレスと休息時の食生活、ストレスの状態を比較することができます。
by nutmed | 2007-03-30 11:48

体内のpH(ペーハー)

子どもを育てる時の感覚が蘇ってきました!今朝も朝5時に起きて我が家の庭の桜の開花状況を調べる自分を思うとなんだかそんな気持ちです。
今朝はさらに桜の花が増えていました!この桜は私がサラリーマンを卒業した1999年の春に記念のために植樹して以来、全ての枝に蕾を持つのは今年が初めてで、8年越しの出来事です!桜は以外に育てるのが難しいそうですよ。
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さて、今日から数回にわたって体内のpH(ピーエッチ:酸度アルカリ度)による体内環境についてお話します。昔は理科の授業でpHは「ペーハー」と習いましたが今は「ピーエッチ」というのが正しいそうです。

人間の体内環境を整え、その年齢にふさわしい最適なバランスを保つために重要なプロセスの1つは、食物の中から人間の細胞の営みに必要な栄養素を正しく吸収するための、消化分解のプロセスで、ここには胃酸の酸度が深くかかわってきます。

だ液、血液、尿のpH検査では、各検査材料がアルカリ性であるか、酸性であるかを分析することで、水素イオン濃度(電位)を確認します。対数で定量化されたpHの値は、体内の水素イオン濃度を反映しており、0(水素イオンが飽和状態にあることを意味する)から、14(水素イオンが全くない状態)までの値で表現されます。
pH測定結果が0から6.99の間にあるときは酸性であることを意味しており、7.01から14までの間にあるときは、アルカリ性であることを意味しています。もし、pH測定結果がちょうど7.00である場合には、中性であることを意味します。
体液のpH値が上昇している場合には、体内水素イオン濃度は減少していると考えられ、逆に、pH値が低下している場合には、体内水素イオン濃度は増加していると考えられます。
正確かつ精密に測定された体液のpH値は、その時の体内環境を正確に理解するためには重要な要因であると同じに、その後、最高の健康状態を作り出すうえで重要な指針になります。事実、ホルモン受容体部位、酵素反応速度、及び、ミトコンドリアの機能がpH値に依存しており、単に酸性-アルカリ性の指標としてpH値を考えるのではなく、正しく理解することによって、体内環境を正しく把握でき、改善のための効果的な方法を提供するための非常に重要な指標であるということです。

このブログを読んだら皆さんもpH試験紙を購入して自分の体内環境を自宅で定期的にチェックしてみるといいですね。インターネット通販のサイトでpH試験紙は購入できますので常備しておくといいですよ。
by nutmed | 2007-03-29 10:13

ProビタミンA

今朝窓を開けると、念願の桜の花が1つだけですが開花していました!
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ごらんのように淡いピンクの蕾が「もうすぐだから待っててね!」といわんばかりに膨らみきっています。日曜日は夜桜で花見でしょうかね・・

さて、今日はProビタミンA(プロビタミンA)についてです。
ビタミンAは、自然界で2種類の形で存在する脂溶性(脂肪に溶ける)ビタミンです。
1つ目は、魚油や動物の肝臓に多く含まれる形で、「レチノール」と呼ばれているもので、2つ目は、ニンジン、サツマイモ、緑黄色野菜に多く含まれる形で、「ベータカロチン」と呼ばれているものです。
ビタミンAは人間には必要不可欠なビタミンですが、過剰に摂取した場合には、歯茎からの出血、頭痛、皮膚の皮がむけるなどの毒性を示すほか、妊婦も過剰なビタミンA摂取は避けるべきビタミンでもあります。適性な摂取量は、5000~15000IUといわれています(米国ODI値)
我々がビタミンAを摂取する方法としては、魚油や動物の肝臓に多く含まれる「レチノール」を直接摂るよりも、体がされる「ベータカロチン」の形で摂るほうが安全で効率的といえるでしょう。

ベータ‐カロチンはビタミンAの前駆物質(ビタミンAの前の形)であることから、プロビタミンA(Pro Vitamin A)と呼ばれており、ニンジン、サツマイモをはじめ、カボチャ、ホウレンソウ、スイカ、アスパラガス、ブロッコリー、及び、カンタループメロン、のほか緑黄色野菜に多く含まれています。ビタミンAの調整を担っているのは肝臓で、肝臓は体が必要としているときにベータ‐カロチンをレチノールに変換し、タンパク質と結合させ、血液を通してビタミンAを必要とする体の細胞組織に運ばせます。
したがって、ベータ‐カロチン(プロビタミンA)を補給するときには、十分なタンパク質も補給しなければ、ビタミンAが体内で働くことができません。

ビタミンAが不足すると、眼精疲労をはじめ、目の機能障害を来すだけでなく、骨や歯の成長、丈夫な皮膚や爪、毛、及び、粘膜の働きが悪くなることが報告されています。
米国の栄養療法では、アトピー患者の皮膚の炎症を改善するために、ベータ‐カロチン(プロビタミンA)は欠かせない栄養素として用いられています。

ビタミンAはかつて摂りすぎによる胎児への影響の報告があったことは耳に新しいので、「ビタミンAはどうも・・」とおっしゃる方には、体内でビタミンAに変換するProビタミンAがお勧めですね。
by nutmed | 2007-03-28 10:19

モリブデンについて

中々我が家の桜が開花しません・・・あと一息のところまではきているのですがね・・
毎朝桜の木の下から上を眺めては「まだかいな・・」と待っていると、新聞配達のお兄さんが、「私も毎日待ち遠しく待っているんですよ」と励ましてくれました。 今週末には・・きっとね。

さて、今日はモリブデンについてです。
モリブデンは、免疫のはたらき、細胞の酸化防止にもかかわる窒素の代謝にかかわるミネラルです。モリブデンには痛風の原因となるプリン体を尿酸に変換する重要なはたらきもあり、体内では、骨・腎臓・肝臓に貯蔵されます。
食事から摂取したモリブデンは、腸で吸収され、尿、及び、胆液によって排泄されます。
食材からのモリブデンとしては全ての穀物、豆、葉菜類、及び、もつ類。
ただし、モリブデンは熱と水分によって吸収が変化しますので、コンビニ食やレトルト食は避けるべきです。硫黄分が多く含まれる食材(タマネギ、ニンニクなど)や水は、モリブデンの吸収を阻害します。また、モリブデンが過剰に摂取されると銅の吸収が低下し血中尿酸値が高い方は痛風発作を起こすこともありますので注意してください。
体内のモリブデンが急に減少する理由はまだよく知られていませんが、その理由としては、尿酸の代謝に障害がおこり、食事や飲料水から銅、亜鉛、硫酸塩(添加物に多く含まれる)が過剰に体の中に入ることによって、モリブデンの吸収が阻害されることが報告されています。体内のモリブデンが少なくなると、インポテンス・虫歯・喘息などのほか、ガン細胞に対する免疫能力の低下が報告されています。
モリブデンは比較的意識しないと不足しやすいミネラルなので、モリブデンの豊富な食材を新鮮な状態で摂取する、または、サプリメントによってモリブデンを補給することが必要です。
by nutmed | 2007-03-27 13:54

日本サプリメント協会主催によるヘルスコミュニケーター九州講座がいよいよスタートし、昨日24日(土)は1回目の講義に行ってきました。北九州に新たな空港ができたのは知りませんでした(もう1周年なんだそうです)。講義は空港からバスで1時間ほどの鹿児島本線の「戸畑駅」前で行われました。このところ講演会やセミナー、講義が続いていて、ほぼ毎週末の状態です。今回は2セッション4時間をしゃべりっぱなしに近い状態でしたが、適度に口の渇きはあったものの、あっと言う間の4時間でした。東京で講演会やセミナーをやるときよりも生徒さんの反応とリアクションがいいのは話すほうもやり甲斐を感じますね。

さて、講義の後に恒例の懇親会がありまして、今回の九州講座の仕掛け人でもあり、日本サプリメント協会ヘルスコミュニケーター1期生の方が経営するヘアケアサロンの2階にある「FUKATSU COFFEE」というおしゃれな喫茶店で催されたんですが、最後にごちそうになった黒ゴマプリン、これが今までに食べたことの無いような絶品なんです!
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黒ゴマが3層になっていて、黒ゴマきなこに黒糖蜜をかけてたべるんですが、上品な甘みがあって、かといってこってりとした甘さではなく、本当に後を引くおいしさは、初めての経験でした!残念ながら保存の問題で東京へ土産では持ち帰りができませんでしたが、もし、北九州へおいでの折には、ここの黒ゴマプリンをぜひともご賞味あれ! 
FUKATSU COFFEE
北九州市八幡西区則松6-3-18
メビオス則松ビル2F
093-693-2040
営業時間:am11:00~pm8:00(pm7:00オーダーストップ)
定休日:月曜日
by nutmed | 2007-03-25 15:13

我が家の娘の成長を見ても、時間の経過は早い!と感じる最近なんですが、兄の娘、つまり姪っ子の1人が先日女の子を出産したニュースが飛び込んできたことで、なおさら時間の流れは速いものと感じています。兄にとっては孫、親父にとっては曾孫の誕生です。この子が成人式を迎えるころには世界はどうなっているのでしょうか・・・

さて、今日は植物性エストロゲン(フィトエストロゲン)の作用効果についてお話しましょう。
まだ記憶に新しい「大豆イソフラボン」の過剰摂取に対する喚起のニュースですが、既に皆さんの頭のなかからも、TVや雑誌の話題でも取り上げられなくなって久しいですね。まあ、この話の発端もエビデンスの考え方、見方に議論の余地はあると思いますが、今日はその話ではありません。
大豆に含まれるイソフラボン類の代表的な成分はダイゼインとゲニステインという物質で、これらの成分が人間の体内で作り出すホルモンであるエストロゲンに似た働きを持つ「エストロゲン様物質」と呼ばれています。これが、年齢による女性特有のエストロゲンホルモンのアンバランスの改善に効果があるとされ、日本でも持て囃された背景です。
このダイゼインという物質は、人間のある種の腸内細菌ビフィズス菌によって代謝され、ジヒドロダイゼインという物質に変わり、最終的に「エコール(Equol)」という物質まで代謝されます。
エコールは20年ほど前に米国のシンシナチ小児病院メディカルセンターの質量分析部長のケネス・セッチェル博士が発見したものですが、2004年の「Biology of Reproduction (生殖生物学)誌」の4月号で、コロラド州立大学、ブリガムヤング大学、そしてシンシナチ小児病院のチームによって行われたラットを用いたエコールの研究報告によると、エコールには男性の前立腺肥大、前立腺癌、そして男性型脱毛症の予防および治療に有効な成分であることがわかりました。
ここから少し難しくなりますが、ついてきてくださいね。
今までの研究によって、前立腺の肥大を促し、男性型脱毛症を起こす背景には男性ホルモンであるデヒドロテストステロン(DHT)が深くかかわっていることがわかっていました。実は世界中の製薬メーカーがしのぎを削って開発競争している薬の1つが、このDHTに作用して前立腺の肥大や男性型脱毛症を治療するものです。いくつかの製薬メーカーは開発を終え動物実験を行う段階に至っているようですが、残念ながら副作用があり実用化には至っていないようです。
多くの医薬品メーカーが、このDHTという男性ホルモンの生産をストップさせてしまう働きを持った薬を開発し続けていますが、自然界に存在するダイゼインの代謝産物であるエコールは、DHTが作られるのを妨げることはなく、DHTが働くことを妨げる作用を持っています。
テストステロンに影響を及ぼすことなくDHTの働きを抑制することは、男性ホルモンのプラス効果を減らすことなく、マイナス効果の多くを減らすことになります。これは、前立腺肥大(良性前立腺肥大症:BPH)や前立腺癌と診断された男性、男性型脱毛症に悩む男性にとっては朗報となりえるのではと期待しています。
by nutmed | 2007-03-23 11:30

ペクチンの作用

週の中に休みが入ると嬉しい反面、その後の週末までが少しダラダラとしていまいますね。
東京では桜開花宣言があったので、このところ毎日我が家の桜の木を目を凝らしてみているんですが、今朝もまだ蕾のままでした。今日は日中17℃まで上昇するということなので、帰宅したころにはきっと・・・今週末は自宅でお花見できるかな・・

さて、今日はペクチンについてお話しましょう。
ペクチンは、ほとんどの果物や野菜に含まれている成分で、細胞同志をつなぎ合わせる接着剤の働きをしている水溶性の繊維質(天然の多糖類)です。ペクチンといえばリンゴを想像する人もいれば、ジャムを想像する人もいるでしょう。イチゴを使って作ったジャムなど、果物を煮ると、含まれているペクチンが水に溶け出し、糖分とともに煮詰めていくと果実中の酸との作用によりゲル化してジャムができるのですが、合成の瓶詰めジャムなどでは、このゲル化の粘性を高めるために添加物としてペクチンを入れているものが少なくないですね。

食物繊維としてのペクチンには整腸作用があり、下痢や便秘を予防する効果があります。また血液中のLDLコレステロールを下げる働きがあり、動脈硬化や心筋梗塞、糖尿病にもよい効果を上げること、またアレルギー症状の緩和作用についても研究報告があります。
ペクチンは人間の消化酵素では分解できず、腸内の微生物が分解してくれます。

このほかペクチンには体内に蓄積している水銀などの重金属を捕まえて便と一緒に体外に排泄してくれる働きがあります。
水銀排泄の目的であれば、最初の5日目までは1日あたり15g、6日目以降は1日5gほどを継続していくといいですね。これを3-4ヶ月継続すると効果が期待できるでしょう。ただし、下痢や便秘を起こすようなことがあれば、一時的に量を少なくするなどして調節してください。
by nutmed | 2007-03-22 10:24

3月17日(土)は午後から日本サプリメント協会主催のヘルスコミュニケーター養成講座の講義があったので、その前に本屋に行って日経キッズ+を買ってきました。先日紹介したように5月号の同誌でコラム書いているのですが、ページを開けてびっくり!最悪の写真映りです!そういえばこの取材日の前日は、アメリカから来日していた旧知のボストン大学のドクターと深夜まで語り合っていたため、多少のアルコールと寝不足気味だったんですね・・・(決して弁解ではありませんからね)。土曜日の講義はいままでに無いドクターの参加があって、講義をするほうも熱が入りまして、またまた脱線の連続と時間オーバーでした。

さて、今日は日曜日にハンガリーに住む重金属と生活習慣病の研究を続けて、実際に重金属排泄と病気の治療を行っている友人のドクターから届いたメールに書かれていた、最近の環境中の水銀の話を紹介します。
米国のウィスコンシン大学の研究者が2007年3月8日に発表したもので、この研究にはスウェーデンの国立アカデミーが発行するAMBIOでの報告が基礎となっているものです。
この発表でのポイントは、世界中の重金属に関する研究者が想像している以上に人間の住環境、食環境の周囲には水銀の汚染が広がっているというものです。
例えば、空から降ってくる水銀が増えた!といったら皆さん驚くかもしれませんが、水銀は体温と同じ位の温度で蒸発し大気中に放散されますが、50年前に比べて、重工業、発展途上国や中国などで使われる農薬などに含まれる水銀が大気に放出され世界規模で広がっていることも事実だそうです。日本でもマグロやサワラなどの大型魚に含まれる水銀量が問題になり、子どもや妊婦は注意する喚起が促されましたことは記憶に新しいことですね。以前このブログでも書きましたが、日本人が消費しているマグロの60%前後は、既に養殖などによって育てられたもので、従来に比べると水銀が混入している可能性が高いマグロは減っている(ただし、水銀以外のモノが危険であることも・・)そうなので、小型中型の魚はそれほど問題はないと思っていたことも事実でした。しかし、今回の報告を見ると、予想以上に小型中型の魚にも水銀蓄積が進んでいることと、これらの魚が家畜の飼料として流用されていることがわかってきたために、問題は魚だけでは済まされない話しになってきたというわけです。
ウィスコンシン大学の研究者は、「加工食品にこれらの魚が消費者のわからないように配合天下される状況は益々進むことを考えると、水際でくいとめることにも限界がある」とし、「積極的な水銀をはじめとする重金属の体外排泄を意識するべきだ」と報告しています。
皆さんはどう考えますか?
by nutmed | 2007-03-19 10:30

以前にもここで紹介したように気がしますが、24(TwentyFoure)を皮切りに、この5年ほどアメリカのTVドラマが人気ですよね。24もシーズン6がもうすぐアメリカでも放映されるようですが、今「LOST」というアメリカのTVドラマにハマっちゃっています。今はシーズン2のDVDが日本では出ていますが、先日のアメリカ出張のときにシーズン3をTV見ました。孤島に墜落した旅客機の生存者の個性あふれる生活と彼ら彼女らの過去をオムニバスで描きながら、実は孤島に墜落したのも、彼ら彼女らが生き残ったのも偶然ではなかった・・・物語なんですが、もうすぐに次のDVDを見ないとストレスが溜まってしまうように、引き込まれる作品ですので、興味があれば見てください。マンゴーダイエットなる減量の話も少しでてきたりして面白いですから。

さて、今日は巷で話題のメタボリックシンドロームの原因の1つでもあるコレステロールを抑制する素材「紅麹」(ベニコウジまたはコウキクという)いついてお話しましょう。

紅麹(レッドイーストライス)は、アメリカの健康食品の中でも比較的新しい素材ですが、従来の素材と異なる点は、医療用、つまり医師が日常の治療に使われるケースが他の機能性素材よりも多いことです。紅麹は米にベニコウジカビ(Monascus purpureus)を加えて発酵させることによって作られるアジアの食品の原料である。約1200年前の中国に始まり、食品用防腐剤、天然着色剤として紅酒・紅露酒等(red rice wine)や紅豆腐(red bean curd)の製造に、あるいは医薬に用いられてきました。因みに日本の味噌の発酵に使われる麹菌は「黄麹」という黄色い麹菌がつかわれています。
沖縄にもこの紅麹菌をつかった食材がありまして、豆腐に混ぜて発酵させた独特の味を持つ「豆腐よう」というものがそれです。因みに私は大好物ですが苦手な方が多いようですね。

紅麹には、主要活性物質であるモナコリン(真菌類代謝産物の一種)という物質が10種類含まれていて、そのうちの1つであるモナコリンKは、スタチンと呼ばれています。このモナコリンKを発見したのは日本人の遠藤博士(現東京農工大学名誉教授)です。
肝臓でその多くが作られるコレステロールの代謝には、3-ヒドロキシ-3-メチルグルタリルCoA(HMG-CoA)という酵素が触媒として働きコレステロールの合成を促進します。コレステロールや中性脂肪が高くなる「高脂血症」と診断された人が処方される薬剤のスタチン系薬の主要成分である「スタチン」は正にこのHMG-CoA酵素を抑制する作用を持った成分なんです。
世界中で3,000万人以上に処方されているスタチン系薬の代表的な薬は日本の三共が開発した「メバロチン」、米国メルク社が開発した「ロバスタチン」です。このロバスタチンは遠藤博士が発見したモナコリンKそのものでした。
これらの薬はコレステロールや中性脂肪を下げる効果は高いのですが、肝臓機能障害などの副作用もあり、栄養療法や自然療法、漢方療法を行うドクターの中には、スタチン(モナコリンK)を豊富に含む紅麹サプリメントを治療の目的で患者に処方するドクターが非常に増えています。

最近のウーロン茶のコマーシャルにもあるように、西洋化が進んだために以前に比べると少なくなってはいるものの、中国人やベトナム、カンボジアに高脂血症が比較的少ない背景にはウーロン茶を飲むからというよりも、日常の食材にこの紅麹が使われるものが多いからではないかと思っています。

日本は今こぞってメタボリックシンドローム改善のために動きはじめましたが、正に医食同源といわれるように、先人の食の知恵を今こそ活用するべきであると思いますね。
お隣中国の紅麹の平均摂取量(出典:UCLA)を見ると、1日あたり20グラムと言われていますが、UCLAの研究では1日あたり3グラムでも有効という報告があります。紅麹はもろみ酢などの商品にも含まれていたり最近ではサプリメントが出回っているようですが、私がお勧めなのは、紅麹のパウダー(10グラムで150円くらい)を購入して毎日の料理に加えることですね。熱には弱いので、加熱した後の食べる直前に混ぜるといいですね。
by nutmed | 2007-03-16 12:00

冷え性について-その2

やはりと言うか、桜の開花予想が延期になりましたね。この週末は東京でも雪の予報がでているようで、何ともおかしな陽気ですね。
私事で恐縮ですが、今週土曜日3月17日の日経キッズという雑誌にコラムが掲載されますので、是非読んでみてください。

さて、今日は冷え性の2回目です。
昨日は外部環境による冷え性の背景を中心に説明しましたが、今日はストレスなどの内部要因からくる冷え性のメカニズムについてお話します。

ストレスの影響
自律神経は、喜怒哀楽などの感情をコントロールする神経中枢(交感神経、副交感神経)の影響を受けているため、物理的、精神的な強いストレスが続くと自律神経の働きに大きな影響を与え上手く機能しなくなります。
ホルモンの分泌の影響
自律神経は、女性ホルモンの分泌をコントロールする神経とも密接な関係にあるために、生理、出産、閉経などをコントロールする女性ホルモンの分泌がアンバランスになることによって自律神経のバランスが崩れ冷え症になります。生理不順、PMS、出産後、更年期の女性に冷え性が多い背景はここにあります。
血管や血流の影響
体内を暖めるためには血液が必要になりますが、悪玉コレステロール(LDL-C)が慢性的に高く、動脈硬化など血管が細くなり、末端の毛細血管に温かい血液が流れにくくなることによって手足の末梢血管に血が通わなくなります。同じように冷えた血液が流れる静脈の流れが悪くなることによっても下腹部や腰で冷え性の原因が作られます。
貧血、低血圧による影響
貧血は通常よりも血液量が少ない状態で、血圧も低くなります。暖かい血液自体が少なく、それを押し出すポンプ効率が悪い低血圧の状態では全身に血液がいきわたり難くなり、冷え性の原因となります。

冷え性に有効な栄養素はいくつかありますが、血流を増やすことを考えるとビタミンEは欠かせませんが、私がお勧めの栄養素はマグネシウムですね。熱(エネルギ)交換には沢山の酵素がかかわっていますが、これらの酵素が機能するためにはマグネシウムは欠かせないミネラルなんです。その他、ビタミンB2、B3,B6、ビタミンCですね。
by nutmed | 2007-03-15 15:20