臨床栄養士のひとり言

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アミノ酸 ケーススタディその1

このブログは医療従事者の方が多く見ているようで、私の知りうる限り23名の臨床医、11名の歯科医、7名の薬剤師、14名の管理栄養士、5名の看護士、29名の歯科衛生士、3名の臨床検査技師さん、それに6名の医大生と7名の薬学部生(そのうちの1名は我が娘なんですが・・)に購読していただいているようで、ありがたいことです。

昨日、購読していただいている内科のドクターから「アミノ酸と栄養療法についてもう少し教えて欲しい」とのメールがありましたので、今日から少しアミノ酸についてもう少し詳しく説明してみたいと思います。

我々の体は、主として水であることはご存知ですね。よほどひどい交通事故や急患を除いて、病院に入院するとほとんどの人が静脈注射によって入院生活がスタートすると言っても過言ではないでしょう。 この点滴の内容は様々な物質、例えば、グルコース ( 砂糖 ) 、及び、生理食塩水 ( 塩 )、アミノ酸が点滴バックの中に溶かされています

これから紹介するケースは、私の師匠でもあるタホマクリニックのDr.ライトが扱った症例で、幸いにも私もこのときに立ち会うことができました。このケースは40歳の行動派で活発な女性弁護士です。
彼女は、タホマクリニックに来院する6ヶ月の間、激しい体力の消耗に悩まされていました。彼女は日課である1日10Kmのジョギングすらを続けられなくなり、仕事にも影響がではじめていました。タホマクリニックへ来る前に2つの内科クリニックと大手病院内科、それに産婦人科を受診してきましたが、「働き過ぎ」「精神的なストレス過剰」「ホルモンのアンバランス」などなど、本質的な原因には至らず、それについてのストレスさえ彼女は感じはじめていました。
タホマクリニックで血液中のアミノ酸部分析をした結果、40%のアミノ酸が欠乏していることが明らかになりました。Dr.ライトは検査で不足しているアミノ酸と、その不足しているアミノ酸が合成するアミノ酸、そしてアミノ酸の合成に重要な触媒であるマグネシウム、ビタミンB6(P5P)を処方し、食事の摂取プログラムを作成し、まず2週間継続することを勧めました。

彼女がDr.ライトを再訪問したのは、処方されたアミノ酸と栄養プログラムを2週間終えたころで、アミノ酸を飲み始め栄養プログラムを始めてから5日目には、疲労感が随分と改善され、やめていたジョギングをスタートできるようになり、1日3Kmを走れるほどに回復したことを興奮気味に話していました。このときに再度血中アミノ酸分析をした結果、40%不足していたアミノ酸はほぼ正常範囲に回復しており、尿素窒素、肝臓機能、ホルモン分泌機能も問題のないところまで回復いていました。これは、実に速い反応の症例ですが、多くの場合、栄養プログラムによってアミノ酸の補給を始めても、7日以内に変かが起きることは少ないですが、多くのケースでは2週間ほどで反応してきます。
私は彼女が言っていた言葉が今も強く印象に残っています。「頭の中に排気ガスを詰め込まれ、両足に30kgの重りをつけていたような気分がすっかり晴れた」
by nutmed | 2007-05-31 11:31

アミノ酸

昨晩は友人と飲み語りの会だったんですが、どうも時間を忘れて痛飲したようで、時計の針は日をまたぎ、そろそろ明るくなりはじめる頃まで飲み明かしてしまいました・・・不思議と二日酔いではないのは何故だろう・・

さて、今日はアミノ酸総論についてです。
全ての蛋白質は100%アミノ酸で構成されていて、体内においてほぼ全ての生物化学的反応に関与しています。唐突ですが体内のアミノ酸量はどのくらいあると思いますか?
乾燥体重(体重から水分量を除いた重さ)の75%がアミノ酸で占められているんですよ!
ビタミン、及び、ミネラルでも乾燥体重の僅か1.5%を構成するにすぎないことを考えると、アミノ酸がいかに人間にとって重要な物質であるかおわかりいただけますね。
体重50kgの人なら37.5kgはアミノ酸ということになりますね。では、どのようなところがアミノ酸でできているかと言えば、皆さんの細胞もその1つですが、たとえば、ノルエピネフリン、セロトニン、γ - アミノ酪酸、アセチルコリン、アスパルテート、グルタミン酸塩のような神経伝達物質とホルモンはアミノ酸も作られています。
ホルモンの中でも、男女の性を決定する性ホルモンは、アミノ酸と脂質、または、脂質だけで構成され、脳から発せられる神経物質である神経ペプチドも100%がアミノ酸で構成されています。 その他筋組織の95%、心臓組織の95%もアミノ酸で構成されています。さらに、RNA、及び、DNAはアミノ酸がなければ働かないことから、我々の遺伝子が適切に機能するためには、アミノ酸が必要と言うことです。
アミノ酸が我々の体にとって重要であるのと同時に、ビタミン、及び、ミネラルが正しく機能するためにはアミノ酸を必要とします。体内におけるアミノ酸のバランスが不均衡であると、ビタミン・ミネラルの消化吸収代謝が正常に行われませんし、アミノ酸が正しく効果的に使われるためには、グルコース、及び、酸素が重要な燃料となります。

昔から食材は種類を豊富に食し、バランスを考えて摂ろうということが言われていますが、この根幹にあるのが実はこのアミノ酸なんです。
最近の子どもや10台20台の男女が、疲労困憊していたり、活力がない、はたまた集中力がない、自殺願望が多いなどなど、この背景の多くはアミノ酸がかなり関与していると私は見ています。この年代の男女が毎日食べている食材を見ればおわかりですよね。

そうそう、ビタミン・ミネラルなどのサプリメントを飲んでも実感しなかったり、効果を感じられない方の多くも、このアミノ酸不足またはアンバランスであることに疑う余地はないでしょう。
by nutmed | 2007-05-30 15:18

アンモニアとアミノ酸

週末は予ねてより予定に入れていた年に1度の奥会津への1泊バイクツーリングに行ってきました。目的地は会津川口のそばにあるカルデラ湖の沼沢湖でした。予報では天気は生憎のようだったんですが、日頃の行いがよかったのか土日ともに晴天で暑いくらいでした。往復で700km少しは調度いいストレス発散になりました。

さて、今日もアミノ酸とアンモニアです。
肝臓、筋肉以外の細胞組織では、生じたアンモニアがグルタミン酸と結合することでグルタミンに変化します。このときアンモニアがグルタミン酸に結合してグルタミンに変化するためには、ADP(アデノシン2リン酸)が必要になります。ADPはエネルギー生産工場としても有名な「ミトコンドリア」で生産される物質でもあります。ですから、ミトコンドリアの働きが低下している場合、(例えば必須脂肪酸の不足やビタミンC、マグネシウムの不足によるもの)にはADPの生産が不足するためにアンモニアがグルタミン酸経由でグルタミンに変化しにくくなります。特に脳内でこのような状況になると、脳内にアンモニアが過剰蓄積することで、頭がボーっとしたり、集中力に欠けたり、パニックを起こしたりすることもあります。


血中のアミノ酸分析をしてアルギニンが低い場合には注意してください。
肝臓で生じたり、体内の組織から余剰になって肝臓に運ばれたアンモニアは肝臓にある「尿素回路」の中で尿素窒素、グルタミン、グルタミン酸に変化します。アルギニンはこの回路の中でアンモニアが変化した尿素窒素を体外に放出する働きがあります。アルギニンが低い場合、体外に尿素窒素を排泄する能力が低くなり、血中の尿素窒素が上がってきます。
成人では、1日約30gの尿素が排泄されますが、このときに肝臓では、エネルギー源として有名なATP(アデノシン3リン酸)が不可欠で、このときに必要なATPの量は実に肝臓の1日のエネルギー代謝の約15%相当量が消費されます。この量は一般成人の基礎代謝量で消費されるATPの2-3%相当となり決して少ない数字ではないんですよ。
*注:血中尿素窒素が上がる背景にはアルギニン不足だけでなく、腎臓の働きが低下していたり、高タンパク食を継続的に摂取している場合でも起こります。
by nutmed | 2007-05-29 15:57

アンモニアとアミノ酸

今日は朝から結構激しい雨です。 我が家の庭のアジサイの蕾も随分大きくなり、何色の花をつけるのか今から楽しみにしています。

さて、今日はアンモニアについてです。
アンモニアは体にとって毒性の強いもので神経伝達物質の生産や働きを低下させたり、脳症などを引き起こす原因物質です。体内のアンモニアは2つの形で存在していて、1つはイオン化したもの(NH3)と、もう1つはと遊離した状態で単独のアンモニア(NH4+)として存在するものです。どちらが毒性が強いかと言えば、別な物質と結合せずにアンモニアが単独で遊離しているもののほうが強いアルカリ性を示し毒性が強いと言えます。
人間の体内にあるアンモニアは幸いにも90%以上がイオン化した毒性が非常に低いものです。
さて、どのようにしてアンモニアは体内に溜まるのでしょうか?
アンモニアはたんぱく質を摂取した後、体内でたんぱく質が代謝される過程で発生するほか、正常な状態でも腸や腎臓、筋肉で合成されます。皆さん、検診で「UN」または「BUN」という検査項目を見たことがあると思いますが、これは「尿素窒素(血中)」で、UNはたんぱくの分解などによって作られた体内のアンモニアの状態を反映しています。

ここで1つポイントを。
最近女性にも散見されるようになった「痛風」ですが、痛風の治療改善で処方される薬でも有名な利尿剤。この利尿剤は腎臓に働きかけて尿の排泄を促すものです。利尿剤を服用している方では尿排泄量が増えることによってカリウムが低下する場合があります。利尿剤によって排尿促進されるために、カリウムが細胞内から血液中に引き出され、このときに血液中のアンモニアが細胞内にカリウムと入れ替わりに侵入してきます。
また、腎臓ではNH3(アンモニア)は水素(H)が結合してNH4と言う形になって排泄されますが、腎臓の尿細管と言う組織では尿の中からナトリウムと塩基を再利用するために再吸収します。このときに水素(H)を排泄してしまうため、NH4が形成できずに体内にアンモニアが蓄積されてしまいます。したがって、利尿剤の使いすぎには注意をしないといけません。
by nutmed | 2007-05-25 16:06

アンモニアとアミノ酸

先日、九州在住の知人から面白い本を頂戴しました。戦国時代のハラノムシという本で、古記医学書「針聞書(ハリキキガキ)」を現代風にして説明したものです。なんでも戦国時代にはほとんどの病気は体内に住む「ムシ」によって起こるものだということです。非常に夢とユーモアがあって面白いのですが、かっては本当に信じられていたようですよ。
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1つ紹介しますね。
【腹痛の虫】(はらいたのむし)
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「棲息域」腎臓
「特徴」背は高く、腹は青い。目は鋭く、十字型に広がる大きな口で噛みつく。
「病状」常に腹痛を起こして、とりついた人を悩ませる。
「治療法」海人草(赤藻類のマクリを乾燥しや駆虫剤)を大量に内服すると下る。

なんともユーモアがあっていいですね。

さて、本題にはいりましょう。今日から数回にわけてアンモニアとアミノ酸についてお話します。
最近、栄養医学研究所にも「うつ病」の栄養相談カウンセリングに訪れる方が多くなってきました。また、慢性疲労性症候群、臭気過敏、不眠症も同様です。
以前にもブログに書きましたが、この1年ほど前から、米国に出張の度にアミノ酸療法を行ってるドクターについてアミノ酸療法についてに勉強を続けていいて、今年の1月から栄養カウンセリングに訪れる方にお願いし、主治医や提携クリニックで血中のアミノ酸分析を行っていただいています。
まだ、ケース数は16人と少ないのですが、16人の異なる症状を持った方のうち、12人に共通することがありました。そのキーワードが「アンモニア」です。
アンモニアは食べたたんぱく質が分解される工程で生産されたり、筋肉で合成されたり、腸内の大腸菌群などが生産したりするものですが、アンモニア脳症など、アンモニアは体内に長く蓄積するとあまりよろしくない物質であることはまちがいありません。
このアンモニアとアミノ酸、アミノ酸分析がどのようにかかわってくるのかは次回に・・・
by nutmed | 2007-05-24 15:59

アミノ酸と重金属の排泄作用10のポイント

最近若い人の間で「はしか」が流行しているようで社会問題にもなっているようです。かつて、はしかはワクチンさえうてばその後は感染しないと言われてきたウィルスですが、もう20年近く前に、はしかを含むいくつかのウィルスはワクチンを接種しても終生免疫にはならないということが報告されているのでいつでも感染のチャンスはあるわけですね。この話は後日じっくり話しましょう。

さて、今日はアミン酸と重金属の排泄についてのポイントをお話しましょう。
アミノ酸は、細胞を作るたんぱく質の元になるだけでなく、本来人間が持つ「人間の体内にはあってはいけない重金属」を体外に排泄促進するための能力を高め、維持するために必要な成分です。本来であれば食材から摂取されるべき成分であることは疑う余地がありません。しかし、残念ながら現代の食住環境を考えると、人間が持つこの排泄促進能力を上回るほどの重金属が日常生活の中から体内に侵入しています。
重金属排泄のためのアミン酸を選択するポイントは、含硫アミノ酸(硫黄成分)であるシステインおよびメチオニン、またこれらのアミノ酸の働きを高めるセレニウムが必要ということですが、アミノ酸、ビタミン・ミネラルが持つ単独の作用だけでなく、それ以上にそれぞれの成分が相補的に持つ作用を利用して、水銀、鉛などの重金属を体外に排泄を促す作用を最大限に生かすことがポイントでもあるということです。
特に、脳膜を通過することができること、重金属によって酸化を受ける肝臓、膵臓に対する強力な抗酸化作用を持つこと、抗炎症作用を持つプロスタグランジンE2の生産誘導を促進する作用を持つグルタチオンの生産向上のための成分配合であること、また、本来、人間がもつメタルチオネインという重金属排泄促進たんぱく質の生産を向上させる成分配合が大きなポイントです。

ポイント1、含硫アミノ酸として単独キレート作用
システイン、メチオニン、セレニウム
ポイント2、システインの吸収を高める作用
ビタミンC
ポイント3、強力な抗酸化物質であると同時に胆汁を通じて水銀などの重金属を体外に排泄を促すグルタチオンの生産をあげる作用
グリシン、グルタミン酸、システイン
ポイント4、体内でのグルタチオンの生産を高める作用
ビタミンC、ビタミンB2、ビタミンB6、セレニウム
ポイント5、グルタチオンの吸収を高める作用
システイン
ポイント6、水銀などの重金属の体外排泄を促すたんぱく質メタルチオネインの生産をあげる16種類のアミノ酸とミネラル
イソロイシン、スレオニン、トリプトファン、バリン、ヒスチジン、フェニルアラニン、リジン、ロイシン、アスパラギン酸、アラニン、アルギニン、グリシン、グルタミン酸、システイン、セリン、チロシン、プロリン、亜鉛
ポイント7、脳から水銀を除去するのに不可欠な酵素グルタチオンペルオキシダーゼ ( GSH-Px ) を適切に生産する作用
セレニウム
ポイント8、セレンの吸収を高める作用
メチオニン
ポイント9、メチオニンの生産に必要な亜鉛、及び、銅が尿を経て排泄されることを抑制する作用
セレニウム
ポイント10、水銀によって抑制されるビタミンB1、ビタミンB6、ビタミンB12および葉酸の補給
ビタミンB1、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸
by nutmed | 2007-05-22 09:18

高血圧の管理

昨日の日曜日は秩父に森林浴にでかけてきました。とは言っても最近はじめたオフロードバイクに乗ってトコトコと林道を景色を味わいながらですが。 晴天のせいもあって、新緑が目に眩しく、関東平野を見渡せる山の上ではハイカーたちがおにぎりをほうばっていて、懐かしい光景でした。

さて、今日は高血圧の管理についてです。最近はストレスや食生活の影響で高血圧は中高齢者のトレードマークではなくなり、若い、それも学童児の高血圧なんてこともすくなくなりました。
血圧は遺伝的な原因などの特別な理由がない場合、食生活とストレスの影響を受け易いといわれています。そして、時間をかけて徐々にという症状もあれば、食生活のリズムや習慣が崩れたり、高度なストレスを受けると即効的に影響のでるものでもあります。
今日は、高血圧の程度を3段階にわけてお話しますが、弱から中程度までの間であれば、血圧を降下させる強い薬に頼ることなく、食生活を含めた生活習慣の改善と栄養素の積極的な摂取でコントロールができます。

1、弱程度高血圧(140-160mmHg/90-104mmHg)
生活習慣
・BMI管理:BMIが20-24になるような生活の意識管理
・塩分の摂取は1日あたり12.5gを目安にする
*塩分1gに相当する食材例
しょうゆ :小さじ1杯
みそ   :小さじ1/2杯
ソース  :小さじ1杯
ケチャップ:小さじ1.5杯
マヨネーズ:小さじ3.5杯
・嗜好物
*アルコール類(1日あたりの目安量)
   ビール  :600ml
   ワイン  :250ml
   日本酒  :100ml
   焼酎   : 80ml
   ウィスキー: 70ml
*タバコ
   急激にやめることによるストレス耐性低下影響があるため、
   目標を決め段階的に禁煙まで持っていく。
*カフェイン
   コーヒー:1日1-3杯
   コーヒーの飲みすぎによって血圧下降作用のあるビタミンCの排泄を促進
・ストレス管理
     食事方法の見直し改善(食事に集中する。よく噛む)
     水分摂取(食事中の水分の摂りすぎは禁物。でも1日あたりの水分は多めに)
     呼吸法(深呼吸)
・食生活
*繊維に含まれるカリウム食の摂取
*高GI値(グリセミックインデックス)食材の選択
*セロリ(1本/日)、にんにく(1片/日)、タマネギ(半玉/日)の摂取
セロリには血圧効果作用をもつ3-n-ブチルフタライドが含有
*動物肉の摂取を控える
*植物性オイルの摂取(ヒマワリ、フラックス、オリーブ)
・サプリメント
*マルチビタミン・ミネラル:毎食後
*ビタミンC:500mgを起床後から5時間ごとに3-4回/日
*ビタミンE:80mgを2回/日
*マグネシウム:150-300mgを食前に1日3回
*フラックスオイル:500-1,000mgを毎食後

2、中程度高血圧(140-180mmHg/105-114mmHg)
   弱程度高血圧のガイドラインに加え、以下のサプリメントを3ヶ月継続する。
*コエンザイムQ10:50mgを毎食後
   3ヶ月継続しても140/105mmHgよりも低く安定した状態にならない場合には、適切な血圧降下剤を選択。

3、強程度高血圧(160+/115+mmHg)
   適切な血圧降下剤によって140/105mmHg未満に安定した状態を維持できることが確認された場合には、中程度高血圧ガイドラインを3ヶ月継続し、そのままコントロールが可能になるよう努力する
by nutmed | 2007-05-21 16:33

大腸菌群の予防

今朝、我が家の庭のアジサイにようやく蕾がそろいはじめました。おまけに風情のあるお客様も1匹アジサイの葉にみつけました。そう、カタツムリです。最近都会ではカタツムリ見なくなりましたからね・・

さて、今日はこれからの季節に注意しなければいけない大腸菌群の予防のお話です。
梅雨入りし、湿度が上昇しはじめるこれからの季節、食品の腐敗だけでなく、体内環境を崩す原因の1つにもなる大腸菌群です。
昨日、秋田在住の小学校給食センターに勤務する栄養士さんから相談のメールがありました。食品を扱う彼女の職場では厨房の職員は毎月便培養をするそうですが、ここ1~2年、繰り返し病原性大 腸菌が出て、その度に調理現場に入れない日が1週間ほど続くそうです。本人には自覚症状がなく、便培養検査によってはじめてわかる状況のようで、そのたびに抗生物質を継続的に飲まされ、慢性的な下痢、便秘の繰り返し、体のむくみ、不眠、臭気過敏、無気力などの症状が現れ、仕事にならないそうで、何かアドバイスをということでした。

昨年9月21日のブログでも話しましたが、大腸菌の仲間には沢山あって、全てが人間に対して不益なものばかりではないことは覚えておいてくださいね。

抗生物質の継続多用は腸内環境、特にカンジダ菌の繁殖を助長することにもなり、彼女の自覚症状として訴えているような症状を呈することが少なくありません。
私が大腸菌群の除菌にお勧めするのはハーブで、彼女にも以下の2つのハーブを勧めました。

1、キンマ(学名:Piper betle)コショウの仲間のこのハーブにはO157をはじめとする大腸菌群に対する殺菌作用があるとともに、カンジダ菌の繁殖も抑えてくれます。葉を1-2枚摘んで2-3日陰干しし、煎じて飲むといいでしょう。
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2、ミミセンナ(学名:Cassia auriculata)センナの仲間のこのハーブは樹皮は漢方でも使用される医薬品ですが、葉にはキンマ同様の大腸菌群の除菌作用、免疫活性作用があります。
やはり葉を3-5枚摘んでそのまま煎じて飲むといいですね。ただし、血圧の高い方や腎臓に障害を持っている方は主治医に相談してからにしてください。
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by nutmed | 2007-05-18 10:29

タウリンについて

今朝の東京は昨晩からの雨がシトシト。午前中晴れ間があったと思えば午後にはドーっと豪雨と雷雨です。そして今オフィスの外では夏の太陽といった変な1日です。

今日はタウリンについてです。「タウリン○○○mg配合!ファイト1発!」のあのタウリンです。

タウリンは新生児を除き、体内で合成が可能な含硫アミノ酸(硫黄成分を含むアミノ酸)の1つです。動物性のタンパク質からは摂取が可能ですが、植物性タンパク質からの摂取はできないアミノ酸です。したがってベジタリアンにおいては不足傾向が高いアミノ酸でもあります。タウリンは肝臓において含硫アミノ酸であるメチオニンとシステインから合成されますが、このときにビタミンB6(ピリドキシン)が補酵素として働くため、ビタミンB6が不足していると必然的にタウリン不足に陥ります。肝臓におけるタウリンの合成は、女性ホルモンのエストラジオールによって抑制されるため、男性に比べ女性のほうが1日あたりの必要摂取量は高いアミノ酸です。

動物実験では、成長ホルモンの生産を促進することが報告されているほか、中枢神経系統、特に脳内に多く存在し、このほか骨格筋、心臓、および血小板で確認されています。
タウリンが含まれる食材としては赤身肉、魚介類のタンパク質ですが、特に魚介類の脳に多く含まれています。
1、働き
・神経伝達機能の抑制作用
・胆汁酸塩と結合し脂質およびコレステロールの代謝をコントロール
・細胞膜内外を移動するカリウム、ナトリウム、カルシウム、及び、マグネシウムの働きを助け神経伝達機能を向上させる(亜鉛はタウリンの持つこの機能を促進させる)
・胆嚢、眼、及び、血管における抗酸化作用
・肝臓の解毒機能
・鎮静作用
・血糖降下作用

沢山食べるわけではないのに、また脂には気をつけているのに、コレステロールが高いと医者に言われたり、目の機能調節がうまくできない肉嫌いの子どもや、炭水化物や野菜ばかり食べ、肉を敬遠する成人の場合、血液中のアミノ酸分析をすると以外にタウリンが不足してことが少なくないんですよ!
by nutmed | 2007-05-17 15:30

トリプトファンについて

今日も朝から暑いですね。ということは午後から大気が不安定になってまた雷雨になるのでしょうか・・・

今日はアミノ酸の1つであるトリプトファンについてお話しましょう。

トリプトファンはアミノ酸に中でも神経アミノ酸と呼ばれるアミノ酸で、セロトニンと呼ばれる神経ホルモンを構成するするアミノ酸です。セロトニンは興奮を鎮める働きを持ち、このセロトニンが低下してくるとうつ状態、不安症、恐怖症、多動、不眠症、痛みなどの症状を誘発します。したがって、トリプトファンが不足することによって、これらの症状が現れるようになり、ストレスに弱い体をつくることになります。現代人、特に20歳代に成人がストレス耐性が低い背景には、このトリプトファンの不足影響があるのではと私は睨んでいます。
トリプトファンは比較的多くの食材に含まれているアミノ酸です。最近の若い女性には想像以上にうつ状態になる方やストレス耐性が低い方が多いようですが、最近の若い女性はダイエット志向が盛んなので、量も少ないだけでなく、食材の種類も少ないこと、また胃酸不足や咀嚼(そしゃく)不足で食物の消化分解もよくないために、トリプトファンの摂取量が圧倒的に少ないことが背景にあることは間違いないと思います。不眠症で悩む女性は少なくないと思いますが、睡眠薬や睡眠導入剤に頼ることなく、トリプトファンが豊富な食材を摂取することを心がけることで、また就寝前にバナナとパインアップルのジュースやカボチャの種を食べることで不眠症は改善されます。
トリプトファンの代謝にはビタミンB6が必要になり、またトリプトファンがセロトニンに変化する際にはビタミンB6およびビタミンB3(ナイアシンアミド)が不可欠です。

トリプトファンが豊富に含まれる食材
バナナ、緑黄色野菜、赤身肉、チーズ、パインアップル、アボカド、大豆、カボチャの種

トリプトファンの働き
 ビタミンB3(ナイアシンアミド)の合成
 肥満の改善
 不眠症の改善
 鎮痛作用
 うつ病の改善
by nutmed | 2007-05-16 11:19