臨床栄養士のひとり言

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PMSについて

とうとう雨が降ってきました。今にも泣きそうな空だったので今日は予報が的中ですね!

さて、今日から数回女性特有のPMS(生理前症候群)について少し話します。
生理不順、うつ状態、短気、または、体重の増加に悩む40代の女性の多くは、そろそろ自分も更年期に入ってしまったのではないかと感じているのではないでしょうか?しかし、これらの症状の多くが、実は生理前症候群(PMS)であることに気づいていないことが多いといわれます。
日本でも生理前症候群(PMS)という言葉をあちこちで目にするようになりましたが、更年期と生理前症候群の症状では対処方法が全く異なることを認識することが重要です。

PMSについて
PMSは現代女性が何らかの形で経験しているという非常にポピュラーな症状です。
PMSの症状には大きく分けて頭痛・腰痛・腹痛・むくみ・乳房痛その他などといった「身体症状」とイライラ・ゆううつ・キレる・だるいなどの「精神症状」の2つがあり、確認されているだけでも150以上の関連症状があります。生理が不順でなければPMSも毎月なってしまう可能性が高く、その度に手を変え、品を変え、様々な症状が襲ってくるのですから女性にとっては大変です。
PMSになるのは排卵が済んでから生理開始の間までですが期間の長さは人にもよりますし、その時々の体調などにも左右されますがだいたい生理前10日間から一週間くらいです。生理が一旦始まってしまうと、ものの見事にそれは治ります。

研究者の多くは、PMSが精神社会学的な現象であると結論付けていますが、女性の多くを悩ませるPMSの主たる原因は、ホルモンのアンバランスによるもので、食品、ストレス、ミネラル、および、ビタミンの不足がその原因であるとされています。
実際、黄体ホルモンと、排卵はPMSに影響していて、無排卵の女性にPMSは見られません。したがって、他の不妊の原因があるのでなければ、PMSが発症するというのは、体が成熟していて妊娠可能な健康体である証拠とも言えます。

アメリカではPMSに悩む女性の45%はサプリメントによる栄養素で改善をはかると言われていますが、その症状緩和に有効なビタミンB6、マグネシウム、カルシウムについての話は次回に・・・
by nutmed | 2007-06-29 16:55

水分補給の重要性

やはり、カラ梅雨のようですね・・・
本格的な水不足に備えなければいけませんね。最近栄養医学研究所に空気から水を作る機械の紹介にきた企業がありました。第3国や災害地域、軍関係での使用実績があるそうです。理屈ドラッグストアで売られている「湿気取り」なんですね。

さて、今日は水分補給の重要性についてです。

解毒を促がすための水分補給
人間の体には、本来あってはいけない毒物や化学合成された物質が日常生活の中から入り込んできます。例えば、水銀や鉛、ヒ素といった重金属、環境ホルモンとして叫ばれているダイオキシン、食品の漂白剤、抗生物質などがそうです。
我々の体に入り込んだこれらの物質を体外に排泄するために働いている臓器の1つが肝臓です。体内に入り蓄積した毒物や化学合成物質は、血液を流れ肝臓で分解できるものは肝臓で分解され、腎臓を経由して尿で排泄されます。
この一連の流れを「解毒」と言いますが、もうおわかりのように、解毒には水が重要な働きを担っています。体全体の水分の約70%を構成しているのが血液で、体内の毒物や化学合成物質を運んでくるのはその血液です。また、肝臓が正常に働けるように栄養素やミネラルを肝臓に運ぶのもまた血液です。更に、肝臓で分解された毒素が尿から排泄されるためには、血液が重要な役割を担っています。
したがって、体内に十分な水分が維持できていないと、現代生活では避けられない毒物や化学合成物質を解毒することができ難くなるわけです。

水分補給のときに必要なミネラルの重要性
体内の水分が失われるときには、体の働きには必要な必須ミネラルの1部も同時に失われます。これらのミネラルは体の働きに必要なミネラルであると同時に、大腸で再度吸収された水分を体内で再利用するときにも重要な働きをします。
最も重要なミネラルはナトリウムです。

ミネラルの損失とバランスのメカニズム
発汗によって失われる体内の水分の中には、ナトリウムなどの必須ミネラルが含まれていますが、一般的には、ミネラルよりも水分のほうが早い、また多く失われています。
汗の中のナトリウム濃度は、体内を流れる血液の3分の1と言われています。結果、発汗することによって血液中のミネラルが低下し、いわゆる「渇き」の状態となりますが、人間の体はミネラルバランスを維持するように働き、血液中のミネラル濃度が高くなります。

しかし、体内の水分の渇きを改善するように働く体内のメカニズムは、比較的ゆっくりとスタートし、水和、及び、身体活動能力を高めるためには時間がかかるために、既に体の中では脱水状態が始まり、体が必要としている水分のバランスを調整するまでには時間を要します。
しかしながら、このメカニズムには大切な意味があります。脱水状態にあるときに、単に水分だけを補給し体が速やかに吸収してしまうと、血液中のミネラル濃度を希釈させてしまい、ミネラルのバランスを維持しようとするために、我々の体は水分を体外に排泄させるように働き、更なる脱水状態を招くことになります。
したがって、水分の補給の際には正しいミネラルを一緒に摂ることが重要になります。

週末は水分補給十分に!
by nutmed | 2007-06-28 17:57

汗その2

今朝は朝から成田空港まで行ってきました。
お出迎えではなく、成田空港検疫所に今度輸入するサプリメントの相談です。最近のお役所は非常に親切で、こちらが聞きたいことを事前に話しておくと、資料を調べて的確な回答やアドバイスをくれるので助かります。成田まではちと遠いけど、その価値はありました。

さて、今日は汗の2回目です。

身体活動能力の低下
身体的な能力、つまり体を動かす能力と体内水分量は非常に密接な関係にあります。
通常の生活をしている状態では、1時間に約100ccの水分が汗、便、尿、呼吸によって失われますが、運動を行った場合には、その量は実に15倍、1時間に1500ccもの水分が失われます。そのほとんどは、筋肉がエネルギーを使う際に発生する熱を放熱させるための発汗、及び呼吸によるものです。
当然、上記の表で説明したように、身体的活動能力は、水分損失によって著しく影響を受けることになります。
身体的活動能力が低下してしまうメカニズムは、水分の吸収が正常に行われず水和状態が低下し、各細胞への酸素の運搬ができ難い状態になるためです。このような状態になると、筋肉や細胞へ供給するエネルギーが減少し、活動能力が低下します。
身体活動能力を維持するために
一般的経験則として、運動することで損失された水分によって身体活動能力の低下を防ぐための方法を説明します。
①運動をスタートする前と終了後の体重を測定する
毎回、運動をスタートする前の体重を測定し、メモしておくことによって、運動後に測定した体重との差、つまり損失した水分量がわかり、その運動によって損失する水分の平均値を確認することができます。
②運動スタート前に水分を補給する
運動前後の体重測定によって算出された、平均的な水分損失量の半分を、運動のスタート30分前から補給するようにする。
体重40kgの女性で、平均的な水分損失量が2%の場合、その運動によって約800ccの水分が損失することになるので、運動スタート前に400ccの水分を補給しておくことが望ましい。
因みに、体重10%以上の水分が損失した場合に生命の危機に至るといわれています。
③発汗量の確認し水分を補給する
一般的に、2時間も休まず継続的に運動を行うことはないと思います。
運動を行う際には、予めどこでインターバル(休憩)を設けるかを計画しておくことが望ましいでしょう。このインターバルのときに、どの程度の汗を発汗したかを確認することによって、正しく水分を補給することが必要です。
Tシャツが絞れるほどの発汗がある場合と、額が濡れる程度の発汗では補給する水分量も異なります。当然のことながら、運動の種類によっても発汗、発熱量はことなります。また、エアコン空調の行き届いたアスレチックジムでは、想像以上に皮膚からの汗が蒸発し、気がつかないうちに水分量が発汗によって失われることがありますので、十分注意してください。
④運動後の水分補給
運動後に水分を補給する場合、運動後に測定した体重と運動スタート前に測定した体重の差、つまり損失した水分量の70%を目安に補給します。このとき、運動後速やかに水分補給をすることが望ましいですが、一気に補給するのではなく、10-30分かけてゆっくりと補給します。
⑤通常の生活でも水分はまめに補給する
人間の体は、呼吸することによっても水分が失われます。運動をしていない通常の生活時にも、平均して1時間に50-100ccの水分が失われていますので、水分の補給は必要です。特に、夏場は気温の上昇だけでなく、エアコンによって想像以上に体の水分が蒸発して失われますので、意識して水分を摂ることが重要です。


*通常生活時の水分補給の目安
 冬春秋:1日あたり体重の2%を目安
 夏  :1日あたり体重の2-3%を目安
by nutmed | 2007-06-27 12:49

季節柄、汗について

やはり今年もヒートアイランダーの日本人! 年々亜熱帯性気候の国になりつつありますね・・
今年も激暑、皆さん水分の管理は十分に行ってくださいね。
ということで今年も季節柄、汗についてです。

運動後の体重減少は体内の水分が排泄されたものと心得るべし
人間の体は、運動によるエネルギーの消費とともに上がる体温の調節のために、発汗というかたちで体内の水分を排泄します。減量(ダイエット)の目的で、エアロビクス、ウォーキング、スイミングなどが盛んに勧められており、皆さんの中には、これらの運動の後、体重計に乗り、体重が減ったことに一喜一憂しているかたも少なくないでしょう。
ほとんどの場合、運動後の体重の減少は体内の水分量の減少を意味しており、通常の生活では、1時間あたり約100ccの水分が発汗によって体外排泄されると言われていますが、エアロビクス、ジョギング、ウェイトジムなどの運動を行った場合、1時間に約1500ccも水分を損失すると言われています。
体内の水の約70%は、血球 (細胞内液と言われる) に保持されており、残りは、血液など細胞の外側に保持されています。
水は、体温、エネルギー代謝、毒素の排泄、及び、心臓血管のストレスを調整する重要な役割を持っています。従って、人間が生活していくうえで重要な「体の動き」という機能を維持するためには極めて重要な役割を担っているとも言えます。
我々人間の体は、体内の水を損失することには十分な注意を払う必要があり、体重比率で10%以上の水が失われると、生命の危機に瀕する致命的な状態を招く可能性もあります。

運動中の水分の役割
体内の水分は運動中に重要な役割を担っています。
人間の体内の水分のほとんどが集中する血液は、筋肉が必要とするエネルギーを作るために酸素、及び、グルコースのような栄養素を運び、エネルギーを代謝した後の代謝性廃棄物(二酸化炭素など)を筋肉から運び去る役割を担っています。
運動によって、筋肉がエネルギーを消耗するときに熱が発生しますが、この熱を血液(血液)が吸収し、発汗することによって体外に熱を逃がします。しかし、この発汗のときに、血圧を変化させ、心臓の働きに影響を与えるミネラルが同時に汗とともに体外に排泄されるために、運動後には水分だけでなく必須ミネラルも補給することが重要となります。
運動中に失われる体内の水分は汗から排泄されるものが最も多く、尿を通して失われる量は通常生活時の17%ほどしかありません。
運動を行う前には、少なくとも500ccの水分を補給することが望ましいでしょう。
運動によって減少した体重が体内の水分量と考え、ボディウエイト%(体重水分比率)を常に意識した水分補給を行うことが重要です。水分補給に際しては、ただの水ではなく、炭水化物、Na,Kなどのミネラルが含まれた水を補給することによって、失われた体内水分のバランスを速やかに補うことができ、水和を促がします。
*水和:水和とは、我々人間の体の約60%を構成する水分が体内に摂りこまれ、血液や細胞組織に吸収されて、その働きを正常に促がすことができる状態を言います。
単に水を補給することで、Na,Kなど電解質ミネラルを希釈してしまい、水分の吸収を妨げることにもなります。
もう1つ重要な水分補給に際しての注意点として、炭酸飲料水、糖分が入った飲料水は避けるべきです。これらの水に含まれる糖分、添加物などは、分子量(物の大きさ)が大きいために、水和し難いからです。
by nutmed | 2007-06-26 13:19

閑話休題

梅雨入りしてから雨らしい雨が降りませんね・・ 大雨も困ったもんですが、降らないのも困ったものです。先日奥只見へ行ってきましたが、貯水率は平常の50%を割る寸前でした。今年は激暑という声が聞こえてきますが、水不足は本格的になりそうですね。
激暑といえば、いつの頃から日本人はエアコンなしの夏はすごせなくなっていますね。「昔はエアコンやクーラーなんぞなくても窓を開けて眠れた・・」どこぞの人生の先輩がつぶやきそうな言葉ですが、よーく考えてみれば全てが悪循環からスタートしているようにも思えます。暑いからエアコンやクーラーを購入する家庭が増えますと、室外機から出る熱によって大気の温度は益々上昇します。オフィスビルが乱立し、当然のようにエアコンの熱が溢れ出てきます。加えて空気や風の流れが高層ビルによって妨げられます。こうして、益々室温を下げるためにエアコンはフル稼働しますね。エアコンの室外機からは熱と一緒にオゾンも出てきます。
これがいわゆる「ヒートアイランド現象」なんですね。

アメリカの栄養学者が面白い調査をしています。
体温調節がし難い体質は生まれながらのものではなく、人為的に造られたものだあるというものです。この背景には体内の熱の循環を担う血液やリンパ液の流れが滞留したり鈍くなっていて、その原因の多くは栄養素、特にビタミンEとマグネシウム、ビタミンB6の摂取不足によるものという結果でした。
考えて見ると、日本人も同じようにこれらの栄養素が充足されるような食生活が本当にできているかと言えば、残念ながら十分ではないと思います。栄養医学研究所で行っている爪検査でも全年齢にわたってマグネシウムの不足傾向がみられます。

これらの栄養素を意識することは激暑を乗り切るだけでなく、1年をとおりて人間としての機能を正しくするためには必要なものです。加えて、水分の補給をお忘れなく。

さて、以前ブログでも書きましたが、私が出演した健康ラジオ番組の収録内容を栄養医学研究所のホームページで本日から公開していますので、興味がある方は聴いてみてください。
by nutmed | 2007-06-22 15:09

爪チェック その2

我が家のあじさいが花盛りです。昨年秋にハーブの植え替えのために土のpHを酸性傾向に変えたために今年のあじさいは青い花を咲かせています。
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さて、今日は爪チェックの最終回です。
爪は体内環境を反映する優秀なバロメーターですが、勿論、長期的な薬、ストレスなどによっても変化しますので、その点は留意してチェックしてください。

1、爪の表面に突起状の盛り上がりがある
慢性関節リウマチの徴候
2、容易に欠けたり剥がれる爪
慢性的な栄養素全般の吸収が低下している状態で、胃酸および消化酵素が不足している
3、垂直(縦)に現われる爪の隆起(縦縞とは異なる)
鉄、カルシウム、マグネシウムを含む慢性的な栄養素全般の吸収が低下
腎臓の働きが低下している可能性
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4、水平(横)に現われる爪の隆起(横縞とは異なる)
長い期間精神的または肉体的な強いストレスを受けた場合や副腎の働きが低下している可能性
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5、爪を横断する白いライン
肝臓の働きが低下している可能性
6、爪の白い半月状の部分が赤い
心臓の働きに負担がかかっている可能性
7、爪の白い半月状の部分が青白い
水銀などの重金属の過剰蓄積の可能性
8、白い爪
ビタミンB12、鉄、葉酸、マグネシウムの不足による貧血、肝臓と腎臓への過剰な負担がかかっている可能性
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9、爪の先端が白くその下が濃いピンク色
肝臓の働きが非常に低下しており、肝硬変の兆候の可能性
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10、黄色に爪
乾癬などの感染症のほか、慢性的な糖尿病、肝臓機能の低下、呼吸器官の障害、リンパ系の障害の可能性
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11、スプーン状に曲がった爪
鉄欠乏性の貧血のほか、ビタミンB12、葉酸、マグネシウムの不足。ビタミンA(レチノール)の慢性的な過剰摂取
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by nutmed | 2007-06-21 08:38

今日から爪チェック

今朝は嬉しいメールが飛び込んできました。以前から交流のある東京の京橋にあるクリニックのドクターから、受け持っている女子長距離アスリートの症状についてアミノ酸分析をして、低下しているアミノ酸を中心に充足をはかったところ、いままでの症状が改善してきたというものです。日常珍しくない症状に対しては、アミノ酸分析はあまり実施されない検査の1つで、西洋医学では見落としていまいがちな部分ですが、こうしてこのドクターによって1人の女性の悩んでいた症状が改善に向いつつあることはすばらしいことですね。

さて、舌の観察を見た購読者から「爪についても観察チェック内容を教えて欲しい」という要望メールが多かったので、今日から数回にわけて爪診断についてお話します。

爪の形や色は、体内環境を物語る指標として古くから用いられてきました。
爪は血液とリンパ液の中を流れる栄養素や有害物質がどの程度体内に蓄積しているかだけでなく、血液、尿などの検査と異なり、長い期間の臓器や器官の状態をある程度反映するバロメーターでもあります。

1、幅が広く、四角い形をしている爪
男性女性ともにホルモンのアンバランスな状態の可能性がある
2、常にもろく割れ易い爪
鉄、カルシウム、マグネシウム、必須脂肪酸の不足の可能性がある。甲状腺、腎臓、心臓の各働きにストレスなどによって慢性的な負担がかかっている可能性
3、丸い形をしており柔らかい爪
甲状腺の働きにかなりの負担がかかっている可能性
4、薄く平らに反ったスプーン形の爪
ビタミンB12、鉄、葉酸、マグネシウムの不足の可能性。貧血の兆候
5、青白い爪
ぜんぞく、気腫のように肺の働きが低下している可能性
6、緑色の爪
体内の細菌感染または爪のカンジダ菌感染の可能性
7、黒い斑点が爪の中にある
感染症を含め心臓の働きが著しく低下している可能性
8、爪の中に白い斑点がある
アルブミン不足による貧血、副腎の働き低下の可能性
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by nutmed | 2007-06-20 13:00

舌の観察 最終回

昨日は同じ歳の友人の告別式列席のために1日仕事を休みました。膵臓がんでした。以前にも書きましたが膵臓は「物言わぬサイレント臓器」といわれていますが、人間の体にとっては非常に重要な役割を担っている臓器でもあります。それだけに酷使、ストレスが知らない間に蓄積され、気が付いたときには手遅れといおうことが少なくありません。日頃からストレスをためないような生活、食事を心がけてくださいね。

さて、今日は舌の観察最終回、舌の形と粘膜についてです。

舌の形
①舌の表面が割れている
各臓器を反映する場所を観察して、その部分の表面が割れている場合には、その臓器の機能が慢性的に低下または障害の可能性がある
・表面の割れが舌の中心から舌先の方に向ってある場合には心臓の働きが弱っている
②舌の表面が弛んでいる
体温が低い
・表面が弛んでいて青白い色の場合には血液の循環が悪い
③舌が硬直している
慢性的に舌が硬直している場合には脳梗塞の兆候の可能性
④舌が収縮している
平常時よりも舌が収縮して短くなっている場合には血液の循環不良、各臓器の働きが非常に低下している可能性
・収縮に加えて腫れている場合に呼吸器の働きが低下、特に痰が肺内に溜まっている可能性

⑤舌が腫れている
水分の流れが停滞している
・舌を噛んで見て歯型がつくような場合には水分の過剰と「気」の低下
・濃い赤色の場合には心臓および脾臓に熱がこもっている
⑥舌の表面がイチゴのようにザラザラしている
体温の上昇
・舌先がザラザラしている場合には心臓に熱がこもっており働きが低下している
・舌の両側がザラザラしている場合には心肝臓・脾臓に熱がこもっており働きが低下している
・舌の中心がザラザラしている場合には心胃腸に熱がこもっており働きが低下している

舌の表面の粘膜
①白色
体内または皮膚が冷えている状態
・表面の粘膜がカッテージチーズのような場合には胃に熱がこもっており働きが低下している
・表面の粘膜が薄く体の節々が痛い場合にはウィルス性の風邪の可能性
②黄色
体内または皮膚が冷えている状態
・色素の含まれる食材や茶、コーヒー、タバコの過剰摂取
③灰色
体内が冷えている状態
・痰が溜まっている
・表面が乾いている場合には体内の水分が熱を低下させる過程で不足している
④黒色
体内および皮膚の熱の影響によって臓器の働きが非常に弱っている可能性

舌は皆さんの日常生活における体の状態をかなり正確に反映してくれる器官です。僅かな時間で済みますから、毎朝、就寝前などに自分の舌の状態を観察して自分の健康のバロメーターにしてみてください。
by nutmed | 2007-06-19 08:34

舌の観察 その2

昨晩、うれしい小包がとどきました!3月25に紹介しました北九州フカツコーヒーの黒ゴマプリンです。今年3月に伺ったときにいただいた新作「黒ゴマプリン」これはもう最高の味で、このプリンに勝る黒ゴマプリンには後にも先にもめぐり合ったことがなく、無理を言って地方発送していただいたわけです。我が家だけではもったいなく、親戚を呼んで昨晩は黒ゴマプリン相伴会となりました。全員が「こんな黒ゴマプリン食べたことがない!」ともう絶賛です。
最近改良を重ね、ようやく地方発送が可能になりそうだということなので、ご興味のあるかたは下記へ連絡してお願いすれば発送をしてくれると思いますので、1度お試しアレ!九州の方は是非食べに行ってみる価値は大ですよ
FUKATSU COFFEE
北九州市八幡西区則松6-3-18
メビオス則松ビル2F
093-693-2040営業時間:am11:00~pm8:00(pm7:00オーダーストップ)
定休日:月曜日

さて、今日は舌の具体的な観察内容についてです。
まずは舌の色から見てみましょう。
1、舌の色
正常な状態の舌の色は明るいピンク色で、生命力の「気」が非常に強い状態です。これは、各臓器が健常な状態で、血液の循環も良い状態であるといえます。
①青白い色
体が冷えている状態。
・舌の表面を被っている粘膜が白く厚い状態の場合には血液の循環が悪い。
・常に表面が濡れている場合には「気」が低下している。
・舌の表面を被っている粘膜が薄く乾いている場合には血液の循環が悪い。
② 赤色
体に熱がこもっている状態
・舌の表面を被っている粘膜が黄色の場合には過剰に熱がこもっている
・舌の表面を被っている粘膜が黄色で乾いている場合には水分不足
③ 濃い赤色
過剰に熱がこもっている状態
非常に熱が高い状態で体力の消耗、水分不足を招く
④ 紫色
血液の循環が停滞(うっ血)している状態
特に舌が青白い紫色の場合には肝臓の働きが低下している

次回は舌の形と粘膜について・・・
by nutmed | 2007-06-15 11:39

舌の観察 その1 

さて、今日と明日は先日お話しました、舌による体内環境の確認についてお話しましょう。

中国医療では、舌をとおして多くの体内環境の情報を得ることが教えられています。
舌の状態を観察することはあまり馴染みのない日本人ですが、日常生活では見落としやすい体内環境の変化を、舌の状態をとおして自己チェックしてみることは、未病、健康の促進には手短で、継続性の持てる方法だと思います。

中国医療における病気の診断は、「体診」といわれるようにまず患者の体のいろいろな部分を診ることからはじまります。脈をとる脈診などと同じように、舌の色、表面の形などを観察することで、生命の源となる体の「陰」と「陽」の気の状態から体内の環境を判断します。

具体的には、舌の上下左右中心の部分が臓器の状態を反映しているといわれており、この臓器を反映する部分の色、粘膜の状態などを診ることで臓器の状態を詳しく判断します。
この診断方法は中国医療だけでなく、欧米の栄養療法、カイロプラクティック療法などにも用いられています。日本でもかつては初診時には必ず舌の状態、脈の状態を確認されましたが、最近の西洋医学ではあまり重要視されていないようで残念でもあります。

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明日は具体的なチェックの内容について・・・
by nutmed | 2007-06-14 13:07