今日で11月も終わり。明日からいよいよ師走です。昨日の土曜日は小春日和に恵まれ、早々と大物を中心とした大掃除をしました。もう20年以上も押入れや屋根裏でホコリをかぶっていた古いスーツケースや本、家電製品を出したら50kg以上になりました。人間の体内も同じで、かなり前から溜まりに溜まっている重金属や化学物質を体外に排泄をする大掃除のための解毒は毎月ではないにしろ季節の変わり目には行っていただきたいですね。

さて、週末金曜日のブログで紹介しましたカンジダ菌の唾液による簡易検査については大きな反響がありまして、金曜日の深夜から今日の日曜日の夕方までに219通のメールをいただきました!中でも一番多かったのは、やはり早朝一番のだ液がコップの中で濁る方なんですが、その70%ほどの方がいわゆるカンジダ菌の影響と考えられる体内環境の変化や症状を少なくとも5つは持っていることです。中には病院に行って血液、尿、CTに至るめでのけんさを受診したのに検査結果では一切の異常を認めず、にもかかわらず臭気過敏、慢性的な便秘と下痢の繰り返し、慢性的な鼻炎、疲れ、食後のガスなどが全く改善されずに、原因背景がわからず精神的にもストレスが蓄積しているような方もいらっしゃるようです。
このようなすべての方がカンジダ菌の影響を受けていると断言できるうわけではないですが、可能性はあるといえるでしょう。

常在菌ということもあってカンジダ菌については日本の臨床ドクターの中ではまだまだ注目をしてくれない部分ではありますが、実は食の欧米化による日本人の体内環境に大きな影響を与えた最も大きな背景の1つがカンジダ菌だと私は考えています。

これから年末にかけて日本人にとっては年末年始と大きなイベントが目白押しの季節ですが、来週から少しカンジダ菌についてのテーマを続けて、食事の環境が大きく変わる季節の予防対策をしていただこうと思います。
by nutmed | 2008-11-30 23:04

海の向こうアメリカでは、昨日の第4木曜日から今週日曜日までThanksGiving Holidayの感謝祭ウィークで休日になります。今年はご存じのような金融危機の真っただ中にあるアメリカ、多くの企業が休みになるようです。感謝祭の週末は俗に「七面鳥の悲劇週間」と言ったり、来月のクリスマスを含め「七面鳥の悲劇月間」と言ったりもするほど、この時期の食卓の主役は七面鳥です。脂が少なくタンパク質が豊富でダイエットにはもってこいの食材でもあります。

さて、今日はカンジダ菌についてです。以前からこのブログではことあるごとにカンジダ菌の紹介をしてきましたが、この半年ほど栄養カウンセリングを行っているクライアントさんの3人に1人がカンジダ菌の影響による可能性が高い状態であることが続いています。

自分が持っている悩みや症状がカンジダ菌の影響によるものかの判断は中々難しいといえますが、カンジダ菌による影響を改善するための最大の方法は、やはり生活習慣、食事内容の見直しと改善であることは間違いありません。これに薬の影響(ステロイドや抗生物質)もありますが。
ですから日常からカンジダ菌の状態がある程度把握できて、生活改善の目安をつくることができれば、症状の改善のためには大きな前進になります。
医療施設に出向き、便や血液検査をすることでかなりの確度でカンジダ菌の状態を把握することはできますが、毎日クリニックに行って検査することは実際的ではありませんね。

今日は、自宅ででお金をかけずに毎日できるカンジダ菌の自己判定テストを紹介します。
このテストはアメリカでは結構普及している方法ですが、検査結果の信頼性については便や血液には劣るものの、日常的なカンジダ菌の影響を確認する目安のテストとしては中々使えるとお思いますので、皆さんもぜひ試してみてください。そのうえで自分がカンジダ菌の影響を受けているかもしれないと感じたら、まずは食生活の改善見直しをしてみることと、詳細な検査をクリニックや病院にお願いしてみることです。

だ液による簡易カンジダ菌テスト
注:本検査はカンジダ菌(イースト菌)の繁殖状態を確認する簡便な検査ですが、目安として使っていただくものであり、詳細な確認は医療施設で便や血液を用いた確認検査を行うことをお勧めします
1、準 備
①起床後の早朝、透明なガラスコップに八分目ほどまで水道水を満たします。
②歯磨き、マウスウォッシュ、食事(飲み物を含む)をする前に、①のコップの中にだ液を入れます。
③3分おきに15分間コップの中のだ液を観察してください。
2、判 定
①健康な状態の場合
だ液は透きとった状態で水面に浮かび、時間の経過とともにゆっくりとにごり無く水に溶けます。
②体内でカンジダ菌が旺盛に繁殖している可能性のある場合
下の図のように、だ液にはにごりが見られ、時間の経過とともににごっただ液から糸状のものが垂れさがり、コップの底に沈みはじめます。
コップの水は時間とともににごりが濃くなり、場合によっては水の中ににごった粒状のものが見えることがあります。

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by nutmed | 2008-11-28 17:27

今日の東京は、昨晩の雨があがって朝から小春日和の暖かな1日です。
私が栄養カウンセリングのお手伝いをしている東京お茶の水の神尾記念病院アンチエイジング外来で、この9月からスタートした減量プログラムの結果が徐々に出始めてきたので、今日はそれを紹介させていただきたいと思います。
このプログラムは毎週末2日、1ヶ月間継続してもらうプログラムなんですが、従来巷で行われているダイエットのプログラムとは異なり、週末の2日間、プログラムに沿ったメニューの食事とサプリメント使っていただくものです。詳しい内容は残念ながらこの場では紹介できませんが、7人の女性(うち3人は医療従事者)が最初の1か月の減量プログラムを終えました。一緒に対応している形成美容の先生とどれくらいの効果があったのかワクワクしていた反面、今までのダイエットプログラムに比べて「あれは食べてはダメ!」「これを食べてはダメ!」など本人のストレスのの原因になり継続しにくいプログラムではなく、本人の自由度と食事内容に選択の幅を持たせたプログラムなので、場合によっては結果が出にくい、またはまったく結果が出ないかもしれない・・と想像していたことも事実でした。
ところが結果はいずれの方も大小はありますが、明らかに減量の効果はでていました。
多くの女性がそうであるように、また多くのダイエットプログラムがそうであるように、減量のプログラムの判定には「体重」という数値を指標にしています。ただ、体重という数値だけに捉われてしまうリスクと功罪は予想以上に大きいことも事実です。
この減量プログラムを行っていただいた4名の女性(医療従事者以外)は、ほとんどの方が「予想していた目標体重まで届かなかった・・」と言います。ところが全員の女性が今まで履けなかったパンツが履けるようになった。中には夫や周囲の人から「痩せた?」と聞かれたという方がでています。体重の数値は想像していたほど減っていないのに、体系体型はあきらかに変わっている。それはなぜなのか?
それがこのプログラムの真骨頂でもありエッセンスでもあるのですが特別なサプリメントや商品、食材を使ってもらうわけでもないんです。
人間の消化分解のメカニズムと、腸の働き、そしてなによりも食事の満腹感の持ち方に忠実に組み上げたプログラムです。

実践していただいた女性の多くが「あれこれとダメ出しの食材や行動がないことと、酒を飲んでもいいし、ジャンクフードもたまにはいいという自由度が高いのがいい」と言って継続の鍵がここにあるのだと思います。
12月末までは予約でいっぱいの状況だそうですが、ご興味のある女性だけでなく男性の方は神尾記念病院アンチエイジング外来へどうぞ。
by nutmed | 2008-11-26 17:35

来週28日はアメリカでは感謝祭「Thanksgiving Day」です。この時期になるとクリスマスまで1か月を切り、クリスマスに向かってソワソワワクワクしはじめる季節です。でも今年は金融危機問題にかかわる景気ドン底のアメリカ。財布のひもが固くなどという状況ではないようです。
今、アメリカやドイツ、フランスの学者たちが危惧している大きな問題が水面下で出始めています。それはこの世界的な恐慌によって「うつ病」が一気に増加するのではないということです。すでにニューヨークのウォール街を闊歩していたかつての証券マンやディーラーたちの中には職を失い、彼ら彼女らのうつ症状をケアする精神科クリニックは予約でごった返しているそうです。
これは海の向こうの話だけでは済まされず、日本にも同じような状況がやってくる可能性は低くはないと思います。

さて、いよいよマグネシウムのテーマも今日で最終回になります。
最終回の今回は、マグネシウムの摂取量について説明したいと思います。
多くの皆さんがマグネシウムやカルシウムのサプリメントを摂るときに注目するのは「どのくらいのカルシウム量が入っているのか?」「1粒にマグネシウムが何mg含有されているのか?」ではないでしょうか。以前からお話しているように、人間の体内で必要なミネラルは「元素(エレメント)」としてのミネラルですから、ミネラルのサプリメントを選択するときには、「元素(エレメント)としてのミネラルがどれほど含有配合されているか?」に注目することが重要になります。たとえば、日本で販売されているサプリメントに配合されたカルシウムの多くは、「酸化カルシウム」や「炭酸カルシウム」です。マグネシウムについて言えばほとんどが「酸化マグネシウム」になるはずです。これらのミネラルと結合している酸化物質や炭酸物質はカルシウムやマグネシウムを安定した状態に保ち胃の中まで運び、分解吸収させるためのいわば「運び屋」です。元素(エレメント)としてのミネラル安定して運ぶための運び屋は必ず必要にはなりますが、実際に細胞が必要とするミネラルはこの運び屋の部分ではなく、元素(エレメント)としてのミネラルです。
サプリメントに配合されるカルシウムやマグネシウムで言えば、運び屋が50%前後と考えてもいいでしょう。つまり本当に体が必要な元素(エレメント)としてのミネラルはせいぜい半分ということになります。さらに多くの場合胃の中で運び屋が切り離され次の腸で吸収されるミネラル量は、胃酸の量や酵素の有無、他のミネラルとのバランス、乳酸菌の状態など多くの要因にも依存しますので、現代人の食生活を考えると、腸で吸収され得る元素(エレメント)としてのミネラル量はさらに60%くらいまで減ることが予想されます。これを考えると、1錠中に350mgの酸化マグネシウムが含まれたサプリメントを飲んだとしても、そこには元素(エレメント)としてのマグネシウムは約180mgで、消化分解状態、吸収能力などのファクターを考慮すると、良くて100mg、悪ければ70mgほどの元素(エレメント)としてのマグネシウムしか吸収されないことになります。
このエレメント量としてのミネラルの摂取量については、日本ではあまり注目されていないようで、医師や栄養士の中にもエレメント量としての摂取量で指導をしない方がいるのは残念です。
さて、マグネシウムについて言えばどのくらいの量を摂取すればいいのでしょか?
私は成人男性女性の場合には、体重1kgあたり6mgの元素(エレメント)としてのマグネシウムを摂ることをお勧めしています。体重50kgの女性の場合で考えると1日あたり300mgの元素(エレメント)としてのマグネシウムを摂ってもらうといいわけですが、上記の条件を考え、酸化マグネシウムで300mgの元素(エレメント)としてのマグネシウムを摂るためには1日あたり850-900mgを摂らなければならないことになります。また、3-10歳くらいの発達途上にあってマグネシウムの要求量が成人よりも多いお子さんには1日あたり体重1kgあたり8mgの元素(エレメント)としてのマグネシウムを摂るようにお勧めしています。
もちろんこの量は一般的な平均量であって、いままでのブログで書いてきたように、妊婦などの特定の環境や、糖尿病、頭痛、気管支炎、ぜんそく、高血圧などの症状を持っている場合には、摂取していただくべき量は変わってきます。

そうそう、来年のブログラインアップに向けて、扱ってもらいたいテーマなどがありましたらメールで連絡ください。
by nutmed | 2008-11-21 09:17

昨晩は放射冷却効果と寒冷前線のおかげで、東京地方の空はきれいに澄み切っていたこともあり、半年ぶりくらいに流れ星を1つ見つけました。そういえば今年の獅子座流星群は曇天のせいもあって残念ながら見ることができませんでしたね。これから冬将軍の訪れとともに日本海側の皆さんには大変な雪の季節ですが、関東地方は日ごとに空が澄み切って、一段と星がきれいに見える季節です。

さて、今日のテーマは腎臓結石とマグネシウムについてです。結石というと皆さん異口同音に「カルシウム」と言われますね。腎臓結石の約85%はリン酸カルシウムまたはシュウ酸カルシウムで、残りの15%ほどは尿酸で構成されていて、女性よりも男性に圧倒的に多くみられます。腎臓結石のできやすい人には、血圧が高い、尿酸値が高いなどの背景がありますが、意外に知られていないのはマグネシウムの摂取不足なんです。
腎臓結石が形成される背景の多くは食生活にあることは言わずと知れたことですが、その原因のほとんどは尿中に排泄されるカルシウム量が増加することにあります。この辺のことは知っている方も少なくないですよね。 ではなぜ尿中のカルシウム量が増えてしまうのか?
その原因は「酸性食材」にあります。人間の体には「ホメオスタシス」という常に安定した状態または平衡を保とうとする機能が備わっています。体の細胞にとって極端に酸性状態、逆に極端にアルカリ状態が続くことはいいことではありません。そのため、酸性に傾いた場合にはアルカリ性を作り出し、アルカリ性に傾いた場合には酸性を作り出し、中性に近い体にとって最適な状態を維持しようと働きます。以前にも説明したことがありますが、カルシウム、マグネシウムは強いアルカリ性の性質をもったミネラルで、砂糖、果糖、アルコール、コーヒー、肉などの酸性食材によって酸性に傾いた体内環境を中性に戻そうとするときに使われるミネラルでもあります。
ですから、これらの酸性食材を頻繁に食べることによって体は酸性に傾き、血液中にカルシウムが総動員されて体を最適な状態にした後に尿中に排泄されるカルシウムの量が増えるわけです。

ではなぜマグネシウムが不足すると腎臓結石ができやすくなるのでしょうか?
前述のようにマグネシウムもカルシウムと同じアルカリ性ミネラルの1つですから、酸性食材を頻繁に多食することのよって血液中に総動員されていきます。ここまではカルシウムと同じ状況なんですが、ここで10月のマグネシウムVol.3で紹介したマグネシウムの面白い実験をもう一度読み返してみてください。この実験ではもともと水溶性ではあるカルシウムが水に溶ける能力を上げるためにマグネシウムが作用することを説明していますが、体内でも全く同じことが起こっているわけです。酸性に傾いた状態を改善するために血液中に総動員されたカルシウムは、体が最適な状態に改善された後に腎臓へ流れてきます。ここで不要な水分は濾過され尿となって排泄されるわけですが、腎臓で濾過されるときにマグネシウムが少ないと水に溶けるカルシウム量には限界が及び、溶けることのできなかったカルシウムは結晶状態で腎臓に残り蓄積します。これが時間経過とともに増加すると腎臓結石を形成することになります。

食生活の変化で最近では男性だけでなく女性にも高尿酸血症の方が増えているようですが、こうした背景にあるのは酸性食材の多食、特に砂糖や炭水化物であることは疑いの余地がありません。
私は食生活のカウンセリングをするときには、食事内容をヒアリングさせていただいたうえで、酸性傾向にあるような場合にはマグネシウムの摂取を強く勧めています。

そうそう、もう1つ注意していただきたいのは、酸性状態を最適な状態に改善するために働くアルカリ性のカルシウムですが、人間(動物も)カルシウムを体内デ作ることができませんから、食材やサプリメントで補充するしかありませんね。もし、食材やサプリメントで外から入ってくるカルシウムが十分に補充されていなければ、体を最適な状態に保とうとするときにはどこからカルシウム(マグネシウムもですが・・)を調達することになるのでしょうか・・・??
おわかりですよね? そうならないためにもカルシウム一辺倒の偏重的な考え方からマグネシウムも合わせて摂取する食生活を考えなくてはならないということなんです。

長きにわたって継続してきたマグネシウムのテーマですが、今週末をもってエピローグとさせていただきます。
by nutmed | 2008-11-20 14:57

今日は朝からお茶の水の病院の日です。病院の前には小さな公園があるんですが、その端にそびえたっている銀杏の樹の下で午後に備えて休憩をしていると、空から何かが降ってきます。風にゆれた銀杏の実が落ちてきたんですね。銀杏の葉はまだきれいには色づいてはいませんが、たくさんの銀杏の実が落ちています。時間があれば1つ1つ拾って持ち帰りたいところですが・・

さて今日からようやくマグネシウムのテーマに入ります。
マグネシウムのテーマも年末にかけて架橋にはいります。

人間では、重症のマグネシウム欠乏症は非常にまれなことです。それは体にはマグネシウムを貯蔵して維持するための高度に発達した能力が備わっているからです。軽度から中等度のマグネシウムの枯渇はよく見られますが、この原因にはいくつかあり、胃腸疾患(脂肪性下痢、腸管切除)による吸収率の低下、抗生物質による治療、タンパク質を中心とする栄養摂取障害、腎障害、腎臓透析などです。副甲状腺という組織の働きが高くなったり、糖尿病の場合、マグネシウムが尿中に排泄される量が増加し、一時的に低マグネシウム血症に至ることもあります。

自分がマグネシウムが不足から枯渇に近い状態であるかどうかを知るためには、毎日の生活の中で現れる自覚症状を見逃さないことも大切です。

一般にマグネシウムがかなり不足してくると、神経および筋肉の過敏性が上昇し、神経性チック、振え、筋肉の痙攣などが起こります。妊婦さんの中で妊娠後期におこる痛みをともなう子宮収縮の多くはマグネシウム欠乏により生じることが少なくありません。日本ではあまり聞きませんが、アメリカやドイツなど欧米では、妊娠初期の妊婦さんはもちろん、これから妊娠を予定している女性にはカルシウムと同じくらい、またはそれ以上にマグネシウムの補給を勧めます。

このほか不整脈や頻脈の原因にもマグネシウム(およびカルシウムも)が深くかかわっていることがあります。

現代人の食生活を考えると、一番多い症状は筋肉のけいれんではないでしょうかね。目のまぶたがピクピク動いたり、足のふくらはぎのあたりがピクピクしたり、腕や手の指が勝手にピクピク動いたりするような経験がある方はマグネシウム不足の兆候と考えてもいいでしょうね。
by nutmed | 2008-11-19 13:56

昨日は仕事で京都へ日帰りしてきました。 紅葉はまだ見ごろのようで観光客で京都駅前はごった返し状態です。京都はゆっくりと1週間くらい腰を落ち着けて過ごしてみたい街の1つですね。

なかなか約束とおりマグネシウムのテーマに戻れない状況ですが、今少し口直しにお付き合いください。

今日のテーマは腐敗とカビです。
実はこの日曜日にお邪魔したお宅の7歳になるお子さんが「カビをみたことない」という話からはじまりました。最近では風呂にはびこるカビの除菌ぐらいでしか日常的にカビの話題が出ないのかもしれませんが・・
私たちの生活の周辺にはほぼ100%カビが存在しています。もちろんカビの恩恵を受けた食材だってあります。 カビを見たことがないこのお子さんの話を聞いて、一緒に訪問した28歳の女性が、「〇〇君のママはキレイ好きで衛生的にも優れたママなんだね!」と一言。お子さんのママも照れくさそうにしながらも少し自慢気・・(笑)
キレイ好きで衛生的かどうかは別として、皆さんどうでしょう? 最近皆さんの食生活で食べる素材、特にパンやこれからが季節の餅、はたまた野菜など、腐敗したりカビが生え難くなっていることを不思議に思いませんか?
中には、1週間でも食パンを常温の部屋に放置しておいてもカビが生えてこないことに不思議を感じない、場合によっては「異常」を感じない方が最近増えていることを感じています。

これから迎えるお正月、昔から食卓の主役はお雑煮のお餅です。最近では長期保存ができるように「工夫」をした餅を使うご家庭がおおくなりましたが、昔は年末に餅をついて、鏡餅と雑煮用の餅を作りました。正月も三が日を過ぎるとそろそろ餅にも変化が出始め、青赤緑といった色鮮やかなカビが生え始めます。我々日本人は昔から食の工夫の中で、カビが生えた餅のカビを削り、水に入れて水餅にしてしばらく保存したり、揚げ餅にしておやつにしたりしてきました。
確かに5万種類以上といわれるカビの多くはいわゆる毒素を持ったものが少なくありません。
でも、以前お話したように、カビですらバクテリアと同じように古来から人間との共存共栄をしてきたわけです。多少のカビ毒であれば腹痛、発熱、下痢、嘔吐などが出る前に人間の体が持つ解毒という働きで処理ができていただけでなく、カビが生えることによって人間が分解できないタンパク質の分解ができやすくなったり、有害なバクテリアをカビの毒素が殺菌すらしてくれてきました。
ともすれば、カビが生えたパンや餅を見て「製造方法に問題があるんじゃないか・・」「賞味期限に問題があるんじゃないか・・」と神経質になる日本人が増えたような昨今ですが、カビが生えたり、腐敗するということはある意味その素材は「生モノ」であるから当然のことであり、また「生きている素材」でもあり、「不必要な防腐剤などを添加していない・・」素材である証でもあるわけです。
現代社会では冷蔵庫が100%普及し、保存技術も発達し、皆さんが嫌う腐敗したり、カビが生えるということがかなり少なくなったことは事実で、その背景には我々が「自然の摂理と法則を無視」してでも得てきた「エゴ」があったことには疑いの余地はありません。

食の安全性があたかも大きな社会問題として取り上げられている現在、我々日本人は、再度「自然の摂理と法則」を理解し、上手に自然の恩恵を受けることを身近なところから改めるべきではないでしょうか・・
by nutmed | 2008-11-18 17:45

今朝の東京は久しぶりの太陽が顔を出してくれ、肌寒くはありますがすがすがしい1日の始まりです。
さて、先週末沖縄で講演会を行った際に会場で紹介した水銀が体内の細胞に及ぼす影響についてのビデオが予想以上に反響がありました。
以前にもこのブログで水銀が及ぼす体内環境のことについて紹介しましたが、再度説明してほしいとの要望が多かったために、今日は動画を見ていただくことで、水銀が我々の体内の細胞にどのような影響を与えるのか、また身近にある水銀として最も注意するべき歯科材料のアマルガムについて知っていただければと思います。

最初の動画はカナダのカルガリー大学(university of CALGARY Faculty of medicine, Dept. of Physiology and Biophysics)によって世界で初めて撮影された脳神経細胞に及ぼす水銀の影響の様子です。この実験ではミミズの神経細胞を使い、それを培地で細胞増殖させる過程で水銀が神経細胞の増殖にどのような影響を与えるのかが克明に映されています。
最も、すべての人間の脳神経細胞で同じことが起きているわけではないものの、多くの方が今まで「水銀は危ない」と文字や説明だけで知らされていたものが、明らかにそして確実に水銀が細胞に影響をあたえるということを動画で具体的に理解していただけるのではないかと思います。
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続いて紹介するのはIAOMT(国際口腔毒素学会:International Academy of Oral Medicine and Toxicology)が情報開示しているビデオで、こちらは歯の治療で使われるアマルガム合金に含まれる水銀がどのようのに、どのような環境下で体内に侵入してくるのかを詳しく映したものです。
特殊な蛍光フィルターとカメラを使い、歯に充填されていたアマルガムから水銀が黒い煙となって蒸発する様子がよくわかります。水銀は体温に近い35℃でも蒸発をするために、アマルガム合金から日常的に蒸発をしていることがわかります。
アマルガム合金に含まれている水銀は、その状態ではほとんど体内に影響を与えることがありませんが、体内に入って後、他の物質と化学的結合して形をかえることによって細胞組織に影響をあたえはじめることになります。幸いにも水銀が含まれたアマルガム合金はこの10年ほど前から日本でもほとんど使用されなくなっていますが、かなり昔に虫歯などの治療でアマルガムを充填した経験のある場合には注意が必要です。

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by nutmed | 2008-11-13 11:23

第488回 ドライアイ

怒涛のようなこの2週間、アメリカから沖縄へ移動し気温の変化のジェットコースターに乗ってきたようで少し体調を整えなくてはいけない状況です。油まみれになって大好きなバイクをいじっているか、バイクに乗ってどこかへ出かけることが多い週末を2回スキップしたので、多少なりともストレスが溜まっているのでしょうね。

さて、再びマグネシウムのテーマに復帰する前に、これからの季節に限った話題ではないのですが、最近にわかに増加しているドライアイについて少し。

ドライアイの原因にはいくつかの背景がありますが、結果として目を潤すための結膜の水分が不足し、まぶたを閉じたり開いたりするたびに眼球の表面が益々乾燥してしまう症状です。
燃えるような熱さを覚えたり、痛みを感じたり、ドライアイの症状は人によって感じ方は異なるようです。この20年でドライアイが急増した背景の1つにコンタクトレンズの普及があると思います。コンタクトレンズは直接角膜にのせて着用するために角膜を必要以上に刺激することによって、ドライアイの症状をともないます。また、コンタクトレンズの長期間(長年)の装用によって、まぶたの裏側にあるまぶたを開け閉めする眼筋(眼瞼挙筋)と言う筋が刺激され弱くなり、まぶたが下がり気味になることでうまくまぶたをあけることができにくくなる症状「下眼瞼下」を引き起こす可能性を示唆されています。

ドライアイはコンタクトレンズのほか、シェーグレン症候群、肝炎、薬害などでも発症します。
ドライアイの改善と栄養素はかなり密着な関係にありますが、結膜の水分、つまり目の潤い成分の生産を促進するためには、網膜の酸化とレンズの損傷を防ぐビタミンA,C、Eに加え、ビタミンB6とマグネシウムが有効です。逆に言えば、これらの栄養素の摂取不足または吸収不良がドライアイの症状にもつながるということもいえます。
最近薬局で目にするドライアイ予防改善用の目薬の配合成分を見ると必ずこれらの栄養成分が配合されているのはそのためです。

このほか涙の成分でもあるラクトフェリンが有効であり、ドライアイの前段階で結膜で炎症を発生させる原因と考えられるCOX-2(シクロオキシゲナーゼ‐2:cyclo-oxygenase )の抑制にはクルクミンが有効です。

私が今までにドライアイに悩むクライアントの方々に勧めていずれのケースでも効果が早く、そして有効であった成分は、このラクトフェリンとクルクミンに加えて、オメガ-6必須脂肪酸の1つでもあるGLA(γ-リノレン酸)で、タラの肝油や月見草オイルがお勧めですね。

ドライアイや眼精疲労の方の中に、冷やしたり凍らせたタオルなどでまぶたの上から眼球を冷やしている方を良くみかけますが、皆さんが想像している以上に低い温度で眼球は凍傷に近い状態になることがあるので、目を冷やす場合には注意してください。
by nutmed | 2008-11-11 16:30

気温マイナス2℃のシアトルから、気温30℃の沖縄へ1日のうちで移動してきた昨晩、沖縄の那覇にあるホテルにて、NPO法人ヒューマンバリューヘルスクラブ主催の健康講座で講演をしてきました。このNPO法人の名前「人間の価値ある健康」という言葉が妙に新鮮で、今の日本人が忘れかけている健康に対する考え方がこの言葉にあるような気がしました。また、運営されているメンバーの方々の活動や意気込みを聞くと、「長寿県沖縄」が神話になりつつある今の沖縄の生活習慣に対する危惧、憂い、そしてそれを何とか改善したいという気持ちが肌に伝わってきました。

昨晩の参加者は約130人で、あっという間の一時間半でした。聴衆のみなさんも真剣に私の話に耳を傾けていただき、「長寿県沖縄」であればこそ、この皆さんが人一倍「価値ある健康」つくりのために今何かアクションをしなければいけないという気持ちも伝わってきました。

考えてみると沖縄県には「価値ある健康」に貢献するたくさんの素材がありますね。
それはウコンやフコイダン、ゴーヤだけではありません。メタボリックシンドロームの大きな一因となっているコレステロールと中性脂肪を抑制するための素材としてアメリカでもたくさんの実績をあげている「紅麹」は昨年3月このブログでも紹介した沖縄特産の「豆腐蓉」の素材でもあります。

さらに紫外線の強い亜熱帯に近い環境の沖縄にはたくさんの「原色」をもった素材があります。
ウコンの黄色、ゴーヤの鮮やかな緑、そしてカルシウムが豊富な魚グルクンの鮮やかな赤。
これらの原色にはこれらの生物がもつ重要な理由があります。これらの色はすべてバイオフラボノイドと呼ばれる物質で、いわゆる「抗酸化物質」です。自らの細胞、DNAを紫外線からの損傷を防ぐために亜熱帯、熱帯地域の生物に与えられた特性のバイオフラボノイドには我々人間の細胞が酸化してその機能が低下することをも防いでくれます。

こうした独特の産物があり、また人間の価値ある健康つくりのために小さいながらもアクションをスタートした沖縄。長寿県沖縄の復活は決して夢物語ではないでしょう。
by nutmed | 2008-11-08 09:54