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今年は記念するべき500回を迎えることができました。
私の仕事のうえでは実りが多く、また学ぶことも多かった年でもあります。実は個人的にはあまりいいことはなかった年だったので、その分仕事での実りが多かったことから相殺という年だったのでしょうか。
2009年は今わかっているだけでもかなりやり甲斐もありまた責任も大きな仕事が3つ続きます。
そのほかにも例年とおりたくさんの仕事が押し寄せてくるのだろうと今から覚悟はしていますが、2008年の反省も含めて体調管理とテーマを明確にして存在感があり充実感のある毎日を過ごしていきたいと思います。

このブログのテーマについても、読者の方から「今年のテーマは難しすぎる」とのメールが少なくなかったので、2009年はもう少し身近の目線に合わせたテーマに振ってみようとも考えています。

そんなことで今日で2008年も終わります。
皆さんにとって2009年がより実りのある、そして幸の多い年となりますように。
2009年も臨床栄養士のひとり言の購読、楽しみにしてください。
by nutmed | 2008-12-31 15:15
今年もあと1日ですね。
昨日今日と比較的暖かい日が続き、今年最後のバイク乗り納めにでかけようと思ったのですが、案の定大掃除に駆り出され私の担当は換気扇と家中の窓拭きでした。

そんな中、長野の友人が築地まで正月の食材を仕入れに来た帰りに寄ってくれ、今年の新米をお土産にいただきました。昔から水が冷たい長野のお米は関東・東北のお米に比べて味が・・ということを良く耳にしていましたが、先入観念ということもあるのでしょう、確かに新潟から取り寄せているお米に比べると、うまく表現できませんが少し味がちがうことを感じていました。
その友人は、私が以前からそんなことを言っていることを知っているので、今回はわざわざ地元長野の水を2リットルのペットボトル5本に詰めて持ってきてくれました。
彼が言うには、米や野菜を料理するときには、その食材が育った地元の水を使うのが一番だそうで、騙されたと思って今晩この水でお米を炊いてみて!と勧められました。
早速、今晩の炊事は私が担当。興味もあったので、同じお米を、このお米が育った地元の水と、我が家の水道水(浄水器をとおしています)、それに市販のミネラルウォーターとお隣でいただいた地元埼玉の地下水の4種類の水で炊いてみました。
我が家の住民には炊いた4種類のご飯を少しづつ食べ味わってもらい(もちろんどのごはんがどの水かは伏せて)、私自身も4種類を味わい、5点満点評価をしてみました。
結果、私を含め家族全員が1点をつけ最低評価だったのは予想外にもミネラルウォーターで炊いたご飯でした。続いて平均2.5点だったのが我が家の水道水で、3点が地下水、そして地元長野の水で炊いたご飯が堂々の5点で一番おいしいごはんという結論になりました。

我が家の住人は以前にも私の友人からいただいた長野のお米を幾度となく食べたことがあり、そのたびに評価はいまいちでした。今回は最後にネタばらしをするまで、いつもの新潟のお米とは違うだろうけれどまさか長野のお米だとは思ってもいなかったようです。

何がすおさせている原因なのかはわかりませんし、抽象的かもしれませんが、明らかにその土地で育った植物が吸収してきた水が、調理にまで影響を与える、それもプラスの影響を与えていることは間違いないのだろうなと感じました。

知らない土地や初めての土地での生活になかなか慣れないことを「水に慣れない」と言いますが、人間だけでなく、むしろ植物にとってその土地の慣れ育った水で調理をし味わうことは、実は私たちが想像している以上に大きな力にもなり、その恩恵をうける最適な手段なのかもしれませんね。

輸送やその方法の問題があるかもしれませんが、お米に自信を持っている米作り農家の皆さんの販路拡大と、そのお米を今まで以上に消費者がいただけるための1つのアイデアとして、お米と一緒にその米作りをしている土地の水を一緒に供給してみたらどうなんでしょうかね・・
by nutmed | 2008-12-30 23:18

2009年に話題になる・・であろう素材の最有力候補アフリカンマンゴですが、第512回からの3回で説明してきたホルモンおよび酵素の働きにかかわる機能性成分で、肥満と高脂血症の改善に大きな期待がもたれている天然素材としてこの5年間で多くの研究が進められてきました。
学名ではIrvingia gabonensisというアフリカンマンゴは西アフリカから南西アジアを起源とする高木で、マンゴに似た実をつけます。その実の中にある種から抽出された物質(OB131)にはレプチン:Leptin、アディポネクチン:Adiponectin、グリセロール-3-リン酸脱水素酵素(G3PDH):Glycerol-3-Phosphate dehydrogenaseの働きを活性向上させる、または抑制させる作用があります。
2008年11月にアメリカノースカロライナ州のWake Forest大学から発表された研究によると、アフリカンマンゴから抽出されたOB131には脂肪細胞中のレプチン、アディポネクチンに働きかけ肥満の改善に対する有効な結果を報告しています。
カメルーンの研究者が2005年に肥満判定を受けた人による臨床試験を行った検討では、平均体重約97kgの人たちにアフリカンマンゴの抽出物を飲ませたグループとそうでないグループにわけ、以下の項目について検査をしています。アフリカンマンゴの抽出物を飲ませたグループには1日あたり2回(150mg/回)を10週間にわたって飲ませています。
1、体重
2、総コレステロール
3、HDL-コレステロール
4、LDL-コレステロール
5、空腹時血糖値
6、レプチン
7、アディポネクチン
8、C反応性蛋白質(DRP)
その結果は多少ひいき目にみても決して悪い結果ではなく、むしろかなり期待が持てることを裏付ける結果でもあります。たとえば体重では10週間で約12.5kgの体重減量をしています。もちろんこの検討ではアフリカンマンゴの服用だけでなく、運動療法もあわせておこなっているようですが、同じ運動療法のメニューをこなしていてもアフリカンマンゴの抽出物を摂取していないグループではあきらかに減量効果は低い結果ですね。
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ということで、このアフリカンマンゴ。これから医薬品だけでなくサプリメントとしても話題と期待が持てる素材になると思っています。
by nutmed | 2008-12-27 09:46
脂肪細胞に対するコントロールシグナルの最後はグリセロール-3-リン酸脱水素酵素(G3PDH):Glycerol-3-Phosphate dehydrogenase)です。G3PDHもまた脂肪細胞で作られる酵素で、血液中を流れる糖分を中性脂肪に変えて脂肪細胞に蓄えるために働きます。
G3PDHが増えると肥満の原因の1つと考えられているトリアシルグリセロール(TAG:Triacylglycerol)という物質の合成を促してしまう可能性が数々の研究で報告されています。
つまり、このトリアシルグリセロールを増やさないようにすることが肥満にならないための方法で、G3PDHが増えることを抑えることがその方法の1つであるともいえます。
トリアシルグリセロールの形成を抑えるための機能性素材の研究検討は世界各国で行われていて、医薬品や食品添加物の分野だけでなく、天然素材の中からもその機能性成分が発見されています。
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ここで少し予断ですが、健康にいいとして話題になった「エコナ」という油の主成分(全体の80%)はジアシルグリセロル(diacylglycerol:DAG)という物質であることが報告されていますが、「エコナ」自体の良し悪しは別として、このジアシルグリセロルもまた肥満の原因と考えられているトリアシルグリセロールが増えないようにするための物質と言われています。
by nutmed | 2008-12-26 14:00
今日26日で2008年の仕事納めになる企業が多いようです。栄養医学研究所も今日で2008年の仕事納めになりますが、私個人では原稿の締め切りをとっくに過ぎているものがあったり、検討課題が積み残しになっているので、年末まで仕事に追われそうですが・・

さて、脂肪のコントロールシグナルの2つ目はアディポネクチン(Adiponectin)です。
アディポネクチンもまた脂肪細胞で作られ分泌されるホルモンです。このホルモンは脂肪のコントロールシグナルであると同時に、動脈硬化の因子、血糖代謝にかかわるインスリンの調整にもかかわっていることがわかってきました。このような背景から、アディポネクチンによる2型糖尿病(インスリン非依存性糖尿病)の血糖コントロール改善とその予備軍に対する予防の目的でアディポネクチンの作用が期待されていて、1995年以来日本人の研究者を含めたくさんの動物・人による検討によってその有効性が報告されています。
最近アディポネクチンは、形成美容の分野でも話題になっているホルモンで、中性脂肪の分解を促す作用を利用し、腹部などの脂肪が蓄積している皮下組織に直接アディポネクチンを注射する「メソセラピー(Mesotherapy)」が行われるようになっています。
また、アディポネクチンには炎症を抑える働きがあります。
こうしてみると、前回のレプチンといい、今回のアディポネクチンといい、脂肪細胞は人の体にとってたくさんの重要な物質を作っていることがわかります。
アディポネクチンには、脂肪の分解(燃焼)を促すのと同時に、新たに脂肪を形成する作用もあるため対象となる症状や状態を考えて上手に使うことが必要な物質でもありますが、すでに糖尿病の治療の目的、メタボリックシンドロームの改善目的で臨床研究が進んでいて、アディポネクチンの生産と分泌を刺激し作用を活性させるための医薬品だけでなく、天然成分としての機能性素材が注目されています。
by nutmed | 2008-12-26 09:43
昨晩のクリスマスイブ、皆さんはどのように過ごしましたか?私はいちものように教会に行って心静かにイブを迎えました。

今回から具体的に紹介する3つの脂肪コントロール指令シグナルについては少し難しい話になるかもしれませんがついてきてくださいね。
2008年5月にアメリカの医学誌(Molecular Endocrinology)でペンシルバニア大学医学部内分泌学研究室で糖尿病と代謝の研究を続けているAhimaらが脂肪細胞の数とその大きさは、脂肪細胞コントロールにかかわる3つの指令シグナルによって調整されていることを報告しています。その中の1つがこれから紹介するレプチン(leptin)というホルモン様物質です。
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Leptinとはギリシャ語の「leptos」という細いという意味の言葉が語源になっています。レプチンには主に2つの働きがあり、1つは、かつて一世を風靡したXX大辞典でも取り上げられたことがあり、俗に「満腹中枢刺激ホルモン」と呼ばれ、脳が「もう腹いっぱいだから食べなくてもいいよ」というように食欲を抑えにかからせる働きです。もう1つの働きは脂肪細胞に働きかけ、脂肪細胞の中の中性脂肪の分解を促し、脂肪酸に変換させる働きです。
ここで興味深いのはこのレプチンが脂肪細胞から分泌されているということです。そして、その成り行きから想像できるように脂肪をたっぷりと貯め込んだ肥満の人のほうが、痩せているひとに比べてレプチンを作り分泌する量は多いこともわかっています。
道理からいけば肥満傾向にある人のほうが脂肪細胞が多く、レプチンを作り分泌する量も多いのだから食欲コントロールも中性脂肪の分解もしやすいはずですね。しかし、レプチンは脳に送られてはじめて食欲コントロールと中性脂肪の分解促進の指令を出すわけですから、脳内にレプチンが送られなければいけません。
ここで登場するのがCRPというタンパク質(C-Reactive Protein)です。CRPは感染や炎症があると放出されるタンパク質なので病院やクリニックの血液検査ではおなじみの物質でもあります)簡単に説明するとこのCRPがレプチンと結合することで脂肪細胞コントロールにかかわる指令シグナルとしての働きがなくなってしまいます。そしてこのCRPもまた脂肪細胞で主に作られているタンパク質です。
肥満傾向にある人や中高齢で脂肪が中々消費できない人の多くは、腹八分目の指令を出して食欲をコントロールし、中性脂肪の分解を促すレプチンとCRPが血液に流れる前に結合されてしまうことで脳内にレプチンが送られ難い状態にあると考えられています。
by nutmed | 2008-12-25 09:26
今日はクリスマスイブ。平日ということもあって、また経済情勢もあって、今年のクリスマスイブは例年になく活気がないと予想されているようです。
私は今年もいつものように近所の教会の深夜聖餐式に出席です。

さて、今日は脂肪コントロールにかかわるシグナルの1回目です。
体を動かすために必要なエネルギーはグリコーゲン(糖分)と脂肪です。
通常、運動をしはじめて真っ先に消費されるのはグリコーゲンのほうで、脂肪細胞にため込まれた脂肪は時間がたってから消費されます。言いかえれば脂肪はエネルギーに変化し難いともいえます。ただし、残念ながらすぐにエネルギーとなるグリコーゲンを体にたくさん貯めておくことは難しく、平均して脂肪の1/30程度しか貯めておくことはできません。
エネルギー源の変換時間はだいたい運動をはじめてから20-30分くらいと言われていて、この時間まではグリコーゲンが、この時間を過ぎるとようやく脂肪がエネルギー源となって消費され始めます。まあ、この辺の説明はインターネットを検索するとスポーツ医学の専門家が説明していますので省きます。
さて、人の脂肪細胞(Adipocyte)は主に中性脂肪で構成されていますが、この中性脂肪は1部は肝臓でも作られますが、そのほとんどは食べた食物から体内に吸収されます。一般的には運動不足や加齢とともに運動量が減ってくると中性脂肪で肥大した脂肪細胞が増え、肥満へと続くことになります。メタボが話題になっていかにも極悪人のように扱われることが多くなった中性脂肪ですが、グリコーゲンの約2倍のエネルギーを持っていたり、体温保持など人間の体にとっては重要な役割も担っているんですが「過ぎたるは・・」と言われるように過剰蓄積は決していいこととは言えません。
中高齢者で肥満傾向にあったり、お腹や二の腕、お尻などに脂肪がついて困ると方の中には、「そんなに食べていないし、適度に運動もしているのに・・」という方が少なくないのは日本だけの話ではないようです。(まあ、実際には良くヒアリングしてみると、自分では気がつかないうちに結構な炭水化物を摂っている方が少なくはないようでもありますが・・)今だに明確な原因は解明されてはいませんが、多くの研究者が、前回説明した3つの物質に働きかけるシグナルが、何かの理由で加齢とともに弱くなることで脂肪のコントロールができずに蓄積が増えてしまうのではという仮説を唱えて研究を続けています。
動物実験の段階では、生存年齢の高いマウスと若いマウスを比べてみると、同じエサを与え、同じ運動量を与えてみると、生存年齢の高いマウスのほうが脂肪の蓄積量が多いことまではわかってきました。
ここで注目されてきたのが、以下の脂肪のコントロールにかかわる3つの物質です。
1、レプチン:Leptin
2、アディポネクチン:Adiponectin(日本人によって発見された)
3、グリセロール-3-リン酸脱水素酵素(G3PDH):Glycerol-3-Phosphate dehydrogenase

焦らすようでもうしわけないですが、これらの物質と脂肪コントロールの背景は次回に・・
by nutmed | 2008-12-24 08:21
今日の東京は昨日同様、異常な暖かさが続いています。関東以外は軒並み冬将軍と低気圧で北は雪、西も冷たい雨模様のようです。週末は我が家も大掃除でした。我が家では3年に1回、例年を上回る大掃除をします。この時ばかりは屋根裏から物置まで時間をかけて不要になったモノを「未練」という言葉を忘れて捨てに捨てます。今年の大物は38年前のステレオコンポセットでした。当時のスピーカーはやたらにでかく、セットの総重量が実に70kgもありました。数々の思い出をもったステレオで、これで最初に聞いたのは解散直前のビートルズのLet it beでした・・「もったいない・・」という言葉が最近ではキーワードになっていますが、ここ10年ほどの私の大掃除のときの目安は、「1年間に1回も使うことがなかったものは不要な物」として下手に未練を持たずにきっぱりと捨て去ることにしています。皆さんの大掃除はいかがですか?

さて、今年も1週間たらずとなりました。今日から数回にわけて、2009年に私の予想で話題になる素材とその背景についてお話してみましょう。

ズバリ!2009年はメタボリックシンドローム改善素材の本格的なスタートの年となると予想しています。
中でもやはり肥満の原因となる「脂」の改善のための素材です。
2009年以降市場に出始める脂質改善の素材の多くは、この15年ほどの間に動物および人による検討を続けられてきた素材が少なくありません。
ここで3つのキーワードを紹介しておきます。少し難しくなりますが、この3つのキーワードを頭の隅にでもいれておいてください。
1、レプチン:Leptin
2、アディポネクチン:Adiponectin(日本人によって発見された)
3、グリセロール-3-リン酸脱水素酵素(G3PDH):Glycerol-3-Phosphate dehydrogenase

これらの3つの物質の中でG3PDHの歴史は古いですが、レプチンは1994年に、アディポネクチンは1996年に発見されたものです。レプチンとアディポネクチンはホルモン様物質でG3PDHは酵素です。
この3つの物質の共通性は、脂肪を蓄積している脂肪細胞(Adipocytes)に働きかけ、脂肪の消費を促すシグナルにあります。
そして、この3つの物質の働きに直接的、間接的に作用し、肥満の原因となる過食や食欲抑制不良を改善し、炭水化物の脂肪への変換を抑え中性脂肪の蓄積を抑制し、減量を行うことができるナチュラルな素材がアメリカ、カナダで話題になっています。
この素材は、以前日本でも話題になった「白インゲン豆」と同様に、炭水化物を分解する酵素「アミラーゼ」の分泌を抑制する成分(α-アミラーゼ・インヒビター)が含まれている植物の種で、
アフリカンマンゴまたはアーヴィンジア(Irvingia babonensis)と呼ばれる植物の種です。
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かつて「白インゲン豆をダイエット目的で食べて健康被害!」なんて見出しが紙面を躍ったことがありましたが、私が思うにあれはメディアの白インゲン豆の減量作用に対する紹介の仕方も問題と、それを真に受けてしまった国民側の問題が両立していたものと思っています。
事実、白インゲン豆の成分で作られアメリカのFDA(米国食品医薬品局)が認可した食欲抑制薬(Acarbose)は今でもかなりの頻度で処方されています。

このアフリカンマンゴの種にもアミラーゼを抑制する作用がありますが、この素材の真骨頂でもあり、ネイチャーコピー(天然成分)として期待されている働きは、上記の3つのキーワード物質に作用するシグナル機能でもあります。
アフリカンマンゴの種を使った人の臨床実験は2004年から本格的に行われはじめ、この4年で10以上の研究報告が発表されていて、体重97kgの肥満症の患者が10週間で平均20%の減量に成功しています。
アフリカンマンゴの種がどのようにシグナル作用を持つのかについては次回に・・・
by nutmed | 2008-12-22 12:58
今日の東京は朝から雨です。今年も残すところ2週間を切り、例年は夜な夜な忘年会帰りの千鳥足族が見られるのに、今年はこの世界的な不況のせいなのか、例年に比べ街を千鳥歩く人の数は少ないように思えます・・

さて、このところのニュースでもインフルエンザの流行の話題がにぎわうようになりました。今年もどうやらインフルエンザは猛威を振るうようですし、ハシカも流行中、おまけにどうやら中国では人から人へ感染していたトリインフルエンザの事実が隠ぺいされていたというニュースまで飛び込んできました。

インフルエンザについてはこの数年日本ではワクチン接種がポピュラーになり、この時期になるとインフルエンザのワクチンをうったかどうかが挨拶変わりになるほどですね。
今日は、今年の8月にアメリカのサウスカロライナ大学(University of South Carolina)の研究チームが発表した、インフルエンザウィルスの予防に対するケルセチンの有効性について紹介します。ケルセチンについては以前ブログでも紹介しましたね。
7日間継続したこの実験では、マウスを2つのグループにわけ、1つはケルセチンを与え、もう1つには与えず、実験開始5日目にインフルエンザウィルスを2つのグループのマウスに接種しました。この状態で21日間経過観察を行った結果、ケルセチンを与えていないグループのマウスの91%がインフルエンザ感染の症状を現したことに対して、ケルセチンを与えたグループでは63%のマウスがインフルエンザ感染の症状を現していました。
この研究報告はおそらく世界で初めて短期間のケルセチンのウィルスに対する予防効果の検討だと思いますが、インフルエンザの予防に対するケルセチンの有効性はかなり高いと言えると思います。

ケルセチンはサプリメントとしては日本ではまだなじみがあまり高い種類ではないですが、私自身はフラボノイドの中でもかなり効果の高い素材だと思います。もちろん花粉症の予防にも非常に効果が高いので、言い換えれば、インフルエンザと花粉症の予防のために10月からスタートする「シーズナルサプリメント」といってもいいかもしれませんね。

インフルエンザの予防に皆さんもケルセチンを試してみてはいかがですか。
by nutmed | 2008-12-17 13:32
12月に入ってから、週末金曜日は普段の月に比べてアクセス数が少なくなっています。 これはきっと忘年会と関係があるのでしょうかね。その分土曜日のアクセス数が少しだけ増えているような気もしていますが・・

さて、今年はいつもの年に比べかなり早く時間が経っているなと感じています。原因の1つには今年は毎週水曜日の栄養カウンセリング外来が本格的にはじまったことです。
栄養療法に理解を持っているドクターはこの2年でかなり増えていますが、神尾記念病院では、私がこの10年ほどの間ではじめてと言ってもいいくらい栄養療法に理解だけでなく、非常に前向きに取り組んでいただいている主治医のドクターと、サ栄養療法に理解と興味を持ってポートする看護士の存在が大きな魅力で、毎週水曜日が待ち遠しいこのごろです。客観的に見て米国並みの栄養療法を日本で実践することは、保険システムの問題、患者の理解、経営者の理解など、様々なハードルがあることは間違いありません。この病院がこれらのハードルを徐々にではあるものの、確実にクリアしてきている背景には経営者の理解と、何をおいても事務サイドの理解と積極的な対応にあると思います。経営者と事務サイドが積極的に理解ある対応を進めることで、日本でも充実した素晴らしい栄養療法を進めることができることがわかりました。
アメリカと比較すればまだ小学校と大学の差に近いものがありますが、その差は、積極的に自己啓発をし、理解を深めていただいているドクターと、サポートチーム、そして事務サイドの対応で確実に縮まりつつあります。
by nutmed | 2008-12-12 23:34

栄養・健康・食に関する気ままな日記


by nutmed