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明日の8月1日(土)は各地の花火大会が今夏2回目のピークとなります。
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今年は私用があって残念ながら私は見に行くことができないのですが、3か所の花火大会を同時に堪能できるスポットをブログ読者の方に紹介します。本当はこの手のスポットは「極秘」だとか言われますが、折角夜空を彩る花火を、それも花火職人と煙火師が1年をかけて丹精こめて作った極上の江戸花火を多くの人に堪能してもらうことが花火の真骨頂だと思います。
この絶景スポットでは埼玉県の荒川沿いで行われる3か所の花火を堪能できますが、今年は合計で26600発の花火が打ち上げられます。花火の数もさることながら、このスポットの最大の魅力は時間差で3か所の花火を堪能できることですね。
打上げ開始は午後7時から最後の打上げが午後9時ころになります。
スタートは戸田橋の花火大会です。このスポットから一番大きく見える花火で、ちょうど東南の方角、東京外環道の上に綺麗に打ちあがります。同じ時間に今度は北西の方向に少し小さくなりますが上尾市のあげお花火大会がスタートします。戸田橋でスターマインの乱舞が一段落した午後8時ころになると今度は南東の方角、ちょうど荒川を背にした方角の丘の上に朝霞市の「彩夏祭」の花火が打ち上がりはじめます。
残念ながらこのスポットからはナイアガラを見ることは難しいですが、戸田橋とあげおの花火が佳境のナイアガラに入る頃には今度は朝霞の花火の乱舞がスタートするでしょう。

明日の天気予報は曇りのち小雨ですが、現状では各地の大会は開催されるそうです。
なお、このスポットは人ごみが比較的少ないですが、川沿いということもあり携帯香取線香などは持参されたほうがいいでしょうね。

さてそのスポットですが、Googleの地図で「35.802912,139.631755」入力して検索してみてください。
近隣には民家がありませんが、車の駐車スペースがないので注意してください。

それではよい週末を!
by nutmed | 2009-07-31 11:44
今日は2回目の土用の丑の日、通称「2丑の日」というそうです。今日はあちこちでうなぎのかば焼きを焼くにおいが立ち込めるんでしょうね。

先日、久し振りに私の師匠であるDr.ライトから1通のメールがありました。そこには1つのニュースと1つのトピックが書かれていました。1つは以前ブログでも紹介したアメリカの女優でこの20年間自らの健康と老化抑制に対する関心の深さから、アメリカでもカリスマ的な存在でもあるスーザン・ソマーズ(Suzanne Somers)がこの6月に御主人とともにシアトルにあるDr.ライトのタホマクリニックに治療に訪れ、その模様が全米ネットのTV局でこの9月末に放映される予定だそうです。彼女の功績もあってDr.ライトの栄養療法およびナチュラルホルモン補充療法は今やアメリカのみならずEU諸国のセレブリティからの予約で多忙を極めるそうです。私にとっても非常に嬉しいニュースです。

そしてもう1つのトピックがこれから紹介するヤシの油(Palm Oil)で男性型脱毛症の改善が可能になる可能性についての研究報告です。
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この研究報告はマレーシア大学薬学部の研究チームによって行われている研究の初期段階での報告になります。男性型脱毛症の約90%は男性ホルモン(テストステロン)の働きによるものとされていますが、以前にもこのブログでは幾度も登場している酵素の5αリダクターゼによってテストステロンが非常に活性の強いDHT(ジヒドロテストステロン)に変換されることで脱毛の原因を作ると考えられています。
マレーシア大学の研究チームは、28人の18歳から59歳までの男性ボランティアによる8カ月間の検討を行いました。28人を2つの年齢が平均化されたグループにわけ、1つのグループにはヤシ油から抽出されたトコトリエノール(tocotrienol)を1日あたり100mg服用してもらい、もう1つのグループにはプラシボ(偽薬)をそれぞれ服用してもらった結果、8ヶ月後の検証によると、ヤシ油を服用したグループの参加者の平均で約42%において脱毛し薄毛になっていた頭皮の部分で育毛が確認されていたという報告です。
研究チームは「現状ではまだ研究初期段階であり、ヤシ油のトコトリエノールが5αリダクターゼの抑制作用を示しているのか、DHTの活性を抑制しているのかについては明確ではないが、数少ないボランティアの検討でこれだけの育毛効果があったことは、ヤシ油のトコトリエノールには非常に期待がもてる」と報告しており、今後も詳細な研究検討を継続するとのことです。
Dr.ライトのタホマクリニックでも早速ヤシ油のトコトリエノールを使って男性型脱毛症改善の検討を進めたいとコメントしています。
5αリダクターゼの活性を抑制する作用を持った植物性機能性分は自然界には多く、ポピュラーなものはノコギリヤシや大豆のイソフラボンなどもその1つです。これらの素材とヤシ油に含まれるトコトリエノールが同じ働きをするものか、また違った作用を持ったものかを含め、マレーシア大学の研究チームの今後の研究報告には注目です。
by nutmed | 2009-07-31 09:12
昨晩は仲のいい友人2人と築地で暑気払いをしました。1人は3年前に東京を離れ山形県に移住した脂の乗った40代半ばなんですが、ここ最近は山形県の農産物振興に一役買っている人物でもあります。
昨晩の彼の話で非常に興味深かった話を皆さんにも紹介してみたいと思います。 日本では食の安全性が話題になって久しいですが、山形県の農家でも一時は「生産者の顔(産地と農法)」を意識して、無農薬や有機栽培に走った農家が非常に多かったようですが、農家の方が想像していた以上に収穫量が伸びないだけでなく、販売量も伸び悩んでいたようです。そんな中、自信を持って農薬を使い続けている米農家の方がいるそうで、決して農薬を使っていることを隠すことなく、むしろ適切に最適な農薬を使うことで安定した味と品質の米を生産することに自信を持っているそうです。有機栽培で販売量が落ち込む米農家を尻目に販売量は年々伸びているとのこと。私はこの話を聞いた時にこの米農家の方の選択は間違っていないと思いました。
以前からブログでも言い続けているように、「有機栽培(オーガニック)=安全」という方程式はなりたたないことに加え、人間が持つ本来の自然治癒能力を向上維持することをあまりにも棚に上げすぎて、素材そのものに依存しすぎてきたことは否めないでしょう。素材の安全性を追求することは決して悪いことではありませんし、大事なことですが、優先順位の最も高いところにあるのは「自らの体内環境を知り、悪いものは積極的に排泄する働きと必要な栄養素を正しく吸収できる能力」を向上させることではないでしょうか・・

さて、今日は酵素の最終回「補酵素について」です。
皆さんは「補酵素」と言うと真っ先に思い浮かべるのは一時大流行した「補酵素Q10」ではないでしょうか?これからお話する補酵素は確かにCoQ10とも同類のものではありますが、もっと皆さんの身近にある栄養素のビタミンとミネラルです。
補酵素とは文字通り酵素の働きを補うもので、酵素が正しく働くためには不可欠な物質で、言ってみればサポーターのようなものでしょうか。人間はほとんどの補酵素を自ら作ることができないために食物(場合によってはサプリメントから)から得ることになります。ビタミンの中で補酵素としての働きが最も多いものは水溶性ビタミンであるビタミンB群で酵素の働きを直接的に補うビタミンです。

・タンパク質、炭水化物そして脂質を分解してエネルギーを作り出す酵素のサポーター
VB1:チアミン、VB2:リボフラビン、VB3:ナイアシン、VB5:パントテン酸、ビオチン
・アミノ酸の代謝をする酵素のサポーター
VB6:ピリドキシン
・細胞の修復再生に働く酵素のサポーター
葉酸、VB12:コバラミン

雑誌やサイトにあるサプリメントや栄養についての記事で、「疲労回復のためにビタミンB群が有効!」や「ここ一番のエネルギー補給にビタミンB群!」、またスポーツ選手が疲労回復の目的で通っているということで口コミで話題になった「ニンニク注射」。皆さんの多くはビタミンB群が不足すると、またはビタミンB群を補うことで疲労回復ができるものと考えている方が少なくないと思います。それはあながち間違いではないのですが、疲労の原因となるエネルギーが不足する原因の多くは、単にビタミンB群それ自体の不足ということではなく、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB5、ビオチンがタンパク質、炭水化物、脂質を分解してエネルギーを作り出す酵素のサポーターであるからというほうが正しいでしょう。
今週31日は今夏2回目の「土用の丑の日」で、全国的にうなぎが食卓に並ぶ日でもありますね。
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ネットで「うなぎ」を検索してみるとどこを見ても「うなぎにはビタミンB1、B2をはじめB群が豊富に含まれているので夏バテ解消には最適な食材で・・」と書かれています。これ自体に異論はありませんが、うなぎ自体に含まれるこれらのビタミンB群は、うなぎのタンパク質+脂質があってはじめて補酵素サポーターとなり、うなぎのタンパク質+脂質を分解してエネルギーを作る酵素を正しく働かせてくれるわけです。
つまり、エネルギーの源になるタンパク質、炭水化物、脂質が正しく摂取され、分解消化するための酵素が最適な状態にあり、その上で補酵素としてのビタミンB群があってはじめてエネルギーを作り出すことができるということですね。

酵素についてはまだまだ話したいことがたくさんありますので、折を見ていずれまたテーマとして取り上げるつもりです・・
by nutmed | 2009-07-30 10:59
昨日は豊橋まで講演会ででかけてきました。 新幹線は夏休みということもあってか親子連れでごった返していましたね。

さて、今日は酵素の5回目で何故酵素が必要なのか?についてです。
私たちの生活には欠かせない酵素ですが、中でも消化酵素は食べた食物から60兆個の細胞が正しく機能するために必要な栄養素を栄養素として吸収するために分解消化する重要な役割を担っています。
食物を分解する消化酵素には大きく3つあります。
タンパク質分解酵素(Proteolytic EnzymeまたはProteases)
脂質分解酵素(Lipolytic EnzymeまたはLipases)
炭水化物分解酵素(Amylolytic EnzymeまたはAmylases)

1, タンパク質分解酵素
文字通りたんぱく質を分解する酵素です。タンパク質はおよそ20種類のアミノ酸から構成されている栄養素で、このうち9種類については人間が作ることができないか、十分な量をつくることができないアミノ酸です。たとえば消化酵素のトリプシン(Trypsin)はリジンとアルギニンの分解に、キモトリプシン(Chymotrypsin)はフェニルアラニン、チロシン、およびトリプトファンの分解を担っています。
2、脂質分解酵素
脂肪を分解する脂質分解酵素は、中性脂肪(トリグリセライド:Triglycerides)、リン脂質(Phospholipids)そしてステロール(コレステロールなど)の分解を担っています。
3、炭水化物分解酵素
通常、炭水化物の源になるのはスクロース(一般の砂糖)、ラクトース(乳糖)、フルクトース(果糖)、でんぷん(スターチ)、アルコール、アミロース、グリコーゲン、乳酸、ピルビン酸、ペクチン、デキストリンになります。もう1つ人間が食べる食材の中には繊維質という炭水化物がありますが、人間は繊維質を分解するセルラーゼを作ることができないために基本的に繊維質は人間のエネルギー源にはなりにくい栄養素です。
by nutmed | 2009-07-29 09:39
週末の土日は群馬県つま恋の花火大会を見に行く予定だったのですが、急遽予定を変更して、伊香保温泉に行くことになりました。久々の温泉もゆっくりできたのですが、行きの道中に3年ぶりに寄った渋川にある「シジョルゼ」というフランス家庭料理のレストランで飲んだコンソメスープが強烈な印象があったのでぜひ紹介したいと思います。
私は食通ではないですが、ここのコンソメスープだけは生まれて初めての経験でした。
牛、鳥、野菜を75℃以上には温度を上げずにじっくり煮込み・濾す作業を6日間かけて、にごりをしっかりと除いたコンソメスープは、料理というにはもったいないほどのもので、コンソメスープが体に染み込んでくるという感覚はこのコンソメを飲んで生まれて初めての経験でした。思わず目をつぶってしまい言葉が出てこないほどのスープです。コンソメスープと言えばコース料理の最初を飾るメニューで、コンソメスープに注目することなどほとんどないほどで、出されてきたスープをとりあえず飲むというのが今までのことでした。「たかがコンソメ、されどコンソメ・・」と言う言葉があるかどうかは知りませんが、「滋養」という言葉がこのスープを飲んで真っ先に浮かんできた言葉でした。
シェフの自身の現れなのか出てきたスープの中には何の具もなく、琥珀色に澄んだスープだけです。
シェフに聞くところによると、関東近郊の末期医療を行っている病院が末期患者のターミナルケアとしてこのコンソメスープを患者に飲ませている施設もあるとの話を聞き、「滋養」という言葉が間違っていなかったことがわかりました。
少し辛口のシェフは「私のコンソメスープは申し訳ないですが40歳よりも年齢の行った方に飲んでもらえるとこのスープの味とその背景にあるものが理解していただけると思っています。若い方がこのスープを飲んでも、インスタントのコンソメスープとの違いはなかなかわかりにくいかもしれませんね・・」と言うことでした。

私もようやくコンソメスープの味がわかる年齢になったということでしょうか・・。

もちろんコンソメ以外のメニューも厳選した食材が本格的なフレンチの腕前によって調理されるものばかりで、都内の価格の1/4ほどで本格フレンチメニューを臆することなく食べられる数少ない店の1つです。
私が言うのもなんですが、軽井沢、伊香保、草津方面にドライブの折にはぜひ立ち寄ってこのコンソメロワイヤルを味わってみてください。
by nutmed | 2009-07-27 11:52

週末歳時記 #0001

今日から、週末の土日のどちらかに番外の週末歳時記として、食や栄養に関する身近な話題や、体験記、あちこち出かけたときの話などを紹介していこうと思います。もっとも、私の時間的な余裕が許せばという条件がつきますので、毎週末定期でというおとにはならないこともありますのでご容赦ください。

1回目の今日の話は、先日ブログでも紹介した植物性乳酸菌の話題です。
私の義理の兄の娘、つまり姪っ子になりますが、この姪が第一子出産以降歯槽膿漏に悩まされていました。もともと歯科が嫌いな子だったので、痛みが来ては市販の痛み止めや歯茎に塗布する抗炎症薬を使っていたようです。ちょうど1か月前に久しぶりに姪にあった時、「一番は何よりも歯科に行って歯石を取ってもらって正しい処置をしてもらうことだけど、予防のために糠床の上澄みをもらってきてそれを10倍に水で薄めて寝る前によくう口の中でグシュグシュやってごらん」とアドバイスをしておきました。
彼女は我が家の裏に住む叔母のところに行って48年ものの、それはいい色艶だけでなく芳しい匂いのする糠床から上澄みを頂戴して、2週間ほど前から私のアドバイスとおり寝る前にうがいをしてみたそうです。
もちろん最初はあの独特の臭いに閉口したようですが、歯医者に行かなくてもいいなら(この考え方は賛成できませんが・・)我慢してでもと、その後もご主人が怪訝そうな顔で見つめる中続けていたようです。
昨晩、夕食を食べていると突然我が家に姪が駆け込んできて開口一番「糠味噌のうがいが効いたみたいだよ!この1週間薬の類は一切やめて糠味噌1つでやってみたけど、腫れがないし歯茎が堅く締まってきた!」これには私も驚きました。あれほどブログで皆さんに勧めてはきたものの、実は周囲に実際に糠床の上澄みを使って人体実験をかって出てくれた人がいなかったので、これには本当に驚きました。
最近は糠床を持っているご家庭が少ないので、なかなかこのような経験はできないということもありますが、何よりも日本古来の食文化である糠床の中に秘められた自然の力には感服です。

ちなみに糠味噌じゃなくて糠床液ですので間違いのないように・・
by nutmed | 2009-07-25 08:56
明日は東京でも老舗の花火大会「隅田川の花火大会」がありますね。明日25日はこの夏の花火大会の最初のピーク日になります。関東では隅田川のほか立川、越谷、浦安、つまごい、真岡、大洗、関西では天神祭の奉納花火大会がありますね。 明日は全国的にくもりときどき雨のようですが、花火は快晴の空よりも多少雲っっていたほうが色鮮やかになります。私は今年は群馬県のつま恋の花火大会を見に行きます。

さて、今日は酵素の4回目です。
Youtubeを検索していたらアメリカのENZYMEDICA社というアメリカでは有名な酵素サプリメントを扱っているメーカーが作った「消化酵素(アミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ)の働き」を紹介した啓蒙用ビデオがあり、なかなかわかりやすい説明になっているので少し内容を拝借してここに紹介してみましょう。

(出典:ENZYMEDICA)
内容は英語なんですが、画像を見ていると酵素がどのように体内で働いているのかが良く理解できると思います。
ビデオの後半に出てくる「Poor Digestion」(消化酵素の機能低下)のところで紹介されている映像を見るとわかるように、消化酵素(ここでは茶色の脂質を分解するリパーゼを例にとって紹介しています)の生産と分泌が不足することで脂質が細かく分解されずに腸の表面から吸収されず、そのまま大腸を経て便となり排泄をされてしまいます。ほかの消化酵素も分解する栄養素が異なるだけで基本的は働きを皆同じなので、酵素が不足することがどれほど体内環境に影響を与えるかが映像を見るとよく理解していただけると思います。

私がフォーミュレーションした消化酵素のサプリメントもこの映像で紹介sれている消化酵素の働きを補うことによって、体内の細胞が必要とする栄養素の吸収を促進する働きを持っています。
本来であれば人間の体内でつくることができる消化酵素ですが、ストレス、血糖のコントロール不良、ホルモンバランス、胃酸の低下、十分な咀嚼をしない食事の仕方、バクテリアの異常繁殖、カンジダ菌など様々な影響によっても酵素を造る能力は左右されます。

来週は具体的な酵素の種類について・・
by nutmed | 2009-07-24 15:31
日本中が皆既日食で賑わった昨日ですが、見ることができなかった私は2012年の5月21日(月)の午前7時前後にスタートする金環日食に期待することにしました。あと3年、日食グラスは大事にしまっておくことにします・・

さて、今日は酵素についての3回目です。
酵素という言葉についてはだれもが知っている言葉でしょう。ただし、多くの方が食べたものを分解し消化するための酵素のことは知っていても、人間が生きていくための営みのすべてに酵素の反応がかかわっていて、酵素がなければ人間は生きていくことも難しいということになると話は違いますね。
心臓を鼓動させること、細胞をを造り損傷した細胞を修復すること、血液を造ること、呼吸をすること、エネルギーを造ること、これらすべてが酵素の働きなしには不可能なほど、酵素は生命の営みには不可欠な物質です。たとえば細胞が正しく機能するためにはエネルギーが必要になりますが、そのエネルギーは我々が食べた食物のタンパク質、炭水化物、脂質から作り出されるものです。これらの栄養素からエネルギーを造る際には直接的間接的にも酵素の働きが必要になります。もう少し詳しく説明すると、タンパク質はアミノ酸まで分解され、脂質は脂肪酸に変えられ、炭水化物はグルコースに変化しますが、細胞にこれらの分解変化した栄養素が至ると同時に、各細胞は栄養素を酸化させますが、この酸化の過程では酵素が重要な働きをし、その中で生じるる非常に大きなエネルギーが細胞の働きの源になるわけです。このエネルギーは主に中学校の理科の時間で習ったATP(アデノシン三リン酸)です。
酵素がなければ生命活動にも影響が及ぶという基本はここにあります。

さて、それほど人間にとって重要な酵素はどのように得ることができるのでしょうか?
もちろん人間も体内で酵素をつくることはできますが、食材に含まれる酵素の恩恵を受けているということも実は少なくありません。 今から15年前にアメリカでも著名な酵素を病気の治療に取り入れ「酵素療法」のパイオニアでもあるDr.Cichoke(カイロプラクティックドクター)が提唱した「TFGE(Take Food and Get Enzyme)」というスローガンがあります。日本語にすると「食べて酵素を得よう」とでもいいましょうか。
彼はこれも著名な分子矯正医学のパイオニアでもあり今年の5月27日に亡くなったDr.Abram Hofferにも多大な影響を与えています。
今でこそ日本でもポピュラーになった「Row Food Diet(ローフード食)」の恩恵とその効果の背景を、酵素という観点から一般の方にも理解しやすく紹介したのがまさにDr.Cichokeで、そのスローガンが「THGE」であったわけです。日本ではローフード食の意味が「オーガニック食材」という考え方に傾向しがちな部分がありますが、オーガニック食材ということよりも、植物がもつ酵素を上手に食生活の中に取り入れることが私は大切なことだと考えます。
by nutmed | 2009-07-23 18:41
今日は46年ぶりの皆既日食の日ですが、東京は朝からあいにくの雨。予報では昼前にひょっとすると太陽が顔を出すかもしれないとのことですが、期待薄ですね。本当に残念です・・・

さて、今日は酵素についての2回目です。
皆さんの中に、アメリカに仕事や旅行で行かれた時に宿泊したホテルのレストランでビッフェスタイルの朝食を食べたことがある方は多いでしょう。そのときに、果物、特にメロン、スイカ、ブドウ、パパイヤ、マンゴ、イチゴ、パインアップル,キウィ、ブルーベリーなどのフルーツが山盛りになっているコーナーがあって、アメリカ人の多くがそのフルーツをテンコ盛りにして新聞を読みながらゆっくりと食事をしている光景に出合ったことはありませんか?
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私の友人が以前サンフランシスコのホテルの朝食で、周りにいたアメリカ人のビジネスマンが皆、スクランブルエッグ、ソーセージ、カリカリベーコン、ハッシュポテトには目もくれず、皿にテンコ盛りになったフルーツだけを食べている光景に出合って「やはりアメリカ人ビジネスマンは痩せてないと仕事ができないと思われるって話は本当だったよ・・」と言ってたことがあります。
「痩せる」目的も間違ってはいないでしょうが、このような朝食を食べる彼らには目的があります。
朝一番に胃腸の働きを回復させ、血液の循環を向上し、ビタミンやミネラルなどの補酵素の働きを目覚めさせ、適度な糖分によって頭の働きをスタートさせるという目的をかなえてくれるのが、これらのフルーツの持つ酵素です。アメリカでは15年ほど前から朝食にウリ科やベリー系のフルーツを食べることで、これらのフルーツが持っているタンパク質を分解する酵素だけでなく、補酵素の活性を高める働きがあり、1日のスタートを切るためには有効な食材として「Life Spark」(命の点火)と呼ばれるほどポピュラーになっています。
私も10年以上前からアメリカに行った時には朝食ではフルーツのテンコ盛りからスタートしていますが、今では日本の自宅にいるときにも朝は決まってマンゴとパパイヤのジュース、今の時期ならメロンかスイカからスタートしています。実際に朝から多少ヘビーなトースト、たまごなど炭水化物とタンパク質の朝食をいきなりスタートするよりも胃腸の動きは良くなりますし、便通も良好になります。

アメリカ人ビジネスマンのフルーツからスタートする朝食は直物が持つ酵素の恩恵を受ける目的があったのですが、実は彼らの多くも、フルーツを食べたから30分もするとシリアルやトースト、スクランブルエッグなどの一般的な朝食も多少食べることが少なくありませんが、やはりいきなり一般的な朝食からスタートするよりも明らかに胃腸への負担が少ないだけでなく、消化分解、吸収のしくみには大いに貢献する食材だと思います。
by nutmed | 2009-07-22 08:28
3連休明けの今日は、一斉に通常に戻ったために道路も電車も非常に混雑していたようです。
皆さんの連休はいかがでしたか? 
さて、明日は今世紀最大の天体ショーとも言われる日食がありますが、天気はどうも・・・せっかく日食グラスを準備したのに・・・

さて、今日から少し酵素についてお話してみましょう。
数十年も前からのTVCMで「酵素パワーの〇〇〇!」と言う洗剤のCMがあります。これは、下着やYシャツの襟にこびりついた人の汗だけでなく細胞、つまりたんぱく質を酵素の力でおとす効果を謳ったもので、洗剤に含まれているタンパク質を分解する酵素の働きによる効果ですね。
酵素というと「消化酵素」を思い浮かべる方が多いと思いますが、消化(分解)酵素だけでなく酵素にはたくさんの働きを持ったものがあります。自然界に存在する酵素の数は40000種類を超えると考えられていて、そのうち4000種類ちかくの酵素についてはその詳細な働きがわかっています。この小さなたんぱく質の分子である酵素は、人間をはじめとするすべての動植物の営みに不可欠な役割を持っています。我々人間で言えば、1000種類もの酵素は人が必要とする酸素、タンパク質、脂質そして炭水化物を生きるために必要な形に変化をさせるために必要な物質でもあります。
ほとんどの酵素は体内で作ることができますが、いくつかの研究報告を見ると人間には潜在的に酵素を作り出す能力に限界があると書かれているものがあります。確かにそれは遺伝子のしくみによるものも1つの要因で能力には限りがあるのかも知れませんが、私は人間が自ら酵素をつkるために不可欠な栄養素の不足も大きな要因になっているのではないかと考えます。
欧米だけでなく日本でも古来から酵素を食材から積極的に摂取することで、酵素不足や酵素の働きの不調によって起こる症状の改善に有効であることは知られていることで、アメリカやフランス、カナダでは最近になって野菜や果実の植物性酵素を食事に取り入れることで健康管理をする食生活が見直されています。

たとえば、植物の中にはたんぱく質の分解を促進する酵素(プロテアー)を豊富に含んだ野菜や果実があり、パインアップルやパパイアは皆さんもよく知っている素材ですね。
タンパク質分解酵素(プロテアーゼ)を含む植物
・パパイヤ
・パインアップル
・グアバ
・イチジク
・キウィ
・アスパラガス
・冬瓜
・スイカ
・メロン
・キュウリ
・カボチャ
・大麦
・米胚芽
・グリーンピース
・トマト
・オレンジ
・トウモロコシ
・オーツ麦
・アルファルファ
・ピーナッツ
・大豆
・ホウレンソウ

このほか、糖分を分解する酵素であるα-ガラクトシダーゼを多く含んだ食材にはキャベツ・ブロッコリ・カリフラワー・玉ねぎがあります。
食後に腹部が張る方、、むかつき、嘔吐感のある方は、その原因の多くはこのα-ガラクトシダーゼが不足していることが背景にあることが少なくありませんから、これらの食材を意識して食べてみると症状が改善されることがありますよ。
by nutmed | 2009-07-21 17:24

栄養・健康・食に関する気ままな日記


by nutmed