臨床栄養士のひとり言

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第642回 ジュース療法 うつ病 その1

今回の台風11号比較的大きな勢力を保ったまま関東に接近している状態で、今朝から東京も雨。今昼過ぎの東京も雨足が徐々に強くなってきました。

さて、今日はジュース療法のうつ病ですが、今回は2回に分けて紹介したいと思います。

ここ最近の雑誌の特集やメディアが好んで取り上げるテーマを見ると「うつ病」という文字が想像以上に増えていることに改めて驚きます。昔に比べて本当に言われるほどうつ病の方が増えているのか、実は少し疑問に感じていることも事実です。
もともとうつ病は、気分の落ち込み、不眠、疲労脱力感、焦燥感、空虚など様々な症状の集合体で、検査の数値によって判断できる症状ではありません。
うつ病の症状の中には他の病気と症状と共通するもの、似ているものが少なくないだけでなく、継続的にでるものではないものの、過激な運動や食事内容の変化、一過的なストレスなどによっても現れる症状があります。
うつ病特集の雑誌やネットの情報の中によく掲載されている「このなかの症状の5つ以上に当てはまるとあなたはうつ病かもしれない!」なんていうような自己チェックは、依存性の強い性格の日本人にはあまりいい結果を生まないようにも感じています。
そのチェック項目を見た人の多くは「なんとなく今の自分の症状に当てはまる・・」と言う具合に設問項目を進み、最後にチェックした数を数えると「やっぱり自分はうつ病かもしれない・・」という結果になることが少なくないでしょう。いわゆる自己催眠と同じ状態をわざわざ作りだしてしまうことになりかねません。
また、事の良し悪しは別としても、医療施設を受診して簡単に向精神薬などの薬を処方されてしまった結果、薬の数と種類が知らないうちに増えて、薬で自分をコントロールしているような状態になることも少なくないようです。
多くの場合、うつ様症状が現れる以前には何かのイベントがあります。自分の喜怒哀楽など感情の許容範囲を超えるような精神的にインパクトのあるイベント、食生活が一変するようなイベント、住環境が変わり化学物質や埃などアレルギー物質が多い環境に居住するようなイベント、手術や薬の服用などのイベント、恋愛関係や友人関係のイベント、仕事の環境におけるイベントなどなど、様々なイベントが引き金となることは少なくありません。
うつ症状に関係する脳内神経ホルモンについては以前からこのブログでも紹介していますので参考にしていただくとして、私の立場からはやはり栄養素・食生活に注目ですね。
たとえば、コリン。イノシトールとともに脳の乾燥重量の実に30%を占める良質な脂質のレシチンを構成するビタミンB群の仲間です。以前からこのコリンとうつ病の関係については世界中で多くの研究が行われています。コリンとうつ病の関係については少し込み入った関係があります。アメリカのMIT(マサチューセッツ工科大学)の研究チームは、うつ病の人の多くが血漿中のコリンとイノシトールが著しく低下していると報告していますが、テキサス大学とフランスの研究者は逆にうつ病患者では血漿中のコリンが著しく高いと報告しています。
ちょうどこの8月にノルウェーのベルゲン大学の研究チームが興味あるうつ病とコリンの関係についての報告をしたばかりです。
5918人の男女(46-49才と70-74才)のうつ病の人の血漿中のコリンを検査したところ、いままで言われてきたような、少なくともうつ病と血漿中コリンの相関関係はみられなかったということですが、うつ病患者の中で「不安恐怖感」の症状をもっている人では血漿中のコリンの値が非常に高いという報告をしています。
これはうつ病が様々な原因によって引き金を引かれ発症し、その症状もまた様々な症状の集合体であるからだと思います。
このようにうつ病と言っても、症状が様々なものが複合的に絡み合っていることが多いために、「うつ病はこうである」と一概に断定できない難しさがあります。
by nutmed | 2009-08-31 14:08

週末歳時記 ちょっと気になるラーメン店 「めん処 帯笑」

今日は少し早目の週末歳時記ですがご容赦ください。
私はいわゆる「通」ではないですが、ラーメン好きで、時間をみつけては気になるラーメン店を歩いて回っています。麺のクオリティーよりもやはりスープのだしが気になります。
いわゆるコッテリとしたスープもいいですが、豚や牛の動物系のコッテリよりも海鮮、魚介類の一見コッテリしているがあっさりとした濃くのあるスープが好きですね。

そんな中、新富町のオフィスの隣に気になるラーメン店が少し前にオープンしまして、先日のれんをくぐってきました。店の名前は「めん処 帯笑(たいしょう)」。祭り好きな夫婦で営んでいるこの店の売りは私の好きな魚介類をふんだんにつかった濃厚なだしスープです。
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見た目も決してギトギトコッテリのスープではなく、しっかりと魚介の味が生醤油にマッチしている、メリハリのあるスープ。最近再び流行しているらしい「つけ麺」も一押しらしいですが、やはりシンプルなラーメンがこの店の性格を十分あらわしていると思います。
魚介類だしを使ったスープは好き嫌いがはっきりしているようですから、動物系だしが好みの方には少しパンチが物足りないかもしれませんが、もっちりとした麺との相性もいいようです。

さあ、明日は8月最後の週末。 来週からは本格的にBack to Schoolで新学期スタート。
新型インフルエンザの感染予防もしっかりお願いします。

それではよい週末を!
by nutmed | 2009-08-28 16:14

第641回 ジュース療法 大腸(結腸直腸)癌の予防その2

今朝、空を見上げるともうすっかり秋の空。湿気のなく気温が上がっていても肌を流れる風はもうまとわりつかなくなりました。 
昨晩遅くにドイツにいる友人の内科ドクターと、三鷹で開業している友人の消化器内科ドクターに昨日の大腸内視鏡検査の見落としについて同じ質問をなげかけてみました。 2人から帰ってきた答えはほぼ同じで、大腸内視鏡検査で使う内視鏡そのものの技術はかなり高いところまで来ていて、内視鏡そのものの問題ではなく内視鏡を扱うドクターがどれだけの症例を経験しているかに依存するところが大きいのではないかというものでした。
ドイツの友人はこれに加え、「内視鏡検査を受けにくる人は正常な腸の状態であることが多いので、症例数がただ多ければいいということではなく、症例数の中にどれだけ異常の画像を見てきたかによってドクターの経験が分かれる」というコメントをくれましたが、確かに異常の症例を沢山見ているからこそ、正常と異常の違いが判断できるわけですから納得のコメントでした。

さて、今日は大腸癌予防のためのジュースのレシピの紹介です。
植物由来のポリフェノール、フラボノイド類が非常に強力な抗酸化作用を持っていることは多くの研究者の報告を見ても明らかなことで、そのポリフェノール、フラボノイド類が持つ強力な抗酸化作用が癌細胞の増殖進行を抑えてくれることも同様に多くの研究報告によって明らかになっています。
今日紹介するレシピの素材も植物性ポリフェノール類が中心になります。

1、素材
・レスレラトロール:Resveratrol(グレープ)
・クルクミン:Curcumin(ウコン・ターメリック)
・ECGC:Epigallocatechin gallate(緑茶)
・ケルセチン:Quercetin(エンジュまたはタマネギの茶皮)
・オメガ-3系必須脂肪酸(フラックス、シソ油)
・ニンニク
・ショウガ
・ブロッコリ:I3C(インドール3カルビノール:Indole-3-carbinol)


2、ジュースレシピ(注:カンジダ菌症が疑われる方はこのレシピはお勧めしません)
・巨峰またはピオーネ:皮つきで5個
・緑茶:粉茶になっているもの、またはあらかじめミルなどで茶葉を粉しして
・ニンニク:1片
・ショウガ:2mmにスライスした生ショウガを2枚
・ブロッコリ:2房
・クルクミン:お勧めは生ウコンの根を2mmにスライスしたものを2枚ですが、入手し難いので健康食品で販売されているウコン(カプセル)2カプセルの中身のパウダー、またはスパイスで販売されているターメリックを小さじに半分
・ケルセチン:タマネギの皮の煎じ汁を30cc(タマネギの3個分の皮の茶色の部分を70℃くらいの湯で30分ほど煎じに出した汁)
・オメガ-3必須脂肪酸:コップにジュースを注いだ後にフラックスの実またはエゴマの実を小さじ1杯振りかける。入手できない場合にはジュースと一緒にタラの肝油(500mg)またはフラックスオイル(500mg)のサプリメントを飲む。

by nutmed | 2009-08-27 13:49

第640回 ジュース療法 大腸(結腸直腸)癌の予防その1

液体サプリメントのプレゼント企画ですが、昨日で予定の100人を超え、120人の方にご応募いただきまして、せっかく応募いただいたことですし、少し太っ腹なところで予定の倍の合計200人の方先着に変更させていただきます。締切も8月30日の日曜日まで延長しましたので、ご希望はお早めに。

さて、今日から2回、予定になかったジュース療法のテーマになりますが大腸癌予防のレシピについて紹介したいと思います。
なぜ急に大腸癌のレシピを紹介しようと思ったかと言うと、私が以前から購読しているアメリカの学会で発表、報告されたトピックスを紹介する雑誌に、大腸癌の早期発見で活躍している大腸スコープ(ファイバー)について少しショッキングな研究報告があったからです。この報告はアメリカでも古く権威のある学会「Annals of Internal Medicine」の2009年1月に出された学会誌に掲載されていたカナダの消化器内科医グループによる結腸直腸癌の大腸内視鏡検査と死亡率についての報告です(Ann Intern Med.2009 Jan 6;150(1):1-8)
この研究は1996年から2001年までに大腸の内視鏡検査を受診した52歳から90歳までの男女61752名の内視鏡の結果とその後大腸癌で死亡した人数を統計処理したこの報告です。結論から言うと大腸内視鏡では結腸(下行結腸:下の図参照)の右側面にできる癌を見つけ難く、一般に言われている早期発見の有効率よりも低いと報告しています。
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すでにこの報告は物議をかもしていて、対象者、大腸内視鏡を行った時期、内視鏡を実施した医師の経験と技術などなど、様々な要因が考慮されていないことなどが物議の中心になってはいます。
確かにこれらの考慮されていない問題背景は残ってはいるでしょうが、海外の文献を検索してみると、結腸(下行結腸:上の図参照)の右側面にできた癌は左側面に比べて見落とし易いことを報告したものがいくつかあります。
この報告は決して「大腸内視鏡を受診しても意味がない」と言っているのではありませんし、大腸内視鏡検査による早期発見は非常に有効なものだと思っています。

定期的な大腸内視鏡検査による早期発見に加えて、日常から大腸癌を予防するための食生活や、場合によっては機能性サプリメントの補充によって、予防効果は一段と効果を発揮するものと感じています。

明日は大腸癌予防ジュースレシピについて
by nutmed | 2009-08-26 11:57

第639回 ジュース療法 慢性疲労

昨日号外で掲載しました液体サプリメントのプレゼント企画、たくさんのご応募ありがとうございました。初日から予想以上のメールがあり、昨日午前0時の段階で68人の方からご応募いただいています。数量の関係で先着順で100人の方となります。残り少なくなりましたのでご興味のある方はお早めに応募ください。

さて、今日はジュース療法 慢性疲労についてです。
慢性疲労症候群は日本でも最近よく目や耳にする症状の1つです。エプスタイン‐バー(EB)ウイルスの感染による単核球症に似た症状があることから、感染症ではないかと言う研究者や医師もいます。現在でもその原因は明確にはなっていませんが、長く続く微熱、頭痛、喉の痛み、疲労、リンパ節の腫れ、筋肉痛、関節痛、不安感、気分の落ち込み、記憶障害、集中力の低下、耳鳴り、難聴、不眠など様々な症状があります。現状では医薬品でも慢性疲労症候群に有効な薬はありませんが、摂取栄養素の改善、生活環境の改善、運動療法によって改善することがあり、その多くは免疫力の向上、体内に蓄積した有害物質の解毒、カンジダ菌の繁殖抑制、そしてストレス耐性の向上が根幹にあります。

慢性疲労症候群のきっかけになる原因の1つに抗生物質の長期間、複剤多用とマグネシウムの不足があります。複数の抗生物質の長期間服用によって、乳酸菌を中心とする腸内のバクテリアのバランスが崩れ環境が一変することで、抗生物質が有効ではないカンジダ菌の不用意な増殖を招くことがあります。細胞内にあるミトコンドリアはエネルギー生産工場でもありますが、ここでエネルギーを作る際に不可欠なマグネシウムが不足することによって慢性的なエネルギー不足、疲労感をもたらすことになります。

1、慢性疲労症候群を改善予防するための食事の注意点
・砂糖、でんぷん質炭水化物の過剰摂取を避ける
・精製漂白された加工食品は避ける
・アルコール、カフェインの過剰摂取は避ける
・免疫システムを刺激して機能向上を促すニンニク、タマネギ、ショウガ、キノコ類を積極的に食べる
・オメガ-3系必須脂肪酸が豊富なタラ、イワシ、サバ、サケ、オキアミなどの魚、フラックスオイル、エゴマを積極的に摂る

2、慢性疲労症候群を改善予防予防に有効なニュートリション
・β-カロテン
・ビタミンC
・ビタミンB5(パントテン酸)
・ビタミンB群
・セレニウム
・亜鉛
・CoQ10

3、慢性疲労症候群の改善予防に有効なジュースレシピ
①ショウガとニンニクのトニックジュース
・ニンニク1片
・ブロッコリ3房
・小ぶりのニンジン2本
・生ショウガの根を2mmほどにスライスしたものを3枚
・青リンゴを半切れ(皮つきでOKですが種は取る)
・レモン1/2個(皮は剥いて)
②ゲドックストニックジュース
・アルファルア30g
・キャベツの葉5枚
・ブロッコリ2房
・タマネギ1/2個
・ニンニク1片
・トマト中1個
・グレープフルーツ1/2個
③リバーフラッシュジュース
・ホウレンソウの葉5枚
・ニンニク1片
・セロリ2本
・ピーマン1個
・生ショウガの根を2mmほどにスライスしたものを3枚
・青リンゴを半切れ(皮つきでOKですが種は取る)

by nutmed | 2009-08-25 08:29

号外 読者プレゼント企画

先々週の休みに走ってきた青森はもう秋風が吹いて、朝晩はかなり涼しくなっているそうです。
これは今年行ってきた津軽半島竜飛岬ですが、青い空に白い灯台がまばゆいばかりに映えていました。
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さて、今日はいつも愛読していただいている読者の方にプレゼントの企画です。
私が3年前から企画設計し処方した液体サプリメントをブログの愛読者の方100名に試飲プレゼントをすることになりました。
1人に1本、先着100名限定です。 
80種類の天然機能素材を配合したベリー味の液体サプリメントです。原料には人工甘味料、着色料、スターチ、塩、小麦、大豆、イースト、乳製品は使用していません。
商品は白ボトルでラベルなしの状態で送りますが、メールで内容成分と配合栄養素の説明書を送ります。

ご希望の方は8月28日(金)までに以下のアドレスまで、〒住所・氏名・電話番号をメールで応募ください。なお、送料については着払いとなりますのでご了承ください。
nutmed@cortado.co.uk
by nutmed | 2009-08-24 13:08

第638回 ジュース療法 公開回答

このところ長期テーマとして取り上げているジュース療法ですが、実はこのテーマをスタートしてから連日10通ほどのメール、それもほぼすべてが同じ質問のメールが届いていましたので紹介しておくことにします。

ズバリ、メールの内容は「佐藤先生はこのレシピで作ったジュースをすべて自分で飲んだことがあるのでしょうか?・・・・」 「自分でも興味があったのでレシピとおりに作ってみたものの決しておいしいというジュースではありませんでしたが佐藤先生は自分で飲まれたことはありますか?・・」

自分でレシピを紹介しておきながら無責任ですが、確かに中にはおいしいというにはほど遠いジュースがありますね(笑)
私自身が実際にこれらのレシピを飲んだことがあるかということについてですが、実際に自分でいろいろな素材を使ってジュースを作り、今まで紹介したもの、これから紹介するものすべてのレシピについてジュースにして飲んでいみました。
実は、今年の4月にはこのジュース療法のテーマを考えて実際に最新型のジューサーを購入して、素材も地元の農家やスーパーマーケットに足を運んで集めてみました。おかげでワイフや娘からは「今度は何をはじめるの?」と冷ややかな目で見られたことも・・・・

残念ながら私は味覚のプロではないので、素材と素材の組み合せの基本は「栄養素」になってしまうため、中には味が負の交錯をする場合も少なくはありませんですね。

ただ、我が家の家族を含め、その効果は日に日に出ていることは確実で、素材が準備でき時間が許す限り、我が家の朝はジューサーの音ではじまります・・・

ジューサーの場合にはプロセッサーと違うので、ジュースにした後のカスが残りますね。何かもったいない気もして、何かに使えないかと考えていました。我が家の庭には今年で2年目になるゴーヤのグリーンカーテンが育っているので、搾りカスをゴーヤの有機肥料にして見ましたが、それでもまだ物足りず、搾りカスに全粒粉を少々と先日週末歳時記で紹介した「Bluen Agave」を甘味料として加え、パンケーキ風に練りかためて、フライパンにオリーブオイルをひいて焼いてみたところ、これが結構いけるパンケーキになりました。これまた我が家で今年は豊作のブルーベリーでつくったスプレッドを塗って食べるとおいしい朝食になります。
もっともコリアンダー(パクチー)のような香りの強い素材カスが残っている場合には少し閉口することもありますが(笑)

夏も残り少なくなってきました。 よい週末を・・
by nutmed | 2009-08-21 16:05

第637回 ジュース療法 高脂血症

新型インフルエンザの感染は予想を上回るスピードで拡大しているようです。 昨晩アメリカはオレゴンに住む友人から入ってきたメールでは、死者も増えているそうで、9月から新年度新学期を迎えるアメリカでも子供たちへの感染予防措置が真剣に考えられているとのこと。彼の話では昨年秋にメキシコに端を発した新型インフルエンザ(豚)は、年齢の若い世代と高齢者に症状が重いケースが見られたのに対して、現在、そして今後拡大が予想されるウィルスでは、全年齢にわたって症状が現れる可能性が高いということです。
兎にも角にも、すでに対岸の火事ではない状況ですので、1人1人の予防に対する真剣な受け止めが重要ですね。

さて、今日はジュース療法の高脂血症です。
「コレステロールが高いと寿命が短くなる」くらいの印象を持っている日本人は意外に多いことは、メディアの扱い方や雑誌、ネットを見ていれば一目瞭然で、多くの日本人が「油」の摂りすぎに注意をすることになります。決して悪いことではありませんが、体内のコレステロールの80%くらいは食事で摂取する油ではなく、炭水化物やタンパク質を材料として肝臓で合成されています。また、コレステロールには男女の性ホルモンの源になるほか、約60兆個の細胞の膜を作る重要な役割があります。
詳細はここを参考にしてください。
ただ、一方でコレステロール(LDL-コレステロール)が不必要に、また長い期間高い状態が続くことによって心臓の働きに影響を及ぼしたり胆石を作りやすくする、大腸がんを招きやすくなることも事実です。
コレステロールの上下はもちろん食生活に一番影響を受けますが、いわゆる「悪玉コレステロール」(私は悪玉・・善玉・・という定義はあまりすきではないですが)のLDL-コレステロールを不用意に増やさず下げることを考えることが大切なわけです。
何かの原因で細胞膜が損傷し、その修復の目的で肝臓でたくさん作られ血液中に送り出されるわけですからLDL-コレステロールが増えること自体は決して悪いことではなく、修復を終えたLDL-コレステロールが血液中をそのまま漂い続けてしまうことによっての影響が問題となるわけです。HDL-コレステロールはこの修復作業を終えたLDL-コレステロールの回収(サルベージ)をするために肝臓で作られ血液中に飛び出し、再び肝臓に戻す役割を担っているわけですから、多くの雑誌やメディアでも紹介されているように、HDL-コレステロール(善玉コレステロール)を増やすことをまず考えることです。
オメガ-3、オメガ-6、EPA/DHAに代表される必須脂肪酸がLDL-コレステロールを下げ、HDL-コレステロールを増やすことは日本をはじめ世界中の研究者が報告し、メディアでも紹介されて久しいですね。必須脂肪酸が血液中のコレステロールを下げる背景には、必須脂肪酸が直接コレステロールに影響を与えるのではなく、必須脂肪酸の産物の1つでもある「プロスタグランジン」という物質に関係しています。
プロスタグランジンは抗炎症、筋肉のリラックス(弛緩)、血液の凝固、コレステロールの低下などたくさんの働きを担っていますが、体内に十分な量の必須脂肪酸がなくなるとプロスタグランジンが作られなくなり、コレステロールを材料としてプロスタグランジンを作りにかかります。つまり必須脂肪酸が不足することで肝臓はコレステロールをもっと作り出し始めることになります。

*コレステロールを下げるためのポイント
1、禁煙
アメリカとカナダの研究者による報告では、喫煙者と非喫煙者を比べると、血液中HDL-コレステロールの数値が明らかに非喫煙者のほうが高いことが報告されています。この背景にはいくつかの理由があると考えられますが、喫煙者の場合には喫煙によって喉、気管支、肺の細胞膜が常時損傷を受けているという可能性があります。
2、運動は軽い負荷を継続的に
筋肉が損傷を受けるほどのヘビーな運動を日常的に行うことは、かえってLDL-コレステロールを上昇させる可能性を指摘する研究者は少なくありません。また、週に1-2回のジム通いやジョギングよりも、ウォーキングや軽い有酸素運動を毎日30分程度継続することによってLDL-コレステロールを下げる効果があります。

1、高脂血症を予防するための食事の注意点
・優良なリノレン酸をたくさん摂取する
 ノルウェーの研究者が発表した内容では、男性は女性に比べて3-5倍リノレン酸の需要が高いと言われています。リノレン酸は人間が作ることのできない脂質で、フラックスを代表とする植物性のもの、タラやサケ、イワシに代表される動物性のものがあります。
・飽和脂肪食品を避ける
 室温で固まるような油を使った食材や調理は避ける
(マーガリン、ラード、植物性コーヒークリーム)
・白モノ食材は極力避ける
 精製漂白加工した炭水化物はプロスタグランジンの合成を阻害するため避ける(白米、漂白小麦、砂糖)
・ニンニク、タマネギ、トウガラシを取り入れる

2、高脂血症を予防に有効なニュートリション
・ビタミンE
・オメガ-3必須脂肪酸
・ビタミンB群
・ビタミンC
・マグネシウム
・カリウム
・セレニウム
・亜鉛
・CoQ10
  
3、高脂血症改善に有効なジュースレシピ
①Bye-Bolicジュース
・ニンニク1片
・ブロッコリ3房
・ケール2枚
・小ぶりのニンジン2本
・ショウガ
・生ショウガの根を2mmほどにスライスしたものを2枚
・青リンゴを半切れ(皮つきでOKですが種は取る)
②ローコレジュース
・パセリ3房
・ニンニク1片
・小ぶりのニンジンを3本
・ホウレンソウ3枚
・レモン1/2個

by nutmed | 2009-08-21 09:38

第636回 ジュース療法 セルライト

今日の東京は日差しだけは真夏のようですが、肌を流れる風はもう秋の感触すらします。
某女性タレントの覚せい剤使用の確定に一役買った毛髪分析の報道が連日されていて、栄養医学研究所にも毛髪検査に関するマスコミや個人からの電話対応で今日1日大変な騒ぎです。

さて、今日はジュース療法のセルライトです。
セルライトとはお尻や太ももなど下半身の皮下脂肪が多く存在する場所に発生しやすい硬化した脂肪や老廃物の塊です。皮膚の浅いところに見られ肌がでこぼこしてオレンジの皮のようになることからオレンジピールスキン症と言われることもあります。男性に比べ圧倒的に女性に多くみられ、冷え性の温床となることも少なくありません。
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日本だけでなく老若女性の悩みの種でもあり、マッサージ、温熱療法、リンパドレナージ、鍼灸、メソセラピーなど物理的な方法によって改善する試みは多くみられますが、想像以上に厄介であることも事実です。
これらの方法も全く効果がないということではありませんが、私が今までに学んできたセルライト改善法のなかでは、やはり師匠でもあるDr.ライトの教えが有効であると思っています。実際にDr.ライトの教えに従いセルライト改善のカウンセリングと食事および運動療法を何人かの女性(うち2名はワイフと義姉ですが・・)に行ってきた結果でも、その効果は十分であることを本人たちが実感しています。
*セルライト改善のポイント
1、体液の循環を良好に保つ
  セルライトの原因の1つには皮下脂肪の周囲に蓄積した老廃物(主に老化した細胞)の蓄積があり、血液(毛細血管)およびリンパ液の循環が悪くなることによって発生する。
2、毛細血管の弾力性維持と強化
  皮下脂肪の周囲に蓄積した老廃物には古くなった細胞だけでなく、毛細血管が切れ、そこから漏れ出した血液の成分の1つでもある血漿であると言われていますので、毛細血管の弾力性を維持し強化することが有効。
  
上記のポイントの1についてはフランスとアメリカの研究者が「肌(皮膚)のブラッシング」が有効であることを報告しています。このブラッシングにはリンパ液の循環を良好にするための「リンパドレナージ」効果があり、下半身から上半身、背中の順番で血液の流れる方向に向かってブラッシングをすることが有効としています。また、便秘を改善すること、肝臓の働きを向上させることもセルライト改善のためには有効です。

*セルライト改善に有効な機能性成分
・ヒバマタ(Fucus Vesiculosis):北海道室蘭近海を南限とする海藻(褐藻類)で乾燥粉末などを水で戻しセルライトのある部分に塗りマッサージする
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・ゴツコーラ葉(Gotu Kola. Centella Asiatica):アーユベーダでポピュラーに使われるハーブで血液やリンパ液の循環を向上させる働きがある
・エスチン(Aescin):セイヨウトチノキ(別名マロニエ)の種に含まれるサポニン。血液の循環を向上させる働きがある
・ケルセチン(Quercetin):抗酸化作用だけでなく血液循環改善作用がある

1、セルライトの改善のための食事の注意点
  ・不用意に脂肪を蓄積させないため炭水化物・たんぱく質・脂質の摂取はバランスよく6:3:1
  ・生きた植物性酵素を野菜、果実から積極的に摂取する
  ・繊維質を積極的に摂取する
  ・肝臓の働きを向上させる食材を意識して摂取する(アーティチョーク、カブ)

2、セルライトの改善に有効なニュートリション
 ・ビタミンC
 ・ケルセチン
 ・ビタミンE
3、セルライト改善に有効なジュースレシピ
①肝心要のジュース
・小ぶりのアーティチョークを1房
・ブロッコリ2房
・アスパラガス3本
・パセリを茎つきで3房
・グレープフルーツ半玉
②ボディクレンザー
・キュウリ2本
・皮つきリンゴ1/2個(種は取る)
・小ぶりのニンジン3本
・コリアンダーの葉3枚またはキャベツの葉3枚
・ニンニク1片
・トマト大1/2個
③ミネラルトバイオニックジュース
・ブロッコリ3房
・ニンニク1片
・トマト大1個
・小ぶりのニンジン2本
・ケールの葉2枚
・タマネギの皮の煎じ汁を30cc
(タマネギの皮の茶色の部分を70℃くらいの湯で30分ほど煎じに出した汁)


セルライト改善のためには継続が大きな要因になります。軽い筋肉負荷をかける運動、ブラッシング、そしてジュース療法は最低でも2-3か月は継続してくださいね
by nutmed | 2009-08-20 16:30

第635回 インフルエンザの予防を真剣に考えましょう

今日はジュース療法のテーマを1回お休みして、インフルエンザの予防についての喚起を促したいと思います。
ようやく日本でもメディアが連日再び取り上げ始めたので、インフルエンザA型の感染拡大については、すでに周知のことと思います。すでにタミフルが有効でない感染症例が出ていることや、ワクチン製造供給体制の遅れ、それ以上に想像以上にウィルスの変異が進んでいたことによって、明らかに昨年秋から感染している新型(ブタ)インフルエンザとは顔つきが異なるウィルスに変異しているようです。これに気象条件などが加わり、この秋からの感染拡大という予想をはるかに上回り、夏から日本だけでなく世界各地で感染拡大がはじまっています。
これから再び日本ではメディアの扇動によってマスクや殺菌剤を求めて店に群がる市民の光景がニュースで報道されるのでしょうが、以前からこのブログでも紹介してきたように、まずは日常の生活、特に食事や必要な栄養素の積極的な摂取を見直し、予防準備にはいることが必要だと思います。
以前にも紹介した予防のための生活改善を再度紹介しますので、今から予防を真剣に考えていただきたいものです。特に、これからお子さんは新学期がスタートする時期になり、集団生活がはじまります。また、夏休み中の生活時間が多少なりとも変わっていたことや、遊び疲れ、冷たい物の過食によって体内環境のバランスも崩れている可能性は少なくありません。ぜひ、新学期スタート前の今から生活サイクルを通常に戻しながら合わせて予防を真剣に考えてください。

1、肝臓、副腎の働きを向上させる
これからの季節、エアコンや冷たいものの飲食など、体力を消耗させる環境が増えますが、これらの環境は想像以上に肝臓と副腎にストレスとして大きな負担を与えます。また、食欲が低下することであっさりとした炭水化物食材メニューが多くなりますが、「白モノ」と呼ばれる精製漂白した白米、小麦粉、またでんぷん質の食材は急激な血糖の上下を招くためにインスリンの働きだけでなく副腎の働きにも負担をかけ、自己治癒力を低下させることにもなります。エアコンの効きすぎによって体温のコントロールをする甲状腺の働きにも負担をかけ、結果として副腎の働きに負担が及ぶことにもなります。
アルコールの過剰な飲酒、冷たいものの飲食、炭水化物の食べすぎは注意してください。
2、銅と亜鉛をバランスよく摂取
銅は体内で様々な働きを担っていますが、疲労回復や消化機能と食欲を刺激する働きのほかに、ウィルスやバクテリアの殺菌にも働くミネラルです。また副腎の働きにもかかわっているのが銅です。銅は単独で摂取するのではなく亜鉛と一緒に摂取することによってミネラルバランスを崩すことがありません。
サプリメントで摂取することもいいですが、お勧めは以前に紹介している「ヒマワリの種」(1日30-50g)とアボカド(1日1/2個)です。
3、ビタミンDの摂取
以前のブログでもビタミンDのことは紹介していますのでそちらを参考にしてください。
by nutmed | 2009-08-19 07:49