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今年も本日の大晦日で締めくくられます。
皆さんにとって2009年はどんな年になったでしょうか。 来年2010年は社会情勢、政治、環境問題はもちろんのこと、食をめぐる環境も変化を迎える年のスタートになるかもしれません。

私は、健康ということ以上に、もう1歩踏み込んで「食」と「消化吸収」というより具体的なことに皆さんがもっと直面して真剣にそれを考えてほしいと2010年にしたいと考えています。

来年もよろしくお願いします!
by nutmed | 2009-12-31 07:45

年末歳時記 餅つき

大分県に住むバイク仲間の方から、先日骨折したときに骨の癒着を促進する目的で送ったカルシウムのお礼にといただいたモチ米の新米をいただいたので、餅つき器を奮発して餅つきをしました。
バイク仲間を招待しての餅パーティーです。 最近の餅つき器はよくできていて、蒸すとつくを連続でこなしてくれます。
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前日から米を水に浸けておき、午前中は1升ののし餅を4枚、午後1番から1升をついて大根おろし、アンコ、黄粉にからめていただきました。
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やはり新米、つきたての餅はおいしいです! あっという間に1升の餅がかたずきました。
by nutmed | 2009-12-28 00:12

昨日のクリスマスイブ、皆さんはどこでどのように過ごされましたか? 私は家族と一緒に近所の立教大学のチャペルに礼拝に行ってきました。 いつものことながらチャペルに入り、讃美歌を歌いはじめると穏やかな気持ちになります。
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さて、今日は乳酸菌療法(NPT:natural Probiotics Therapies)についてです。
過去にこのブログで乳酸菌の効用については幾度となく紹介してきましたが、最近乳酸菌のリサーチをしていたところ、糖化菌乳酸菌の共生効果について書かれた文献をいくつか見つけて、この糖化菌の性質を調べていくうちに、乳酸菌と一緒に摂ることで乳酸菌の作用が数十倍も向上する可能性がわかりはじめました。
糖化菌は単独で整腸作用、瀉下作用の目的で日本でも医薬品として使われている歴史がありますが、これらの目的以上に糖化菌には優れた性質があることから、日常的に乳酸菌とともに摂取することは有効だと思われます。
糖化菌は納豆をつくるときに使われる「納豆菌(Bacillus natto)」が有名ですが、乾燥した芽包生菌の状態で存在可能で、胃酸の強い酸性、アルカリ性、熱やタンパク質の変性の影響を受けずにほぼ100%安定した状態で腸まで届けることができます。
この5年間にアメリカ、韓国、イタリア、オランダで発表されている研究報告を見ると、糖化菌の1つであるポリファーメンチカス菌(Bacillus polyfermenticus)には、過敏性腸炎、潰瘍性大腸炎、クローン病といった腸の症状の背景にある腸粘膜の炎症の治癒促進をする作用があることがわかりはじめています。
そのほか、糖化菌は乳酸菌と共生することが確認されていて、腸内で乳酸菌の増殖に一役も二役もかっていることがわかっています。乳酸菌の共生菌としては糖化菌のほかに酪酸菌が知られていますが、糖化菌は酪酸菌との相乗作用が期待でき、乳酸菌・酪酸菌・糖化菌のコンビネーションによって腸の炎症や便通の改善に非常に有効であると思います。
さらに、お隣韓国の研究グループの報告では、糖化菌の1つであるポリファーメンチカス菌(Bacillus polyfermenticus)にはコレステロール、中性脂肪の抑制作用が確認されています。
日本でも薬局で処方箋なしに購入できる乳酸菌・酪酸菌・糖化菌のコンビネーション菌製剤がいくつか販売されています。
代表的なものは「ビオスリー」「ビオスカイ」という商品です。過敏性腸炎で便秘や下痢を繰り返すような症状を持った方、脂質代謝を良好にしたい方には日常的に使っていただきたいプロバイオティクスバクテリアの1つです。

さて、栄養医学研究所は今日25日で御用納めになります。個人的には新年早々に提出の原稿締め切りのために仕事は残りますが・・・
ブログは年末まで継続して書く予定ではいますが、仕事場でこのブログを購読してくれている方も多いので、ひとまず今年の締めにしましょう。
2010年が皆さんにとって幸せで穏やかな年となりますように!
by nutmed | 2009-12-25 13:56

今日はクリスマスイブです。年末ということもありまたイブが関係しているのかもしっれませんが、道路は朝からいずこも渋滞ぢている東京です。昨日までの寒さとは一変、朝から小春日和のクリスマスイブになりました。
今日は私も早々に帰宅して、家族で地元の教会でクリスマス礼拝に出席します。

さて、今日はアメリカで再びその効用に注目が集まり始めているお茶についてです。
以前からカテキンにはコレステロールと中性脂肪を抑制する作用があることが多数報告されており、日本でもカテキンを高濃度に含むお茶飲料が流行したり、ウーロン茶を飲むことでその作用が期待できるコマーシャルが連日のようにメディアをにぎわせたものです。
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今年の秋にアメリカで発表されたお茶に含まれるカテキンが中性脂肪の低下させる作用を持ってい研究報告によると、食後にカテキンが豊富に含まれるお茶を飲むことによって中性脂肪の合成を抑制することが報告されています。
この報告によると少なくともカテキンには中性脂肪を抑制するための2つの作用があり、1つ目は、腸における脂質の吸収を抑える働き、2つ目は中性脂肪の活性を抑え血液中の中性脂肪を抑制する作用です。
また、ボランティアを募って行われた人による実験では、この2つの効果が期待できるカテキンの摂取量は、成人男女では1日あたり体重1kgあたり50-80mgで、治療レベルで中性脂肪を抑えるには150-200mgと報告しています。
これから計算すると体重60kgの成人の場合、1日あたり3000mgほどのカテキン摂取が有効と考えられ、1食あたり1000mgのカテキンを食後に摂取することが望まれることになります。

たとえば1000mgのカテキンを摂取しようとした場合、どのくらいのお茶を飲めばいいのでしょうか。
日本人に最も飲まれている煎茶でかんがえてみましょう。
カテキンには主に以下の8種類のカテキンがあります。
・ガロカテキン
・エピガロカテキン
・カテキン
・エピカテキン
・エピガロカテキンガレート
・ガロカテキンガレート
・エピカテキンガレート
・カテキンガレート

煎茶の葉10gを約90℃のお湯(500cc)で、1分間煎じたお茶100ccの中に含まれる上記のカテキン類の総量はおよそ250mgとなりますので、毎食後に400ccの煎茶を飲むと中性脂肪やコレステロールの抑制には有効であると考えられます。
1日あたりの水分補給推奨量を考えても、その大部分をお茶で賄うことができるので、中性脂肪やコレステロールが気になる方にはお茶は食後の飲料としては最適でしょう。

最近アメリカでも日本のペットボトル(500cc)に入ったお茶の飲料商品の種類が豊富になり、以前にあった砂糖がごっそり入ったお茶ではなく、日本のものと同じお茶飲料が流行の兆しを見せているのもこの背景があるのかもしれませんね。
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by nutmed | 2009-12-24 14:53

3年前から栄養医学研究所からの年賀状を発送するのをやめました。そのかわりにクリスマスカードを送り、年末のごあいさつと翌年の健康と幸せを祈ることにしています。
今年は少し出遅れて、海外からのクリスマスカードが押し寄せてくるのを横目でにらみながらも、原稿の締め切りや新しいサプリメントの企画開発で押せ押せの中、昨日と今日の祝日を利用して何とかイブには間に合うようにカードを発送できました。

クリスマスと言えば私の子供のころの思い出は鳥のモモ肉の照り焼きに母親お手製の稲荷寿司、兄と一緒にバスに乗って自由が丘まで買いに行ったクリスマスケーキでした。
今では少なくなったようですが、いつのころからか日本のクリスマスの食卓の定番は鳥のモモ肉の照り焼きでしたね。きっと欧米のクリスマスで食卓に並ぶ七面鳥にあやかったものなのでしょう。
日本ではクリスマスと言えばいずこのレストランも予約でいっぱい。欧米では逆にレストランで食事をするよりも家族や友人を招いて家庭で食事をすることが定番です。
不景気という背景はあるものの、最近では「ウチ飯」という言葉にあるように、家庭でクリスマスを過ごすことが増えそうだということです。

クリスマスを皮切りに年末年始は食事の環境が一挙に変わる季節でもあります。今から体調を整えておくことはもちろんですが、くれぐれも暴飲暴食には注意してくださいね。
by nutmed | 2009-12-23 22:43

明日23日は今年最後の祝日です。今晩あたりが忘年会のピークでしょうか。今週も来週も晴天続きで元旦の天気もまずまずのようです。

今までに寄せられた問い合わせの中で一番頻度が多いものは、実は私の一般向けの講演会やセミナーについてなんですが、仕事のスケジュールや場所の設定などがあって、栄養医学研究所で主催する講演会やセミナーは一度も行ったことはありませんでした。
来年2010年は、徐々に一般向けの講演会やセミナーをこじんまりとスタートさせてみようと今計画中です。
おかげさまでブログを定期購読していただいている方も600人ほどに増えていることと、その中からも講演会の要望も増えていますので。

ただ、ありきたりの講演会では継続性もないし、また私の講演会を聴いていただき目からウロコを落としていただいたら、その知識を自分だけに留めることなく、是非周囲の皆さんにも啓蒙してもらって、日常的な体内環境管理に使ってもらいたいと思っています。講演会とはいいながらも、テーマを持って、段階的に知識の幅を広げていただき、継続性を持てるような講座のような講演会をすすめてみたいと思っています。
講演会といいながらも皆さんをご家庭や地域の健康管理の指南役のような「ヘルスゲートキーパー」として育っていただけるような、そんな講演会を計画しています。

できれば年に4-6回くらいは行いたいですね。いずれにしても計画倒れにならぬよう、この年末年始はじっくり考えてみます。
詳細が決定しましたらこのブログで案内告知をしますので、プレッシャーをかけない程度にご期待ください。
by nutmed | 2009-12-22 10:12

今週は23日を挟んで平日4日になりますからあっという間に年末気分に突入でしょうか。
国内外で寒波の影響で公共機関にも影響がでていますね。今日の東京も足のほうからシンシンと冷える1日でした。

さて、先日ブログ読者から神経の働きに重要なビタミンを教えてくださいというメールをいただいたので今日は公開回答のかたちで説明してみます。

1、ビタミンA(レチノール)
①欠乏症状
・目の働きの低下。特に夜盲症。
・皮膚および粘膜の働き低下。味覚障害
②過剰摂取
・吐き気
・疲労感
・頭痛
③食材
・サツマイモ
・ニンジン
④備考
昔に比べてビタミンAの欠乏症を持つ人は少なくはなったが、霜降り牛などを育てるときには、故意にビタミンA欠乏状態にして牛を育成する方法が取られていることがあるので注意。

2、ビタミンB1(チアミン)
①欠乏症状
・運動機能低下
・手足の痛み
・頭痛
・髄稍(ミエリン)の損失
・脊髄神経の損傷に伴なう感覚および運動機能低下
②過剰摂取
・報告なし
③食材
・豚肉
・動物肝臓
・穀類
・小麦胚芽
・納豆
④備考
アルコール飲酒の多い人でビタミンB1欠乏が多く見られる。

3、ビタミンB2(リボフラビン)
①欠乏症状
・視覚機能の低下。焼けるような目の痛み。光への過敏症状
・口の周囲が焼けるような感覚
・抹消神経の損傷
②過剰摂取
報告なし
③食材
・牛(肝臓)
・小麦胚芽
・アーモンド
④備考
リボフラビンは光に敏感なビタミンなので、調理のときに注意しないと30-50%が失われる

4、ビタミンB3(ナイアシン)
①欠乏症状
・頭痛、皮膚炎、錯乱などを呈するぺラグラ
・皮膚炎症
②過剰摂取
・顔の紅潮(ただし、non-Flashタイプの場合は現われない)
・肝機能障害
③食材
・ビール酵母
・鶏肉ささみ
・ピーナッツ
・豚肉
・ひまわりの種
④備考
 ナイアシンが欠乏して発病するぺラグラは日本人の食生活ではほとんど心配ないが、過剰にアルコールを飲みつづけるとナイアシンを大量に消費して欠乏状態になり発症する。また、炭水化物、脂質、たんぱく質からエネルギーを生産するときには必須なビタミン。


5、ビタミンB5(パントテン酸)
①欠乏症状
・疲労感
・手足の焼けるような感覚
②過剰摂取
報告無し
③食材
・ビール酵母
・とうもろこし
・卵黄
・ピーナッツ
・大豆
・小麦胚芽
・ひまわりの種
パントテン酸は自然の食材の多くに含まれているため、欠乏状態は非常にまれ。

by nutmed | 2009-12-21 18:20

今日の全国は朝から北風が吹き一段と寒さが増しています。天気図をみても大陸から筋状に流れる雲が日本海側まで垂れこみ、上空の寒波の影響で山形県鶴岡のように観測史上最も多い積雪の地域も出ているほどです。
ますます乾燥する時期に入りますから、一時小康状態を見せているインフルエンザにとっては格好の感染状態になるので、油断せずに予防策は万全にしてください。

さて、今日は知人の看護師さんからの嬉しい便りを紹介します。
彼女のご主人はぜんそく症状を長年持っていまして、この夏にぜんそくの症状改善にはマグネシウムが有効であることに加え、カプセルや錠剤で摂取するよりも有効なマグネシウムの摂取方法を教えてあげました。
それは皮膚からマグネシウムを吸収させる方法で、アメリカやカナダで栄養療法を行っているクリニックでも「Mg Transdermal Therapy(マグネシウム経皮療法)」として実践されている方法でもあります。私の師匠でもあるタホマクリニック(Tahoma Clinic)のDr.ライトもマグネシウム経皮療法は5年ほど前から取り入れて、ぜんそく、気管支炎、片頭痛、PMSをはじめ、多様な症状の改善に効果を出しているところです。実際に私も2年前から上記のような症状を持った方、まぶたが突然ピクピクけいれんするような方、足がつりやすい方などカウンセリングを受けるクライアントにマグネシウム経皮療法を紹介してきていますが、想像以上にその有効性は高いといえます。

残念ながら日本にはアメリカやカナダで使われている経皮療法用のマグネシウムがないので、何か代用になるようなものがないか模索していたところ、2年前にタホマクリニックを訪れた時にDr.ライトから「日本にはニガリがあるじゃないか!」とのアドバイスを受け、一般の方が自宅でマグネシウム経皮療法を行うときにはニガリをお勧めしています。ニガリはご存じのように豆腐を作るときに豆乳を固めるために使う液体です。言ってみればニガリはマグネシウムそのものでもあります。

さて、彼女のご主人ですが、このニガリを毎日入浴後に使ってもらったところ、1週間ほどでぜんそくや気管支炎も持った方特有の呼吸時に出る「ぜーぜー」という呼吸音がなくなり、呼吸も楽になり、それにともなってぐっすりと眠りにつくことができるようになったようです。
1度ニガリをしばらくやめてみたときには、やはり「ぜーぜー」という呼吸音がではじめたので、最近再びニガリを使い始めると呼吸音がなくなり楽になったそうです。

ニガリはどこでも入手可能で安価な素材ですから経皮療法の素材としては最適な素材だと思います。

来年早々にはブログでマグネシウムの経皮療法についてテーマとして扱ってみたいと思います。

皆さんよい週末を
by nutmed | 2009-12-18 18:07

昨晩から西日本はこの冬一番の寒波が流れはじめ、九州や山陰山陽地方でも初雪の便りが聞こえてきました。東京も今朝はこの冬一番の寒さです。

さて、今日はコレステロールをテーマにしてみたいと思います。
以前に比べて少なくはなりましたが、今でも毎日のように電話やメールで寄せられる問い合わせの中で上位を占めるのが、コレステロールを中心とした肥満や高脂血症の相談です。問い合わせをされる方の100%が口をそろえて言うことは「悪玉コレステロール」と「善玉コレステロール」のことです。私はコレステロールに善も悪もなく、HDLもLDLも人間には欠かせないコレステロールだと確信していますから、このような問い合わせをいただくと、最初の10分間、また最初の50行くらいはコレステロールには善も悪もないことの説明と確認をするために割かれるわけです。
マスコミメディアの摺りこみは恐ろしいもので、善だ悪だと白黒をつけてしまうような報道や掲載をするもので、日本だけでなく世界中の老若男女がこぞってLDLコレステロール(俗に言われる悪玉コレステロール)を悪者扱いし、忌み嫌うようになってしまったようです。
私がこの内容を説明するときに最初にお話しするのは「もし悪玉なら人間の体には必要のないものになりますよね?」ということですが、もしLDLコレステロールが悪玉で、必要のないものだとしたら、人間の肝臓でつくられる必要はないはずです。残念なことに、世の中を見てみると押しも押されぬ一流食品会社でさえ、悪玉コレステロールをあたかも目の敵にするような商品を相も変わらず宣伝し続けていることに閉口しています。
医者をしても、血液検査の結果を見せながら「ああ、悪玉コレステロールが高いですから注意してください・・」という状況です。短時間で患者に説明するには、また食生活の改善を促すための「恫喝文句」としては悪玉善玉という表現は都合がいいのかもしれませんが、専門知識を持たない一般の市民が、マンガで悪魔の姿をしたLDLコレステロールを見せられながら「LDLコレステロールは悪玉でHDLコレステロールは善玉・・」と説明されれば、誰もがLDLコレステロールは悪者だから必要のないものだと考えてしまうのは自然の成り行きでしょう。
ここでコレステロールの主な役割を確認してみましょう。
1、コレステロールは人間の約60兆個もの細胞の膜( 細胞膜)を構成する重要な脂質
2、男性・女性ホルモンを含む各種ホルモンを作る源となる脂質
3、食材の中の脂肪を消化分解するために必要な胆汁をつくる脂質
4、脳内の神経の働きにかかわる脂質
5、体内で合成されるビタミンDの源となる脂質


このように人間の生命恰ふぉうにとっては必要不可欠なコレステロールですが、必要な時に肝臓で合成され、必要に応じて、コレステロールを必要としている細胞組織に送られるわけですが、このコレステロールを運搬するいわば運び屋がLDLコレステロールで、運び屋としての役目を終えたLDLコレステロールを回収して肝臓に戻ってくるサルベージの役割を担っているのがHDLコレステロールになります。詳細はここを参照

中でも細胞膜を構成する役割からみると、細胞がいろいろな原因で損傷した直後から肝臓ではコレステロールが盛んにつくられ、それと同時に運び屋であるLDLコレステロール(LDLコレステロール自身も細胞膜の修復材料となる)も盛んに作られ、損傷した細胞膜の修復のために血液中をたくさんのLDLコレステロールが流れはじめます。細胞膜に傷がつくほどの細胞の損傷は日常的に皆さんの体の内外で起き得ることだと思いますが、たとえば包丁やナイフで指を切ってしまったとき、口内炎、歯槽膿漏、歯の抜歯やインプラント、手術などがそれにあたります。

確かに、運び屋としての役目を終えたLDLコレステロールが、サルベージの役割を持ったHDLコレステロールに十分回収されずに血液中に残ることで、酸化脂質となり血管の壁や他の細胞に害を与える酸化物質に変化することは間違いのないことですが、LDLコレステロールが「悪玉」という説明には無理があると思いますね。
ものは違いますが乳酸菌も同じように悪玉=乳酸菌以外の大腸菌やコレラ菌など、善玉=乳酸菌という刷り込みが見事に浸透していますね。

そろそろ「善玉」だとか「悪玉」というような議論や説明はやめにして、人間の営みにとってどのような役目を担っていて、過剰過小によってどのような影響をもたらすのかということを正しく理解してもらうべきではないでしょうか・・
by nutmed | 2009-12-17 13:10

今日12月16日は電話の日だそうです。明治22年の今日、日本で初めて電話が開通した日を記念しているとのこと。電話もこの100年で大きく様変わりしました。私が子供のころにはマンガで描かれていた携帯電話やTV電話の世界が、今では日常何の不思議もなく当たり前のように生活に根付いています。技術の進歩は目覚ましいものがあります。しかし、いつの世もそれを使う人間のモラル、リテラシーを強く意識しなければいけないことを痛感しています。なによりも技術進歩しても我々人間の常識とモラルは不変のものではいけないと思いますね。

さて、今日は爪分析についてです。栄養医学研究所でもかれこれ爪分析を受託して10年を迎えます。この10年で3000名を超す日本人の爪分析を受託してきました。来年は10年目の節目でもあり、どこかの学会なり雑誌にこの10年間のにひん人のミネラル動向分析をまとめたものを発表してみようかとも考えています。
10年を迎えて改めて感じるのは、年に1回ないし2回はご自分の体内環境を、長い時間軸でとらえたミネラルの数値で確認することが有意義であるということです。
現在爪分析を依頼されている方の20%は、年に1回は最低でもリピートしていただいている方で、中には年に4回、季節ごとの体内環境を確認され、自分の健康管理をされている方もいます。血液や尿という短い時間軸ではとらえることのできない体内環境の変化や、60兆人の子供たちから発せられるシグナルをとらえることができる爪分析検査は、健康管理の1つの指標としては有意義なものであると思います。

爪を用いた体内ミネラル分析検査は、何十年もの間、ヒ素中毒の分析検査として高い評価を得てきました。
X線(レントゲン)の研究にともなって、爪、毛、及び、骨が同様のたんぱく質で構成されていることが立証され、性格、性質も同じ皮膚組織の一部であることがわかりました。
これらの組織を構成するたんぱく質は、「ケラチン」と呼ばれる線維性タンパクで、ギリシャ語で角を表わす「keras」を起源としています。
人間の体内に蓄積されたミネラル(金属)は硫黄成分と結合し、毛髪や爪のケラチンタンパクに組み込まれていくことから、毛髪や爪を用いた分析は、体内のミネラル(金属)量を知る有効な情報提供材料となり、数々の国際的な研究によっても有効性が立証されています。
しかし、毛髪は化学薬品やヘアーダイの影響を受け易いことから、日本人にとっては爪を用いた分析が好ましいと思われます。
爪を用いた体内ミネラルの分析によって、人間が必要とするミネラルの過不足だけでなく、本来体内にあってはならないミネラル(重金属)を調べることができ、体内の環境を確認することが可能となります。
体内の環境を知ることによって、栄養状態、毒性金属の蓄積を知り、病気を予防し、病気を克服し、人間本来が持つ自然治癒能力を向上させることが可能となると考えます。
加えて、自分の体内環境を知ることによって、適切、適確な栄養素の補給ができるわけです。
言いかえれば、花を咲かせるためには、必要な養分を含んだバランスのとれた土が必要であるのと同じことです。
by nutmed | 2009-12-16 08:21