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今日で5月は最後、今年も半分が終了です。明日から水無月6月のスタートです。
さて、先日予告しました葉酸のテーマをスタートする前に、最近栄養医学研究所に寄せられたマグネシウム不足改善の1例について紹介します。

私の友人の内科と小児科を開業されている女性のドクターで、このドクターは栄養と症状の関係についてはかなり勉強されている方ですが、来院されている患者さんの中に、慢性的な頭痛と筋肉のケイレンが頻繁に起こる中年女性がいらっしゃり、、マグネシウム(酸化マグネシウム)を処方して1カ月ほど飲んでもらっているそうですが、一向に症状は改善しないので、1週間に1回、合計3回の静脈注射によるマグネシウム投与を行ったところ、頭痛も筋肉のケイレンも80%ほど無くなったということです。

マグネシウムは、カルシウムと吸収のメカニズムがことなりますが、マグネシウム元素が結合するパートナーによっても吸収量(率)が異なります。また、カルシウムと異なり、経口から摂取したマグネシウムは、摂取量が多くなると便や尿からの排泄が増え、摂取が少なくなり、体内に不足すると小腸からの吸収率が高くなります。さらに、マグネシウムは経口で摂取した場合、1-2時間後から腸で吸収がスタートしますが、吸収のためには、小腸から空腸までの間に最低でも6時間とどまっていないと、吸収量が低下するという研究報告もあります。
1993年のデンマークから発表された研究によると、経口で摂取したマグネシウムは、正常なマグネシウム数値に戻るまでに最低6時カ月を要すると報告しています。
人が医薬品、サプリメントで経口摂取したマグネシウム(元素として)をどのくらい吸収できるかについての研究は、過去にいくつか行われていますが、その量は健康人で30-40%と言われています。つまり、100mgの元素量としてのマグネシウムを経口で摂取した場合でも、最大で40mgほどしか吸収されていないということになります。
みなさんが期待、想像しているほど、経口からのマグネシウムの吸収量は多くはないと言えます。
by nutmed | 2010-05-31 15:10

思えば獣医から「もってあと1ヶ月ですね・・」と通告されてから3ヶ月は経ったこの2週間、日増しに餌が食べられなくなり、この1週間は本当に水だけで持っているようなものでした。27日の早朝に呼吸が荒くなり、瞳孔が拡大してきたので、ここまでか・・と思っていたら、27日の昼過ぎにはこの数ヶ月にありえないほどの量の鶏肉のササミと最後の命のつなぎだったチーズをワイフの手からバクバクほうばっていたので、峠は越えたかのように見えたけれど、27日の夜には食べたものをほぼそのままの形で戻してしまいました。それだけでも相当な体力を消耗しただろうに・・
28日はもう水も飲まない状態で、朝家を出る前にここの数ヶ月の日課でもあった「行ってくるからね」一言告げると、首を持ち上げて子猫のような目でこっちをじっと見ていました。瞳孔の広がりきった目なもんだから、ドングリ眼のように愛らしい目でした。
28日の夕方、ワイフが買い物にでかけて早々に帰宅すると、リビングで、足をバタバタさせて苦しがっているところを抱き上げてあげると、吐息の中でもワイフに抱かれながら彼女の顔を見上げて「ニャー」と鳴いたのが最後だったようです。
この猫にはたくさんの幸せをもらいました。話を聞いてもらったことも。
千の風に乗っていつまでもいつまでも・・
by nutmed | 2010-05-29 07:49

週末歳時記 iPad

昨晩からTVのニュースでは、アップルから満を持して日本販売開始のiPadの話題で持ち切りですね。読者の中にもiPad、購入された方もいるのではないでしょうか?

iPhoneで今後の通信、ネット形態の可能性を大きく飛躍させたアップルのiPadは、様々な業種でもその可能性に期待が高い機器と言えますね。
1昨年アメリカで発売開始された電子書籍専用のキンドールよりも、さらに性能をあげたiPadは、今後の本の在り方だけでなく、出版会社の存亡にも大きな影響を与えると目されていますが、今年の春にアメリカ出張先のサンフランシスコでデモ機をいじってきた限りでは、本はやはり紙媒体でないと・・と思っている私ですが、電話が携帯になり、ゲームが専用機に変わったように、いずれ本格的に書籍も電子機器で読むよことが当たり前の時期がくるのでしょうね。

この手のデバイスには目がない私も、iPadについては、しばし静かに状況を見てみるつもりです。そのうえで、私の身の回りの仕事である栄養療法やその普及、セミナーや講演会にどのように使うことができるかを真剣に考えてみたいと思っています。

週末は天気もぐずつくようですが、皆さん、よい週末をお過ごしください!
by nutmed | 2010-05-28 18:28

第796回 外出先から

今日は朝から外出をしています。外の空気は湿りがちの1日ですが、たまの太陽がまぶしく感じます。
そんなわけで、今日はパソコンではなくPDA,今でいうところのスマートフォンから投稿しています。昨晩、私の師匠でもあるシアトル、TAHOMA CLINICのDr.ライトから、葉酸についての新しい情報と資料がとどきました。今日は外出中のため、このテーマは近々に皆さんにも紹介をしなければならない情報です。
従来言われてきた葉酸への見方が少し、ひょうっとするとガラッと変わるかもしれませんね・・
by nutmed | 2010-05-27 13:52

家族揃ってサッカーには興味がなく、テニス、フィギュア、野球の熱狂的なファンの佐藤家では、昨晩はテニスのフレンチオープンで大盛り上がりでした。40才を目前のクルム伊達公子が、大金星でしたね!相手は世界ランク9位のサフィナ、それも24歳の選手に逆転勝ちです! 日本の若手選手、頑張ってもらいたいですね!
さて、今日は脂肪の消化分解を促進する方法の最終回ですが、かなり長くなりますがご容赦ください。
日本のミネラルウォーターには、ヨーロッパの水ほど硫酸塩マグネシウムが豊富に含れていないと前回お話しましたが、おそらくそれはミネラルウォーターを販売している企業の戦略と、皆さんあまり硫酸塩マグネシウムの作用について知らないことも原因なのではないかと思います。
しかし、日本にはミネラルウォーターでなくとも、硫酸塩マグネシウムが豊富に含まれた、非常に効果の高い水が身近にあるんです。それが今回のテーマにもなっている温泉水です。
私が調べてみただけでも、全国各地にざっと200以上の硫酸塩泉を擁する温泉地があります。皆さんの中には、各地の温泉に行かれたときに「飲料泉」という、飲む温泉を経験したり、旅館の食事の中で、温泉水でごはんを炊いたり、鍋のだしに使ったりしている場面に遭遇したことのある人は少なくないと思います。
また、日本の歴史をひも解くと、かなり昔から温泉水を飲むことで消化系の病気を治すことができている記述があります。今でも全国各地にある温泉病院では温泉水を飲む治療をしているはずです。
さて、どうでしょう、あのマグネシウムウォーターにダイエット作用効果があると言われる背景がおわかりいただけたでしょうか。また、硫酸塩マグネシウムを豊富に含む硫酸塩泉の温泉にもダイエット作用、というよりも脂質とタンパク質の消化分解を促進してくれる作用があることが理解できたでしょうか。
ただし、もちろん膵臓や十二指腸に何らかの問題を抱えていたり、胆汁の出がわるいような症状などをもっている人は、必ず事前に主治医や消化器科の医師などに相談していただくことが大切ですね。

最後に全国各地にある硫酸塩温泉のリストを記載しておきますので、参考にしてください。
全国の硫酸塩泉
北海道
登別温泉
びえい白金温泉
天人峡温泉
旭岳温泉
白金温泉
十勝岳温泉
旭岳温泉
天人峡温泉
養老牛温泉
虎杖浜温泉
雷電温泉
盃温泉
流山温泉
平磯温泉
鹿部温泉
乙部温泉
北檜山温泉
雷電温泉
盃温泉
吹上温泉
壮瞥温泉
屈斜路温泉
岩手県
湯田温泉郷
夏油温泉
志戸平温泉
新鉛温泉
台温泉
湯川温泉
大沓温泉
薬師温泉
湯田薬師温泉
槻沢温泉
川尻温泉
錦秋湖温泉
真湯温泉
岩手湯本温泉
鳳温泉
奥厳美温泉
小屋の沢温泉
祭時温泉
巣郷温泉
宮城県
鳴子温泉郷
作並温泉
青根温 泉
遠刈田温泉
二口温泉
茂庭温泉
神次郎温泉
沢乙温泉
峩々温泉
秋田県
小安峡温泉
大 滝温泉
ふるさわ温泉
大葛温泉
川口温泉
唐松温泉
角館温泉
千畑温泉
相野々温泉
上畑温泉
協和温泉
山形県
蔵王温泉
上山(かみのやま)温泉
天童温泉
東根温泉
白布温 泉
あつみ温泉
天童温泉
赤倉温泉
湯田川温泉
由良温泉
山形温泉
飯田温泉
福島県
いわき湯本温泉
会津東山温泉
二岐温泉
東山温泉
甲子温泉
休石温泉
天栄温泉
さかい温泉
五色温泉
芦ノ牧温泉
裏磐梯温泉
茨城県
奥久慈温泉郷
大子温泉
袋田温泉
鵜の岬温泉
栃木県
塩原温泉郷
八溝温泉
大綱 温泉
群馬県
四万温泉
尻焼温泉
猿ヶ京温泉
法師温泉
湯 の平温泉
水上温泉
川中温泉
霧積温泉
松ノ湯温泉
沢渡温泉
霧積温泉
伊香保温泉
上牧温泉
湯指温泉
湯宿温泉
赤岩温泉
神奈川県
箱根強羅温泉
箱根仙石原温泉
仙石原温泉(箱根)
蛸川温泉(箱根)
湖尻温泉(箱根)
新潟県
赤倉温泉
新赤倉温泉
湯田上温泉
麒麟山温泉
鷹の巣温泉
かのせ温泉
角神温泉
勝木ゆり花温泉
小木温泉
山花ゆり花温泉
高瀬温泉
雲母温泉
桂の関温泉
角神温泉
相川温泉
長手岬温泉
小木温泉
三川温泉
御神楽温泉
富山県
法林寺温泉
石川県
山代温泉
山中温泉
粟津温泉
粟津温泉
湯桶温泉
涌泉寺温泉
瀬領温泉
柳田温泉
福井県
美山森林温泉
大安寺温泉
佐野温泉
丸岡温泉
山梨県
甲州湯村温泉
富士五湖鐘山温泉
西山温泉
富士五湖鐘山温泉
橋倉鉱泉
道志温泉
富士河口湖温泉郷
長野県
霊泉寺温泉
大塩温泉
下諏訪温泉
保科温泉
奥蓼科渋温泉
白樺湖温泉すずらんの湯
崖の湯温泉
蓼科牧場温泉
蕨温泉
岐阜県
岩寿温泉
静岡県
稲取温泉
北川温泉
伊豆湯河原温泉
河津温泉郷
稲取温泉
湯ヶ島温泉
湯ヶ野温泉
土肥温泉
堂ヶ島温泉
松崎温泉
大沢温泉
戸田(へだ)温泉
船原温泉
嵯峨沢温泉
伊豆丸野山高原温泉
桜田温泉
禰宜ノ畑温泉 
宇久須温泉
京都府
久美の浜温泉
間人温泉郷
兵庫県
七釜温泉
竹野海岸休暇村温泉
鳥取県
因幡温泉郷
岩井温泉
鳥取温泉
島根県
玉造温泉
玉造 温泉
湯の川温泉
松江しんじ湖温泉
海潮(うしお)温泉
八雲温泉
立九恵峡温泉
出雲須佐温泉
鷺の湯温 泉
広瀬温泉
徳島県
ふいご温泉
白地温泉
岩戸温泉
熊本県
黒川温泉
阿蘇温泉
阿蘇内牧 温泉
栃木温泉
湯の谷温泉
乙姫さま温泉
赤水温泉
飛瀬温泉
栃木原温泉
大阿蘇火の山温泉
大分県
別府温泉郷
柴石温泉
塚原 温泉
筌(うけ)の口温泉
国見温泉
鹿児島県
市来温泉
沖縄県
西表島温泉
by nutmed | 2010-05-26 06:59

今日の東京は朝から水銀柱がウナギ登りです!(古い言い回しですね・・)今日は10分ほどでいいですから、肌のどこかを少し露出して、紫外線を浴びて、ビタミンDを作る1日にしましょう! 

さて、今日は脂肪の消化分解を促進する方法の2回目です。
コレストキニン(CCK:cholecystokinin)の働きについては前回の説明で理解していただけたかと思います。CCKが正しく生産されて分泌されていれば、たんぱく質と脂質の分解が進むわけですから、たんぱく質や脂質が含まれた食事をするときには、CCKの分泌をもう少し刺激してあげることで、これらの栄養素が正しく消化分解されることも理解いただけると思います。そんな素材があるんです。1943年と、はるか昔にはじめて研究発表された内容ですが(Boyden EA, Bergh GS, Layne J A. in a paper called “An analysis of the reaction of the human gall bladder and sphincter of Oddi to magnesium sulphate. Surgery 1943; 13:723-733”.)半世紀経た現在でもこの論文に基づいて、臨床でも応用されているだけでなく、ヨーロッパやこの日本でも昔から知らずに使われている方法があります。
その方法の鍵はマグネシウムです。マグネシウムと言ってもパートナーとなる物質(キレーター)が異なることでその性質や吸収率は大きくことなりますが、この方法で使われてきたマグネシウムは「硫酸塩マグネシウム(Magnesium sulphate)」という形体のものです。
このマグネシウムのパートナーの硫酸塩には、CCKの生産と分泌を促進する非常に強い作用があることは50年以上まえに証明されています。
ここまで説明して「あっ!なるほど、わかった・・」と言ってくれると長々と前置きをしてきた甲斐があるんですが(笑)
そうなんです、あのミネラルウォーターにはこの硫酸塩マグネシウムが豊富に含まれているということなんです。ヨーロッパのミネラルウォーターは日本のものに比べて、硫酸塩マグネシウムが豊富に含まれている商品が少なくありません。私にしてみれば何故あのミネラルウォーターばかりが評判になっているのかわからない原因はここにあります。
ヨーロッパ旅行をされた方は、ヨーロッパで出されるミネラルウォーターには発泡性の水が多いことにお気づきだと思いますが、あの発泡性のミネラルウォーターにはさらに硫酸塩マグネシウムが豊富に含まれてます。アメリカ人がフランス人のことを「フロッグ(カエル)」と揶揄することがありますが、この背景にはフランス人は食事中にワインもたくさん飲みますが、それ以上に水を沢山のむからなんですね。でもフランス人だけでなくヨーロッパ各国で食事中に水を沢山飲む理由は、CCKの分泌を促進させる硫酸塩マグネシウムが豊富に含まれているからなんです。

ただ、この硫酸塩マグネシウム、元素としてのマグネシウムの含有量は少なくて、その含有量は10%程度しかありません。つまり、100mgの硫酸塩マグネシウムには10mg程度の元素としてのマグネシウムしか含まれていないということになります。

次回はあのミネラルウォーターよりも効果の高い水の紹介です。
by nutmed | 2010-05-25 09:02

この週末から降り続いている雨も今日が峠のようですね。明日は快晴の1日になりそうです。

今日から3回くらいにわたって、脂肪(たんぱく質も)の消化分解を促進するために、身近にあるものを使って実践する、ちょっと変わった方法をご紹介していきます。

この数年、ダイエットをしている女性の間で人気のあるミネラルウォーターがありますね。ほかのダイエット商品同様、ご多分にもれず芸能人から火がついた商品ですが、(ピンクのキャップにハートの絵のついたラベル)そもそもこのミネラルウォーターを嬉々として飲み続けている女性の多くは、なぜこの水がダイエット効果があるかを知っているのかいないのか・・。そんなことはどうでもいい話なんですが・・。
さて、ここからはこのブログならではの方法で、このミネラルウォーターに何故ダイエット(?)作用があるかを解説しましょう。皆さんの中にはコレストキニン(CCK:cholecystokinin)という名前を聞いたことがある方がいるでしょうか?CCKは腸の中の十二指腸と空腸近辺で作られ分泌される、消化管ホルモンと呼ばれるものです。CCKの働きには、脂質やたんぱく質という消化分解に時間がかかる栄養素を、ゆっくりと時間をかけて胃の中で消化分解させるために働き大事なホルモンです。CCKには以下のような働きがあります。

1、胃の中で消化分解されている食物の液体(チャイム)を、すぐに腸に送らないようにする働き。
2、膵臓で作られる消化酵素が含まれた膵液の生産を刺激する働き。
3、胆のう周囲の筋肉を緩めて脂質の分解をする胆汁の分泌を促進することによって、脂肪を乳化して消化を促進する働き。


CCKは33個のアミノ酸から作られるホルモンですが、アミノ酸の豊富に含まれた食材の不足や、アミノ酸の源となるたんぱく質の消化分解が正しく行われないことで、CCKの合成が低下し、巡り巡って食べたたんぱく質や脂質の分解が低下することにもなります。

さて、このCCKとダイエット効果のあるとされているあのミネラルウォーターとの関係は・・それは次回に・・
by nutmed | 2010-05-24 10:47

今日の関東は朝から雨模様。予定していたバイクのツーリングも中止になり、以前から気にはなっていた、お気に入りマットデ^モンの新作「Green Zone」を見入ってきました。
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青年時代から見てきたマットデーモンも、「ボーン」シリーズでアクションを、「オーシャン」シリーズではコミカルもこなせ、「インビクタス」ではシリアスな社会派もこなす、押しも押されるハリウッドのトップスターになりました。
Green Zoneはアメリカのイラク派兵を舞台にしたストーリーですが、かなりシリアスでテンポもよく、見ていると実際にあった話ではないかと疑いたくなるほどのストーリーです。
彼の次回作が今からたのしみです。
by nutmed | 2010-05-23 14:21

今日は予定通り午前10時から栄養学レクチャーのライブ配信を行ってみました。すでに何通かのメールをいただきましたが、内容も画像も音声の臨場感があってまずますという評価をいただきました。

ほんの10分程度のつもりでしたが、結局3時間以上も回し続けてしまいましたね。

今日は、今年で6回目を迎える、年に1回のアロマセラピストの養成講座の講義でした。毎年20人前後の若い女性ばかりの生徒さんを目の前に、栄養素の基礎と、トピックスや話題を盛りだくさんの講義は、毎年居眠りする生徒さんもいないほど、あっという間の6時間です。
6年も講義をしていると、6時間の長丁場を1人で講義する時間配分と、話のツボの見せ方も心得られるようになり、話のスピードや間のつかみ方も十分です。
たぶん、私が講義をするセミナーや講演会で、一番長丁場の講義だと思いますが、6時間喋り捲っても、不思議と疲れない講義お1つでもあります。

来年の講義が今から楽しみです!
by nutmed | 2010-05-22 18:11

今朝の東京は昨晩からの雨もあがり、朝から気温は一気に上昇中です。現在午後2時少し前ですが、気温は30℃を越えました。今日は夏日です!

さて、昨夜原稿書きのための調査で文献検索をしていたときに、面白い研究論文をみつけたので紹介しておきます。この論文はデンマークの研究グループが2000年に、アメリカの消化器研究会の医学誌で発表したものです(Absorption of calcium and magnesium in patients with intestinal resections treated with medium chain fatty acids, Gut 2000;46:819-823 doi:10.1136/gut.46.6.819)
この論文によれば、人の食事に含まれる中鎖脂肪酸(以前のブログで少し紹介しています)と長鎖脂肪酸の量の違いによってカルシウムとマグネシウムの吸収率が異なるかどうかの検討をした結果、中鎖脂肪酸と長鎖脂肪酸を50%づつ加えた食事では圧倒的に排便量が増えているものの、カルシウムとマグネシウムの吸収率は著しい違いはなかったと結語しています。
しかし、論文内容を良くみると、カルシウムについていえば、中鎖脂肪酸と長鎖脂肪酸が50%づつの食事の場合には12.5%、長鎖脂肪酸が多い食事の場合には8.6%、マグネシウムについていえば、中鎖脂肪酸と長鎖脂肪酸が50%づつの食事の場合には2.9%、長鎖脂肪酸が多い食事の場合には5.4%という結果が出ていています。確かに「著しい差異」はないかもしれませんが、有意に差があることは事実のようです。
元来、カルシウムもマグネシウムも水溶性ですから、脂肪酸の構造の違いによって吸収に差が生じるのかは不明ですが、脂肪酸の主たる構造がC(炭素)であることから、マグネシウムとカルシウムのイオンに関係があるのかもしれません。

ただし、この論文には、分析されたカルシウムとマグネシウムが食材からの摂取と書かれていますが、元々体内に存在するカルシウムとマグネシウムの違いをどのようにして判断したのか・・興味のあるところです。

それではよい週末を!
by nutmed | 2010-05-21 14:08