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さて、今年の6月23日から約2ヵ月間にわたり、ロングランテーマとして扱ってきました胃酸と吸収も、今日で最終回を迎えます。最終回の今日は、機能を改善する素材の2種類についてです。


1、アーティチョーク
日本ではチョウセンアザミと呼ばれるキク科のアーティチョークは、最近の日本のレストランでも見かけるようになった食材ですね。アーティチョークには脂質の分解をする酵素が含まれた胆汁の分泌を刺激し促進する作用があります。また、アーティチョークにはコレステロールを抑制し、LDL-コレステロールの酸化を防止する作用があります。アメリカでは揚げ物や脂の多い食事の前にアーティチョークを茹でた前菜をよく食べることがありますが、アーティチョークの作用のためなのかもしれませんね。
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2、マスティック
マスティックは、地中海沿岸地方で育つピスタチオの仲間の樹木の樹皮から抽出された成分で、胃潰瘍の原因の1つとされるヘリコバクターピロリ菌の除菌に有効とされる成分です。日本でも6年ほど前に話題になり、たくさんのマスティック商品が市場を賑わせたことがあります。マスティックについては2年前の春にブログでも紹介しているので詳細はそちらを参照ください。
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ロングランで特定のテーマを扱ってきたので、これからしばらくは栄養素、機能成分の最近のトピックスを紹介していくことにしたいと思います。
by nutmed | 2010-08-31 10:15

週末は我が家の桜について毛虫の駆除をおこないました。今年は猛暑続きなので、さすがに例年よりも時期が遅いことと、数が少ないようです。 秋の虫もようやく合唱ができるほど数が増えつつあるようですが、日中の暑さのせいもあって、泣き始めの時間が深夜から早朝にかけてになるため、騒々しささえ感じることがあります。

さて、今日は機能改善のための機能素材の2回目です。

1、ショウガ(Ginger)
今までもショウガの効用については幾度も紹介してきましたし、日本人の食生活の中に日常的に使われる食材の1つでもあります。ショウガに含まれるフラボノイドのギンゲロール(Gingerol)には、血流量の増加、生理痛緩和、鎮痛作用のほか、カプサイシンと似た作用によって、食道、胃腸の粘膜を保護する粘液の分泌を促進する作用があります。
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2、必須脂肪酸
オメガ-3、オメガ-6に代表される必須脂肪酸(EFA)には、強力な抗酸化作用があり、損傷を受けた胃腸の粘膜の回復には有効な素材です。しかし、オメガ-3(抗炎症作用を持つ)とオメガ-6(炎症を誘発する作用も持つ)のバランスは重要で、過剰にオメガ-6を摂取することは、かえって損傷部位の炎症を憎悪させてしまう可能性があるので注意が必要です。私が勧める最適なオメガ-3とオメガ-6のバランス素材は、フラックスオイルです。
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3、カモミール
日本でもハーブティの素材として人気の高いカモミールには、抗炎症作用があります。カモミールはヨーロッパでは昔から胃腸の粘膜保護ハーブとして使われてきた歴史があります。特に、逆流性食道炎(GERD)の傾向がある人は、食後のカモミールティ(あまり熱くない)は、GERDによって引き起こされる食道下部粘膜の損傷緩和には有効なハーブです。
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by nutmed | 2010-08-30 10:12

暦のうえでの秋はとうに過ぎ、来週からは9月です。この猛暑の影響で旬の食材にも様々な影響が出始めているようで、マスコミ、メディアもこぞって「サンマが捕れない!」「サンマの価格が高騰!」を連日報道しているようです。私はそれほど大騒ぎすることもないとは思っている1人ではあります。確かに多少時期が遅くなるかもしれませんが、太平洋沿岸の水温がある程度下がれば、サンマはやってくると思っています・・。ただ、今年のサンマは泳ぐ距離が長くなるので、例年に比べて脂ののりは今ひとつかもしれませんね。

さて、今日から胃酸と吸収のテーマの最後を飾る、胃腸の働きにかかわる症状の緩和改善に有効なハーブ、ビタミンミネラルのテーマになります。

1、亜鉛・ビタミン・L-グルタミン
私の師匠でもあるアメリカのタホマクリニックのDr.ライトは、十数年前から胃腸の働き、特に粘膜の働きを改善する栄養療法メニューの中に、亜鉛、ビタミンA、LグルタミンとDGLを積極的に取り入れ、多くの患者の症状緩和改善に実績を見せています。今では、彼の方法はアメリカの栄養療法医師だけでなく、欧州、オーストラリアで栄養療法に従事する医師や臨床栄養士の多くが採用し実績をあげています。アミノ酸は食道から腸に至る消化器系臓器の粘膜を作る素材として重要な役割がありますが、特にグルタミンにはこれらの粘膜の新陳代謝には不可欠なアミノ酸でもあり、粘膜の再生や働きの低下の原因の1つでもあります。亜鉛には損傷した粘膜の再生を促進する働き、ビタミンAには粘膜の成長を促進する働きがあり、グルタミンとともに、健全な粘膜の形成と保護をサポートする大切な栄養素です。

2、クルクミン(Curcumin)

クルクミンは、ご存じウコンに含まれるフラボノイド成分です。相変わらず日本ではウコンは「お酒を飲む前に・・」で、肝機能の改善保護が定着しているようですが、ウコンの主要成分でもあるクルクミンには、強力な抗炎症作用、鎮痛作用があるほか、唾液、粘膜を保護する粘液の分泌を促進する作用があります。食道や胃腸の粘膜の損傷を治したり、強力な酸から胃粘膜を保護するための粘液の分泌を促進するために、クルクミンは有効な素材と言えます。
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3、カプサイシン(Capsaicin)
以前に日本の健康番組でも頻繁に取り上げられた、トウガラシに含まれる成分「カプサイシン」ですが、カプサイシンには胃腸の粘膜にあるセンサーを刺激し、脳の神経に作用して血液の流量を増加させる作用があります。言ってみれば火災報知機のようなものが胃腸の粘膜にあって、トウガラシにふくまれるカプサイシンがそのスイッチを入れることで血管を流れる血液量が増加するわけです。このときに血管を流れる血液量が増加するだけでなく、胃腸の粘膜を保護する粘液の分泌を増加させる作用を持ちます。ただ、カプサイシンは炎症を起こしている細胞の状態を悪化させてしまう可能性が少なくないので、逆流性食道炎や胃炎、胃潰瘍を起こしている人はカプサイシンの摂取は避けてください。
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明日からの週末は8月最後休日になりますね。すでに始業している学校もあるようですが、来週の始業に向けてお子さんの体調、特にメンタルケアには十分配慮してあげてください。
それではみなさん、よい週末を!
by nutmed | 2010-08-27 11:51

7月初旬、栄養医学研究所で栄養カウンセリングをした30歳半ばの翻訳家の女性は、慢性的な疲労、便秘、不眠で7年ほど悩んでいた方でした。彼女の主治医と電話で相談したうえで、胃酸の分泌状態と食物耐性の有無を調べていただき、その結果が7月末に出たということで主治医のドクターから連絡をもらうと、食物耐性を持っている食材は少なかったのですが、胃酸についてはかなり不足している状況がうかがえました。そこで、胃酸とペプシンを補うサプリメントとともに、副腎の負担を軽減させ、慢性的な疲労を改善する目的でDGL(グリチルリチンを除去した甘草)のタブレットを処方してもらうように主治医にお願いしました。先日、3週間ぶりにカウンセリングに訪れた彼女からは、胃酸とペプシンを補い、食事内容も改善したことで、この10年ほど感じなかった食欲と空腹感を感じるようになったこと、下剤(マグネシウム剤)を飲まずに便意を催すようになったこと、食後に下腹部にガスがたまっているような膨満感がなくなり、気持ちが楽になったこと、そして今までの強い疲労感が少なくなり、物事を前向きに考えられるようになり、集中できるようになったという現状を笑顔を交えて報告をしてくれました。全ての症状が改善されたわけではないようですが、この1カ月ほどの短い間に、10以上あった悩みの種のうち半分が改善されたことは本人にとっても嬉しい結果であると同時に、薬ではなく、食事の仕方や消化分解、吸収という基本的なしくみを見直しただけで、短期間にこれほどの変化があったことは、本人も、いかに消化分解と吸収というしくみが大事で、今までそれを軽視していたことに反省しきりでした。すべての人が彼女のように劇的な改善をみるというわけではないにせよ、人間が必要とする栄養素は食べれば必ず吸収されるということではないことと、「たかが食事、されど食事・・」の食事の仕方と、消化分解と吸収というしくみを考えるのとそうでないのでは、大きな違いがあるということでもあります。
雑誌やTVで紹介されているような「この食事でOOが改善した!」「OOOを飲んでOOの悩みが無くなった!」は嘘ではないのでしょうが、血を分け同じ屋根の下に住まう親兄弟でさえ、また同じ食事をしていても、性別、年齢、ストレスの有無大小、仕事の内容など様々な環境や生活の背景によって、1人1人の体内環境は異なるものですから、雑誌に掲載されている内容が100%自分にとって好結果がでるとは限りません。
だからこそ、1人1人が自分の体内環境に目を向け、日ごろから自分の体内環境の変化を知るための「ものさし」を持ち、慢性化した症状になる前に、体内環境の自己管理を行うことが大切です。
by nutmed | 2010-08-26 13:35

今朝の東京は今までのむせるような暑さとは違って、肌に感じる朝の風の中に秋の気配を感じることができました。日中の猛暑は相変わらずのようですが、朝晩はようやく本来の季節感が少しですが感じられるようになったような気がします。

さて、今日は甘草の2回目です。
長きにわたって紹介してきたこの胃酸と吸収のテーマのなかで幾度も話してきた、胃酸の分泌を不用意に止めてしまったり、胃酸を中和するような薬を必要以上に乱用依存することによって、栄養素の正しい消化分解、吸収ができなくなります。もし、胃のむかつき、逆流性食道炎、ガスの暴満感などの症状が出やすい、またはそれらの症状の予防を目的とするのであれば、いきなり過激に胃酸を直接止めてしまうような薬を使う前に、まずは今回紹介するDGLを使って症状の状態を確認してからでも遅くはないと私は思っています。DGLは直接的に胃酸の分泌を促進する素材ではありませんが、もし現状または過去にこれらの症状を経験している人であれば、過激な薬を使う前の方法として考えてみてもいいのではないかと思います。
ここから前回の続きです。
望ましくないグリチルリチンの副作用の大部分を取り除いた素材がジグリチルリチンリコリス(DGL:deglycyrrhizineated licorice)と呼ばれるものです。DGLはグリチルリチンを97%取り除いた素材で、甘草のフラボノイド機能成分は残しつつ、カリウムの排泄が進むことによる、水分が体に貯留することによる浮腫み、血圧の上昇、心臓の働きへの影響という厄介な副作用はほとんどない素材です。DGLは胃潰瘍や十二指腸潰瘍の症状緩和改善には優れた作用を持ち、胃酸の分泌を抑えたり止めることなく、炎症を抑える作用があります。
世界中で使われているアスピリンという有名な鎮痛剤がありますが、アスピリンを服用した人の半分以上に起こる、胃の粘膜の損傷があるために、ドクターだけでなく患者の中にもその副作用がイヤで処方を避けることが少なくありません。アスピリンの胃の粘膜への影響を押さえるために、アスピリンを飲む前にDGLを事前に飲むことによって、胃の粘膜が保護されることは、動物実験でも人の臨床試験でも報告されています。DGLによって胃の粘膜が保護されるということは、食物を消化分解するための強力な胃酸から粘膜を保護してくれるということにもなり、ピロリ菌の影響の予防にも繋がると考えます。
このほか、DGLには逆流性食道炎(GERD)の症状の緩和にも有効であることが1980年のアメリカの研究チームによって報告されていることと、慢性的な副腎疲労以前のブログ参照)の際の副腎の働きを改善する作用が報告されています。
DGLについては、カプセルや錠剤で飲むよりも、タブレット状になったいわゆるチュワブルタイプのものが使用しやすいだけでなく、胃の粘膜に対して穏やかに作用をもたらしてくれると思います。

DGLは以下の医療施設で相談にのってくれます。
・神尾記念病院アンチエイジング外来
・青山外苑前クリニック
・岡田クリニック

by nutmed | 2010-08-25 06:58

昨日の紹介したゲンチアナについていくつか問い合わせがきています。ゲンチアナ(根の粉末)は、日本では医薬品のカテゴリーに入る素材ですが、薬局などで処方箋なしで粉末に処理されたものが購入はできます。
通常は1回に200-300mgを食事の前にそのままでもぬるま湯に溶かしてでもいいので使用しますが、薬剤師に相談して使用量を確認するといいでしょう。

さて、今日テーマにする素材は、ハーブのリコリスです。日本や中国では「甘草」と呼ばれる漢方素材、また多くの食品の添加物としても昔からつかわれている素材です。少し難しくなるかもしれませんが、ついてきてくださいね。
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マメ科の植物の甘草(Glycyrrhiza)は、中国漢方、日本の生薬だけでなく、世界中の民族伝承薬理素材として、昔から重宝されてきました。ハーブ療法や漢方、生薬で使用するのは、甘草の根を乾燥したもので、根の中にはグリチルリチン(Glycyrrhizine)という糖たんぱく物質が豊富にふくまれていて、このグリチルリチンには,鎮痛、抗炎症、胃痛緩和、鎮咳、去痰、解毒、十二指腸潰瘍緩和などにすぐれた薬理作用があって、皆さんが日ごろお世話になっているだろう風邪薬のほか、様々な薬に配合されています。 漢方薬でも、慢性化した症状を改善するためのポピュラーな漢方薬のほとんどにこの甘草が含まれています。
現在の胃や十二指腸の潰瘍に対する治療の王道ともいえる、胃酸の分泌を止めてしまうような薬が開発されるはるか以前から、これらの治療や症状改善に世界中で使われていた薬はスピロノラクトン(carbenxilone)という薬だと思います。スピロノラクトン錠は甘草の根から抽出された成分を配合したもので、その主要成分がグリチルリチンです。グリチルリチンは副腎(皮質)から分泌されるコルチゾンというステロイドホルモンによく似た作用を持っています。ハーブ療法で甘草を十二指腸潰瘍の治療に使い、効果があったという報告は1940年はじめにオランダの研究チームが発表して以来、世界中で報告されています。
しかし、いずれの報告でも甘草の持つ厄介な副作用が問題になりました。甘草の主要な薬理成分であるグリチルリチンには、カリウムの排泄が進むことによる、水分が体に貯留することによる浮腫み、血圧の上昇、心臓の働きへの影響という厄介な副作用があります。
甘草が持つ潰瘍改善作用は、甘草に含まれるフラボノイド成分にあるとされていますが、望ましくないグリチルリチンの副作用がなければ、腎臓や心臓、肝臓の働きが思わしくない人だけでなく、副作用を気にせずにその恩恵に預かれるわけです。そこで厄介なグリチルリチンの働きを大部分取り除いた素材が開発されたわけです。 その話は次回に・・・

そうそう、予断ですが甘草は私の大好きなルートビア(A&Wのが一番好きですが・・)のフレーバーにも古くから使われていますし、日本では馴染みの薄いその名もズバリ「LICORICE」(リコリスとかリコリッシュと呼ばれる)というアメリカや欧州では昔からおなじみのお菓子の原料にも使われていますが、これらは嗜好品以前に民間伝承のハーブ療法の素材として生活に溶け込んでいたものと思われます。
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by nutmed | 2010-08-24 12:48

8月も残すところ今週いっぱいになりましたね。
来週から9月、残暑は続くのでしょうか・・・

以前から胃酸の分泌のことについては、胃酸そのものの成分である塩酸を補う方法や、レモンやクエン酸で補う方法を紹介してきましたね。酸の分泌が少ない人には、確かに酸を直接補う方法も有効ではありますが、ただ、中には強力な酸が胃に負担になる人も少なくありません。
そんなときに重宝するのが「苦み」のある苦汁成分を持ったハーブなんです。苦汁成分をもったハーブには、胃酸の分泌を刺激して、胃酸の分泌を増やしてくれる機能があります。中国の漢方処方でも、この苦汁成分は古くから胃腸の機能改善に使われてきた長い歴史がありますし、日本にも古くから生薬や食材素材の中でもこの苦みのある素材は使われてきています。
中でも最も効果の高い素材として現在でもハーブ療法や漢方処方でも使われているのが「ゲンチアナ(Gentiana lutea)」でしょう。 そのほか日本ではニガヨモギと呼ばれるWormwood(Artemisia absinthium)、母乳の出にくい女性や肝臓の働きを改善するハーブとして有名なオオアザミ,マリアアザミ(Milk thistle:Sylybum marianum)、ビールに使われるホップ(Humulus lupulus)がありますが、毎日のように皆さんの食卓でつかわれているかもしれないショウガ(Zingiber officiale)も胃酸の分泌を促進してくれるハーブ素材です。 少し変わったところではぺパーミントの葉やタンポポの根にも胃酸分泌促進の作用があります。

簡単なところでは、食前にペパーミントティを飲むか、またはショウガのすり汁とぬるま湯を1:5くらいの比率で作り食前に飲んでいただくことで、これらの素材に含まれる苦汁成分によって、穏やかに胃酸の分泌を刺激し促進してくれます。これらの苦汁成分には胃酸の分泌だけでなく、胆汁の分泌を促進してくれる効果も高いことから、天ぷらや揚げ物など脂の多い食材を食べる前には非常に有効ですね。
最近TVのCMで話題の逆流性食道炎(GERD)の症状改善にもこれらのハーブは有効です。
by nutmed | 2010-08-23 18:36

昨日はブログを書くためにパソコンに向かえないほど体調が思わしくなく、1日おとなしくしておりました。
先週の夏休みで、猛暑と雨の中バイクで疾走してきた疲労と、水曜日夜からの食欲低迷が響いたのでしょう・・
好きなことをやって疲れてしまい、ダウンするのはなんともお恥ずかしいかぎりです。
自分の体力に過信しているわけではなく、むしろ年齢とともに体力をどのように温存していくかを考えた生活になりはじめている矢先なので、その方法も一考のよちがありそうです。
昨日今日は、先週までの猛暑に比べて幾分すごしやすくはなってきたようですが、予報では9月中旬まで単発的な猛暑日があるようにも言っていますから、秋を前に体調は万全に整えないといけませんね(自戒の念・・)

10月には2回目の私の一般向け講演会の企画もスタートしましたので、詳細がきまりましたらブログでお知らせします。

それではみなさん、良い週末を!
by nutmed | 2010-08-20 13:04

もうこんな話題は話すだけでも暑くなりますが、昨日は各所で観測史上最高の気温をマークしたようです。
立秋をとうに過ぎて、本来なら秋に向けての虫の声がすこしづつ増えてくる時期なのに、一向に鈴虫の声が聞こえてきません・・・

胃酸が十分に酸性に傾いていない消化工程では、食材が十分に分解されないだけではありません。消化分解され液状になった栄養素が豊富は、栄養素が吸収される次の腸に消化された液体を送る前に強い酸で腸壁が損傷しないように、今度は十分にアルカリ性にしなくてはなりません。そのためにはセクレチンというホルモンを分泌させる必要があります。セクレチンは膵臓を刺激してアルカリ性物質である重炭酸塩を分泌させるためのホルモンですが、セクレチンを十分に分泌させる引き金もまた胃酸の酸度が十分に低い状態でなくてはなりません。加えて、脂肪、炭水化物の一部、消化されていないタンパク質を分解するために必要な様々な酵素の分泌のスイッチを入れるのも胃酸の酸度です。

自分自身で、毎日の便や体の状態を見る習慣をつけることで、胃酸が十分に酸性になっているか、また、その酸によって引き金が引かれ、炭水化物、たんぱく質、脂質を分解する酵素が十分に作られ分泌されているかを、ある程度確認することができます。
まず便を確認してみていつも水に浮くような人、便に脂の膜のようなものがこびりついている人は、膵臓で作られる脂肪を分解するための消化酵素が不足している可能性があるかもしれません。
今まで胃酸の昨日について紹介してきた中で、消化を助け、酵素の分泌の引き金になる酸を補う食事と、たんぱく質の分解に必要なペプシンを補う食事についてお話してきましたね。アメリカをはじめとする欧米では、胃酸の成分である塩酸(Hcl)とペプシンをカプセルに詰めたサプリメントで補う改善方法が行われますが、日本ではほとんど行われていないようです。以前は、アメリカでもペプシンの原料は豚、牛、羊の膵臓の組織から抽出された素材を使っていましたが、最近では植物由来のペプシンに類似した酵素を使うようになりました。日本では入手が難しい素材でもありますが、このような素材を使わなくても、パインアップルにふくまれるたんぱく質分解酵素(ブロメライン:Bromelain)やパパイヤに含まれるたんぱく質分解酵素(パパイン:papain)を用いることで、十分にたんぱく質の分解を促進することができます。
by nutmed | 2010-08-18 07:47

1週間ぶりです。 先週はずっと東北でした。11日の山形市内の豪雨と落雷を皮切りに、15日までの全行程で晴天は1日だけでした。それでも、雨は決して悪いものではありません。都会にはない杉やブナ、ナラの林の中を雨に降られながら走っていると、フィトンチッドや葉の香りがむせるほど匂ってきて、体中が浄化されていきます。実際、東北に入ってから2日目からは、咳ひとつ出てきませんし、鼻の粘膜も健全に働いてくれています。
今回は岩手県田代高原「七時雨山荘」をベース地にして3泊し、そこから秋田、青森、岩手、山形を縦横無尽に走り、家を出てから2200kmあまりを走行してきました。
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七時雨山荘
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青森県須郷崎
年に1度のロングツーリングでもあり、私にとってのストレスを発散する旅でもあり、また新たな発想やアイデアを練る旅でもあります。

さて、こちらもロングランで継続してきました胃酸と吸収のテーマですが、次回からいよいよエピローグに入ります。消化を助け、吸収を促進し、代謝を改善するための栄養素、機能成分、ハーブについてしばらく紹介したいと思います。
by nutmed | 2010-08-17 14:17