大型連休を目前に、今朝の東京は朝から気温が上昇しています。新富町の気温はすでに23℃です。
すでにネットやメディアで紹介されていますのでご存じの方が多いと思いますが、今回の震災後に、ドイツ気象庁 (DWD)による、福島原発から飛散する粒子の分布シミュレーションが毎日更新されています。日本人の方がこの更新内容を日本語に翻訳してネットで紹介しているサイトがあります。我家でも連日このサイトはチェックをして、防備の有無を確認しています。

さて、今日は以前にも紹介したサクランボの持つ優れた効用について、新たな研究発表がありましたので、紹介したいと思います。
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サクランボには痛風の予防効果があることを2009年9月のブログで紹介していますが、昨年、再び痛風の予防と治療に対するサクランボの効果が証明されました。2010年にアメリカのニュージャージーにあるRobert Wood Johnson Medical Schoolのリウマチの専門医であるDr.Schlesingerは、100人の痛風発作を経験している患者に、サクランボ(タルトチェリー)の濃縮ジュースを、1日あたりスプーン2杯しばらくの期間飲んでもらったところ、29人の患者が、今まで頻繁にあった痛風発作が半分以下になったことを報告しています。今回の報告では、痛風発作の原因になる尿酸値を下げる作用は見られなかったと報告されていますが、サクランボが持つ、シアニジンやメラトニンが炎症を抑える作用を示しているものと考えられます。
サクランボに痛風発作を予防改善する効果があることは、100年以上前からフォークレメディー(Folk Remedies)として民間療法でつかわれてきた歴史があります。1950年に、Dr.Blauがサクランボの痛風治療効果について発表してはいますが、この時には、国際リウマチ学会をはじめ、西洋医学の学会からは相手にされずに、話題にもなりませんでした。
その後、50年以上にわたってサクランボの痛風改善効果について注目されることはありませんでしたが、2003年にカリフォルニア大学(UCDavis)の研究チームによって、新たに注目されるようになりました。今回の研究報告は、改めてサクランボには痛風発作の治療と改善を、ナチュラルな方法で、食生活の改善とともに行うことが可能であることを証明したものと思います。日本ではサクランボジュースはあまりポピュラーではないですが、山形県をはじめ、サクランボの産地からは必ず質の良いサクランボジュースが紹介されています。サクランボにはメラトニンが含まれていることもわかっているので、中高年男性で、尿酸値が高く、熟睡できない方にはお勧めのナチュラルレメディー(Natural Remedies)ですね。

明日から連休になる方も多いとおもいますが、ストレスを溜めないよう、教養と休養を!
by nutmed | 2011-04-28 09:26

第T33回 催し物案内

今朝の日の出は午前5時を少し過ぎたころ。3か月前にはまだ暗かったこの時間が、今の季節はもう1日の始まりを告げる鳥たちが、新緑の葉の中、太陽の陽で毛づくろいをしています。
最近になってようやく、自分に最適な睡眠時間がどのくらいなのかがわかってきたようです。私の場合には6時間が最適な睡眠時間のようです。毎日、平均して午後10時には寝室の椅子に座って本を読み、1時間ほどして午後11時はベッドに入る生活をもう7年続けています。朝は目覚まし時計をかけずとも、ほぼ毎日5時前後には目が覚め、娘が目を覚ます午前5時30分ころまではベッドの中で軽いストレッチをして、血行を上げていきます。
ここ数年、週末もこの時間の起床は続いていて、下手に2度寝をしたり、1時間と言えども余計に寝てしまうと、その日の体調は1日思わしくありません。 周囲は、年齢だとか、歳をとったね、とか言ってますが、それも当たらずとも遠からず(笑)若い時に比べて物事をじっくりと、多方面から見ることができるようになったおかげで、やり残していたことが少しずつ見えてきて、逆に時間が経つことが惜しくなってきたのかもしれませんね。

さて、今日は私の中学、高校時代の同級生の個展のお知らせをさせていただきます。
このブログでも使わせてもらっている私のキャラクターイラストを描いてくれていて、最近では、先日からスタートした軽井沢FMのPLATINUMマガジンの私のコラムの挿絵をお願いしている、小河原智子画伯の個展です。
今回の個展は、GW連休の最中、場所も岐阜県美濃市にある「美濃和紙の里会館」で行われますので、お近くの方は是非足を運んでみてください。素人ながら私は彼女の似顔絵には、いつもメッセージ性を感じています。今回の個展は震災前から企画されていたようですが、展示される似顔絵を見ると、どれも励ましのメッセージを感じます。
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by nutmed | 2011-04-27 06:59

もちろん私もその世代でしたから、先週ラジオから流れてきたスーチャン、田中好子さんの突然の訃報には少なからずショックを受けました。熱烈なファンであったわけではありませんが、女優になってから、コミカルな役も、シリアスな役もこなせるバイプレーヤーに育った印象が強いことと、もちろん同年代であることから、寂しくもあります。
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彼女の乳がんが発見されたのは、キャディーズ解散後に結婚してから間もなくのことで、以来、化学療法、放射線療法を続けてきたようです。日本では、乳がんについては、2007年5月にテレビの特番で取り上げられた「余命1ヶ月の花嫁」のドキュメントが火をつける形となって、早期発見早期治療が乳がん根絶の最優先ポイントで、乳がん検診を積極受診する動きと関心が高まった経緯がありますね。おかげで乳がんによる死亡率も再発リスクも確実に低くなっているそうです。、乳がん検診による、早期発見早期治療の動きを、一過性の流行に終わらせることなく継続させてもらいたいものです。

栄養学的にも、がんの予防、特に再発率、死亡率が想像以上に高い乳がんの予防のアプローチは、この30年世界中の栄養学者、栄養療法を実践するドクターにとって、最大の関心事でもあります。
この20年ほどの間に、アメリカ、EUを中心として、乳がんの予防と再発防止のために、抗酸化作用をもった素材が有効であることが、たくさんの研究によってわかり、実際に乳がんの予防のために、また再発のリスクを抑えるために、日常食生活の中に抗酸化機能をもった素材を積極的に摂取するように指導しています。私も、周囲の女性には、乳がん検診は勧めていますが、それと同時に以下の抗酸化素材の摂取もあわせて勧めています。

1、ビタミンC:1日あたり600mg。 朝昼夕食の後に200mgづつ
2、ビタミンE:1日あたり150mg α-TE 朝昼夕食の後に50mg α-TEづつ
3、亜鉛:1日あたり20mg 朝夕食後に10mgづつ
4、銅 :1日あたり2mg 朝夕食後に1mgづつ
5、ケルセチン:1日あたり500mg 朝夕食後に250mgづつ
6、クルクミン:1日あたり100mg 朝夕食後に50mgづつ

これに加えて、朝昼夕食の毎回の食事にはキャベツ、ブロッコリ、ハクサイ、ダイコン、カリフラワー、クレソン、ワサビなどアブラナ科の野菜を必ず1品は食べてもらうようにお勧めしています。これらの野菜には乳がんの予防には有効であることが証明されたI3C(インドール3カルビノール)という物質が豊富に含まれています。



by nutmed | 2011-04-26 10:26

第T31回 週末備忘録

週末土曜日は、自宅から車で15分ほどのスパにマッサージを受けにいってきました。施術を担当してくれた男性が、マッサージをはじめてから10分ほどしたころ、「ふくらはぎが硬いですね!」と一言。そうなんですよね、最近デスクワークが多いし、運動してないですから・・と答えると。この男性「もし、足がつるようなことがあったり、瞼がピクピクけいれんするようなことがあるのなら、豆腐をつくるときに使う「ニガリ」を買って来て、それを毎晩入浴後にふくらはぎに塗ってマッサージするといいですよ!」。マッサージベッドにうつ伏せになっていた私は思わずムクッとおきあがろうとしましたが、その気持ちをこらえて、誰がそんなことを言ってるんですか?と聞き返すと彼は、「あまり教えたくはないんですが・・」と言いながら携帯を見せてくれました。画面にでていたのは「臨床栄養士のひとり言」でした(笑) その後約40分、そして施術が終わってからは、なるべく顔をあげないようにしていましたが(^^; 「ありがとうございました、ニガリのこと勉強になりました。今晩からやってみます・・」と一言残してその場を去りました(笑) OOさん、土曜日はありがとうございましたm(_ _)m 午前11時から施術していただいたのは私でした・・・・ これからもこのブログよろしくお願いします。

翌日、日曜日は、日本サプリメント協会主催の医療従事者向けのサプリメントセミナーの講師を1時間30分ほど努めてまいりました。 朝から天気も上々で汗ばむほどの中、全国から10名の参加者に集まっていただきました。テーマは、サプリメントの指導例ということで、「ぜんそく」、このブログでは昨年ロングランテーマで扱った、「グルテン過敏症」、そして「うつ様症状」です。
当日言い忘れたことがありますので、どこかにメモしておいてください。
ぜんそくの症状改善のために、気管支拡張作用の強いホースラディッシュ(西洋ワサビ)をお勧めしましたが、もしクライアントが潜在的な甲状腺機能低下や橋本病と診断されている場合には、ホースラディッシュは甲状腺の機能低下を助長する可能性がありますので、必ず使用前に既応症のチェック確認をしてください。
ホースラディッシュだけでなく、アブラナ科の植物は甲状腺機能を低下させる可能性があるので注意です。


セミナーの後にすぐに別件があったために、会場を出なければならず、質問は後日メールで協会を通じて受けることにしていましたが、折角なので質問があれば少しでも受けようと思い、当初予定していた持ち時間よりも10分ほど早く講義を切り上げましたが、ザンネンナガラ会場からは質問がありませんでした。当日参加された方で、どうしても聞きたい事や確認したかったことがおありになった場合には、日本サプリメント協会を通じてでも結構ですので、いつでも遠慮なく質問をしてください。

メール
by nutmed | 2011-04-25 12:54

今回の震災は、被災地から遠く離れた東京は言うに及ばず、中部圏、関西、九州、沖縄、そして世界中の人たちに、想像以上のメンタルストレスをもたらしました。先週水曜日、神尾記念で診たクライアントの女性は、震災直後からいわれのない、経験したことのない心の動揺と、急に涙がでて止まらない情緒不安、不眠と言った症状がでたかと思えば、仕事に支障がでるほどのめまいや体力低下の症状まで現れるようになったそうです。この女性と同じような症状を訴えるクライアントは、震災後、栄養医学研究所でのカウンセリングでも急増しており、メールや電話での相談も増えています。内容を見ると、いずれも震災直後から症状が現れていることと、情緒不安定、便秘、動悸が激しくなる、めまい、眠れないなどの共通症状を持っています。
実はこのような現象は、日本だけに限ったことではありません。 この数週間、海外在住の私の友人のドクターたちから相次いで送られてくるメールの中で、このような症状を持ってクリニックを受診するクライアントが激増しているそうです。イギリス、アイルランド、フランス、ドイツ、オランダ、ギリシャ、スペイン、ポルトガル、ロシア、マレーシア、シンガポール、台湾、韓国、中国、アメリカ、カナダ、メキシコ、ブラジルとほぼ全世界から同様のメールが届いています。中には、血圧が日ごとに乱高下して、低血圧かと思えばいきなり血圧が上昇するような人もいるそうです。
最近の表現で言うならばPTSD:Post Traumatic Stress Disorder(心的外傷後ストレス障害)になるのかもしれません。
私は、間違いなくTVをはじめとするマスコミメディアから流された映像、津波に巻き込まれる家屋や車、飛行機、それに追い打ちをかけるようにやってきた、原発から放出される放射能の恐怖が原因だと思っています。 多くの人が、今まで経験したことのない、見たことのない惨事を、TVを通していきなり脳に入ってくるわけですから、強烈なインパクトがあります。 このような症状の背景は、自律神経系統が過剰に反応してしまうことからくるものでしょう。人間の体の臓器の多くが自律神経(交感神経と副交感神経)によってコントロールされていることを考えれば、これらの症状が現れる原因も納得がいきます。

このような症状が継続することで、もちろん副腎を刺激し、副腎に多大な負担をかけることになり、慢性的な副腎疲労を招くことになります。
このような症状は早期に改善することが大切で、副腎への負担を早期に緩和させることが重要です。
薬に頼る以前に、真っ先にやるべきことは、 しばらくはマスコミメディアの震災や原発の報道に目や耳を向けないことです。見聞きすれば不安を煽り、いらぬストレスを被るだけでしょう。 そのうえで、副腎の働きを改善するために以下の事を意識して見てください。
1、できるだけ睡眠をとることです。 場合によっては睡眠導入剤を一時的に使ってでも。
2、体を動かすこと。特にいつもあまり使わないであろう背中の筋肉を大きくうごかして血流を与える。
3、副腎の糖分コントロールに負担をかけないようにたんぱく質の摂取量を少し増やす。
4、入浴時は必ず湯船に入り、38℃前後の湯に20-30分ほど入浴する。
  可能であればカモミールティーのティーバッグを入浴前に湯船に2-3袋入れて
5、入浴後に「ニガリ」の原液を3ccほど手にとり、両足のふくらはぎにやさしく塗りこむ。決してニガリをのんではいけない

by nutmed | 2011-04-22 10:29

先週土曜日、福岡で仕事がありまして前日金曜日から福岡入りしました。夕食で寄った店で福島から避難しているという初老の男性と一緒になり、「世界中の人が支援してくれていることは大変嬉しいことです。でもこれはテレビを通して映し出されるドラマやエンターテイメントじゃないんです。事実なんです。今はいいんです。でも震災に遭った者にはこれが風化してしまうことが一番恐ろしいことなんです。」と切々と語っていたのが心に響いています。確かに今は日本人一致団結気運がピークなのでいいかもしれません。このあともそれを持続させるためには、ペース配分考えないといけません。

さて、今日は強迫神経障害OCD:Obsessive-compulsive disorder)についてです。 私の友人で震災地に支援活動に出ているドクターからのメールで、震災の恐怖や不安で強迫神経障害の症状がでていることを聞きました。OCDは遺伝的な背景もあると言われている一方で、著しい不安、または、苦痛を引き起こす強迫観念によって引き起こされる恐怖症の1つと考えられています。ですから、今回の長い時間続く大きな揺れと津波、停電、家屋崩壊など、非日常的な状況が著しい不安となり、恐怖感が完成的に続く症状がOCDです。
症状には個人差がありますが、手洗い、いつも何かを確認する、祈る、数を数えるなどの行動が一般的で、この行動が反復するのが特徴的です。この症状が長期間続くことで、日常生活が妨げられ、場合によっては妄想を抱くようになります。OCDという症状は以前から認識されていましたが、長い間稀な症状であると考えられていたことや、患者とその家族が、これらの行動を恥ずかしく思い、秘密に保とうとしていたことも、正確な人数が確認できなかった理由だと思います。

治療にはプロザックやパキシルなどの薬物療法が主な治療法になりますが、栄養療法での治療法も有効とされており、以下の素材がOCDの栄養療法に使われます。
①L-Theanine:テアニン
L-テアニンは茶から抽出された遊離型アミノ酸(たんぱく質を構成しないアミノ酸)で、自然界では茶とある種のキノコのみに含まれる非常に稀少なアミノ酸です。GABA(γ-アミノ酪酸)の増加作用、ドーパミンの生産増加作用があります。緑茶には1-2%のL-テアニンが含まれています。
1日あたり5-6杯(42mg/杯)の緑茶を飲むことで、230mgのテアニンを摂取することができます。
②イノシトール
イノシトールは、脂質を体内に吸収輸送する際に神経情報伝達に関わる物質です。イノシトールが多くの神経障害の改善に有効であることが報告されています。13名のOCD患者に1日あたり18グラムのイノシトールを6週間投与した結果、プラシボ群に比べてイノシトール投与群のほうが著しく症状の抑制が可能であったと報告されています。OCDの改善には、1日あたり0.5-1グラムのイノシトールを毎食後服用すると有効です。
③トリプトファン
トリプトファンは、以前からブログでも何回となく紹介している、神経機能には重要なアミノ酸の1つで、神経伝達物質セロトニンの唯一の先駆物質です。薬物療法に反応しないOCD患者には、トリプトファンの投与によってセロトニン生産をあげることが有効であるかもしれません。OCD患者に対するトリプトファンは1回あたり2グラムを就寝前の空腹時服用が有効です。

by nutmed | 2011-04-20 08:58

いきなりですが、今日は私が栄養カウンセリングを毎週1回行っている、お茶の水の神尾記念病院アンチエイジング外来で行う、花粉症を対象にしたサプリメントのキャンペーンのお知らせです。
花粉症シーズンと言えば、もう終盤だろうと思っている人がいるかもしれませんが、シーズンはまだまだ続いているだけでなく、すでにスギ花粉からヒノキの花粉へとシーズンがシフトしてもいますね。
以前、花粉症症状を緩和させる栄養素と機能成分についてはブログでも紹介していますが、それらの成分を神尾記念アンチエイジング外来で紹介キャンペーンします。 使用前後で簡単なアンケートにお答えいただくだけで、通常価格よりもお安く提供できるそうです。 残念ながら来院いただかないと提供できませんので、ご希望の方は神尾記念アンチエイジング外来03-3253-8228(直通)に予約のうえご来院ください。因みに私のカウンセリング日は毎週水曜日です。

以前ブログで紹介した、FM軽井沢の10周年記念雑誌「プラチナマガジン」がいよいよ創刊されました。この中で私は健康コラム「未病息災」を1年間担当することになりました。この雑誌は、フリーペーパーですが、いまどきのフリーペーパーとは異なり、広告が少なく、読み物として読みごたえのある雑誌です。 軽井沢駅や商店街、万平ホテル、星野ホテル、アウトレットマーケットや東京の長野県アンテナショップなどに配置しているそうですが、ご希望の方はFM軽井沢さんに電話(0267-41-3838)でお問い合わせいただければ送料ご本人負担で発送してくれると思います
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by nutmed | 2011-04-18 10:54

先日、アメリカに住む友人のドクターからこんなものが送られてきました。
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RADTriageというカード型積算放射線量計です。私の身を心配してのことだろうと思いますが、こんなもので神経を過剰に過敏にさせることがないようにしたいです。

例年ならば、この季節は日ごとに暖かくなって行く季節の中で、体内環境も今までに比べてアクティブになってくる時期ですが、この震災と原発の不安と恐怖で、震災地の人たちが受けるストレスは想像以上だと思います。
加えて、震災後の自粛ムードと、関東近県での計画停電によって、あらゆる業種に降りかかった影響で、震災地から離れた地で生活する人たちがうけるストレスも、平常とは異なるほど大きな負担になっています。
今日から少し、全国民が被っていると思われるストレスの影響について紹介してみたいと思います。
以前から紹介しているように、直接的間接的にもストレスの影響を強烈に受けるのは副腎です。副腎の働きと食生活を考えた時に、ストレスによる副腎への負担からくる、体内環境の変化で最も注意するべきことは、血糖のコントロールです。血糖のコントロールに副腎がどのようにかかわっているかについては、以前のブログでイラストを使って紹介しているのでそちらを参考にしてください。
副腎への負担が増えることだけでなく、食生活によるカルシウムとマグネシウムの摂取バランスが変わることも、血糖のコントロールには多大な影響を与えます。
カルシウムは血液中を流れる糖分(グルコース)を細胞内に取り込むために必要なインスリンの生産と分泌を促進するミネラルです。したがって体内(細胞内)のカルシウム濃度が高い場合には、血液中のインスリン量が多いと考えられます。このような方の場合、過剰なインスリンによって食事後2時間以内に血糖値が低くなる低血糖の傾向が見られることがあります。一方、マグネシウムはインスリンの分泌を抑える働きをもったミネラルで、体内(細胞内)の血糖を上手にコントロールするためには、カルシウムとマグネシウムのバランス(比率)が大切です。
爪や毛髪を用いて、体内に蓄積しているカルシウムとマグネシウムの量と比率をみることで、インスリンの働きと血糖コントロール状態を大まかに確認することは可能です。カルシウムとマグネシウムの量と比率は年齢によっても変化しますが、1つの目安としてカルシウム:マグネシウムの比率は3から10:1の範囲内にあることが望ましいと言えます。現代日本人の食生活を考えるとおよそ7:1が最適だと言えます。カルシウム:マグネシウムの比率が3:1よりも低い、または10:1よりも高い場合には、低血糖になる可能性が高くなり、その後糖尿病に移行する危険性が高くなりますので、食生活と生活習慣には十分注意が必要です。
by nutmed | 2011-04-13 07:53

週末の土日は、趣味のバイクの仲間のミーティングが岐阜県馬瀬で行われ参加してきました。今年で9回目になりますが、震災のこともあって開催を自重しようとの声も少なからずありましたが、自粛ムードもこの辺で一変させないと日本全国が沈み込んでしまいます。生憎初日は出発から雨続きできたが、2日目は朝から晴天。2日間で約800kmを走破し、命の洗濯ができました。

さて、今日は青森県と宮城県在住で、今回の震災の被害を受けたこのブログの読者から寄せられた相談ごとについて紹介したいと思います。
この2人の1人は管理栄養士、もう1人は中学校の教師の女性で、ご自分の自宅も多少の被害は受けていますが、被災者のケアを行っていらっしゃる方です。 ご両人から寄せられた相談は、偶然全く同じ内容のものでしたが、私から言わせれば偶然ではなく、起こるべくして現れた症状だと言えます。 青森県八戸近郊と、宮城県亘理近郊の被災者への健康ケアを行ってくれているご両人が、震災後2週間を過ぎたことから、小中学校に通う年齢の子供と、30歳から50歳くらいまでの男女で、体中に湿疹やじんましんのような炎症と痒みを訴える人が急激に増加しているとのことで、こんな時には、限られた食糧事情の中で、どのようなことを考慮するべきかという相談でした。この2人は医師に相談したところ、ウィルスか細菌の感染症かもしれないので、抗生物質と炎症を抑える薬の投与を考えたようです。私が2人から相談を受けたのが14日前のことでしたが、大震災と津波というイベントと、その後の避難生活の2重苦3重苦、それと症状を考えると、感染症ではなく、メンタル、特に交感神経系のストレスと、肉体的なストレスによる、副腎への多大な負担が背景にあるものと考えました。 私は、現地の食糧事情を考えると、食材よりもサプリメントのほうがいいだろうと判断し、2人にメールで副腎の機能回復のためのビタミンミネラルを送ることを伝えました。 選択した素材は、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、パントテン酸、マンガン、銅、亜鉛、リコリス(甘草)でした。
2人の居る場所までの輸送手段がないので、秋田県湯沢に住む旧知の友人に相談し、彼の家に人数分、都合1カ月分のサプリメントを手配し送り、そこから彼に車で現地に直接届けてもらうように手配しました。 先週金曜日、宮城県の女性から電話がありました。送ったサプリメントを16人の成人男女と、3人の中学生に飲んでもらったそうですが、症状が強かった成人男女5人と中学生1人については、かなり症状が軽くなり、何よりも不安と息苦しさが軽減したようです。 青森の女性からはまだ連絡がありませんが、同じように症状が改善していてくれることを毎日祈っています。
送ったビタミンミネラルとハーブは、副腎の働きには不可欠なビタミンミネラルと、張りつめた副腎の日内変動のリズムを抑えてあげるハーブです。

これは、被災地や避難所ではいつでも、どこでも起こりえることで、この部分のケアは今後の大きな課題だと思います。そして、被災地だけの話ではなく、日本全国民が今回の震災による直接的間接的な副腎への負担からくる、何らかの症状に悩まされることになる可能性も否めないと思っています。
ビタミンミネラル、ハーブも大事かもしれませんが、それ以上に副腎の負担を増加させないような、環境を作ることが何よりも大事なことです。
by nutmed | 2011-04-11 13:51

私は10年前から、栄養医学研究所で爪分析による体内ミネラルのバランスを見ていますが、自閉症小児の栄養カウンセリングを行っていたこともあって、当初もっとも多かったクライアントは自閉症の小児とADHD、いわゆる多動症のお子さんでした。
ADHDのお子さんの爪を使ったミネラル分析では、ある種の傾向が少しでていました。全員がそうだというわけではありませんでしたが、カルシウム、マグネシウム、亜鉛が低い傾向に出てきます。ADHDのお子さんでこれらのミネラルが不足している傾向があることについては、アメリカやEUの研究者によってもいくつか報告されています。日本では欧米のように大規模な体内ミネラル分析をADHDのお子さんを対象に行った報告はないので、確定的なことは言えませんが、少なくとも、栄養医学研究所で10年にわたって行ったADHDのお子さんの爪分析では、多少なりとも、この3つのミネラルが低い傾向はでています。
そこで、この3つのミネラルを補充してあげることで、第3者的に見てもお子さんの行動に変化がでてきます。もちろん全てのADHDのお子さんがそうだとは言いませんが、そばにいる家族でも変化はわかるようです。

カルシウムとマグネシウムは、筋肉の緊張と弛緩に作用するミネラルであると同時に、アセチルコリン、ドーパミン、アドレナリン、セロトニンといった脳内で働く神経伝達ホルモンの合成と働きにかかわっています。また、以前にも何度も紹介しているように、血糖のコントロールにかかわるインスリンの生産と分泌に不可欠なミネラルです。ADHDの原因は未だ明確になっていませんが、これらカルシウムとマグネシウムの働きと作用にかかわる背景は、いずれもADHDの行動の背景でもあります。
亜鉛の不足は、脳内に蓄積するカドミウム、水銀、鉛や銅の毒性による神経組織への影響を増加させる可能性があります。亜鉛には、過剰に蓄積することで毒性のあるこれらの金属を、体外に排泄を促す働きがあります。アメリカではこれから母親になる女性の亜鉛不足が問題になったことがあり、それはいまでも同じ状況です。アメリカほどではないにしても、日本でも女性の亜鉛不足の傾向はみることができます。味覚障害のように、食材の味に鈍感になる症状がではじめたら亜鉛不足の傾向だと思って、血液検査だけでなく爪や毛髪で蓄積しているミネラル量を確認することをお勧めします。このような母親が妊娠することで、妊娠中、授乳期に適切な量の亜鉛が乳幼児に供給されないことがないわけではありません。
by nutmed | 2011-04-06 12:48