<   2011年 05月 ( 16 )   > この月の画像一覧

d0070361_9151152.jpgd0070361_9171496.jpgd0070361_918827.jpgd0070361_919824.jpg
   今朝は新富町のオフィスに来るまでの途中の定点で、放射線量を測定してみました。
1枚目は自宅から10分ほど走った埼玉県朝霞市朝霞警察署前
2枚目は埼玉県和光市ホンダ世界本社前
3枚目は首都高速5号線の高島平上り入口
4枚目は東京都中央区八丁堀の交差点
d0070361_9241448.jpgそして5枚目はいつものように新富町のオフィスです。いずれの地点でも今朝は軒並み放射線量は高いです。台風が熱帯低気圧に変わったとはいえ、東北地方でも猛威をふるった週末から週明けの豪雨の影響なのでしょうか。

さて、29日は豪雨で足元の悪い中、予想以上にたくさんの方が参加していただいた、私のブログ1,000回達成記念講演会でした。 参加いただいた皆さん、ありがとうございました。 
d0070361_9372168.jpg今回は「副腎疲労と改善」というテーマで話しましたが、震災地の皆さんのストレスからくる副腎への負担が、今後どのような形で症状として現れてくる可能性があるか、また、あの映像を連日のように見せられてきた国民の多くが、想像以上に副腎に負担を受けている可能性が高いことなどを盛り込みながら、あっという間の90分でした。d0070361_9384491.jpg
最後にお土産で皆さんに差し上げたリコリスのタブレット(DGL)とリコリスハーブティを人でみての実感など、後日レポートしていただくと助かります。 当日言い忘れましたが、DGLとリコリスハーブティについては、妊婦さん、および授乳期の女性は使用を避けてくださいね。
次回は9月に糖化をテーマにした講演会を開催する予定でいます。詳細が決定したらブログでお知らせいたします。

明日からはいよいよビタミンB12です。
by nutmed | 2011-05-31 09:43

第T49回 週末歳時記

d0070361_10583698.jpg今朝の新富町の放射線量は昨日よりも高くて1時間あたり0.12マイクロシーベルトです。ここ数日1時間あたり0.1マイクロシーベルトを超える日が続いていますね。 関東地方は本日梅雨入り宣言ですね。去年よりも12日早い梅雨入りです。
d0070361_11165498.jpg
今朝はオフィスに出るまえに両親が眠る寺に墓参りに行ってきました。新富町からは車でも10分ほどの深川に墓があるので、思い立ったときには線香を手向けに行きます。新富町に向かう途中、月島のリバーシティの橋からスカイツリーが見えるところがあります。ここから見るスカイツリーが一番好きですね。

来週から、再びビタミンB12について、トピックスを交えて少し紹介していく予定でいます。以前からブログでも紹介していますが、私が栄養カウンセリングを行っている神尾記念病院でも、青山外苑前クリニックでも、この1年ほどの間に、クライアントさんの症状改善のためにビタミンB12の筋肉注射をお願いする機会が多くなりました。d0070361_11265276.jpgこの背景には、以前から紹介しているように、錠剤やカプセルの形状で胃を経由して吸収しなければならないビタミンB12では、吸収をする前の条件、特に胃酸という条件が整っていなければ、腸では吸収できないということがあります。
クライアントさんの中には、貧血傾向があり、鉄剤や鉄のサプリメントを飲んでいても、症状が期待するほど改善しない人の中に、ビタミンB12の筋肉注射をしてもらうことで症状が改善したり、手先のしびれや耳鳴り、ぜんそくが改善されたりするクライアントさんが多くなりました。 日本だけでなく欧米でも、ビタミンB12の不足または欠乏症状疑うドクターは少ないですから、いまの症状の背景にビタミンB12がかかわっていることを疑うのは、意外に盲点になっているのではないかと思います。
そんなことで、来週からビタミンB12を少しテーマで取り上げてみようと思います。

さて、あさって29日(日)は私のブログ1000回記念講演会です。本日の朝現在で準備している座席の80%ほどの申し込みをいただきました。まだ20%ほど余裕があるそうなので、29日(日)の午前中までにメールで参加の申し込みいただければ間に合います。

d0070361_1235870.jpg明日から週末です。関東も梅雨入りしました。 これからの季節、食材の腐敗やカビの繁殖など、食べ物の足がはやくなる季節です。食材の保管だけでなく、体内環境を整え、バクテリアやカビに対する抵抗力をつけることも意識したいですね。

それでは皆さん、よい週末を!
by nutmed | 2011-05-27 12:35

d0070361_1016343.jpg今朝の新富町オフィスの放射線量は少し高いようです。雨上がりと風向きの影響でしょうか。 最近は女性雑誌やTVでもあまり取り上げられなくなりましたが、1年のうちで紫外線の強い時期は4月から9月と言われていて、この時期に年間総紫外線量の80%ほどが降り注がれます。 あれほど日本中が大騒ぎになった地球温暖化の話も、最近では耳にすることも少なくなりましたが、温暖化の原因の1つである可能性の高い、オゾン層の破壊は、地上に降り注ぐ紫外線量にも大きく影響を及ぼします。つまり、100年前、50年前に比べると現在の紫外線の量は確実に増えているのではないでしょうか。

d0070361_1039835.jpgさて、今日はその紫外線のテーマです。アメリカのデーターにはなりますが、興味深い数値があります。1920年以降のアメリカにおける皮膚がんの発症数と、紫外線除へのSPF商材の購買数の伸び方は、ほぼ比例しているというものです。これは決して、紫外線除けのクリームやファンデーションなどの商材が、皮膚がんの原因を作っているということではないと思いますが、見方を変えると、これらのいわゆる「サンスクリーン商品」を使っても、紫外線の影響による皮膚がんの予防は、想像以上に効果がない可能性があるとも言えるでしょう。
皮膚がん発症数はアメリカやオーストラリアに比べて少ない日本でも、アメリカと同じような集計をしてみたら、何かの変化が見て取れるかもしれないですね。

以前から、この季節になると、メールでの問い合わせの中に、紫外線からの肌を守るための、栄養面でのアドバイスがあります。今日は紫外線によって皮膚の細胞が受けるダメージを予防するために有効なフラボノイド類を紹介します。これらのフラボノイドが豊富に含まれる野菜や果実は、色が鮮やかな原色を持ったものが多いですが、その色の成分の背景には、紫外線からDNAのダメージを防ぐ強力な作用も持っています。
代表的な素材に日本でも話題になったリコペンがありますが、リコペンはトマトを生で食べるよりも、ピューレやジュース、ケチャップに加工されているほうが量は多くなります。 本格的なUV季節になる前の、梅雨の時期からこれらのフラボノイド類の豊富な野菜や果実を積極的に食べ、SPFの数字の高いクリームを塗って外から紫外線の影響を防ぐ以上に、体内から紫外線の影響を予防する対策をしましょうね。
d0070361_127018.jpg
d0070361_12191453.jpg
d0070361_12192826.jpg
d0070361_12194280.jpg
d0070361_12202599.jpg
d0070361_12203598.jpg
by nutmed | 2011-05-26 12:20

d0070361_6401993.jpg今日の東京は、昨日午前中の雨も乾き、朝からすがすがしい朝を迎えています。今朝の新富町オフィスの放射線量も、雨の影響か大気中の線量はこの1週間で一番低い数値です。放射線量の測定については、この1週間でたくさんの方からメールをいただきました。私が一番気になったメールは「大気中の放射線量は、風や雨など気象の影響を受けることもあり、大気中の数値で一喜一憂してもあまり意味がないと思います。今となっては、大気中の放射線量よりも、この2カ月の間に放出された放射線が蓄積している植物や、土、水の線量がどの程度あるのかが重要なことだと思います・・・」 確かにこの方のおっしゃるとおりだと思いました。残念なことに私の持っているこの測定器では、水や植物などの食材の放射線量を正確に測定することはできないようなので、今後の課題としたいと思います。

さて、今日は放射線から身を守る自己防衛方法の最終回です。今日まで放射線被ばくによる細胞へのダメージを予防する、また細胞の修復を促進する、酸化ダメージ(フリーラジカル)を除去する効果のある様々な素材を紹介してきました。今まで紹介してきた素材の他にも、スピルリナには放射線ダメージから骨髄細胞を守る作用が、睡眠や成長ホルモンに関わるメラトニンには、放射線ダメージから染色体の損傷を防ぐ作用があることが報告されています。 d0070361_702455.jpg
また、私の一番お気に入りのハーブでもある甘草(Licorice)には、脂質でつくられた細胞膜が、放射線の酸化ダメージによって損傷することを防ぎ修復を促進する作用があります。
こうして改めてハーブなどの植物の持つ、放射線に対する機能性を見てくると、過酷な環境や条件の中を生きていかなければならない植物には、この地球が創造されたときから存在する「放射性物質」から、種族を保存するために備わった優れた機能性があることがわかります。これらの機能性は決して人間のために植物が持っているわけではなく、自らのDNAを存続させるために、永い時間をかけて獲得した機能性です。
私は今回の震災と原発の被害は、ある意味で人間の驕り高ぶりを冷やし、人間はこの自然界の中で生きる全ての生物の1つでしかないことを自覚することになったと思っています。全ての生物が、自らのDNAを絶やすことがないように、自らが環境適応性や機能性をつくりだしている中、人間だけが他の生物が自ら獲得した機能性を搾取していいわけがありません。人間自身が、自らの体内環境を整え、最適な健康を造り維持していく努力を積まなければ、やがて歪が生じることになるのではないでしょうか・・
by nutmed | 2011-05-25 07:16

d0070361_1337513.jpg 先週の土曜日は、朝から夕方までアロマセラビスト養成スクールの栄養学の講義をしてきました。今年で6年目を迎える講義は、栄養学の基礎を中心に、毎年のトピックスを交えて授業を進めていきますが、毎回脱線の連続で、生徒に配布する教材のとおりに授業をすすめることができたためしがありません(笑) 私が毎年感じるのは、このスクールの生徒さんは、いわゆるカルチャースクールなどの生徒さんとは異なり、聴講態度とマナーが上質というだけでなく、1人1人から「今日は1日貪欲に知識を吸収してやるそ!」という積極性オーラが出ているのを感じます。ですから、講義する私もおのずと力が入るわけで、あれも教えてあげよう、これも教えてあげよう!となるので、脱線も臆せずしてしまうことになります。1年でいくつもの講義を行いますが、ここの講義が毎年の楽しみです。あっという間の5時間でしたが、誰ひとりとして居眠りすることなくついてきてくれました(笑)

さて、今日は放射線から身を守るためのビタミンミネラル素材についてです。
d0070361_13471050.jpgビタミンミネラルには、今まで紹介してきた機能性素材のように、直接的な作用を持った素材は多くはありませんが、ビタミンミネラルは補酵素として、酸化ストレスの除去、DNAの損傷の予防、DNAの修復向上など、間接的に作用するものが多いと言えます。
俗に「ビタミンACE(エース)」と言いますが、ビタミンA,C,Eには放射線被ばくによる細胞の酸化ダメージからの修復を促進する作用が高いと言えます。 2009年、アメリカオハイオ州にある国立疾病予防センターの研究チームが、大気圏近辺の高度を長時間飛行するパイロットの、放射線被ばくによる染色体へのダメージを予防し、DNAの修復を向上させるために、ビタミンA(β-カロテン)、ビタミンC、ビタミンEを豊富に含む野菜果実を積極的に毎日摂取することが有効であると報告しています。

亜鉛とマンガンは、酸化ダメージの基になるフリーラジカルを除去するための作用を持つSOD(スーパーオキシドジスムターゼ)の働きには欠かせないミネラルですが、SOD以外にも、カタラーゼ、グルタチオンペルオキシダーゼなどの抗酸化のために作用する物質には欠かせないミネラルでもあります。亜鉛は、放射性ヨウ素の被ばくによってダメージを受ける、赤血球の保護修復を促す作用を持っています。

私の友人の中には、「我々がレントゲンを1回撮影し、CTスキャンを1回行った時の放射線被ばく量を考えれば、1年間に20ミリシーベルトという量は健康被害など問題にならないほどの量だよ・・」とコメントしてくれるドクターが少なくありません。気にすることはないと言ってくれている意味では助かるのですが、複雑な心境でもありました。先週土曜日に講義を行ったスクールの先生からこんな話を聞いて、頭の中で少しモタついていたものがクリアになったので、皆さんにも紹介したいと思います。
「レントゲン撮影やCTスキャンで使用される放射線によって細胞が受けるダメージは、行ってみれば切れ味が良くて鋭利な刃をもったナイフで細胞をスパッと切られるようなもので、切り口が比較的きれいなので、修復もしやすく、DNAの突然変異も生じ難い。一方、自然界に存在する放射性物質や原発から放出される放射性物質から出る放射線によって細胞が受けるダメージは、目の粗いノコギリでズタズタに切断されるようなもので、切り口がギザギザで修復もし難く、DNAの突然変異も生じやすい。」
私に教えてくれたこの先生も、放射線の専門家の方から説明を受けた内容だそうですが、非常にわかりやすい説明です。低量の放射線であっても、細胞に与得るダメージが大きくなる可能性を秘めている背景はここにありそうですね。
by nutmed | 2011-05-23 14:32

d0070361_1174562.jpg今朝の新富町の放射線量は、ここ数日間で最も高い1時間あたり0.15マイクロシーベルトです。
昨晩遅くに、新潟にお住まいのブログの読者の女性からメールが届きました。この1週間ほど継続している放射線から身を守る方法についてのコメントです。
「この数日特集されている放射線被ばくの影響から、自分の細胞のダメージの修復をし自己防衛する方法について、大変興味深く拝読させていただいております。私の住居が福島県との県境ということもあり、放射線のことは気にはなっていて、84歳の母を筆頭に6人家族の台所を守る私としては、テレビと新聞から飛び込んでくる情報に、ただただ為す術がなく、佐藤先生の言われるようにストレスをため込むばかりでした。5月16日のブログでクルクミンが有効であることが書かれていたので、我家の玄関横に7年前から植えつけていて、毎年秋に収穫しても誰も手をつけづに裏の物置で新聞にくるめておいたのを思い出し、あわてて引っ張りだし、母に言われるがままショウガのようにスライスしたものをお湯に入れて家族全員で飲み始めています。佐藤先生、福島の山奥で沖縄のウコンが育つのか?と思われるかもしれませんが、地元の農協の方の話では、ウコンは最近では秋田県でも育つそうです。日本の気候も変わったわけですね。
家族からは「今更こんな苦いもの飲んでもしょうがない・・」と眉間にシワを寄せられながらも家族が飲んでくれているので、それだけでも私の気持ちは随分楽になりました。もちろんまだ数日しか経っていないので、わかるような変化は全くありません。でも、何もできないでいたときにあったストレスのようなものがなく、自分で防衛をする行動ができたこと、特に家族の健康を守ることができているという実感が持てるだけでも、ストレスは軽くなったようです。そうは言っても、このウコン茶の効果が出てくれることを信じています。 ニンニクとショウガも積極的に食材に入れはじめています。被災地から離れた私でもこれだけ気持ちが穏やかではなくなり、ストレスが増えて、ときには不安にもなることを考えると、被災地の方や非難されている方たちの心中を察すると、ストレスはすごくたくさんあるのでしょうね。これからも役に立つ知識を楽しみにしています。」

実は、今回のテーマをはじめてから、同じようなメールを10通ほどいただいています。今何か著しい体の改善変化が現れることは、私自身も期待はしていませんが、この女性の読者がコメントいただいたように、自分の身を守るために、自分が能動的アクションを起こすことで、明らかにストレスが軽くなることは事実ですので、まずは身の回りから、できることからアクティブディフェンスをはじめてみてください。

明日から週末です。土曜日も気温は上昇する予報ですから、水分補給を意識しましょう!
私は今年で5年目を迎えるアロマセラピスト養成スクールでの講義があり、元気な生徒さんたちに気力をもらってきます。

それでは皆さん、よい週末を!
by nutmed | 2011-05-20 11:47

d0070361_11163849.jpg今朝の新富町の放射線量は1時間あたり0.09マイクロシーベルトでした。昨日は神尾記念病院で、この半年間ケアしてきた男性型更年期症状を持った男性クライアント3人が偶然久々にいらっしゃいました。結論から言うと、3人のクライアントさん全員にかなりの改善が見られていたので安心するとともに、私も嬉しくなりました。三者三様の症状を持ち、三者三様に食事指導とナチュラルテストステロンの補充をお願いしてきたわけですが、全員が実感体感するほどの改善があり、QOL(生活の質)は確実に向上しているようです。この3人の男性ともに、やはり副腎へのストレスは高い状態があり、今後も副腎疲労の状態改善が課題でもあります。

さて、今日はハーブの最終回になります。今日紹介するのは素材は、日本でも比較的おなじみの朝鮮ニンジンとミルクシッスル(マリアアザミ)です。
d0070361_1236576.jpg朝鮮ニンジン(panax Gingsen)は、日本人にとってもポピュラーなハーブ素材で、ニンニク同様古くから重宝されてきた素材の1つでしょう。朝鮮ニンジンには、放射線被ばくによるダメージから、細胞の修復を向上させる強力作用があることを、大阪府立放射線中央研究所が、1982年にマウスを使った実験によって報告しています。 朝鮮ニンジンだけでなく、同じ種類のニンジンには、放射線によってダメージを受けたDNAの修復を向上させる作用が世界中で報告されています。放射線被ばくの際にはダメージが懸念される臓器として、脾臓、骨髄、男性の睾丸がリストアップされますが、朝鮮ニンジンには、これら臓器の細胞が受ける酸化ストレスの軽減にも有効であることが報告されています。 朝鮮ニンジンと同じ仲間の北米ニンジンの持つ放射線被ばくの影響回復についての検討報告が2010年、アメリカのEast Carolina大学から発表されています。試験管内の検討ではありますが、注目するのは、放射線被ばく後90分経過した状態でも、北米ニンジンを与えた人の白血球細胞のダメージの修復作用が高いことが報告されています。

d0070361_12574658.jpg続いてミルクシッスル(マリアアザミ)ですが、ミルクシッスルから抽出された機能成分がシリマリン(Silymarin)です。シリマリンは肝臓の働きを改善する、特に肝臓の解毒作用が強い機能成分です。 肝臓の働きを改善すると同時に、シリマリンには肝臓の細胞が放射線によって被る酸化ストレスの軽減に有効であることが1998年に報告されています。
by nutmed | 2011-05-19 13:05

今日は1日神尾記念病院アンチエイジング外来での栄養カウンセリングの日です。
d0070361_858325.jpg午前7時の新富町の放射線量は、昨日よりも少し高い1時間あたり0.12マイクロシーベルトです。気象庁の風向図をみると、昨晩の雨の後に北東よりの風が関東地方へ吹いていたようなので、その影響かもしれませんね。

昨日の夜はある会合がありまして、そこで久々に数名の友人のドクターに会い、放射線被ばくの問題についてしばし意見交換をしました。 その中の1人が「佐藤先生の最近のブログで、放射線からDNAを守るために有効な素材を紹介してくれているけど、医療従事者やその関係者、または放射線療法を行う患者の被ばくしている放射線量から見れば、少なくとも関東近県の放射線量は、神経質になる数値ではないと思うな・・」というコメントをもらいました。おそらく、多くの医療従事者が彼と同じ意見を持っているような気がします。ただ、これは立場の違いがあるわけで、日本人の国民性と国民感情を考えると、医療従事者がテレビに出て「CTスキャン1枚撮るとどのくらいの放射線被ばくするか知ってますか?」などと言えば、別の問題を提起し、国民の不安が強くなるだけではないかと思います。

自然界には放射性物質が存在していることは明らかで、わずかながらでもその線量に被ばくをしていることも事実ですし、それを理解する必要もあります。私が今回のテーマを取り上げている最大の理由は「ストレス」です。
私は放射線や原子力の専門家ではないので、その背景はわかりませんが、毎日のようにメディアを通じて国民が放射線被ばくに対する不安や恐怖を煽りたてられ、ストレスがたまることでの健康被害を改善することが、今最も重要な課題の1つだろうと考えています。 解決策、改善策がわからず、ただ毎日メディアから流れてくる情報によって不安や恐怖が募ることは、ストレス許容量の限界を超えることになり、体内環境に多大な影響を与えます。
多くの国民が、「どうしたらいいのかわからない・・」状況の中、毎日の食生活の中で、食材選択や調理方法に気を配るだけで、放射線被ばくの影響から体を守ることができるというだけでも、メンタルストレスの軽減とともに、アクティブディフェンス(能動的な予防)ができると考えています。

さて、前置きが長くなりましたが、今日紹介するハーブ素材はギンコビロバ(Ginkgo biloba)です。d0070361_107943.jpgギンコビロバはイチョウの葉から抽出された機能性成分で、日本でも馴染みのある素材でしょう。ギンコビロバが放射線被ばくによる細胞ダメージの修復で一躍脚光を浴びたのが、25年前のチェルノブイリ原発事故の直後です。1995年にフランスの国立科学研究所が、チェルノブイリ原発爆発事故の修復作業員の何人かに、ギンコビロバを摂取してもらったところ、放射線被ばくによる細胞への高い酸化ストレスが軽減できたことを報告しています。また、2006年と2007年には、動物と人の両方で、放射性ヨードの被ばくによる細胞の損傷修復作用がギンコビロバに確認されています。
by nutmed | 2011-05-18 10:23

今日の東京は午後から強い雨模様になりそうです。
d0070361_8495525.jpg今朝の新富町の放射線量は1時間あたり0.10マイクロシーベルトです。昨日はこのDosimeterを自宅に持ち帰り、自宅近辺の放射線量も測定してみましたが、新富町よりも少し高く、1時間あたり0.14マイクロシーベルトでした。




さて、今日は放射線から身を守る機能性ハーブの2回目。今日はニンニクとショウガです。
d0070361_10192876.jpgニンニクにはアリシンやアリインを含めてたくさんの機能性成分が確認されており、昔から現在に至っても世界中でその高い薬効と機能性作用は重宝されている素材です。今回のテーマである放射性物質によるダメージから、細胞を守る作用について言えば、ニンニクの持つ高い抗酸化作用は、以前紹介しているグルタチオンにも匹敵する作用があると言っても過言ではないと思います。その高い抗酸化作用の背景には、ニンニクに含まれる硫黄成分によるものです。またニンニクが持つ放射線による赤血球細胞へのダメージからの保護作用が報告されています。1996年に、前回のクルクミンの研究と同様、インドのJawaharlal Nehru大学の研究チームが、マウスを使った動物実験によって、ニンニクには、放射線(ガンマ線)による赤血球細胞と染色体へのダメージを抑制する作用があることが報告されています。このほか、ニンニクには細胞の炎症を修復する作用も確認されています。
d0070361_10315594.jpg続いて、ショウガですが、ニンニクと同じようにたくさんの機能性をもったハーブ素材としてだけでなく、日本ではふるくから食材として欠かすことのできない素材の1つですね。ショウガが持つ体内環境にとって有効な機能性についての研究論文は、世界中で数万種類が発表されていると思いますが、その中にいくつかの放射線ダメージに対うする有効性の報告も少なくありません。2003年にインドのKasturba医科大学の研究チームは、マウスを使った検討によって、高い放射線(ガンマ線)照射後の細胞ダメージを、ショウガの根から抽出される機能成分が保護することを報告しています。この機能の背景には、非常に高い抗酸化作用を持つグルタチオンの、体内合成をショウガの成分が刺激促進すること、および脂質が酸化することによって細胞にダメージを及ぼす過酸化脂質を低下させる作用があります。


ショウガとニンニクは同時に食することが少なくない食材でもあり、また保存もきくことから、1日に1回は何かの形で調理して食べることは、アクティブディフェンス(能動的な予防)になります。
by nutmed | 2011-05-17 10:50

今日の東京は花曇りといった感じで、どこかハッキリしない天気ですが、気温は上昇中です。 
d0070361_12192376.jpg 実は1カ月ほど前に、アメリカの友人から「プレゼントを送ったから楽しみに!」というメールが来ていたのですが、すっかり忘れていたところ、今朝国際郵便の小包が1つ届きました。中をあけるとそこに入っていたのはDosimeter、いわゆる放射線量を測定するガイガーカウンターでした。驚くのと同時に、彼からのこのプレゼントが意味していることを考えると、嬉しい反面、複雑な気持ちにもなります。 早速、ここ新富町のオフィスの窓際の放射線量を測定してみましたが、ご覧のように、1時間当たり0.09マイクロシーベルトと、最近ネットで東京都が公表している数値に近いものでした。

さて、今日は放射線から身を守る自己防衛方法の5回目です。
今日は放射線から身を守るために有効なハーブについて紹介します。
以前、フランスの植物学者が書いた本の中で、多くの植物は、人間に比べて細胞に抱えるストレスやダメージが多く、常に世代交代の中でそれらのストレスやダメージに対応する機能を自らが作りだす能力を持っている、と書かれていたことを覚えています。1度根を育んだ植物は、人間のように移動することができないため、危険から逃避することができないという背景がそこにあります。 そのような背景から備わった機能性が、多くの植物にあり、漢方、生薬、ハーブ、アーユベーダなどの療法のなかでは、それらの機能性の恩恵を利用しているものが少なくありません。 放射線被ばくの影響によるダメージから、細胞のDNAを保護する作用も、多くの植物の中に見出されています。

1、クルクミン(Curcumin)
クルクミンは、ウコンから抽出されたフラボノイドの1つで、非常に高い薬理作用を持っていることは、以前から世界中の研究者から包お濃くされています。私のブログでもおなじみのハーブ素材の1つですね。
d0070361_1323169.jpgクルクミンには薬にも匹敵するほどの抗炎症、鎮痛作用のほか、強力な抗酸化作用が確認されています。1999年にインドのJawaharlal Nehru大学の研究チームがマウスを使って行った、クルクミンの持つ、放射線被ばくによる細胞の保護効果の検討結果を見ると、クルクミンには腎臓と脾臓の働きを放射線から保護する作用が高いことが報告されています。この原因は、クルクミンがグリオキサラーゼ(glyoxalase)という、ダメージを受けた細胞が修復する時に作用する酵素の生産を刺激するためと考えられています。グリオキサラーゼには放射線ダメージのほか、糖化によって起こる細胞のダメージの修復にも高い効果があることが認められています。グリオキサラーゼの内容はむずかしくなるのでここでは説明は省きますが、今後日本でもマスコミメディアが報じることになると思うので、名前だけは覚えておくといいと思います。
クルクミンには強力な抗酸化作用もあることから、私としては一押しの素材ですね。体重1kgあたり5mgのクルクミン、例えば体重60kgの方であれば300mgのクルクミンを毎日摂ることで、放射線被ばくから細胞の保護が期待できると考えられます。

by nutmed | 2011-05-16 14:06