d0070361_654197.jpg 6月というのに、ここ連日30℃を超える蒸し暑い日が続いています。南九州では、例年より16日も早く梅雨明け宣言が出されました。アメリカの地質学者が、今回の東北地震によって数十メートル単位で岩盤が動いた日本では、微妙に生態系と気候が変わるきっかけを作ったかもしれないと言っています。その影響なんでしょうか、益々日本も亜熱帯化しているようにも感じます。 それはともかく、今年は例年以上に、天災と人災による周囲の環境変化が激しい年ですから、いつも以上に体内環境の管理を十分に行う必要があります。 そのためにも、今まで以上に旬な素材が持つ機能性の恩恵を積極的に受けましょう。 人間のように自らが新しいモノを作り出すことができない野菜や果実、有益なバクテリアなどは、自らの種を保存するための妨げに対する、抵抗性だけでなく、細胞内に侵入してきた有害な物質を排除排泄する機能性を、短い時間の中で備えることがすくなくありません。それらの機能性の恩恵を十分に受けるためには、旬の素材を選択するということと同時に、皆さん自らの体が、その恩恵を受けることができる最低限の消化分解、吸収と代謝の働きを備えている必要があります。

さて、今日は2型糖尿病と関節炎のリスク関係の最終回です。
インスリン抵抗性が、現代人を悩ます2つの症状に共通するリスク要因である可能性が高いことを、これまでの2回のブログで紹介しました。 最近日本でも、「Syndrome X(シンドロームX)」という、まさに原因不明の症状が話題になっていますが、インスリン抵抗性は、このシンドロームXについても共通リスク要因として考えられています。やはりと言うか、日本ではすでに死語になりかけており、誰も関心を持たなくなったと言ってもいいメタボリック症候群ですが、このメタボの背景を作っている、コレステロール、中性脂肪の上昇を招く、脂質異常症、高血圧も、2型糖尿病同様、インスリン抵抗性が何らかの影響因子であることがわかってきました。
インスリン抵抗性の改善んおためには、早期に自分がどのくらいの可能性を持っているかの確認をすることが重要だと思います。今回のテーマで紹介したように、まず家族親族(3親等)内に2型糖尿病と変形性関節症(OA)を持っている人がいるかいないか、次に、前回総会した HOMA-R(Homeostasis Model Assessment Ratio)検査のような血液検査を受診し、現在のインスリン抵抗性の可能性や進行度を確認してみることですね。
そのうえで、予防ということを考えるわけですが、最も重要なことは食事環境です。
1、精製漂白された砂糖、小麦、米を避ける(可能な限り一切避ける)もちろんそれらが配合されていたり、それらを素材として下降された食品もです。特に強力粉。
2、糖分は、特にトウモロコシから精製されたコーンシロップ、デキストロースは避けるべき。
3、高タンパク低炭水化物食(HPLC)
  割合の目安  たんぱく質:60%・炭水化物:35%・脂質;5%
4、栄養素(サプリメント)
  ビタミンB群・ビタミンD・亜鉛・銅・クロミウム・セレニウム・マグネシウム・カルシウム・バナジウム・マンガン
  ビタミンE・
5、機能性素材
  ニガウリ(ゴーヤ)・カテキン(緑茶)・マンゴー・シナモン(セイロン)・こんにゃく(マンナン)・ビルベリー・コケモモ・ギンコビロバ(イチョウ葉)
6、継続性のある運動
  週に1-2回のジム通いよりも、毎日10分でいいので、継続性の持てる軽い運動(ライトレジスタンス)



by nutmed | 2011-06-29 07:36

d0070361_12222462.jpg 昨日は午後から名古屋で仕事をして、名古屋に1泊して先ほど東京に戻ってきました。名古屋も蒸し暑かったですが、東京のほうがもっと蒸し暑いです^^; 311福島原発事故以降、時間の経過とともに国民、少なくとも育ち盛りの子供を持つ親以外の国民の、放射線被ばくに対する関心と意識は、低下してきたように感じます。やはりと言えばやはりですが、これからくる可能性のある放射線内部被ばくによる健康被害への認識を改める時かもしれませんね。もっとも、正確な情報が出てこない限り、国民の認識と意識を高めることにも限界はあるのですが。 そんな中、気がかりなのは、近海ものの魚貝類、海藻類、それに牛乳を含む乳製品です。公的、自主的な放射線量測定数値を公表することは、これらの食材に関わる業種の死活問題につながることは誰でも想像ができますが、それ以上に国民の命、子供の将来に関わる重大な問題がそこにあることを理解してもらう必要があると思います。 そんなことで、私は自身と家族が納得できる状況と判断材料が明確になるまで、今日からしばらくの間魚貝類と乳製品を口にすることを避けることにしました。

さて、今日は2型糖尿病と関節炎のリスク関係の2回目、インスリン抵抗性の確認検査についてです。
現状、インスリン抵抗性の有無を確認するための検査としては、糖分の多い飲料水を飲んだ後、一定の時間が経過したときの血液を採取して血糖値とインスリン量を検査する、糖負荷検査が一般的ですが、拘束時間が長くなることと、潜在的な血糖コントロール能力低下のような場合には、体への負担が大きく、様々な症状を引き起こしてしまうことがないわけではありません。 一方で、簡易的にインスリン抵抗性の有無を確認する方法として、空腹時の血糖値とインスリン量を検査して、計算によって抵抗性を確認する方法があり、日本でも比較的ポピュラーに行われている検査だと思います。最低でも12時間以上食事や飲料を避けた状態で採血し検査をします。 HOMA-R(Homeostasis Model Assessment Ratio)指数と呼ばれるこの数値は以下のように算出します。
      IRI(早朝空腹時血中インスリン濃度)×FBS(早朝空腹時血糖)÷405
結果の数値が1.6以下であればインスリン抵抗性は無いと考えられ、3以上であればインスリン抵抗性を持っている可能性は高くなります。 ただし、この検査は空腹時血糖が140以下の場合に有効な確認検査と考えられているので注意してください。
これに加えてCRP(C reactive protein)定量検査はインスリン抵抗性の有無を確認するために有効な検査です。CRPは、細胞が炎症を起こしているときに上昇するたんぱく質ですが、16歳以上の成人では、インスリン抵抗性を持つ場合にCRPの数値が高くなることがわかっています。

次回はインスリン抵抗性を改善する食事習慣について・・
by nutmed | 2011-06-28 15:29

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今日の東京新富町の放射線量はいつもよりも若干高いです。今日で放射線量を測定して42日が経過しましたが、この42日間の積算放射線量を確認すると0.10mシーベルトになっています。高いと言えば高いですね。




さて、今日から先週の予告とおり、2型糖尿病と関節炎に潜むリスクの関係について紹介しましょう。
先週、久々に師匠でもあるタホマクリニック院長のDr.ライトから連絡があり、その中でショッキングな情報を1つ入手しました。
結論から言うと、変形性関節症(OA:Osteo Arthritis)と2型糖尿病(インスリン非依存性糖尿病)にはかなり濃い関連性が存在することがわかったというものです。変形性関節症(以降OAと言います)は、軟骨が壊れたり、骨が変形することによって炎症を起こし、痛みをともなう関節炎症状で、加齢とともに発症率は増加し、60歳以上の男女では80%ほどの人に発症すると言われています。TVや雑誌などメディアのコマーシャルで馴染みのあるグルコサミンやコンドロイチン商品がありますね。「足、腰、膝の痛みに~♪♪」のアレです。今や健康食品や食品メーカーだけでなく、医薬品メーカーまでが進出している、グルコサミンやコンドロイチンのサプリメント市場ですが、あの商品のターゲットの1つがこの中高年以降のOAです。
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そのOAと2型糖尿病(以降NIDDMと言います)には深い関係がある可能性を、私の師匠でもあるDr.ライトが見つけたようです。彼は1980年から、タホマクリニックを訪れるOAを持った患者と、その患者と血縁関係のある家族親族の中にいるNIDDMの人の調査をスタートし、OAの患者は、将来的にNIDDMを発症する確率が高くなり、特に血縁関係のある家族親族の中にIDDMの人がいる場合には、その確率はさらに高くなることに気づきました。その後Dr.ライトは、1990年からOAの患者に対して血液検査でインスリン抵抗性の有無を確認するための検査を行ってみた結果、OA患者の50%以上がインスリンに対する抵抗性を持っていることがわかりました。これはあくまでも統計的な結果ではありますが、OA患者の2人1人はインスリンに対する反応が低下する、インスリン抵抗性を持っているという事実は、私も論文では見たことがないので、ある意味ではショックでもあります。Dr.ライトはこの30年余の間に多くのOA患者のインスリン抵抗性の確認検査をしてきた結果、OA患者が検査の結果インスリン抵抗性を持っていることがわかり、血縁関係のある家族親族の中にNIDDMの人がいる場合には、その後NIDDMを発症する確率は75%前後になるとコメントしています。
OAの診断は、関節に痛みと炎症を持ち、レントゲン、MRIなどによる画像検査で骨の変形を確認する方法が一般的ですが、日本でも欧米でも、OAの患者にインスリン抵抗性の確認検査をすることはまずないでしょう。しかし、Dr.ライトの研究結果を見る限り、インスリン抵抗性を持つOA患者が50%存在し、NIDDMを発症する可能性が非常に高いことを考えると、中高年以降の人で手足、膝、腰などの関節に慢性的な痛みを持つ人では、OAの確認を行うとともに、同時にインスリン抵抗性の有無を確認する検査を受ける意義は高いと思います。同時に、血縁関係のある家族親族の中、少なくとも3親等の中にNIDDMの人がいるか否かの家族歴確認をしておくべきだと思います。
by nutmed | 2011-06-27 13:25

d0070361_1229626.jpg 今日の東京は強烈な南風と太陽の日差しがあいまって、昨日よりもジリジリと暑い1日のスタートです。 昼前には30℃を超えています!何か空の低いところが調理用ラップで覆われたように熱が逃げていかない状態と言った街の様子です。 最近節電と言う言葉が挨拶のようになっていますね。 311原発事故のことがあってから、電力不足が叫ばれ、東電も政府も「節電の協力をお願いします」が、いつからなのか「節電しないと停電になる、節電は国民の義務」のような口調に変わっているように感じるのは私だけでしょうか。今朝TVのニュースでっも、昨日の暑い街中で街ゆく人に、「あなたはどんな節電をしていますか?」というインタビューをしていて、答えている中年女性が「なるべくエアコンはつかわないように我慢しているけど、うちには年寄りが2人いるので、今日みたいな猛暑の日はどうしてもエアコンつけてしまいます・・」と答えている目が罪悪感で一杯に感じました。 このような状況なので、電力不足の原因がどこにあるのかをあえて言うつもりはありませんが、節電が美徳、節電をしない人は非国民のような捉えかたをするマスコミメディアには閉口しますね。体温が上昇して体内にこもってしまうような熱射病の初動処置を間違えることで、生命にかかわる危険を招くことは決して大げさなはなしではありません。 特に乳幼児、小児、高齢者の場合には、体温調整が難しいケースもありますから、水分補給をするだけでなく、無理をせずにエアコンを使ってでも体温の上昇を抑えるべきだと思います。 それに加えて、水分のコントロールおよび発汗によって失われるナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウムというミネラルを意識して積極的に補給することも、熱中症予防のためには重要です。
私がお勧めするのは、バナナのスムージーですね。 バナナにはカリウム、マグネシウムが豊富に含まれていますし、大豆にはナトリウムカルシウムが豊富です。バナナを1本を冷凍庫に入れてカチカチに凍らせてから、プレーンの豆乳100ccをミキサーにかけコップに移してできあがりです。余計な甘味料は必要ありません。バナナを凍らせるのがイヤなら、生のバナナ1本、氷適量、プレーンの豆乳100ccをミキサーにかけコップに移してできあがりです。 これならお子さんも、お年寄りも口当たりもいいし嚥下もしやすいし、体温を下げる効果もあります。 ぜひお試しください。

さて、明日から週末です。週末も蒸し暑い日が続くようですから体調管理は十分にしてください。
それでは皆さんよい週末を!
by nutmed | 2011-06-24 12:58

d0070361_115323.jpg 今朝は今年一番の暑くムシムシする朝を迎えた人が多いのでは? 私も午前4時には寝汗で眼が覚めました! 外に出て庭の寒暖計を見るとすでに26℃をさしていました。これから本格的な夏に向かってこんな朝が続くのですね。 私は、もう10年になりますが、夏の朝は起床と同時に常温の水を約500ml、10分ほどの時間をかけて飲みほします。夜から朝にかけて奪われた水分を補充する目的もありますが、体全体を走っている酸素と栄養素のハイウェーの渋滞を解消するためでもあります。すこぶる調子はいいですね。汗をよくかいて新陳代謝も進みますし。


さて、今日は消化吸収の検査についての2回目吸収の働きを確認する便検査です。
・長鎖脂肪酸
食物、油脂に含まれる脂肪酸は、炭素、水素、酸素が鎖で結びついたような構造をしており、この鎖の長さによって中鎖脂肪酸、長鎖脂肪酸に分類されています。トリグリセライド(中性脂肪)は中鎖脂肪酸に分類され、体内では素早く燃焼し蓄積し難い脂肪酸ですが、多くの植物油に含まれるリノール酸、オレイン酸などは長鎖脂肪酸で、ゆっくり燃焼され過剰に摂取したものは体内に蓄積する性格をもっています。
便中の長鎖脂肪酸をチェックすることによって、吸収状態の確認をします。
・この検査によって長鎖脂肪酸の数値が高い場合、吸収の働きが低下しており、食物の栄養素の吸収が不良である可能性があります。原因として考えられることは・・
①慢性的な下痢をおこしている
②腸内細菌がアンバランスになっている
③細菌、寄生虫の感染
④真菌類(カンジダ菌、イースト菌)の異常繁殖
⑤結腸炎
⑥食物性繊維の過剰摂取
⑦ビタミン・ミネラルの欠乏
⑧膵臓の働きが低下している
⑨必須脂肪酸(オメガ-3、オメガ-6、オメガ-9)の不足
⑩胆汁の分泌が低下している
⑪非ステロイドの消炎薬の多用
⑫腸での細菌の増殖

・短鎖脂肪酸
短鎖脂肪酸は、食物繊維が乳酸菌によって発酵するときに作られる脂肪酸(酢酸、酪酸、プロピオン酸)で、ほとんどが結腸で発生します。短鎖脂肪酸が作られる量は乳酸菌の種類と数によって変わります。
短鎖脂肪酸の主な働きには、大腸の粘膜細胞にエネルギーを供給することと、カルシウム、マグネシウム、鉄が腸管膜を通過することを助ける働きです。
この検査によって短鎖脂肪酸の数値が高い場合、原因として考えられることは・・
①腸内細菌のアンバランス
②乳酸菌(飲料、サプリメント)の過剰摂取
③食物性繊維の過剰摂取
④グルテン(精製された小麦を原料とする食材:パスタなど)に対する抵抗性が低い
⑤ビタミン・ミネラルの欠乏
⑥膵臓の働きが低下している
⑦食物性アレルギー
⑧LGS
⑨非ステロイドの消炎薬の多用
⑩炭水化物の消化不良

この検査によって短鎖脂肪酸の数値が低い場合
原因として考えられること
①腸内の悪玉細菌(病原菌、カンジダ菌、イースト菌など)の増殖によって乳酸菌の環境が悪くなっている
②抗生物質の多用(抗生物質は病原菌を殺菌するのと同時に、乳酸菌などの善玉菌も殺菌してしまう)
③食物性繊維の不足
④水分の摂取不足
⑤LGS

⑥結腸の障害(粘膜の再生不良、ガンなど)


便の中の物質を調べてみることで、こんなにたくさんの情報、特に消化吸収という、人間にとっては大事なプロセスの状態を確認することができるわけです。皆さんの体内を通過してきた食材のなれの果てになるわけですから、これらの情報の宝庫であることは当然と言えば当然ですね。
かつては、日本の病院や町の医院でも、体内環境を詳しく知るための手掛かりを確認する目的で、便や尿、だ液を使った検査は頻繁に行われていたことを考えると、その当時のほうがより個人の具体的な体内環境を調べ、的確な治療改善ができる、個人差が出にくい医療だったように感じます。 現代の西洋医学では、少なくとも臨床検査の有用性とそこから得られる個人の体内環境情報の扱い方は大きく変わったような気がします。

次回は、2型糖尿病と関節炎についてです
by nutmed | 2011-06-23 11:27

d0070361_6183226.jpg 今朝の新富町は朝から気温は上昇中です。今日は午前中に30℃を超える予報がでています。この夏は原発の影響で、節電モードに入っており、エアコン、クーラーの使用を控えるマインドコントロールが十分に行きとどいているようです。しかし、熱中症や熱射病など、体内に熱が異常に溜まってしまうような危険が高くなったときや、自覚症状がでているときには、節電モードのことは忘れ、とにかく体温を下げることを行うべきです。それに加え、水分は意識して補給するようにしましょう。各自治体では、街中避暑地と称して、公営の施設がエアコンを利かせていつでもウェルカムの状態を作っているようですから、そんな施設の場所を事前に確認しておき、利用することもいいですね。

さて、今日から、消化と吸収の状態を確認する便検査について紹介をしたいと思います。
このブログでは、頻繁に消化分解、吸収、代謝の重要性については紹介していますが、もう少し詳しく、客観的に便という、皆さんの食べた食材の残骸を分析することで、今の体内環境、消化と吸収の状態がどのようになっているのかを確認することも大切なことです。

これから紹介する便検査は、日本の病院やクリニックではあまり馴染みのない検査、少なくともこの30年ほどでこれらの検査を実施するドクターがほとんどいなくなったと言ってもいいかもしれません。しかし、アメリカやオーストラリア、欧州の医療施設、特に栄養療法を実践するドクターの間では、ほぼ日常的に確認する検査です。その理由はいたって簡単で、食べたものの残骸である便の中にどのような酵素、脂質、たんぱく質、有機酸が含まれているかを確認することで、本来便の中に現れてはいけないものや、過剰にあってはいけないもの、本来なければいけないものを直接確認することができるからです。また、血液や尿では十分な確認ができないものでもあります。最初からこんなことを言ってしまうのも何ですが、これから紹介する便検査のlことを、日本のクリニックや病院のドクターにお願いしても、検査を実施する施設がすでに日本にはないかもしれません。検査自体はむずかしい検査ではなく、いわゆる検査センターであれば、どこでも分析する技術はあるようなものばかりです。もし、便の検査に興味がある場合には、いずこかの病院、クリニックで時間をかけてドクターにお願いしてみるといいかもしれません。検査自体はアメリカの検査センターではポピュラーな検査なので、日本の一部のクリニックではアメリカへ便を送って分析してくれるところもあるようですが、自費で数万円という検査なので、あまりにも生活感のない価格です・・・ 神尾記念病院と青山外苑前クリニックでの栄養カウンセリングに、どこかのクリニックで受診したというこの便検査の報告書を持参されるクライアントが、月に数人いらっしゃいますが、せっかく大金を支払い受診した検査であり、何よりも消化吸収の重要な情報がそこに詰まっているにもかかわらず、受診したクライアントさんがその検査の意味と結果からの適切な師栄養や運動のアドバイスを受けていないのは残念です。

・便中トリグリセライド(中性脂肪)
トリグリセライドとは、簡単に言えば「脂肪」です。脂肪の中でも「中性脂肪」と呼ばれるものです。検診のときにはこの数値で一喜一憂する方も少なくないはずですね。このトリグリセライドは、食べた食物が分解されて体内に入ってくるもの(外因性)と、人間の肝臓で合成されるもの(内因性)の2つがあります。
トリグリセライドは肝臓の働き、LDL―コレステロール(悪玉コレステロール)の状態、膵臓の働きを反映する指標で、便中のトリグリセライドが持つ情報は非常に有意義な情報と言えます。
この検査によってトリグリセライドの数値が高い場合、食物やサプリメントの吸収の働きが低下しており、栄養素の吸収が不良である可能性があります。原因として考えられることは・・・
①糖尿病
②胃酸が不足している
③膵臓の働きが低下している
④胆汁中のミネラルが不足している

・便中キモトリプシン
キモトリプシンは食べた物を分解消化するために必要な消化酵素の1つです。キモトリプシンはたんぱく質分解酵素(プロテアーゼ)と呼ばれており、たんぱく質、特に、動物性のたんぱく質の分解消化をする働きのある酵素で、消化の働きの状態を反映します。

・この検査によってキモトリプシンの数値が高い場合、何らかの原因で急激に腸が動き、栄養素の吸収ができなくなることで、頻繁な下痢をもよおします。原因として考えられること・・・・
①急性膵炎
②膵液の不足
③腸内細菌の環境が変化しアンバランスになっている
④細菌、寄生虫の感染
⑤真菌類(カンジダ菌、イースト菌)の異常繁殖
⑥食物性繊維の過剰摂取
⑦食物アレルギー
⑧ストレス
⑨甲状腺の働きが低下している
⑩消化不良
⑪ビタミン・ミネラルの欠乏
以上のほかに、異常繁殖した大腸菌や真菌類(カンジダ菌、イースト菌)が作り出すプロテアーゼ(たんぱく質分解酵素)によって数値が高くなることも考えられます。

・この検査によってキモトリプシンの数値が低い場合、原因として考えられること
①水分の過剰摂取
②胃酸が不足している
③食物性繊維の過剰摂取
④砂糖、小麦、白米など精製漂白された食品の過剰摂取
⑤腸内細菌の環境が変化しアンバランスになっている
⑥食物アレルギー
⑦ストレス
⑧ビタミン・ミネラルの欠乏
⑨甲状腺の働きが低下している
⑩慢性膵炎



by nutmed | 2011-06-22 08:04

d0070361_12455552.jpg 土曜日は静岡県清水で講演会でした。生憎の雨で景色は堪能できませんでしたが、久々に潮の香りを感じてきました。 会場の参加者の平均年齢は決して若くはありませんでしたが、皆さんご自分の健康管理、特に今回のテーマは糖化抑制でしたので、真剣に聴講していただきました。





本格的な梅雨シーズンの到来で体調管理に気を使い季節です。5月のセミナーは、日曜日であったり、豪雨の中ではありましたが、予想以上に盛況の中、今年2回目のセミナーを終了しました。さて、今年の3回目のセミナーを9月に開催することを決定しましたので、お知らせいたします。今回は以前からブログでも取り上げてきている「糖化について」をテーマとしてお話します。
会場の手配の都合上、先着80名とさせていただきますので、参加ご希望の方はお早めに申し込みください。

日時:平成23年9月10日(土) 午後1時30分から午後3時30分
   開場は午後1時00分となります。
テーマ:「糖化について」
参加費:1,000円(当日受付でお支払いください)
会場:日本印刷会館 2階会議室
住所:東京都中央区新富1-16-8(地図参照)


申し込み方法
参加ご希望の方は、メールの件名に「セミナー参加申し込み」とし、以下の内容を記入の上、以下のメールアドレスまで送信ください。折り返し事務局より返信メールで連絡さしあげます。

住所:
名前:
連絡先メールアドレス:


なお、誠に申し訳ありませんが、お1人1回の申し込みとさせていただきます。1回のメール申し込みで複数人同時の申し込みは可能です。
送信先:nutmed1@gmail.com


先着80人となりますので、80人の定員になり次第締め切りとさせていただきますので、ご容赦ください。また、当日はセミナーの録音、録画、写真撮影はお断りいたします。
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by nutmed | 2011-06-20 12:52

T62回 週末歳時記

今日は清水で糖化抑制の講演があるので、清水に来ています。清水は年に1回は美味しい魚を食べることと、中京圏在住のバイク仲間とツーリングを兼ねてやってきます。仕事では初めて訪れます。
天気は曇天ですが、終日降らずに持ちこたえてくれるでしょう。海のそばなので潮の香りが体を癒してくれます。 講演が終了して時間があれば、
今晩のおかずの一品を調達して行こうかと思います。

さて、次回の私の講演会が決定しました。詳細は週明けに告知しますが、9月10日土曜日の13:30からいつもの新富町印刷会館になります。テーマは予定とおり糖化についてです。
お楽しみに(^-^)/
by nutmed | 2011-06-18 12:17

d0070361_1147156.jpg 311震災後、ガイガーカウンターの需要がこの2週間で20倍に増加しているそうです。1つはTVでガイガーカウンターで放射線量を計測する風景が頻繁に露出するようになったことと、幼い子供をもつ母親を対象としたブログ、ツイッター、FaceBookで、自分の子供を守るために、今一つ信頼性に欠ける行政の放射線量数値に頼るのではなく、自分自身で測定したいという要望が一気に高くなっているからのようです。しかし、高価なガイガーカウンターは品不足状態で、レンタル事業までスタートしたようです。私はこの1カ月ほど、自宅から新富町まで来る道すがら、ガイガーカウンターで決まった場所の放射線量を測定しながら移動しています。今朝は首都高速の渋滞の中をノロノロと走っていたときに、突然バッグに入れてあるカウンターの警告音がけたたましく鳴り響き驚きました。私のガイガーカウンターは事前に1時間あたり0.3マイクロシーベルト以上になった場合にはこの警告音が鳴るように設定をしています。
場所は調度日本橋の上でした。毎日のように通っている場所ですが、過去に警告音が鳴ったことはないし、この場所の数値が高かったことはありませんでした。昨夜からの雨でホットスポットができたのかと思いましたが、原因らしきことは次の瞬間にわかりました。私の車の前と後ろに自衛隊のトラックが走っていました。呉服橋の分岐点のところまでこのトラックと並走している間はカウンターの警告音は鳴りっぱなしで、数値も1時間あたり0.4マイクロシーベルトでした。分岐点で銀座方面に分かれた途端に警告音は鳴りやみ、数値も1時間あたり0.12マイクロシーベルトまで下がりました。

さて、前置きが長くなりました。 6月はじめのニュースでも報道されているのでご存じの方がいると思いますが、厚労省はこの7月にも体に入ったプルトニウムなどの放射性物質を、尿から排出させる薬剤2品を承認することを発表しました。この2剤は「ジトリペンタートカル」と「アエントリペンタート」という販売商品名で、主に点滴薬として使われる薬です。正式名は、ジトリペンタートカルがペンテト酸カルシウム三ナトリウム(Ca-DTPA)、アエントリペンタートがペンテト酸亜鉛三ナトリウム(Zn-DTPA)と言い、アメリカやドイツ、オランダなど欧州では、重金属を解毒排泄させるキレーションの素材として以前から使われています。今回の報道を見るとこの2つの薬剤は、体内に侵入したプルトニウムをキレート(捕まえて)して、腎臓を経て尿から排泄させる能力が高いとされています。栄養医学研究所だけでなく、神尾記念病院でも青山外苑前クリニックにも、この2週間でこの薬剤に関する問い合わせが増えていますので、このニュースを見た方の多くが、行政が承認する薬だからと大きな期待を持っているようです。 しかし、この2薬剤が活躍できるのは、ほとんどが血液中でしかないため、肝臓、脳、骨などの臓器組織に蓄積したプルトニウムをキレートして排泄させることはほぼ不可能であること。また、被ばくをしてから24時間以内に使わなければ薬効はないということがあります。
さらに、この2つの薬剤が主にキレートする対象はプルトニウムよりも以下の金属(ミネラル)です。
アルミニウム・カドミウム・鉛・ニッケル・コバルト・銅・鉄・マンガン・亜鉛

つまり、体に有害と考えられる重金属をキレートしてくれる反面、体が必要とし、不足することで体内環境に著しく影響を及ぼす必須ミネラルをも同時にキレートして尿から排泄させてしまうわけです。

昨日、栄養医学研究所に電話で問い合わせをいただいた方は、「これを点滴すれば体内被曝は防ぐことができるとききましたが、この薬を点滴してくれる病院を教えてください・・」という内容でした。おそらく、このニュースを見聞きした人の多くはこの方と同じことを期待しているに違いないと思いました。 マスコミメディアの取り上げ方を考えればやむを得ないことかもしれません。 しかし、あえて言わせてもらえるなら、この薬剤が今この時に承認される意味と背景がわからないだけでなく、多くの方が期待しているほどの効果を上げるためには、条件がそろわない限り不可能に近いということです。

1、プルトニウムのほかにアルミニウム・カドミウム・鉛・ニッケル・コバルト・銅・鉄・マンガン・亜鉛を排泄させるため、体が必要とするミネラルの状態を確認したうえで、あらかじめ補充をしておく必要がある
2、腎臓に与えるインパクトが大きいことから、事前に腎臓、肝臓などの状態を確認しておく必要がある
3、カルシウムの過剰を招く可能性が強いため、甲状腺をはじめとする臓器組織の働きを事前に確認する必要がある。
4、銅の著しい欠乏症を招くことがある
5、発達成長期にある小児が最も必要とするミネラルが排泄されることから、プルトニウムの急性被ばくなどでない限り、小児には行うべきではない
6、プルトニウムの被ばくをしてから24時間以内に点滴をしなければほとんど効果はない
7、何よりも、体内の栄養素、特にミネラルの働きについて十分な知識のある医師のもとで処置をするべき



明日から週末です。私は静岡の清水で講演会があり、土曜日は早朝から出かけます。
週末は多少晴れ間が見えるかもしれない予報です。
それでは皆さんよい週末を!
by nutmed | 2011-06-17 14:03

d0070361_12511022.jpg 残念ながら、我家の紫陽花は植え替えをしたために、今年は鮮やかな緑の葉で我慢です。今日のような降りそうで降り切らない曇天の下で映える紫陽花が一番すきですね。最近、TVでレスベラトロールが話題になったそうで、栄養医学研究所にもレスベラトロールについての問い合わせが倍増しています。先日、奥秩父で採取してきた野草ハーブのメインがイタドリでしたが、このイタドリにはレスベラトロールがブドウの葉よりも豊富に含まれています。最近はアンチエイジングですっかり話題になってしまったレスベラトロールですが、私からのお勧めは、今の季節、近郊の野山へハイキングに行って、道端に生えているイタドリ採取して、足腰も鍛えるのが、一挙両得でしょうね!

さて、今日は解毒の最終回です。
今日紹介するのは、解毒昨日を備えた体の細胞組織の働きを、接間接的に向上させるために有効な素材の紹介です。

1、骨格組織機能サポート栄養素
以下の栄養素は骨格組織を構成し、骨格の働きを向上活性化させることによって解毒機能を持つ臓器を保護する
・カルシウム
・マグネシウム
・亜鉛
・ボロン
・アルギニン
・リジン
・プロリン

2、筋肉組織機能サポート栄養素

以下の栄養素は筋肉組織を構成し、筋肉の収縮を向上活性化させることによって腸の解毒機能を間接的にサポートする
・リジン  ・プロリン ・アルギニン  ・アラニン
・システイン   ・グリシン  ・セリン   ・バリン
・アスパラギン酸  ・ヒスチジン  ・ロイシン   ・チロシン
・グルタミン酸   ・フェニルアラニン   ・メチオニン

3、代謝機能サポート栄養素
以下の栄養素は消化器で栄養素としてのビタミン・ミネラルの吸収を正常に行うためにエネルギーの代謝を促進させ、解毒機能を間接的にサポートする
・セレニウム
・マグネシウム

4、循環機能サポート栄養素

以下の栄養素は血流を促進し、肝臓、腎臓での解毒機能を向上させる
・ビタミンE
・マグネシウム
・ビタミンB6

5、神経機能サポート栄養素
以下の栄養素は、神経系統に蓄積した重金属の排泄を促すとともに、神経の伝達物質の生産、刺激の伝導を向上させ、解毒機能を間接的にサポートする
・ビタミンB1  ・ビタミンB2  ・ナイアシン  ・ビタミンB6  ・ビタミンB5  
・ビタミンB12 ・葉酸  ・ビタミンC  ・システイン  ・メチオニン
・亜鉛  ・マグネシウム

6、免疫機能サポート栄養素
以下の栄養素は、強力な抗酸化作用を持ち、フリーラジカルによる酸化を抑制することで、細胞の解毒機能をサポートする
・ビタミンC  ・ビタミンE  ・セレニウム  ・グルタミン酸  ・システイン
・メチオニン

by nutmed | 2011-06-16 13:09