第T118回 週末歳時記

今日は年に一度の人間ドッグの日で、朝から銀座のみゆき通りクリニックに来ています。
このクリニックで検診をするようになって、もう6年になります。女性ドクターの梶原先生は消化器のスペシャリストで、内視鏡のオペレーションは胃も大腸も、不快さや痛みもなく上手に行ってくれます。 今胃カメラが終わり、これから大腸スコープに向けて腸管洗浄開始です。
私は以前から同じ日に、上から下から内視鏡をいれてもらってますが、慣れると1日で全てが終わり、楽ですね。胃カメラの前に行ったエコーでも、肝臓周囲には脂肪の幕もなく、前立腺の肥大も見られず、まずは一安心(^-^)/ これから秋に向けて、健診のシーズンになりますが、早期発見の重要性の背景には、検診によって日常生活の中に潜む、体内環境の状態を確認することにあるのですから、くれぐれもありのままの自分を見てもらうことが大事ですよ! 準備などしにように!

さて、明日から週末。
カレンダーは10月に変わります。これから一雨ごとに涼しくなる季節ですので、体調管理には十分留意してぅださいね。
それでは皆さんよい週末を!
by nutmed | 2011-09-30 11:44

d0070361_1662910.jpg 日ごとに爽やかな日が増えてきたようで、本格的な秋もすぐそこまできているようですね。
今日は、グルテン過敏症について、最近カウンセリングをしたクライアントのケースを紹介したいと思います。
先週日曜日から東レ パン・パシフィック・テニスが東京の有明の森で開催され、来週からは楽天オープンテニスが同じ有明の森でスタートします。ナダルの参戦が決まり、テニス好きにはたまらない3週間だろうと思います。私はテニスはしませんが、ワイフがプレイヤーであると同時にテニス観戦好きなので、この時期の家庭の話題はテニス一色になります(笑) 何故グルテンの話題にテニスなのか? と言うと、現在男子の世界ランキング1位にのぼりつめた、セルビアのノバク・ジョコビッチが極度のグルテン過敏であったことは、テニスファンだけではなく、一般にも比較的知られていることです。 彼の弱点の1つが、長期戦になったときの呼吸障害、疲労感で、実力がありながら中々頭角を現すことができなかった時期が続きました。
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彼のケアドクターによって、彼がグルテンに対する過敏症状を持っていることがわかり、それ以降、小麦グルテンが含まれた食材を除去する、「グルテンフリーダイエット」を続けており、その効果に伴って、結果もついてきたという背景があります。 私は10年も前から家族にはグルテン耐性と過敏症の話をしていますが、いつも心ここにあらずだったようですが、ここへ来てジョコビッチのグルテンフリーダイエットが話題になったおかげで、家族もグルテンに関心を持ち始めてくれたことは、動機が何にせよ、決して悪いことではないので、ジョコビッチには感謝しないといけないですね・・

以前のブログでも、グルテン過敏による症状を持っていたクライアントに、グルテン除去またはローテーションダイエットを指導した結果、症状の多くが改善されたことを紹介していますが、この1カ月間、神尾記念病院と栄養医学研究所でカウンセリングをしたクライアントの中に5人のグルテン過敏の影響による症状があり、3週間のグルテンチャレンジテストをしてもらった結果、明らかなグルテン過敏症であることがわかった方がいます。 5人全員ともに、悩んでいた症状の背景に、少なからずグルテンが関わっていたことに驚きを隠せなかったようですが、グルテンが背景にあることにたどりつくまでには、全員が数か所のクリニック、中には精神科に紹介されたり、1年以上も抗生物質を処方され、挙句の果てに「その症状は気のせいだとおもうよ」と言われてしまうような経過をたどってきた方ばかりです。
薬やサプリメントに依存する前に、今体調の変化、特に慢性化しているような症状を持っている方は、一度グルテンの影響を疑って、グルテンチャレンジテストをしてみることをお勧めします。
グルテンチャレンジテストは神尾記念病院アンチエイジング外来青山外苑前クリニックで行うかカウンセリングの中で紹介しています。
by nutmed | 2011-09-29 17:07

d0070361_7183375.jpg 昨日は日帰り弾丸出張で京都に行ってきました。空はどこまでも高く、晴れ晴れした京都ですが、1カ月ほど前の暑さはなく、すぐそこまで来ている秋の気配を感じました。この時期の京都駅は、修学旅行生でごった返しです。
この秋は私にとっても初めて経験する仕事もいくつか控えていますが、その中でも注目の1つは、堀知佐子さんとのコラボです。堀さんは、京都に本店がある名料亭『菊乃井』でお総菜の開発担当や広報として活躍する、異色の管理栄養士ですが、一方で、白金にベーカリーカフェ『リール』をオープンし、アンチエイジングクイジーンをプロデュースするオーナーシェフでもあります。 堀さんとのコラボでは「LongeBauty Food」長寿美食をテーマにした活動をする予定で、今から楽しみです!

さて、今日はビタミンAの最終回です。
アメリカでも日本でも、以前に比べて、サプリメントとしてのビタミンAの摂取量は減っています。その背景の1つは、以前にも紹介したビタミンA(レチノール)の「過剰摂取」による体内環境や胎児への影響の警鐘ではないでしょうか。私自身はこの警鐘は「過剰警鐘」があると思っていますが。いずれにしても、ビタミンA(レチノール)に代わり、ProビタミンAとしてのβ-カロテンの摂取量は増えたことは間違いありません。 ビタミンAの復習のところで紹介したように、摂取したβ-カロテンは、体内では30%がビタミンAに変換されますが、ビタミンAへの変換には、鉄や亜鉛などのミネラル、ビタミンB6、酵素が必要になります。さらにこれらのビタミンミネラルに加えて、β-カロテンがビタミンAに変換するためには、甲状腺ホルモンのT3(トリヨードサイロニン:
Tri iodothyronine)が不可欠です。甲状腺が作るホルモンのT3は、強力な作用をもつホルモンで、下垂体腫瘍、甲状腺機能低下症、橋本病などでは、T3の数値が低くなります。T3についてはここでの詳細な説明は省略しますので、根とで調べてください。

つまり、ビタミンAの不足にかかわるような症状を持っている場合に、β-カロテンを摂取していてもその効果が実感できない場合には、ご自分の甲状腺ホルモンを作る能力や働きを確認してみること、また、すでにTSHが高く、T3やT4(サイロキシン)の数値が低くなり始めているような、甲状腺の機能が低下している可能性が診断されている場合には、ビタミンA(レチノール)の摂取を意識する必要があるということでもあります。
甲状腺機能低下症は女性に比較的多い症状で、中年以降の3-5人に1人に症状が見られると言う報告もあるほどですが、甲状腺機能のチェックはよほどのことがない限りしないことが多いので、30歳を過ぎたら、チャンスがあれば甲状腺機能検査をしてみるといいと思います。
by nutmed | 2011-09-28 08:02

d0070361_1648867.jpg 週末の3連休は好天にも恵まれ、また富士山の初冠雪もあって、本格的な秋の行楽シーズンスタートになったようですね。 私もBBQや土いじりで、久々に楽しく過ごしました。
そんな中、知人の方から珍しい中国の珍味をいただきました。
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皆さんこの写真のモノはなんだかお分かりになりますか? 私も実は生まれて初めて実際に見て、食べるものでした。噂や話には聞いていましたが、これが「食用ほうずき」です。一瞬、ニンニクかな?と思うほどの大きさで、直径は1cmほどの、未熟なミニトマトといった感じでしょうか。中国の比較的寒い地方に生育する植物で、収穫時期は9月はじめの頃だそうです。早速味わってみると、味は早々以上に甘くて、ほうずきを想像していたので、トマトのような種がたくさんあるのかと思いきや、舌に触るほどの大きさの種ではなくて、非常に上品な甘さの果実です。大変貴重な果実だそうなので、ありがたくいただきました。

さて、今日はビタミンAの2回目です。
ビタミンAの主な作用、働きについては前回紹介しましたが、ビタミンAが直接的にも間接的にも関わる作用の中には、男女のホルモンの代謝があります。コレステロールを女性ホルモンであるエストロゲン、男性ホルモンであるアンドロジェンに変換する際にはビタミンA(レチノール)は不可欠なビタミンの1つです。3年前くらいのブログでも1度紹介していますが、女性のPMSや生理不順など、ホルモンの生産量や分泌量に影響を受ける症状を持った女性の中には、その背景、特に食生活の背景を調べて行くと、ビタミンA(レチノール)の不足である女性が少なくありません。この原因は複合的であることが少なくありません。前回紹介したように、ビタミンAに変換するカロテン類は、わずかに30%で、さらにカロテンがレチノールに変換するときと、吸収には亜鉛と鉄が不可欠であるということがあり、これらの症状を持った女性の多くの食生活を見て行くと、亜鉛、鉄が充足している食事とは言えないものが少なくありません。
また、これらの女性の中で、鉄が不足することが原因で症状が出る、貧血の背景には、同様にビタミンA不足が関わっていることは意外に多いと言えます。 貧血の症状を持った女性に対して、鉄剤を処方するドクターは多いですし、栄養士や薬剤師の方も鉄の豊富な食材を勧めたり、サプリメントを進めますね。 貧血に関わるヘモグロビンの生産量を増やすためには、鉄は勿論ですが、ビタミンB12と葉酸が必須であると同時に、鉄の吸収を促進するためのビタミンA(レチノール)は不可欠です。

鉄剤や鉄のサプリメントを飲んでも貧血の症状が思ったよりも改善しない人の場合、まず最近の食生活の詳細を自分でチェックしてみることをお勧めします。その食生活の中で、ビタミンA(レチノール)、β-カロテン、亜鉛、ビタミンB6が充足している食材が摂れているかどうか、また胃酸の状態は消化に十分な状態であったかどうかを確認してみるといいでしょう。 そのうえで、積極的にビタミンA(レチノール)、β-カロテン、亜鉛、ビタミンB6を意識して摂ることで貧血症状の変化を確認してみるといいでしょう。
by nutmed | 2011-09-26 17:17

d0070361_1424214.jpg 昨日今日、本州を縦断するように駆け抜けた体不15号の影響は甚大でした。皆さんは無事帰宅できたでしょうか。 311の夜を思い起こさせるような光景が、首都圏のあちこちで見られ、またしても大都会のっ脆弱性とストレスに弱い都会人の姿を露呈させてしまいました。 そんな中、知り合いの方から、Twitterを利用した交通網のリアルタイム情報サイトを紹介していただきましたが、これは使えるサイトだと思います。本格的な台風シーズンはこれから到来になるので、「準備」は欠かさないようにしてくださいね。

さて、今日から数回にわたってビタミンAの落とし穴について紹介します。
日本では、「ビタミンACE」と評されるほど、一般の人の認知度が高いビタミンの1つですね。皆さんの多くの方が、ご自分のベースサプリメントの中に欠かさず入れているほど、サプリメントとしても需要の高いビタミンではないでしょうか。しかし、ビタミンAの働きや機能については多くの方が関心も知識も持っているでしょうが、その吸収と代謝のプロセスについてはあまり関心が向けられていないかもしれませんね。 私が栄養学と栄養療法についての勉強をはじめた20数年前、料理や調理方法には、日本料理、フランス料理、スペイン料理、イタリア料理、ドイツ料理、韓国料理、インド料理、中国料理など、国や民族性が具体的に現れているのに、栄養素の吸収や代謝には人種や民族性が反映された学問がないのかと考えていたころがあります。 その後、臨床栄養学、栄養療法を勉強しいくうちに、体系だったものではないものの、そのような考え方がかなり古くから存在していることが徐々にわかってきました。ビタミンAもその中の栄養素の1つと言ってもいいでしょう。 遺伝やDMAと言ったマクロレベルでなくとも、食材、食事の方法によって作られる、生活習慣病と全く同じで、多くのビタミンミネラルが、食材、食事方法だけでなく、人種、民族性、そしてその時々の食習慣や、病気の傾向によっても、吸収代謝のプロセスに大きな影響を与えると言うことです。 

それでは早速ビタミンAのおさらいをしてみましょう。

食材からのビタミンA
バター、全乳、肝臓、卵黄、魚、レチノール(動物由来で、アルコール基質)、レチノールパルミチン塩酸(エステル基質で、魚肝臓オイルなどから抽出)

性 状
ビタミンAは脂溶性ビタミンのグループに属し、動物の脂から抽出される「レチノール」と植物から抽出される「カロテノイド」の2つの形状を持っているビタミン。
最近は、動物の脂から抽出される「レチノール」をビタミンAと呼び、植物から抽出される「カロテノイド」はプロビタミンAと呼ぶ。消化管から適切に吸収されるにはミネラル(主に亜鉛、鉄)と脂肪が必要である。
さて、早速出てきましたね。この、ビタミンAの吸収には亜鉛と鉄が必須であるということは覚えておいてくださいね。

働 き
人間の体内におけるビタミンAの最大の働きは、眼の正常な機能調節、細胞組織の正常な成長である。また、体がサビる原因となるフリーラジカルを中和し無害化する働きがあり、抗酸化ビタミンとして注目されている。
ビタミンAは消化器系統で粘液の生産分泌を刺激し、摂取後3-5時間で体内に吸収される。
一方、プロビタミンAであるカロテンは、必要に応じてビタミンAに変換し、6-7時間で体内に吸収される。一般的には、食材から摂取したカロテンのおよそ30%がビタミンAに変換される。 続いて、私たちが必要とする、ビタミンAを合成するための、前駆物質であるカロテンですが、全てのカロテンがビタミンAに変わるというわけではなく、わずか30%しか変わることがないというこの部分も覚えておいてくださいね。

さて、明日から今月2回目の3連休の方が多いと思います。台風一過で、土曜日まではドライな好天のようですが、日曜日はすこし曇天の予報です。
そうそう、、眼瞼下垂の術後も良好ですが、最近、加齢性の黄班変性予防のために、外出時には必ず紫外線カットのサングラスをかけています。まーだそんな年齢じゃないでしょ?!と自分でも思っていましたが、私の師匠のDr.ライトから、311以降、微量であっても、放射性物質がフリーラジカルとして、網膜に与える影響と、紫外線の相互作用によって、加齢性の黄班変性を加速させる可能性があるので予防しなさいとのありがたいアドバイスをいただいたわけです。

私の週末は居住地コミュニティでのBBQがあります。久々の晴れ間でBBQ!

それでは皆さん、よい週末を!
by nutmed | 2011-09-22 14:43

d0070361_14175429.jpg 今日は9月の3連休前半の明の火曜日です。皆さんはこの連休はどのように過ごされましたでしょうか? 西日本、北海道は雨模様の天気だったようですが、東京近郊では汗ばむを通り越して、再び真夏がやってきたような陽気が続きました。 ショッキングなニュースもいくつか飛び込んできましたが、中でも横浜市港北区の道路の側溝から、通常の10倍以上の放射線量とセシウムが検出されたことでした。いわゆるホットスポットの存在が確認されたわけです。

さて、今日はビタミンKの2回目です。
前回のブログの中で、想像しているよりもビタミンKの不足傾向が見られることを話ました。その背景には食材のほかにも、ビタミンKを代謝するだけでなく、ビタミンKを作るバイクテリアが生存する腸内環境の変化があることを紹介しました。
今日は、ビタミンK不足に影を落とすもう1つの背景を紹介します。
それは、意外にもビタミンKと同じ栄養素の1つです。日本では、サプリメントとして消費されているビタミンの売上では、常に上位にランクインするビタミンEとビタミンAがそれです。
ビタミンEの構成成分である、トコフェロール(D-α-tocopheryl quinone. D-α-tocopheryl hydroquinone)には、ビタミンKの働きを阻害する作用があることが報告されており、日常的にビタミンE(D-α-トコフェロール)を過剰に継続摂取することで、ビタミンKの代謝を抑えてしまうことによる、ビタミンK不足の状態をつくるリスクは上昇するということでもあります。
ビタミンKの不足に関わるもう1つのビタミンがビタミンAです。 低プロトロンビン血症という症状がありますが、新生児や肝臓に障害を受けた時に、血液の凝固に関わるプロトロンビンの合成不良によって、血液が固まりにくくなる症状です。 この原因は、ビタミンAの毒性によって、腸内細菌によって作られるビタミンK2(メノキノン)の合成が阻害されることと、肝臓でのビタミンKの作用をビタミンAが阻害する可能性が高くなることによるものです。

ビタミンEもビタミンAも、日本では何も考えずに摂られるビタミンで、「飲まないよりも飲んでおいたほうがいいサプリメント」とか、「ビタミンのACE!」と、老若男女が何はともあれ摂るビタミンの1つではないでしょうか。
血液が固まる働きに重要なビタミンKが、通常の食事から不足することはあまり考えられない、少なくとも日本人の食生活からはビタミンKの不足はないと、長い間考えられてきました。しかし、皆さんの身の回りの食生活を考えてもわかるように、ビタミンKが食事から充足される割合は何パーセントくらいあるでしょうか? また、不必要に依存してしまいがちの「いざと言う時の抗生物質」が与える腸内細菌絵の影響によって、気がつかないうちにビタミンKが不足する傾向にある可能性は否定できないでしょう。
増しては、ビタミンA,C,Eのように、脚光も浴びにくく、話題にもなり難いビタミンなので、皆さんもあまり気にすることがない。

ビタミンK3(ネメジオン)の形でビタミンKを過剰摂取した場合、溶血性貧血に陥ることが報告されていますが、非常に稀なケースですので、日常的な食生活またはサプリメントで的確な量を摂取することについては問題はないでしょう。 
また、ビタミンKは妊娠中期から授乳期にかけての女性には積極的に摂ってもらいたいビタミンの1つですね。
by nutmed | 2011-09-20 15:53

d0070361_8252957.jpg 9月も半ばだというのに、熱中症でダウンする子供のニュースが後を絶ちませんね。 この季節、湿度が真夏よりも低くなることで、想像している以上にオーバードライになります。水分+電解質の補給が十分でないことで、熱中症に陥りやすくなりますのから要注意ですね。
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毎年この時期になると、友から嬉しい便りとともに、嬉しい旬の恵みが到着します。1昨日に徳島産のすだちが到着しました。 箱を開ける前から、すだち独特のいい香りが感じられ、箱を開けると部屋いっぱいにフレッシュなかんきつ系の香りが充満します。 電解質補給という点では、このすだち、カリウム、ナトリウム、カルシウムもマグネシウムも含まれる、体内水分バランサーとしては絶好の素材です!


さて、今日のテーマはビタミンKの不足についてです。ビタミンKについては、過去からこのブログでも数回取り上げているので、画面右下にある「検索」で復習していただくといいでしょう。
ブロッコリー、キャベツ、ホウレンソウ、レタス、カブ、緑茶、牛肉肝臓、卵黄、全粒小麦粉、オートムギ、大豆、ジャガイモ、バター、チーズ、アスパラガス、トマト
これらはビタミンKが豊富に含まれる素材ですが、このようにビタミンKは広範囲な食物から摂取可能であり、また腸内細菌が合成可能であることから、欠乏状態に陥ることは非常に稀と言われてきました。 一方で、ここ3年ほどの間、カウンセリングをした人たちの中に、ビタミンKの不足が関わっていると考えられ、ビタミンKの補充をしてもらうことで改善した例がいくつかあり、また、最近はその傾向が増えていると感じています。
その背景には、上記のビタミンKが豊富に含まれた緑黄色野菜を中心とした素材が以前に比べて、消費量が少なくなっていることや、加工された素材になっていることがあると思います。
ただ、原因はそれだけではなく、この10年ほどの間の生活習慣にも原因が隠れているように感じています。
その1つは、腸内細菌環境への影響で、最も影響力が高いのが薬です。 ビタミンKは食材からもサプリメントからも得ることはできますが、腸内細菌によっても作られるだけでなく、摂取したビタミンKを、吸収して代謝できるような形のビタミンKに変換させる働きを持っているのも腸内細菌です。この腸内の細菌に大きな影響を与えるのが、抗生物質、それも広範囲な細菌をターゲットとして処方される抗生物質です。以前から、抗生物質を処方されるときには必ず乳酸菌も処方してもらうように、私が叫んできた理由の1つがここにあります。
同じように、腸内細菌に影響を与えるのが下剤でしょう。 苦痛があったり、自律神経のトラブルによって、便通が滞ってしまうような場合は別として、誤った知識でダイエットの目的で、強制的に腸を刺激して便を排泄させてしまうことは、腸内の細菌環境を一変させてしまうことにもなります。最近、精神的なストレス症状の改善のために、食指導を仰ぎに栄養医学研究所にやってきた26歳の女性がいます。まっ白い雪のような白い肌の持ち節で、モデルのような顔立ちではありましたが、私が一番気になったのは、彼女が気にしている落ち込みの症状よりも、手の平に点在する内出血の跡のようなものと、笑うと真っ白な葉ににジメ出る出血でした。
何か特別なダイエットをしているのかと聞いてみたところ、接触制限のほかに、ある美容クリニックで脂肪を便と一緒に強制的に排泄する薬と、薬局で購入した下剤を毎日飲んでいるとのことでした。 彼女の食生活の内容にももちろん問題が潜んではいましたが、この時点で、明らかなビタミンKの不足が考えられたため、ビタミンK(Mk4・Mk7)のサプリメントを飲むように勧めるのと同時に、乳酸菌(ビオスリー)を薬局で購入してしばらく飲むようにお願いしました。 食生活では、可能な限り上記の緑黄色野菜、ジュースでもいいので、毎日摂るようにお願いしたところ、3週間目にもらったメールの文章と、写真を見ると、内出血ができやすくなる症状と、歯茎からの出血、それに冷え性の症状もなくなってきたようです。 落ち込みの症状はまだ少し残っているそうですが、薬を飲まなくても睡眠に入ることができるようになったそうで、少しずつですが改善に組めて歩み始めたようです。おそらく、落ち込みと不眠についても、少なからず腸内細菌の環境による、セロトニンの合成に影響があったのではないかと思っています・・

もう1つのビタミンK不測の背景は次回に・・

さて、明日から2週連続の3連休の初日です。 
私はこの週末に・・ それは秘密でした^^;
皆さんも、よい週末をお過ごしください!
by nutmed | 2011-09-16 10:55

d0070361_13315917.jpg 週末の土日連チャンのセミナーは、私にとっては、ジムでトレッドミルと腹筋台で、軽く1時間頑張ったくらいの運動量があったと感じてます^^;  昨年末からお腹にキャラメルが出てくるように、密かなトレーニングを継続してきたおかげで、今では2つだったキャラメルも4つ現れるようになり、1日2時間ほどの講演を2日連続しても、以前のように腹筋がよじれるような疲労はなくなりました。私の場合には、マシンガントークがさく裂し始めると、なおさら呼吸数が増えるため、腹式呼吸になり、腹筋が激しく動くのだそうです。

さて、今日は、今年の1月からカウンセリングと食事とサプリメントの指導を行ってきた、イギリス人のケースを紹介します。 彼は28歳のイギリス出身のデザイナーで、日本の某自動車メーカーの社員です。日本に来て5年になりますが、趣味がアウトドアスポーツで、特に自宅マンションからオフィスまでの12kmを自転車で通勤しており、週末には郊外まで往復で80kmほどの自転車ツーリングを趣味にしている男性です。 今年の1月に突然
症状が現れ、地元のクリニックや病院を訪れた結果、血液検査、尿検査では異常がないと言う診断を3か所で受けたそうです。主要な症状は、力が出ない、疲労が抜けない、自転車に乗っても100mとこぐことができない、仕事への気力が著しく低下したというような症状でした。 彼の知人か栄養医学研究所のことを紹介されて、カウンセリングにやってきたのが1月末でした。
彼は白人には珍しくないベジタリアンでしたが、厳格なベジタリアンでもなく、魚などは口にするような食生活です。飲酒と喫煙はしないようでした。最初のカウンセリングに来た時のヒアリングでは、今回ん症状が出る前の3カ月以内に、食事内容、生活環境、ストレスなどの変化、また服用している薬、サプリメントなどについてをヒアリングしました。 この時には、特に症状の原因となる変化は見いだせなかったのですが、2週間後にカウンセリングを行った際に、カナダ人の彼女と一緒にやってきましたが、彼女から、彼がは昨年8月までは、どちらかと言えば肉が主体の食生活だったのですが、腹部の脂肪が気になりはじめ、彼女のアドバイスで菜食中心の食生活に変わったということです。 私はここに問題が内在しているように感じて、彼にお願いして代謝のタイプを確認するためのアンケートに解答してもらいました。 結論から言うと、多くの白人と同様、彼もたんぱく質でエネルギーを作るタイプのFast Oxidizerであることがわかりました。彼のように、食材を燃やして(酸化)させてエネルギーを作る時間が早いタイプの人は、たんぱく質や脂質のように、燃やして(酸化)エネルギーを作るために時間がかかるような食材からエネルギーを得ることは得意なのですが、燃やして(酸化)エネルギーを作るまで時間がかからない炭水化物を中心の食事をすることは、食べたそばから燃やす(酸化)ことで、得られるエネルギーが短時間で焼失するため、エネルギーの重要と供給が極端にアンバランスとなり、疲労感や気力の低下などの症状が現れやすくなります。

彼には、この3月から一気にではなく、徐々に質のよいたんぱく質をバランスよく食事に盛り込んでもらうと同時に、R型のリポ酸を飲んでもらい、エネルギーの供給を一時的に旺盛にしてもらっていました。 
8月の終わりに再びカウンセリングにやってきましたが、疲労感はほとんどなくなり、自転車での通勤も再びできるまでに回復はしてきました。今後も、急な食事の傾向の変化をしないように、徐々に自分のタイプと、環境、ストレスの大小に会った食材の選択をしてもらうように指導をしています。
by nutmed | 2011-09-13 17:58

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 昨日9月10日の東京の中央区で開催しました、今年4回目の私のセミナーは、多数の方に参加いただき、盛況のうちに終了しました。 参加された方、ご清聴ありがとうごさいました。 テーマが最近話題になってきた糖化と、取り上げた題材がスキンケア、老化ということもあって、参加者の90%が女性でした^^
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 この写真は、糖化の影響を最も受けるコラーゲンの構造模型を使って、3Dによるコラーゲンへの糖化ダメージを説明しているところですが、右手に持っているのは、某ファストフード店で使っている、比較的太目のストローなんですが、ここでは、、クリームやローション、ドリンク剤で、馬鹿でかい分子量のアミノ酸の塊であるコラーゲンを、皮膚から、腸から吸収させることは このように、ストローにこのコラーゲンの構造模型を無理やり突っ込もうとするのと変わらないことを説明しています^^;;
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そして、糖化によってコラーゲン組織が影響をうけることで、コラーゲン組織が可動し難くなり、結果として皮膚の弾力が低下し、慢性的になると、シミやシワの原因になるということを説明してます。

いつものことながら、あっという間の2時間が過ぎ、もちろん居眠りさせる間を持たせない、弾丸トークは続きました! 
お土産で配布した糖化を抑制する有効成分を持ったハーブティも好評でした。

次回は11月26日に同じ会場で開催予定ですので、ご興味がある方は是非参加ください。 詳細は後日UPします。
by nutmed | 2011-09-11 08:02

d0070361_14295788.jpg 今日の東京は、早朝から湿度が低く、気温は30℃を超えましたが、非常に過ごしやすい1日でした。 秋の気配を感じるのは、今までのように肌着にジメっとした汗をかくことがなくなったせいです。 

さて、明日は今年3回目の栄養セミナーがあります。テーマは糖化についてです。
今回も遠方から多数参加の申し込みがありました。ありがとうございます。 明日は糖化のしくみを分かりやすく、そしてその改善と予防の方法も、分かりやすく、また継続しやすい方法を紹介しますので、ご期待ください。

そうそう、明日のセミナーに参加される方は、ネットでも結構ですから「メイラード反応」を予習しておいてもらうと、明日のセミナ―の耳ざわりがよろしいかと・・・


それでは皆さん、よい週末を!
by nutmed | 2011-09-09 14:39