8月最後の午後を迎えた川越は、今大雨と雷が凄い状況です。 今晩は1月に2回目の満月で、ブルームーンと呼ぶそうですよ。ブルームーンに向かって願い事をすると叶うそうなので、今夜は皆さんも美しい満月の観賞をしてみてください。

さて、今日はケイ素の2回目です。
早速ですがケイ素の働きを以下に紹介します。
体内でのケイ素の働き
・骨と歯の形成(ケイ素自体が骨と歯を構成するミネラル出あると同時にカルシウムの吸収を促進させる)
・軟骨、靱帯、筋肉、歯肉の強度を維持するためのミネラル
・全ても結合組織を構成するコラーゲンの合成に不可欠なミネラル
・血管壁の弾力性と強度を向上させ、梗塞の原因となる垢の除去を促進
・胃壁細胞の構成ミネラルであり、潰瘍などの症状改善に有効
・生体防御機能の向上(コラーゲン形成向上により、粘膜および皮膚機能が強化され、バクテリア、ウィルスの感染を水際で防御)
・傷の治癒回復向上(損傷した細胞の修復促進)
・毛髪、爪のダメージ修復
・乾燥肌の改善(コラーゲンの合成向上)
・アルツハイマー型認知症の予防(ケイ素がアルミニウムの吸収を阻害し、体外排泄を促進)

これを見るだけでもケイ素というミネラルが日常生活の中では欠かせないミネラルであることがわかりますよね。

1、丈夫で健康な骨と歯の管理
骨と言えばカルシウムと連想する人が多いと思いますが、骨を作るためにはカルシウム以外のミネラル、特にケイ素は不可欠なミネラルの1つです。骨を街で見かけるビルの工事現場だと思ってください。ビルの基礎を担う鉄骨がケイ素やそのほかのミネラルで、その周囲を固めるコンクリートがカルシウムだと考えると理解しやすいでしょう。骨そしょう症や骨折を防ぐため、虫歯のない丈夫な歯をつくるためにはカルシウムだけを摂っていても、基礎となるケイ素などの骨格ミネラルが不可欠です。
①子供に対するケイ素の補給の必要性
言うまでもなく成長の段階にある子供にとって、骨格を担う骨と、食べた食物を 正しく消化分解するために噛み砕く歯の成長には、カルシウムとともにケイ素の不足は、子供の成長に影響を与えると言えます。
②中高年齢者の骨そしょう症と骨(軟骨)の管理
日本では、カルシウムほど意識をして摂られることのないケイ素ですが、食物に含まれるケイ素の吸収には胃酸という強い酸が必要になります。逆に言えば、強い酸で食物を消化分解できてはじめてケイ素が吸収できる状態になります。この胃酸、残念ながら加齢とともに少なくなっていきますので、中高齢者の骨と軟骨の管理には、いかに吸収の良いケイ素を定期的に摂るかといってもいいでしょう。
2、健康な髪、爪、皮膚の管理
ハリと腰のない髪、艶のない髪、脆く割れる爪、シワができやすい皮膚、これらの原因の多くは、髪爪皮膚を作るために共通するたんぱく質「コラーゲン」と「ケラチン」の量と質にあります。この2つのたんぱく質が体内で作られるためにはケイ素が不可欠です。言い換えればケイ素は「ビューティーミネラル」と言えるかもしれません。
①体の中から健康な髪、爪、皮膚を作り上げる女性必須のミネラル
髪、爪、皮膚のケアに関心が高い女性の多くは、コスメやヘアケア商品など、体の外からケアするアイテムには敏感ですが、髪、爪、皮膚は自分の体内の細胞であることと、それを健全に成長させ維持するためには、コラーゲンとケラチンを作る能力を高めるとともに、その素材を積極的に供給することが大事であることを忘れないでください。吸収の良いケイ素の補充は、コスメやヘアケア商品異常にダイレクトに影響があらわれるビューティーミネラルと言っても過言ではありません。
by nutmed | 2012-08-31 15:28

先月知人からいただいた、ニュージーランド産のビーツ(Red Beet)の1つを、玄関のプランターのスペースに植えてみたところ、約1カ月でこんなに大きくなりました。
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葉脈にまであふれだしているこの赤い色素は、ベタシアニン(Betacyanin)と呼ばれる非常に強力な抗酸化作用をもったポリフェノールで、最近では抗がん作用も報告されています。臭気の凝集作用もあることから、ニンニク、ネギ、ニラ、タマネギなどの臭気野菜と食べ合わせることで口臭を緩和してくれる作用もあります。

さて、今日から数回に分けて、今だから注目して欲しいミネラルのケイ素について紹介をしたいと思います。
実は、私もこの66月のブログで募集したケイ素配合のミネラルウォーターのモニターの結果がでるまでは、ケイ素が体内環境に及ぼす影響と不足の症状がこれほどダイレクトに出てくるとは想像していなかったので、この1カ月間、改めて世界中のケイ素に関する研究論文をリサーチしてみました。すると、ケイ素が人間の営みにどれだけ影響は想像以上に大きく、様々な働きを持ち、他のミネラル、ビタミン、アミノ酸の働きにも関わる、重要なミネラルであることがわかってきました。
ケイ素は地球上に最も多く存在するミネラルの1つです。カルシウムの吸収を促進する働き、ビタミンDの働きを促進するほか、グルコサミンの合成を促進する作用が確認されており、骨と歯を作り丈夫にする働きがあるほか、軟骨組織や皮膚のコラーゲンの生成には必要なミネラルです。地球上では炭素の次に多く存在するミネラルですから、野菜や肉など多くの食材に含まれています。一方で人間は、ケイ素は酸素と結合したケイ酸の形でなければケイ素を吸収できません。ケイ素がカルシウム、グルコサミン、ビタミンD、そしてコラーゲンの働きに関わる重要なミネラルであることを考えると、男女、そして年齢を問わず必要な必須ミネラルであるとともに、健康な体内環境と生活の質を向上させるためには、毎日意識して摂るべきミネラルであると言えるでしょう。日本人の多くが子供のころから過剰と持言えるほどに意識させられてきたカルシウムでさえ、骨をつくる際にはケイ素が必要になります。ケイ素が豊富に含まれる食材としては、すぎな(つくし)、小麦、オーツ麦、玄米、レーズン、筍、レバー、アルファルファ、ニンジンなどです。私がアメリカで研修していた時に、爪が割れやすい、髪の毛のコシガなくなった、胃潰瘍の再発防止などの目的でクライアントに使ってもらったサプリメントはhorse tail(ツクシ)のハーブでした。 一方で、ここ30年ほどの日本人の食生活の変化を振り返ってみると、上記のようなケイ素が含まれた食材の摂取量は圧倒的に少なくなっていることに疑いの余地はありません。更に、ケイ素が多く含まれている胚芽の部分を精製した食材には、もはや期待するほどのケイ素は含まれていないわけです。
いくつかの論文を見ているうちに、アトピー性皮膚炎の患者の増加と、食生活の変化の背景には、ケイ素を枢軸とした関係があるのではないかと思い始めています。私のブログでも以前からアレルギー、特にアトピー性皮膚炎や蕁麻疹、乾癬など、皮膚の症状が現れる背景には、小麦にしても米にしてもケイ素が豊富に含まれる胚芽の部分を削ぎ落してしまった残りを食べていることが原因として働いているのではないかと考えています。
この後ケイ素の働きの詳細を紹介していきますが、ケイ素の体内での働きの1つでもあるコラーゲンの合成と、胃および暢壁細胞をつくる働きがあります。コラーゲンは、体を構成するたんぱく質の実に30%を占めていて、皮膚、靱帯、腱、骨、軟骨、大動脈、気管、髪および爪の結合組織を形作っています。アトピー性皮膚炎や蕁麻疹など皮膚に現れる症状の原因は皮膚の炎症であることを考えると、自らの力で皮膚の炎症を抑えることと同時に、皮膚の細胞のダメージを回復させるためのコラーゲンを作る能力が高いか低いかに深く関わっていると考えるわけです。折角コラーゲンを作る能力はあっても、コラーゲンを合成するための素材である、ケイ素、鉄、ビタミンA、ビタミンC、アミノ酸(リジン、プロリン、グリシン)が十分に供給される食生活でなければ、皮膚の正常な新陳代謝は行われず、症状は悪化をたどることになるでしょう。胃と腸の壁膜の細胞にもケイ素とコラーゲンは直接的に関わっていることを考えると、栄養素の吸収には最も重要な臓器である腸を作るために不可欠なケイ素、鉄、ビタミンA、ビタミンC、アミノ酸が十分に吸収できないことにもなり、コラーゲンの合成にも影響が出るわけです。

多分日本の外科医でも同じことをしているドクターが少なくないと思いますが、アメリカでは手術の術後に、傷の回復を向上させるための PSRN(post-surgical recovery nutrition)と呼ばれるビタミンミネラル、アミノ酸の積極的な補充を点滴だけでなく、退院後にサプリメントで行うことが珍しくありませんが、このPSRNの素材の中で使うケイ素の量と優先順位は高いことを考えると、ダメージを受けた細胞組織の回復のためには、ケイ素は有効なミネラルであると言えるでしょう。
by nutmed | 2012-08-30 16:11

今日は痛みのコントロールの最終回、ナットーキナーゼについてです。
ナットーキナーゼは納豆から抽出された、タンパク質分解酵素(proteolytic enzyme)です。タンパク質分解酵素には痛みを抑制する作用があるほか、抗炎症作用、じんましんなどを抑制する作用があることがわかっており、ナットーキナーゼにもこれらの作用が存在しています。
ナットーキナーゼが持つ鎮痛作用は他のたんぱく質分解酵素と同様炎症の治癒を促進する働きにありますが、ナットーキナーゼにはこのほか、線維溶解酵素としての働きによって、炎症部位にかかわるフィブリンなどの線維の分解作用による抗炎症と鎮痛作用が強いことにあります。

雑誌やTVでは「納豆はプリン体が多いので痛風の原因になるから・・」という報道をよく目にしますね。確かに納豆にはプリン体が含まれていて、納豆50gあたりに50mgほどのプリン体が含まれています。「飲みすぎると痛風になるよ!」と言われるビール大瓶1本に含まれるプリン体の平均がだいたい40mgですから納豆は比較的プリン体が多い食材ではあります。
どうも日本人は「これには〇〇が多いから食べすぎると・・」と単純に過剰反応してしまう方が多い(マスコミメディアもそういう報道のしかたをする傾向もありますが・・)ですが、一方でプリン体は人間の生命にかかわる重要な働きをしているDNAをつくるときには不可欠な物質でもあるわけです。また、プリン体が体内にたくさんあれば必ず尿酸値が高くなるわけではありません。
プリン体が尿酸に変化するときにはキサンチンオキシダーゼという酵素が作用します。
このキサンチンオキシダーゼは身近な食材では皆さんが毎朝飲んでいるかもしれない牛乳、もっと詳しく言えば「ホモ牛乳」というものに多く含まれています。
ホモミルクは、飲みやすくするための加工された牛乳で生乳に含まれている脂肪球に圧力をかけて、乳中の脂肪球を砕いて小さくした牛乳です。しかし、脂肪球を小さくしてしまうことによって脂肪球皮膜の中にあるキサンチンオキシダーゼという酵素が活性化し、活性酸素を発生させます。またプリン体を含んだ食材を食べた後、プリン体が分解される過程でキサンチンという物質を産み出しますが、このキサンチンはキサンチンオキシダーゼの作用によって尿酸を作り出します。ですから納豆とホモミルクの食べ合わせはあまりお勧めできません。
痛風のときに処方される薬の中にはキサンチンオキシダーゼの働きを阻害する成分が配合されているものがあるのはこのためです。

このキサンチンオキシダーゼの働きを抑制する物質は天然素材の中にもかなりあります。
たとえば、フラボノイドのケルセチン、消化酵素でパインアップルから抽出されたブロメライン、
ハーブのレモンバーム、スペアミント、ペパーミントなどもそうです。

ナットーキナーゼを摂取しようと考えるのであればやはり精製されたサプリメントになったものがいいでしょうね。

急性の痛みを止めたりコントロールする場合には確かに薬が必要な場面が多いと思います。慢性化した痛みについては、安直に薬のやっかになる前に、その痛みの原因である可能性のある炎症の背景をつきとめ、何らかの方法でその炎症を抑えてあげた上で痛みを自分の自然治癒力で改善してあげることも大切ですね。
by nutmed | 2012-08-29 09:03

今日は痛みのコントロール素材の2回目、クルクミンとボズウェリアです。
1、クルクミン
言わずと知れたウコンの有効機能成分クルクミンです。英語ではカレーの素材であるTermeric,学名はCurcuma longaです。
ウコンは古くからインドを中心としたヒンズー諸国におけるアーユベーダ療法の中では最もポピュラーなハーブですが、その有効機能成分がクルクミンであることが解明されたのはそれほど昔ではありません。クルクミンには強力な抗炎症と抗酸化作用、鎮痛作用があります。
クルクミンは米国だけでなく欧州でも疾患の治療に処方されるメディシナルハーブ(医療用ハーブ)としてポピュラーなハーブで、かつて私が研修をしていたオレゴンの栄養療法クリニックの研修担当医師は、高尿酸血症、痛風、リュウマチの患者にクルクミンを頻繁に処方していました。クルクミンの持つ強力な抗炎症作用については豊富なエビデンスがあり、痛風やリュウマチに伴なう炎症を抑える作用は医薬品のフェニルブタゾンに匹敵する効果が臨床でも確認されており、実際私の研修担当医師から処方されたクルクミンによって、フェニルブタゾンやアスピリンに反応しなかった患者の炎症と炎症からくる痛みが1-2日で大幅に改善された症例は少なくありませんでした。私も栄養カウンセリングで痛風やリュウマチの痛みに悩む方にクルクミンを勧めていますが、早い方は4-5日、ほかの方はだいたい10日ほどで痛みがかなり改善されています。
また、クルクミンには胆汁の分泌を促進する働きがあるため、中性脂肪やコレステロールが高い方にはお勧めのハーブといえます。ただし、吸収の点でクルクミンはあまり吸収のいいハーブとは言えないため、パインアップルから抽出されたブロメライン酵素や黒コショウから抽出されたフラボノイドの1つであるピペリンを併せて飲んでもらうといいでしょう。

2、ボズウェリア
ボズウェリア(Boswellia serrata)はインドのアーユルベーダのハーブ素材としてターメリック同様古くから使われてきたハーブです。非ステロイド抗炎症物質(NSAIDs :non-steroidal anti-inflammatory agents)としての有効性は非常に高いと言えます。
ボズウェリアには強力な抗炎症と鎮痛作用があり、その成分はボズウェリアの樹皮から抽出されるボズウェラ酸という物質にあります。
ボズウェラ酸が炎症を抑え痛みを鎮める作用の背景には、炎症を引き起こす物質であるロイコトリエンとリポキシゲナーゼ(5-lipoxygenase:5LOX)を抑制することにあります。ボズウェリアがが最も有効な炎症はリウマチや胃腸の炎症をともなうクローン病、過敏性大腸炎、潰瘍性大腸炎などの慢性的な炎症です。
2003年6月にアメリカで発表された研究によると、30名のひざの激しい痛みをもった慢性関節炎患者にボズウェラを8週間投与したところ、28名の患者でひざのむくみと痛みが大幅に改善され、ひざの動きが楽になったと報告しています。この30名はこの実験の8週間は処方されていた抗炎症薬と鎮痛剤を全く服用せずに実験に参加しています。

ボズウェラは日本ではクルクミンに比べるとまだ認知度が低いハーブですが、その抗炎症作用はクルクミンと同等またはそれ以上とも言われています。クルクミンで炎症が抑えられなかった方にボズウェラが有効であったケースは少なくありません。
私自身も過去から歯槽膿漏による歯肉の腫れと痛みがあったときには、ボズウェリアとタラの肝油の独自の抗炎症鎮痛コンプレックスを使っており、家族や多くのクライアントにも使ってもらい効果を見ています。
日本でもボズウェラの入手はできるようになりましたが、選択のポイントは有効成分であるボズウェラ酸がどのくらい含有しているかということで、目安は最低でも35%以上のボズウェラ酸を含有しているものでなければ効果は期待できにくいと思います。抗炎症効果が期待できる摂取量の目安は1日1200mgから1500mgで、この量を1日3回にわけて摂取するといいでしょう。
今までに報告されているボズウェラの副作用は稀ですが、下痢、頭痛などがある場合があります。
by nutmed | 2012-08-28 09:23

昨日は新大阪でカイロプラクティスの先生たちに副腎疲労と炎症について講義を3時間行ってきました。
今年は3回の講義を行う予定で昨日はその2回目でした。 真剣に受講していただいたので、あっという間の3時間でした。

今日は前回の炎症のコントロールに続いて痛みのコントロール素材としてのフェニルアラニンについてです。
痛みについては世界中の科学者が研究を続けていますが、最近の報告内容を見ると痛みはかなりコントロールできることがわかってきているそうです。それも合成された薬ではなくナチュラルな素材でです。
多くの研究者が痛みのコントロールでアプローチをしてきた物質で、フェニルアラニン(DL-Phenylalanine)はその有効性が高いと考えられています。従来の痛み止成分と異なるのは、痛みをのものを止める作用ではなく、痛みの原因となる細胞の炎症、損傷を治し、痛みの発生源の問題を改善抑制することにあります。

さて、今日は1つ、「オピオイド(Opioid)」という専門用語を覚えてください。医療関係者以外でopioidの文字を見てopium(アヘン)を思い出した方はすばらしいです。オピオイドは鎮痛薬の総称として使われている言葉です。脊髄や脳の中の痛みを伝える神経にはオピオイド受容体という組織があり、こ こに作用して痛みを止める薬の総称をオピオイドと言います。フェニルアラニンは天然の鎮痛成分(Natural Opioid)ということができます。

痛みのコントロール素材として最も注目されているアミノ酸は必須アミノ酸の1つフェニルアラニン(Phenylalanine)は、神経伝達物質であるノルアドレナリン(ノルエピネフリン)、アドレナリン(エピネフリン)、ドーパミンの前駆体であるチロシンというアミノ酸に変化をします。

フェニルアラニン、正確にはD-フェニルアラニン(D-Phenylalanine)には、痛みの発生にも関係するエンケファリンナーゼ(enkephalinase)という酵素をブロックする働きがあることが研究によって報告されています。エンケファリンナーゼは,、人間が作り出す鎮痛物質であるエンケフェファリン(enkephalins)を分解し、痛みを増長させてしまう可能性がありますが、D-フェニルアラニンは、このエンケファリナーゼを抑制する作用が平均で60%ほどあることが報告されています。鎮痛薬の中にはこのメカニズムを用いてD-フェニルアラニンを配合している薬もあります。
エンケファリンにおは中枢神経のバランスをとる作用があり、鎮痛作用のほかにうつ状態を安定させてくれる作用、多幸感 高揚感を生み出す作用があります。

フェニルアラニンには中性脂肪を分解させる作用があることが報告されていますが、食欲刺激を増す作用もありますので、単独での使用には注意が必要です。
by nutmed | 2012-08-27 17:29

今日明日は夏休み最後の週末ということもあって、各地で夏祭りが行われるようです。我家の近所の河川でも今夜は数千発の花火が夏の終焉を告げる夜空を飾るようです。 ただ、明日は早朝6時ののぞみに乗って新大阪へ3時間の講義に出かけるため、今夜は早々に就寝しないといけませんが・・・

さて、今日は私のブログでも幾度も扱っている炎症について、炎症を抑えるための注意点について紹介します。

1、腸内環境の最適化
プロバイオティクス(乳酸菌+α)&プレバイオティクス(乳酸菌の餌)の日常的摂取
生体の防御機構の75%が消化器(腸)に集中しており、炎症のスタートの60%は消化器からはじまる。
下痢、便秘、ガス、痛みは炎症の初期サイン
乳酸菌+酪酸菌+糖化菌のコンプレックス

2、精製漂白された砂糖を除去
単糖類はインスリンの分泌を刺激する
インスリンは炎症を誘起するアラキドン酸を活性させる酵素生産量を刺激し増加させる。

3、オメガ-6の過剰摂取を避ける
サフラワー、ヒマワリ、コーン、大豆、ピーナッツの各オイルの過剰摂取に注意。
オメガ-6のγ-リノレン酸は炎症性必須脂肪酸のアラキドン酸に変換する。(エイコサノイドを誘発)
オメガ3:オメガ-6は1:1を目安
1日1500mg以上のアラキドン酸の摂取によって炎症の発症または継続のリスクは41%増加する。
以下は一般的なアラキドン酸含有食材です。
養殖サケ(1300mg/100g)、卵黄(140mg/100g)、豚肉(50mg/100g)、鳥肉(50mg/100g)

4、歯周病の予防管理
歯肉炎、歯槽膿漏、歯周病と言った口腔内の症状は、炎症の進行とともに悪化をたどります。この炎症は、口腔内の問題だけにとどまらず、全身性の症状、例えば冠状動脈性心臓病、関節炎、糖尿病、さらには癌などの原因のスタートが口腔内の炎症から始まると言う報告もあります。口腔内の炎症の原因背景の多くには、バクテリアが関わっていることもわかっていますが、このバクテリアと炎症の進行をコントロールすることが、その後の全身性の症状の予防に有効であることに疑いの余地はないでしょう。

5、継続的な運動
運動による筋肉をリラックスさせることは、炎症を悪化させるTNF-α(腫瘍壊死因子)の働きを抑え、コルチゾールの過剰生産を抑制する作用があります。

8月最後の週末、皆さんよい週末を!
by nutmed | 2012-08-25 14:39

第1242回 糖化菌

昨日は全国的に猛暑日の熱波襲来で、各地で熱中症続出でした。関東地方は、調度真上高気圧がドッカリと居座り、雲ひとつない快晴のおかげで、日陰等の逃げ場がなく、刺すような紫外線で、まさに皮膚を傷めつけられた1日でしたが、今日も昨日同様の状況です。

さて、今日は糖化菌についてです。 最近ブログやFaceBookの購読者からの質問で目立つのが乳酸菌で、どんな乳酸菌がいいか?という質問が多いようです。結論から言えば、症状や消化分解能力、年齢などによって最適な乳酸菌を選択することが望ましいと思いますが、腸の働きをリズミカルにし、便通の状態にもプラスの影響を出しやすい菌として、比較的オールマイティに使える常備してもいいのが糖化菌だと思います。糖化菌はある意味では乳酸菌の働きを向上させる共生バクテリアでもあります。
以前、乳酸菌のリサーチをしていたところ、糖化菌乳酸菌の共生効果について書かれた文献をいくつか見つけて、この糖化菌の性質を調べていくうちに、乳酸菌と一緒に摂ることで乳酸菌の作用が数十倍も向上する可能性がわかりはじめました。
糖化菌は単独で整腸作用、瀉下作用の目的で日本でも医薬品として使われている歴史がありますが、これらの目的以上に糖化菌には優れた性質があることから、日常的に乳酸菌とともに摂取することは有効だと思われます。
糖化菌は納豆をつくるときに使われる「納豆菌(Bacillus natto)」が有名ですが、乾燥した芽包生菌の状態で存在可能で、胃酸の強い酸性、アルカリ性、熱やタンパク質の変性の影響を受けずにほぼ100%安定した状態で腸まで届けることができます。
この5年間にアメリカ、韓国、イタリア、オランダで発表されている研究報告を見ると、糖化菌の1つであるポリファーメンチカス菌(Bacillus polyfermenticus)には、過敏性腸炎、潰瘍性大腸炎、クローン病といった腸の症状の背景にある腸粘膜の炎症の治癒促進をする作用があることがわかりはじめています。
そのほか、糖化菌は乳酸菌と共生することが確認されていて、腸内で乳酸菌の増殖に一役も二役もかっていることがわかっています。乳酸菌の共生菌としては糖化菌のほかに酪酸菌が知られていますが、糖化菌は酪酸菌との相乗作用が期待でき、乳酸菌・酪酸菌・糖化菌のコンビネーションによって腸の炎症や便通の改善に非常に有効であると思います。
さらに、お隣韓国の研究グループの報告では、糖化菌の1つであるポリファーメンチカス菌(Bacillus polyfermenticus)にはコレステロール、中性脂肪の抑制作用が確認されています。
日本でも薬局で処方箋なしに購入できる乳酸菌・酪酸菌・糖化菌のコンビネーション菌製剤がいくつか販売されています。
代表的なものは「ビオスリー」「ビオスカイ」という商品です。過敏性腸炎で便秘や下痢を繰り返すような症状を持った方、脂質代謝を良好にしたい方には日常的に使っていただきたいプロバイオティクスバクテリアの1つです。

もし、現在、常用している乳酸菌があるのであれば、その乳酸菌と一緒に糖化菌を摂ることで、プラスの相乗作用が期待できると思います。
by nutmed | 2012-08-23 10:12

今週はこの夏3回目の熱波襲来の週だそうで、昨日も今日も朝9時前にはここ川越でも30℃を超えています。
この熱波、なんとか何かに利用できないものでしょうかね・・・

さて、前回は栄養医学研究所主催による私のセミナーのお知らせをしましたが、この10月14日にも私が講師を務める一般公開セミナーがありますので、お知らせしておきます。ご興味のある方は是非ご来場ください。
テーマは「口腔ケアから始まる栄養療法」についてです。セミナーの主催は社団法人 日本健康機構です。

セミナーの詳細
  ― 講演日時 ――――――――――――――――――――――――
   2012年10月14日(日)
   10:00~12:00
  ―場所―――――――――――――――――――――――――――
   池袋駅前会議室 本館5階 501号室
    http://abc-kaigishitsu.com/ikebukuro/access.html

  ― 参加料金 ――――――――――――――――――――――――
   一般: 2,000円

お申込
   受講をご希望の場合は、下記の連絡先にてお申込下さい。

  ― お電話でのお申込―――――――――――――――――――――
  サポートセンター
  ℡:03-3583-2747
   受付時間 9:00~18:00 ※水曜定休

   以下の項目をお申し伝え下さい。
    ・【ご希望の講演会の開催日】
    ・【お名前】
    ・【電話番号】

  ― メールでのお申込―――――――――――――――――――――
   info@jho.or.jp
   以下の内容を記載の上、送信してください。

    【件名】
      医療・健康セミナー参加申込

     【ご希望の講演会の開催日】
       ○月○日
     【お名前】
       フルネームを記載してください。
     【電話番号】
       電話番号を記載してください。
by nutmed | 2012-08-21 09:42

世間はお盆休みで、道路も鉄道の混雑状況も普段の半分以下です。一方で、気温は相変わらず猛暑の状況は変わらず、そろそろ涼が欲しくなってきましたね。 栄養医学研究所も本日15日から21日まで夏休みに入り、私も1日だけですが山の麓の温泉に行ってこようかと思います。

さて、私の栄養と健康セミナーの開催日とテーマが決定しましたので、お知らせします。
今回は今年最後のセミナーとなります。テーマは栄養外来でも多い症状ですし、メールでの問い合わせも多い食後の腹部膨満の背景と、そこに潜む栄養摂取及びバクテリアの繁殖状況についてです。もちろんその改善方法についても紹介します。
会場の手配の都合上、先着60名とさせていただきますので、参加ご希望の方はお早めに申し込みください。

日時:平成24年12月1日(土) 午後1時30分から午後3時30分
   開場は午後1時00分となります。
テーマ:「腹部膨満の背景と栄養」
参加費:1,500円(当日受付でお支払いください)
会場:日本印刷会館 2階会議室
住所:東京都中央区新富1-16-8(地図参照)

申し込み方法
参加ご希望の方は、メールの件名に「セミナー参加申し込み」とし、〒住所、氏名、連絡メールアドレスを以下のメールアドレスまで送信ください。折り返し事務局より返信メールで連絡さしあげます。
なお、誠に申し訳ありませんが、お1人1回の申し込みとさせていただきます。1回のメール申し込みで複数人同時の申し込みは可能です。
送信先:nutmed1@gmail.com


先着60人となりますので、60人の定員になり次第締め切りとさせていただきますので、ご容赦ください。また、当日はセミナーの録音、録画、写真撮影はお断りいたします。
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by nutmed | 2012-08-15 09:04

2012ロンドンオリンピックゲームも閉会式を迎えましたね。今回のゲームではメダル獲得数も話題になったほかに、様々な問題も噴出し、次回リオデジャネイロゲームまでの大きな課題となったようです。臨床栄養に携わる私のポジションで今回のゲームを観戦して思ったことは、選手のプレッシャーへの対応で、それはすなわち副腎疲労と深い関係があるということです。種目競技の強さの背景には、各国がとり入れているメンタルケアと同時に、体内環境のケア、特に副腎の機能をいかに維持するかということだと感じています。フィジカルなケアとサポートについて、日本は世界的にも先進国と言えると思いますが、メンタルケアと副腎機能のケアについては、残念ながら後進国と言えるのではないでしょうか。それは今後に続くアマチュアアスリートの底上げに対する日本の大きな課題とも言えると思います。
私の知り得る限りでは、日本における副腎機能のケアとメンタルケアについては、臨床医よりも歯科医とパラメディカルスペシャリストの一員でもある、カイロプラクティクス、整体師、アロマセラピスト、鍼灸師などのスペシャリストのほうが身近に感じているだけでなく、副腎疲労症状を持った国民がいかに増えているかを痛感しているのではないかと思います。それと同時にこれらのスペシャリストが、副腎疲労の改善方法とケアの方法について積極的に自己啓発を行っている姿を目の当たりにしています。
フィジカルな筋力、持久力増強、乳酸をいかに蓄積しないようにする体つくりと同時に、副腎を最適な環境で機能させるためのケアとサポートを充実させることが、今後の重要な鍵になるのではないかと強く感じています。
なぜならば、スポーツで筋肉を動かす、それも極限の状態を強いて最大の能力を引き出すことを求められるアスリートにとって、最適なエネルギー源である糖分とアミノ酸の供給を行うとともに、その筋肉運動自体が大なり小なり炎症を招くこと、更には本番の最大の課題が頂点に立つことを求められるアスリートにとって、そのこと自体が何よりもプレッシャーであり、メンタルストレスでもあるからです。これは全てのアスリートに言えることだと思います。
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by nutmed | 2012-08-13 08:52