今日は卵巣がんの積極的な予防、再発防止に有効な素材について紹介します。
今回紹介するのは以下の素材ですが、注目するべきは従来のNK細胞をはじめとするサイトカインの能力増強することでがん細胞を撃退する素材が多いことに対し、がん細胞に栄養や酸素を供給するパイプである新たな血管を作らせないようにすることでがん細胞を餓死させるような素材が注目されていることです。
1、アガリクス(ABM: Agaricus Blazei Murrill)
日本ではおなじみのキノコで、T細胞など、自分の免疫システムを刺激することで抗がん作用を強化させる働きが確認されている多糖類です。
2、西洋ヒルガオ(Convolulus arvensis)
日本在来種のヒルガオではなく、外来して帰化した西洋ヒルガオには、血管がバイパスをつくり新な血管を成長させる血管新生のプロセスを阻害する働きを持つ薬理成分が確認されています。この成分はプロテオグリカンといい、花から根に至る全草で確認されています。新生血管の成長を阻害する働きは、がん細胞に向かう栄養と酸素の補給路を絶つことで、がん細胞の増殖を抑制し餓死させる兵糧攻めともいえます。
同じような機能に注目されてきた素材にサメの軟骨があります。サメの軟骨は新生血管阻害成分のプロテオグリカンを豊富に含んだ素材として注目され、卵巣がんをはじめ、乳がん、胃がん、大腸がん、前立腺がんなどの予防や再発防止の有効な素材として話題になりました。一方、西洋ヒルガオに含まれるプロテオグリカンの有効性はサメ軟骨の100倍ともいわれており、鶏の卵の成長過程での実験では、新生結果の阻害率は78%と報告されていることから、がん細胞の成長を阻害する作用は高いと考えられます。
がん細胞とは異なりますが、同じように新生血管の成長がもたらす困った症状には加齢性黄斑変性と糖尿病性黄斑変性があります。どちらも網膜にある黄斑の近辺で、加齢による影響または糖尿病による抹消血管の糖化によって栄養と酸素が供給できなくなり、新たな血管をバイパスで作ることで、黄斑近辺で出血や細胞の浮腫みがでる症状です。これも症状の根本は別として、症状の改善方法の1つとして新生血管の成長を阻害することは有効な治療方法だと考えられています。
3、セレニウム
卵巣がんを患った女性の多くに見られる体内環境の変化の1つがセレニウム不足です。免疫っステムにおけるセレニウムの担う役割も大きいことから、1日あたり200-400マイクログラムのセレニウムの摂取がお勧めです。
4、クルクミン(ターメリック)
日本でもおなじみのウコン(ターメリック)に含まれるポリフェノールのクルクミンには、非常に強力な抗炎症作用がいくつもの研究で確認されてきました。ある意味では、がん細胞の増殖は炎症反応を常に伴うことから、炎症を抑えることが重要な予防、再発防止のアプローチになると考えられています。1日あたり1000-3000mgのクルクミンと、クルクミンの吸収を促進するために、黒こしょうを一振りコップ1杯の水に入れて、クルクミンを飲むことをお勧めします。
5、ビタミンK
近年、多くの臨床検討によって、ビタミンK(K1)が、卵巣がんをはじめ多くの臓器がん細胞の委縮を誘導する作用を持つことが確認されています。1日あたり20-30mgのビタミンK(K1)とともに、ビタミンKの働きを向上させるビタミンCを3000mgの摂取が有効と考えます。ビタミンKの摂取に際しては、血液が固まらないようにする薬を処方されて服用している場合には主治医に相談してください。
6、ケルセチン
抗炎症作用、脂肪代謝促進など様々な作用が確認されているフラボノイドのケルセチンには、卵巣がん細胞が成長の過程で発するシグナル蛋白質の働きを抑えることで、がん細胞の成長を抑制する作用が確認されています。1日あたり600-750mgを、ケルセチンの吸収を促進するパインアップルに含まれるブロメライン酵素600mgとともに摂取することをお勧めします。
7、緑茶カテキン
緑茶に含まれるフラボノイド、エピガロカテキンガレアートには、がん細胞があちこちの細胞に飛び火することを抑える作用が、たくさんの臨床検討で確認されてきました。サプリメントで摂る場合には1日あたり250-500mgの緑茶カテキンを、緑茶であれば1日あたり茶碗に5-6杯を飲んでいただくといいと思います。
by nutmed | 2013-01-30 17:13

今日の川越は風が強いですが、陽ざしが暖かく、窓際の日だまりは温室の中のようで、観葉植物と河津桜がとてもうれしそうです。河津桜は昨年川越に移転した時に知人から引っ越し祝いにいただいた鉢植えの枝ぶりがいい桜ですが、現在は花の蕾が一つも見られず、葉だけが元気に芽吹いて成長している状態です。今年は葉桜で終わってしまうのでしょうか・・残念です。

さて、今日の話題は久々に乳酸菌です。昨年5月にオランダの研究チームによって発表された、女性の膀胱炎の予防に対する乳酸菌の有効性評価について紹介します。
膀胱炎に悩まされた経験のある女性は少なくないと思います。私のブログでも6年ほど前に、大腸菌性膀胱炎の症状改善にクランベリーが有効である記事を紹介しています。女性、特に中高齢の女性では年に数回膀胱炎の症状で悩む方が少なくないと聞きますが、今回のオランダの報告でも、平均年齢64歳の閉経後の252人の女性のボランティアによって行われた検討です。252人の女性は過去1年間に少なくとも1回は膀胱炎の履歴も持ち、過去の平均では1年間に平均7回の膀胱炎で治療を受けてきた女性を2つのグループに分け、12カ月間にわたり、膀胱炎の原因となる大腸菌の増殖を抑制するサルファ剤(トリメトプリム)と乳酸菌(乳酸菌ラフマノサス GR-1と乳酸菌ロイテリ RC-14)を予防の目的で毎日摂取してもらった経過を報告しています。結果として、サルファ剤摂取のグループでは、年間の膀胱炎発症平均回数が7回から2.9回に、乳酸菌グループでは同じく3.3回に減りました。この点についてはサルファ剤との優位差はないと報告していますが、私から見れば、この時点で著しい差があるように感じます。大腸菌が繁殖する際に必要不可欠になるビタミンB群の1つ葉酸の合成を阻害する目的のサルファ剤に対して、副作用は皆無でナチュラルな乳酸菌という素材で膀胱炎の予防がサルファ剤と同等に行えると言うことは素晴らしいことだと思います。
一方で、この研究チームの報告では、今回の検討で乳酸菌の優れた点は、大腸菌がサルファ剤を含む抗生物質に対する耐性(平均で90%まで増加)を作り難いということでした。つまり、サルファ剤やそのほかの抗生物質を使用することで、大腸菌がそれらの薬剤に抵抗性を作り、MRSAや大腸菌O-157などの問題と同様に薬剤の効果が低下し、結果として更に強い薬剤とのイタチごっこを繰り返すことが多くなるリスクと背中合わせだということです。その点乳酸菌に対する耐性は著しく低いということでもあります。乳酸菌が膀胱炎の原因になる大腸菌の繁殖を抑える背景には、乳酸菌が作りだすたんぱく質の1つ「バクテリオシン」による天然の抗菌作用が考えられます。
ただし、唯一残念ことは、この乳酸菌ラフマノサス GR-1と乳酸菌ロイテリ RC-14という株は、アメリカのドクターが製法(培養)特許を保有している乳酸菌なので、手軽に商品化されて利用できる乳酸菌ではないということです。
企業にしてみれば、一攫千金を生むかもしれない素材の開発や特許取得に血眼になることはやむを得ないことかもしれません。日本でも大手のビール製造メーカーやウィスキー製造メーカー、ケチャップや野菜ジュースで有名な食品企業が、郷土の漬けものの上澄み液に含まれる乳酸菌を分析して特許や登録商標を出願するありさまを見ていると眉をひそめないわけにはいきませんが・・・
by nutmed | 2013-01-29 14:04

今日は先日の栄養カウンセリングで担当した、自閉症と診断されてきたクライアントさんのケースについて紹介したいと思います。
私が今までに担当ケアしてきた自閉症のクライアントさんに比べ、年齢は少し高いこの男性は、医療機関でいわゆる自閉症と診断され、特別な治療や投薬をすることなく、家庭内療育で経過してきた男性でした。ご家族、とくにお母さんは彼の症状が少しでも改善することができればと、積極的に彼のケアに努めてこられています。そんな中、偶然私のブログに巡り合い、多動症や自閉症の背景に、小麦や乳製品などのたんぱく質が深くかかわっていることもあることを知りました。2012年9月から試にグルテンを含んだ小麦食品や小麦粉が使われている加工食品を思い切って除去してみたところ、今まで精神的な安定状態の期間と不安定な期間が交互にやってきていた中で、小麦除去をした後の不安定な期間が以前よりも短くなっていることに気が付いたそうです。お母さんは彼の症状の背景には小麦とのかかわりがある可能性を考え、もう少し積極的な食事と栄養のアドバイスを聞くために、青山外苑前クリニックの私の栄養カウンセリングを予約をして、昨年末に初めてお母さんと彼に会いカウンセリングを行いました。
私が最初に彼と会った時の印象は、過去に私が対応してきた、自閉症のクライアントとは多少異なる印象を受けました。いわゆる自閉症特特有の落ち着きのなさ、不安症状、おうむ返しなどは強くなく、発語は難しい状態ではありましたが、言っていることを理解している様子が見えます。小麦に対しての反応がある可能性が強かったため、主治医にお願いをしてIgG抗体による食物不耐性確認の検査と、水銀の蓄積および必須ミネラルの代謝状態を確認するために爪検査を行うように勧めました。
新年を迎えた先日、検査結果を聞きにお母さんが青山にカウンセリングにいらっしゃいました。IgG抗体検査の結果は予想通りで、小麦(グルテン)とオーツ麦に対して非常に強い反応を示していました。加えて、グルテンと双璧をなし、腸内環境と脳内の神経機能に影響を及ぼす乳タンパクのカゼインにも非常に強い反応があります。爪分析の結果は、水銀をはじめとする重金属の蓄積はなく一安心でしたが、グルテンをはじめとする食物不耐性の影響からと思われる、腸での吸収の働きに見られる影響からか、亜鉛、モリブデン、クロミウムが低下している結果です。1回目のカウンセリングから今回のカウンセリングまでの間の彼の症状の変化をお母さんに確認すると、内容を聞く限りではほぼ完全な小麦除去の食生活を継続しており、想像していたよりも彼もそれを素直に受けれてくれていることに加え、以前にも増して安定期間が長くなり、自傷行為も圧倒的に少なくなったこと、何よりもお母さんが喜んでいたのは、彼が今までにないくらいの穏やかな笑顔をともなう表情をすこしだけれど見せ始めてくれたことだそうです。今のところ、小麦除去食による彼のストレスが増しているような様子はみえないことともあるため、食事のアドバイスとしては、今後もしばらく小麦除去の食生活を継続していただくとともに、カゼインをそれに加えていただくことをお願いしました。吸収が低下している可能性のあるミネラルについては、吸収と飲みやすさを考慮して液体のサプリメントをしばらく継続していただくことにしました。
彼のようなケースではなくても、落ち着きがなかったり、注意力散漫、集中力欠如など、精神的神経の働きにかかわるような症状や素行があるお子さんの場合、落ち着いて一度食生活の中の食材の確認をしてみてあげると、その原因背景のヒントがみつかもしれません。特に、分解が容易でない小麦グルテンや乳カゼインについては、しばらく除去してみて、その前後で症状や素行に何か変化がないかをつぶさに観察してあげてみてください。
by nutmed | 2013-01-26 08:58

個人的に、私が提唱してきた「街のヘルスゲートキーパー」というポジションには、歯科医と同じくらいまたはそれ以上に、市民の健康管理の情報発信とサポートができる職域が、理美容師だと考えてきました。理容室の歴史は古く、その昔理容室では簡単な医療行為が行うことができる医療施設でもあったことは皆さんの知るところです。地域差はあるでしょうが、平日でも十数人、週末に至っては数十人の人のカット、シャンプーを担う理美容師さんたちがケアするのは、人間の体内環境の状態、それも過去数か月前から現在に至る、体内環境の履歴書といっても過言ではないでしょう。お客さんの平均的な滞在時間が1時間半はあるでしょうか。言い換えれば理美容師の皆さんは、1時間半という長時間にわたってお客さんの体内環境の情報が満載の毛髪を観察し、触れ、毛髪の形状、色、弾力などの状態から、お客さんの栄養の過不足から、健康状態と最適な栄養摂取のアドバイスを行うためのポジション、まさにヘルスゲートキーパーという未病、予防管理には最適なポジションにあると私は考えてきました。何よりも長時間毛髪の観察ができる立場にあるわけですから、理美容師さんたちが、的確な栄養に関する知識と毛髪か発する体内環境の変化のサインの見方のスキルを身に着けることで、理論武装した無敵のヘルスゲートキーパーになりうると思っています。カットの技術やカリスマ性も大事な集客のポイントにはなるのでしょうが、毛髪チェックによって健康管理の的確なアドバイスを可能とした理美容室の存在意義は高いと思います。
毛髪の状態から何がわかるのか?と思われるかもしれませんが、多くの女性が枝毛が増えてくると口にするのは「最近疲れてるから・・」「食事が不摂生だから・・」で、枝毛の原因背景に体内環境の変化と影響が内在していることをそれとなく感じているのも事実です。
いくつかの例をあげてみましょう。
1、毛髪が濃い緑色になる
特に生え際の毛が濃い緑色に変化しはじめる背景には、塩素が使われているプールで頻繁に水泳をした場合や長時間太陽の紫外線を浴びた場合が考えられますが、そのどちらでもない場合には、体内の銅が何らかの原因で体内の銅が血液中に放出され、代謝後に毛髪に蓄積することから、体内の銅が体外に排泄が促進されている可能性と同時に、ホルモン(女性ホルモンのエストロゲン)の生産と分泌にかかわるアンバランス、カンジダ菌の繁殖などが疑われます。
2、毛髪がグレーに変色
毛髪がグレーに変色する理由の多くは加齢によるものと考えられています。毛髪は人間の体では骨髄細胞についで新陳代謝が早い組織で、新陳代謝、特に甲状腺の機能にかかわる背景によって毛髪がグレーに変色することが報告されています。また、ビタミンB12が決定的に不足する悪性貧血の前兆や、グレブス病などの自己免疫疾患の兆候の中に毛髪のグレー変色が報告されています。
3、毛髪に腰やハリがなく乾燥してきた
多くの女性が、その原因はブローやドライヤーのかけすぎ、乾燥した環境によるものだと思っているかもしれませんが、内在する原因には、女性ホルモンのエストロゲンの不足と甲状腺の機能低下によるものである場合が少なくありません。また、毛髪を構成するアミノ酸(システイン、メチオニン)ビタミンB6,ビタミンC、亜鉛、銅、マグネシウム、ケイ素の不足によることも考えられます。

このように毛髪は内在する体内環境の変化を物語ってくれる貴重な素材であるともいえますが、理美容師さんらによって、お客さんの日常的な健康管理や食事の的確なアドバイスができるスキルと知識を得て、街のヘルスゲートキーパーになるべきだと考えています。
私自身は、いつでも要請があれば理美容師さんたちをヘルスゲートキーパーにに育てる栄養講座の企画準備はしているのですが、残念ながら声がかかりませんね・・・
出てこーい! 栄養と健康管理に興味があり自分の理美容師としてのスキルを生かせると思う意欲のある理美容師たち!

加えて、エステシャンやネイリストなども理美容師同様にお客さんの顔色、皮膚、爪、毛髪を観察できる十分な時間が持てるポジションの職域ですから、もちろんこれらのスペシャリストもヘルスゲートキーパーとしての最適なポジションだと思います。
by nutmed | 2013-01-24 12:44

本モニター募集はすでに終了しております
昨年6月にモニター募集を行い、実感体験をレポートしていただきました、ケイ素含有機能性ミネラルウォーター「WellSpring」の2回目のモニター募集を行うこととなりました。
今回は前回よりもモニター試飲期間を長く設けており、約3カ月間の長期にわたり試飲のうえ実感体験レポートをお願いしたいと考えています。

WellSprigは私が普及に協力をすることになった、ケイ素(シリコン)が含まれたニュージーランド産のオーガニックミネラルウォーターで、日本の市場でもミネラルウォーターの種類は多く販売されていますが、私がこのミネラルウォーターに興味を持ったのは、日本ではポピュラーなカルシウム、マグネシウムなどが含まれた硬水ではなく、あまり馴染みのないケイ素を豊富に含んだ、機能性の高いミネラルウォーターという点に加え、ミネラルウォーターでは非常に珍しいオーガニックの基準を満たしたミネラルウォーターという2点です。

モニターに当選した方には、約3カ月分のWellSpringをご自宅にお届けさせていただき、モニター開始前と後に簡単なアンケートに回答していただく予定です。
募集人数は20名と限定されますが、興味のある方は是非応募ください。
応募多数の場合には抽選とさせていただきますのでご容赦ください。
・募集要項
募集人数:20名
モニター試飲期間:3カ月
お届け本数:72本(3ケース)
配達について:配達は郵便事業宅配便となり、送料は栄養医学研究所が負担します。
ご協力依頼内容:WellSpringを継続的(1日あたり1本)飲んでいただき、期間中の実体感をアンケートで回答していただきます。
応募締め切り:平成25年1月31日(木)17:00まで
応募は以下のフォームをコピーし必要事項をご記入のうえnutmed1@gmail.comまでメール送信ください。なお、メールの件名の欄には「WellSpringモニター希望」と記入ください
----------------------フォーム---------------------------------------------------
お名前:
ふりがな:
〒:
ご住所:
電話:
メールアドレス:
応募理由:


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当選者に直接メールを送信いたします。
by nutmed | 2013-01-22 13:53

鬼の撹乱

朝から四肢の節々がうずき、悪寒が走ります。どうやら昨日の栄養カウンセリングで風邪をいただいたようです。症状的にはインフルエンザではなさそうですが、立場上拡散するわけにはいかないので、これから友人のクリニックに行き裏口から入って診断してもらうことに~~; あー気持ちが萎えるな・・・。
本日は青山外苑前クリニックでの栄養カウンセリングですが、拡散するわけにはいかないので、クライアントさんには申し訳ないですが大事をとり、カウンセリングはキャンセルさせていただくことにしました。
決して過信していたわけではないですが、スーッと油断でできた隙間から侵入してこられたというのがぴったりくる表現です。
アメリカでも今世紀最大のインフルエンザ感染者続出が先週から報じられていますので、皆さんもスーッと侵入されないように十分注意してください。
因みに、今朝から2時間おきにビタミンC+ケルセチンの500mgカプセルを5カプセルづつとビタミンDの25μg配合されたカプセルを2時間おきに2カプセルづつ飲んでいますが、節々のうずきは幾分楽になりましたね。
by nutmed | 2013-01-17 12:08

月曜日に関東地方を襲った大雪の影響は本日もいたるところに表れています。早朝の電車の時刻への影響、高速道路の通行止めなど、いつものことながら脆弱な大都市をモロにさらけ出してしまいますね。
今日は定例の神尾記念病院での栄養カウンセリングの日ですが、いつものように車で自宅を出たところまではよかったのですが、雪が凍結した路面に不慣れな人たちでごった返す幹線道路は、通常5分の道のりも軽く1時間かかるのにはまいりました! 皆さんも今週いっぱいは足元にご注意くださいね。
今日はタラの肝油についてです。
タラの肝油などの魚油に含まれるオメガ-3系必須脂肪酸については、その作用効果が世界中の研究者によって膨大な報告がされているところですが、中でも、妊娠中および授乳期の女性がタラの肝油などに含まれるDHA・EPAを摂取することによって、乳幼児の皮膚の症状、精神機能などに有効である報告が沢山発表されています。
2009年の9月、スェーデンのLinköping大学の研究チームが発表した魚油の持つアレルギー予防効果の報告は、、妊娠中および授乳期の女性が魚油に含まれるDHA・EPAを摂取することで乳幼児のアレルギー症状を改善することを証明した最新の報告だと言えます。
この研究では、自身がアレルギー症状を持っている、または前回出産した子供にアレルギー症状がある145人の妊婦を2つのグループにわけ、1つのグループには1日あたり3000mgのタラの肝油(DHA:1600mg/EPA:1100mg) を、もう1つのグループにはプラシボ(偽薬)を、妊娠25週目から出産3カ月後の授乳期まで飲んでっもらいました。結果として、出産後の乳幼児に皮膚のアレルギー症状、腸の過敏症状などを含む食物性アレルギーの症状が発症したのは、タラの肝油を飲んでいた妊婦では52中1人(約2%)に対して、飲んでいなかった妊婦では65人中10人(約15%)となり、有意な差がありました。

スェーデンでは、生後9カ月直前からタラやニシン、イワシなどDHA・EPAが豊富に含まれた魚を積極的に食べさせる食文化があります。これは北欧諸国だけでなくエスキモー民族でも同様です。日本でも妊婦や乳幼児には魚を積極的に食べさせる食習慣がありましたが、時代の流れとともに、このような食習慣を伝承する先達が少なくなったことや、魚を敬遠する女性や子供が増えたことが大きな原因かもしれません。

私は講演会や、ブログでも度々魚油の作用効果については言及していますが、魚を食べるように勧めると「魚は臭う・・」とか「魚には水銀などの重金属が入っているから・・」という答えが返ってくることが少なくありません。
確かに水際で危険なものを避けることは大切です。人間には、元来体外から入ってくる重金属などを自分の力で排泄する能力がありますが、その能力を高めることを避け、棚に上げてしまって、症状が出てから合成ステロイドのような薬の厄介になる前に、自分自身と子供の持っている能力を高めてあげることは重要なことではないでしょうか。
以前のブログでも紹介したオキアミなどは、妊婦だけでなく幼児にも格好の魚油の摂取源ですから、これから妊娠を考えている女性には、積極的に使ってもらいたいものです。
by nutmed | 2013-01-16 15:24

今日の話は、紅茶キノコとヒアルロン酸についてです。 紅茶キノコと言えば昭和50年頃に日本で大きなブームになった、健康食品でしたね。我家でも母親が知り合いから株分けされた謎の菌体を使って、梅酒を漬ける容器で作っていましたっけ。あの頃はどこのご家庭に行っても紅茶キノコを作っていないほうが珍しいくらい大変話題になりましたが、その後瞬く間になりを潜めてしまいました。
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その紅茶キノコが、海の向こうのアメリカで昨年話題になりはじめ、今では紅茶キノコの飲料水を製造販売するメーカーが10社はあると言います。アメリカで一躍話題になった紅茶キノコが、逆輸入される形で再び日本でも、特に健康志向の若い女性の間で話題になりはじめているそうです。
紅茶キノコの白い菌体は、主に乳酸菌、アシドフィルス菌に加え、ブロメライン、パパインといったたんぱく質を分解する消化酵素、それにグルクロン酸という糖類、ビタミンB群、ビタミンCが含まれた、ある意味では機能性素材です。その作用は、腸管の機能を向上させる働きと免疫(腸管免疫)を向上させる働きがあることが報告されています。
アメリカで紅茶キノコが話題になっている背景にも、免疫機能を向上させることによって、風邪やインフルエンザ、細菌感染の予防になるということと、腸の働きを改善することから便通やホルモンバランスが良好になると言う作用があって、特に女性にうけたものと考えられます。
その紅茶キノコなんですが、女性なら誰もが大好物のヒアルロン酸と深い関わりを持った素材でもあるんです。
ヒアルロン酸は簡単に言うと特殊な糖の塊なんですが、グルクロン酸とN-アセチルグルコサミン(NAG)という糖分が結合してできたものがヒアルロン酸です。つまり、ヒアルロン酸の原料になるこの2つの糖を意識して摂ることで、体内でヒアルロン酸の合成を促進してくれるため、シワのケアだけでなく、膝の痛み、腰の痛みなど、関節の軟骨の校正成分であるヒアルロン酸が増えることで、これらの症状の改善にも有効とおもわれるわけです。グルクロン酸もNAGもキノコ等の菌体類に豊富に含まれています。
昨年春にアメリカで大ブームになった紅茶キノコは、アメリカでは「Kombucha」と言いますが、日本人に馴染みのあるこぶ茶ではありません。
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なせアメリカで紅茶キノコが今頃大ブームになったかというと、アメリカで最大のkombuchaメーカーのGT社の創設者の母親が乳がんを患っていたところ、ロシア人の友人から教えてもらった紅茶キノコで母親の乳がんが治ったことから商品化して火がついたというものでした。おそらくこの母親の乳がんの克服にも紅茶キノコに豊富に含まれたグルクロン酸がヒアルロン酸の合成を促進したことと、がん細胞と戦う能力を持った多くの糖類の働きによるものだと思います。
このような背景から、女性が大好きなヒアルロン酸の体内合成を促進するために、紅茶キノコは極めて有用な素材だと思われます。
スキンケア、軟骨の痛みの改善に興味のある人は、紅茶キノコの自家栽培を考えてみてはいかがでしょうか。ネットで栽培の方法を検索すればたくさんの情報がヒットするはずですよ。

それでは皆さん明日からの3連休、風邪などひかぬようにエンジョイしてください。 よい週末を!
by nutmed | 2013-01-11 15:17

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今日は少し宣伝をさせていただきます。私が4年前に主婦の友社から出版している「読めばトクする サプリメントガイド」の電子書籍Kindle版がリリースされました。
Kindle版なのでKindleのタブレットがなければ読めないかというとそうではなく、Amazonから無料で提供されているKindleアプリ(iPad,iPhone,Androidに対応)をインストールしてもらえれば本を購入して読むことができます。早速私も購入して自前のKindleのタブレット端末とiPhoneで見ました。自分で言うのもなんですが、スマホで必要な時にサプリメントの情報を得ることができるので、使い勝手はいいと思います。
第2版までの増刷はありましたが、その後出版業界が厳しい状況にあり、ブログ読者の多くの人から在庫の確認問い合わせをコンスタントに頂き、不便をかけていましたが、今回電子版ではありますが、入手が可能になりましたので、電子端末やスマホでも購読でも構わないという方は購入いただければと思います。
by nutmed | 2013-01-09 10:49

新年あけましておめでとうございます。今年は栄養医学研究所を設立して12年、2度目の巳年になります。
栄養医学研究所も私も次のステップへのステップアップの年になります。この20年間蓄積してきた知識、ノウハウ、経験を体系化し、スペシャリストの育成と次の世代の育成のため、今まで以上に教育啓蒙活動にフォーカスする最初の年になります。
このブログも今年の6月で8年目を迎えますが、昨年スタートしたFaceBookとともに、今後も栄養、栄養療法に関わる情報の発信を続けていきますので、今後も臨床栄養士のひとり言の購読をよろしくお願いいたします。 また、2013年が皆さんにとって穏やかで輝く年となりますように願っております。

さて、2013年最初の話題は、私が考える今後の日本における代替医療についてです。新政権になって連日「金融緩和」が話題になり、その期待感から株価や為替相場にも影響が出始めています。一方で世界に目を向けると安部政権への期待感はすでにその先のステップに目が向けられていて、「規制緩和」への期待感、特に医療分野の大幅な規制緩和の要望が強く、今後安部政権としては避けては通ることができない重要な課題になると思われます。医療分野の規制緩和の中で大きなウェイトを占めるのが「自由(自費)診療」の台頭ということになるでしょうか。自由診療のカテゴリーの中でも「代替療法」の需要は今後さらに増えるものと考えられ、その背景には高齢化が進むにつれて予防医療の必要性が益々増加することがあると思います。私が考える予防医療は、従来の検診や人間ドック、生活習慣指導、食事・栄養管理のいわば「受動的予防医療(Passive Preventive medicine)」から、生活習慣の中に機能性の高い素材を積極的に摂り込み、適度ではなく「適切」な運度を継続することで「能動的予防医療(Active Preventive medicine)」を積極的に進めることが必要と考えています。年に1回の健康診断による早期発見、早期治療は重要であることは間違いないですが、依然として「ことが起きてから対症する医療」であることも否めません。私が関わる栄養療法は代替医療の1カテゴリーではありますが、60兆個もの細胞で構成された臓器組織の機能、働きには不可欠な栄養の素材、消化分解、吸収、そして代謝を正しく適切に行うことは、能動的な予防医療を瀬kky9億的に進める手段でもあると考えています。そのための知識とノウハウを持つスペシャリストの必要性は今後一層高まるものと思います。
by nutmed | 2013-01-08 09:48