この1年ほどの間、私が栄養カウンセリングを行っている神尾記念病院と青山外苑前クリニックで対応しているクライアントの中に、ビタミンb12の不足の背景を伴った症状を持っている女性が増えていることに気がつきました。
そのいくつかの背景にあると考えられるのは、ビタミンB12が含まれた動物性たんぱく質の摂取量が少ない、またはその動物性タンパク質からビタミンB12を取り出すために重要な役割を持った胃酸が十分出ていないこと。もう1つは腸内バクテリアの環境が著しく悪いことが考えられます。
事実、ビタミンb12が不足していると考えられる女性の90%が便秘を伴う腸の働きが良くないことがわかります。
実際、これらの女性の症状の改善プロセスの中で、ビタミンB12の筋肉注射を医師にオーダーしてもらい、定期的にビタミンB12を摂ってもらうと、劇的な変化で改善を見る女性から、自覚が少ない女性まで、改善レベルの大小はありますが、明らかにビタミンB12が関与する細胞組織の働きに変化が見られる女性ばかりです。
中には、貧血様の症状を持つ女性が、血液検査でフェリチンが低いということだけで、鉄のサプリメントを毎日ゴッソリ飲むように処方され3カ月を経過しても症状は改善しなかった女性が、ビタミンb12の不足の可能性が考えられて、ビタミンB12を数週間筋肉注射で摂取してもらうことで、貧血様の症状や疲労感は消えたこともありました。
ビタミンB12というビタミンは脚光を浴びて、表部隊に出てくることがほとんどないビタミンでもありますが、大変重要な役割を持ったビタミンです。ビタミンB12の詳細は過去のブログを参考にしてください。

今日は自分でビタミンB12野不測の兆候をチェックする設問を紹介しますので、皆さんもぜひ定期的に自己チェックをして、ビタミンB12の慢性的な不足に陥らないように注意して見てください。

ビタミンB12不足の自己確認チェック(無断使用、転載厳禁)

以下の6つのグループ内にある設問に該当するものに○をしてください。
各グループ内のポイントを合計し、最後に6つのグループのスコアの総合計ポイントを算出してください。なお、1から4のグループでは、以下に該当するものが1つだった場合には2ポイント、2つ以上だった場合には、2つ目以降の該当する設問を1ポイントとして、最初の2ポイントと合算してください。
(例:4つに該当する場合は2+1+1+1=5ポイント)
  5と6については該当する設問全て1ポイントとして合算してください。
1、神経リスク要因
①この数カ月以内に、手・足・腕のどこかに針で刺されたようなチクチクする痛みやしびれを感じたことがある
②この数年以内に糖尿病と診断された
③手・足・腕の筋力が低下したと感じる
④この数カ月以内に、軽い頭痛やめまいを感じたことがある
⑤この数カ月以内に、意識が低下したことがある
⑥この数カ月以内に、歩き方がぎこちなくなったり、歩き方が少しおかしいと他人から指摘されたことがある
⑦この数カ月、記憶力が低下したと感じる。特に、加減乗除の計算がすぐにできなくなったり、人名や地名がすぐに出てこなくなったりする
⑧この数カ月、感触や痛みを感じにくくなった
⑨この数カ月、足や手に原因不明のけいれんがおきるようになった
⑩この数カ月、温度に関係なく全身に震えを感じるようになった
⑪この数カ月以内に失禁したことがある
ポイント小計  ポイント
2、精神リスク要因
①周囲の人から「最近人が変わった・・」「最近怒りっぽくなった・・」など喜怒哀楽や情緒に変化があることを指摘されることが増えた
②この数カ月以内に、うつ病と診断された
③最近ものごとに無関心になることが多い
④この数カ月、幻覚を見たりや妄想にふけることがある
⑤この数カ月、暴力的な行為を起こしたことがある
ポイント小計  ポイント
3、血液の機能リスク要因
①この数カ月以内に、鉄欠乏性の貧血と診断されたことがある
②この数カ月以内に、血液検査を受けてヘモグロビン、血小板、白血球が少ないと言われたことがある
③この数カ月以内に、血液検査を受けて赤血球が異常に大きいと言われたことがある
ポイント小計  ポイント
4、消化器系リスク要因
①この数カ月以内に、委縮性胃炎、胃粘膜が炎症を起こしているなどと言われたことがある
②この数カ月以内に、胃酸の分泌量が少ないと言われたことがある
③この数カ月以内に、胃潰瘍または胃潰瘍の痕跡があると言われたことがある
④この数カ月以内に、逆流性食道炎と診断された
⑤この数カ月以内に、胃憩室炎と診断された
⑥この数カ月以内に、胃がんと診断された
⑦この数カ月以内に、胃、十二指腸の摘出手術をした
⑧この数カ月以内に、過敏性腸炎、潰瘍性腸炎、クローン病と診断された
⑨以前から小麦を使った食材を食べると胃がもたれたり、ガスが貯まりやす
⑩家族の中に悪性貧血の人がいる
⑪過去にカンジダ菌症と診断されたことがある
ポイント小計  ポイント
5、その他のリスク要因
①年齢は60歳以上である
②甲状腺の病気または自己免疫疾患(リウマチ、1型糖尿病、橋本病、SLE、アジソン病、シェーグレンなど)を患っている
③がんを患っていて放射線治療、化学療法を行っている
④数か月以内に、笑気ガスを使った外科治療を行った
⑤菜食主義、またはベーガン食を実践している
⑥1週間に5日以上、コップ1杯以上の飲酒をする
⑦過去数か月、以下の薬を服用している
プロトンポンプ阻害剤、メトホルミン(糖尿病薬)、低用量ピル、結核治療薬、胃酸を中和する薬
ポイント小計  ポイント
6、症状のリスク要因
①過去数か月、慢性的な疲労、気力の低下が続いている
②過去数か月、筋力の低下、やる気のなさを感じる
③過去数か月、食欲が低下し、体重が減少している(明確な原因不明の)
④数か月以内に、白斑症と診断された
⑤過去数か月、胸に痛みを感じたり、わずかな運動で呼吸が乱れる
⑥過去数か月、舌の上が鮮明な赤いになることや、舌の上に口内炎のような炎症がおきる
⑦過去数か月、耳鳴りがする
⑧過去数年間、不妊治療をしている
ポイント小計  ポイント

総合計ポイント  ポイント


ビタミンB12不足のリスク判定
・総合計ポイントが3ポイント以下の場合
ビタミンB12の不足リスクは低いと言えます

・総合計ポイントが4-7ポイント以下の場合
ビタミンB12の不足リスクは中レベルですが、ビタミンB12が含まれる動物性たんぱく質(アレルギー反応のないもの)を積極的に食べるとともに、胃酸を十分に分泌するように食材を噛んで、時間をかけて食事をしましょう。小麦製品は頻繁に継続して食べないようにするといいでしょう。

・総合計ポイントが8ポイント以上の場合
ビタミンB12の不足リスクは高いと言えます。なるべく早い段階に医療施設でビタミンB12の過不足を正確に判定してもらうべきです。そのうえで、現在のビタミンB12の不足の原因背景を明確にするとともに、ビタミンB12を適切な方法で補うことをお勧めします。
なお、原因となっている背景の改善にも着手するべきです。

by nutmed | 2013-06-27 14:05

週末は山梨県牧丘町(最寄り駅はJR塩山)にある保険農園ホテル「フフ山梨」で、合宿体験学習型のセミナーを行ってきました。
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標高800mほどの山の斜面に広がる巨峰ぶどうの畑を眼下に見下ろし、遠くに霊峰富士山の頂を臨む絶好のロケーションです。私にとって、合宿形式のセミナーは初めての試みで、増しては今回のように大自然に囲まれた環境での講義は初体験でした。
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今回のテーマは「ホルモンバランス」でしたが、多くの皆さんが想像している女性ホルモン、男性ホルモンではなく、私のブログではお馴染みの副腎疲労に関わる「副腎ホルモン」のバランスを考え、副腎疲労を予防改善するためのお勉強をしていただきました。 折角の大自然の中でのセミナーなので、施設のオープンスペースを使った屋外での講義、またフフ山梨さんの協力で、副腎疲労改善と予防に有効な地元で収穫された旬の素材をふんだんに使ったレシピの朝夕食は、参加者の皆さんも大満足で、リラックスした雰囲気の中で消化分解のいい食事ができました。
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食事の時には、私のブログでは定番のレモン水を使った胃酸分泌能力の有無を体験自己判定してもらうことも摂り入れて、一方通行の講義を聴くだけではなく、各自が体内環境と副腎の働きうに必要な栄養素が、正しく吸収される環境があるかどうかを体感してもらいました。自分の胃酸の状態をチェックするのは全員が初めてだったようで、非常に新鮮な気持ちの中、昼間の講義の内容を理解するためのバックグラウンドとしては十分効果があったようです。
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今回の1回目のセミナーの参加者は全員女性で、皆さん最初は難しい話が始まったと思っていたそうですが、副腎の働きが女性男性ホルモン、炎症、アレルギー症状、うつ様症状、ストレス管理、に加え、女性のが最も興味のある体重の増減、肌の状態、シミ、しわにも直接的な関わりを持っていることを説明しはじめるや、身を乗り出して聴講してくれました。
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講義の合間に陽春堂さんの協力得て、各自の自律神経のバランスを分析検査する時間を設けて、副腎の働きが自律神経にどのように影響を与えるのかを実感してもらいました。
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夕食後のワークの時間には、ブログで紹介している懐中電灯を使った副腎の疲労状態を確認する自己チェックを、2人1組で行っていただき、自宅にいながら自分で副腎の疲労状態を知る方法を体得してもらいました。

2日目の朝は、カイロプラクターの先生による、副腎機能の向上に役立つ、簡単にできる骨盤の歪み改善方法のレクチャーと、自分でできる副腎を刺激して副腎の働きを向上させる体操の実践レクチャーを全員で行い、充実の2日間でした。
合宿セミナーを終えて、参加者の皆さんは副腎という臓器の存在だけでなく、その働きは多岐多様にわたり、日常的にみすごしている自覚症状や悩みの背景に直接的にも間接的にも関わっていることを理解してくれたようです。今後は自分の手の届く範囲の中で、できることから副腎疲労の予防を実践していきたいと、参加者のの多くがコメントしてくれました。

私にとっても初めての経験だった合宿セミナーでしたが、非常に新鮮で、机上の知識だけでなく、食事や運動を取り入れた総合的で立体的な講義ができることに、今後のセミナーのあり方の1つとして参考にしたいと思いました。
なお、フフ山梨での合宿セミナーは、今後定例化さえれることが決定しまして、この秋から冬には、新たなテーマで合宿セミナーを企画することtになりましたので、興味のある方は是非参加くださいね。
by nutmed | 2013-06-24 15:40

本モニター募集はすでに終了しました
私のブログでは、この2年間にテーマとして扱った回数は上位に入ることは間違いのないビタミンD3ですが、どうしても納得のいくフォーミュラのビタミンD3が欲しくて、作ってみました。
それに伴い、知人のサプリメント販売会社の方が、扱ってくれることになりましたので、完成を記念してこの販社さんにご協力をいただき、モノたーキャンペーンを行うこととなりました。
私のブログではビタミンD3の重要性について、また現代人の生活環境を考えると決して充足しているとは言えない状況を、様々な切り口から紹介してきましたので、ビタミンD3の重要性は理解していただけたかと思います。

今回のビタミンD3には同じ脂溶性のビタミンで、ビタミンD3同様、現代人の食生活と腸内環境から見て充足されているとは言い難いビタミンK(ビタミンK2:メノキノン)を配合した、現代人に意識して摂取していただきたいビタミンのコンプレックスとしてフォーミュラしました。ビタミンKについてはここを参考にしてください。

モニターに参加していただく方には1カ月分のボトルを1本提供し、摂取の前後に簡単なアンケートに回答していただきます。

以下のモニター募集要項を参照のうえ、モニターご希望の方はメールにて申込ください。
今回のモニターサプリメントは1号サイズのハードカプセルに充填した白色のパウダー状のビタミンD3及びビタミンK2です。
商品スペック
原材料名:ビタミンD3(タラの肝油抽出) 25mcg/カプセル
ビタミンK2(菌体培養抽出) 10mcg/カプセル
内容量 :60カプセル)
酵母、小麦、トウモロコシ、乳成分、卵、大豆、グルテン、合成色素、砂糖、防腐剤は一切配合していません。

ビタミンDCpmplexモニター応募要項
募集人数:30人(応募多数の場合には抽選とさせていただきます)
募集応募期間:平成25年6月21日から6月28日まで
以下の応募フォームをコピーし、必要事項を記入の上,nutmed1@gmail.comへ送信ください。

----------------------応募フォーム-----------------------------------------------------
名前: 
ふりがな:
〒:
住所: 
電話(商品宅配のため): 
メールアドレス:
応募理由:


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当選された方の方には販社より直接商品及びモニター事前アンケートを発送しますので、商品の発送をもって当選発表にかえさせていただきます。
by nutmed | 2013-06-21 15:50

対先週には水不足で大変だと言っているおt、台風の後押しもあって、ようやく梅雨らしく恵みの雨を各地にもたらしたようです。一部地域では大雨による被害もでているようですので、十分注意してください。

さて、来月7月13日に開催される私の大阪でのセミナーのお知らせを再度いたします。
内容盛りだくさんの目からウロコのあっという間の2時間だと思いますので、ご興味のある方は是非参加ください。


「目からウロコの家庭の栄養学セミナーin 大阪」
日時:平成25年7月13日
   13:45から16:00(開場13:15、開園13:45)
会場:野村コンファレンスプラザ大阪御堂筋コンファレンスルームC・D
〒541-0048大阪市中央区瓦町3-5-7 電話:06-6231-2484
アクセスアドレス:http://www.nomura-re.co.jp/office/midousuji/osaka_kaigi/location/index.html

講師;栄養医学研究所所長佐藤章夫(臨床栄養士)
講演テーマ「自分でできる体内環境チェックとサプリメントの賢い使い方」
定員:70人
参加費:2500円(ケイ素入りミネラルウォーター1本付き)

申込先:セミナー事務局 システムダヴィンチ 岩井までiwai@da-vinci.co.jp

by nutmed | 2013-06-20 11:41

アメリカでは20年以上も前から、マグネシウム不足の食生活が懸念されていて、カルシウム以上にマグネシウムが日常的な食生活では充足されていないことが、様々な調査からわかってきました。
1日、1000mgのカルシウム摂取を提唱している何処かの国のように、カルシウム不足を声高に行政が企業を後押しするのとは異なり、日本ではマグネシウム不足を警鐘する食や栄養のスペシャリストは数少ないことは残念です。
幸い私のししょうのDr.ジョナサン ライトをはじめ、臨床ミネラルの師であるDr.エレノア ブッシュ、それに世界各国で活躍する多くの栄養療法、自然療法医師の友から、マグネシウム不足の懸念を過去15年に渡って刷り込まれてきたため、マグネシウム不足に関するパーソナルライブラリは膨大な情報の宝庫に育っています。
その中で、最近カウンセリングをした、歯ぎしりで苦しむ31歳女性のケースを紹介したいと思います。
彼女が、私の友人の歯科医から紹介されて栄養カウンセリングにやってきたのは、今年の5月初めでした。すでに友人の歯科医から歯列矯正のアドバイスを受けていた彼女は、可能であれば栄養や食事で歯ぎしりの改善ができないかという事でした。
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現在、彼女が持っているしょうじょうや悩みのヒアリングをすると、エネルギーの枯渇感を伴う疲労、足の甲やふくらはぎの頻繁なこむら返り、まぶたと指先の微少けいれんなど、マグネシウム不足傾向の背景が幾つか見られました。
知人の内科医師にお願いし、彼女の血液検査で鉄、フェリチン、セルロプラスミン、それに爪分析を実施してもらいましたが、マグネシウム不足の可能性は高いと考え、彼女を紹介してくれた友人の歯科医と相談し、彼女にはしばらくマグネシウムとカルシウムを飲んでもらいようにアドバイスしました。カルシウムは毎晩就寝前に150mg、マグネシウムは夕食2時間後に100mgをサプリメントで摂ってもらいました。
先週、友人の歯科医から依頼を受けて彼の歯科クリニックで彼女の栄養カウンセリングを行いましたが、彼女以上に友人の歯科医が驚くほど、彼女も歯ぎしりは大幅に改善されていたようです。
カウンセリングの最後に、マグネシウムが筋肉のリラックス(弛緩)作用をもっているので、多くの歯ぎしりの背景になっている可能性が高い筋の緊張をマグネシウムを補充することで、緊張をリラックスさせてあげることによって、歯ぎしりが改善された可能性を説明すると、彼女もなっとくqでした。また、副産物として、ふくらはぎのこむら返りやまぶたのけいれんが激減したこともあったようです。
すべての歯ぎしりの原因がマグネシウム不足にあるわけではありませんが、紹介したうおうなマグネシウム不足のしょうじょうを伴う歯ぎしりでなやんでくぃる人は、一度マグネシウムふそくqを疑い、食生活の内容確認と吸収の機能に問題がないか、特にべんぴで頻繁にげざいqをつかっている歯ぎしりのある人は、マグネシウム不足を疑ってみてください。
by nutmed | 2013-06-17 11:29

先日、このブログでもお知らせしましたが、私も初めての試みでもある宿泊セミナーが今月6月22日、23日に山梨県で行われます。 詳細は以下を参照ください。
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宿泊セミナーのプログラムの中には、30分間の濃厚な私の個別栄養カウンセリングを、希望者に実施しますので、非常にお得なセミナーです。
ご興味のある方は是非参加ください。
by nutmed | 2013-06-10 17:34

私のブログ、臨床栄養士のひとり言も明日6月7日で丸7年を経過し、8年目に突入です。継続は力であることを証明していることに喜びすら感じています。 現在今までの原稿を編集し、電子書籍にしようと企画していますが、原稿の数も400字詰原稿用紙で11000枚を超えました。 これからも、栄養学、健康に関する最新のトピックスを交え、美濃さんが最適な健康をつくるために役立つ重要な情報を展開していくつもりですので、今後とも臨床栄養士のひとり言にご期待ください。

さてmそんな今日のテーマは不妊症に内在している栄養素と薬剤についてです。
まずが以下の図をじっくり見てください。
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この図はアメリカのカイロプラクターがまとめた、不妊症に内在している可能性が非常に高い、、ビタミン、ミネラル、機能成分及び薬剤の動態を模式図化したものです。
見ていただくとわかるように、私のブログデモ幾度も登場してきたビタミンミネラル、機能成分、それにホルモンの過不足が不妊症を作り上げてしまう背景に深く関わっている様子が分かると思います。
全ての症状と体内環境の変化がそうであるように、不妊症と言う状態もまた、そこには栄養素の不足が下人を考えられる背景にあるということでもあり、1か所を修正すればそれで改善できるようなたんじゅんなものではなく、ビタミンミネラルの不足のそれ自体が、更に連鎖反応のごとく関わりあっているということです。
一方では、不足している可能性があるここに書かれているビタミンミネラルをサプリメントで摂れば全てが解決すると言うような単純なものでもありまん。
しかし、少なくとも妊娠を考えている女性にあっては、不妊ということではなく、「妊娠」にはこれだけのビタミンミネラル、ホルモン薬剤の影響が直接間接的に関わっていることを認識し、日常的な食生活で、食事からこれらの栄養素が十分に摂取できる体内環境を作ることを考えていただきたいと思います。
by nutmed | 2013-06-06 14:20

我が家はこの時期連日深夜までロランギャロのフレンチオープン一色に染まりますので、昨夜のサッカー日本vsオーストラリア戦の結果は今朝のラジオのニュースで知りました。今回の目標はワールドカップ出場をかけた一戦だったので、引き分けでもOKというところで、引き分けで大喜びの状況が、門外漢の私にはしっくりとしないところではありますが・・・。それでもがんばった選手諸氏を称える気持ちは同じです。

さてmきょうのテーマは読者からの質問に対する公開回答になります。おそらく医師であろう読者からの質問の内容はこうでした。「いつもブログを拝読させていただいております。栄養医学研究所で行っている爪の検査について質問があります。日本でも海外でもミネラル分析の素材としては毛髪が圧倒的に多いですが、栄養医学研究所ではなぜ爪を材料としているのでしょうか?」
栄養医学研究所が爪分析を受託し、私の臨床ミネラル学の師匠でもあるドイツのDr.Eleonore Buschが主宰擦るMTM社に分析を委託してかれこれ14年になります。MTM社をはじめ、世界中のミネラル分析センターが分析に供する材料は毛髪が圧倒的に多いのは事実です。日本でも毛髪を材料とした検査センターがいくつかあります。
私が毛髪ではなく爪を材料にした分析を日本で紹介しはじめた理由はいくつかあります。毛髪を斬ることと、爪を切ることへの抵抗感を考えると、日本人にとっては毛髪よりも爪をきることのほうが抵抗感が少ないことがあります。次に、毛髪が多くの日本人には適さない材料であるからです。現代の日本人の80%くらいが、老若男女を問わず、ヘアカラーを使用していることと、洗髪やリンスの頻度が、おそらく世界一高いことが背景にあります。ヘアカラーやシャンプー、リンスなどに使われている成分の中にはミネラルが使われていることがすくなくありませんが、これらのミネラルが検査結果の数値に影響を及ぼすことが理由の1つです。
少し変わった理由ですが、毛髪分析の場合、髪をきる際に細心の注意と、前処理を厳格に行う必要があることです。もう少し具体的に言うと、ナトリウムとカリウムの数に汗が影響を及ぼすということです。
つまり、毛髪材料の扱い方です。分析のために切る毛髪は、検査に送るまえに水で洗う前処理の有無によって、ナトリウムとカリウムの分析結果の数値に著しく影響を及ぼすことがわかっています。
下のグラフを見てもらうとわかりますが、分析検査に提出する前に、切った毛髪を洗髪した場合と、そのまま送って分析した場合では、ナトリウムとカリウムの結果数値にこれだけの差がでることが報告されています。
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このような数値の違いはどこからくるかと言えば、頭皮から出る、ナトリウムとカリウムが含まれた汗が毛髪に付着し浸み込むためです。
一方、爪の材料では汗の影響が及ぶことはまずありませんが、症状や体内環境の背景と爪分析によるナトリウムとカリウムの因果関係が明確になっていないことから、爪分析ではナトリウムとカリウムの分析は行ってきていません。
このような背景があり、栄養医学研究所ではこの14年間、一貫して爪によるミネラル分析を行ってきています。その数はこの14年間で4000検体を越え、おそらく爪におるミネラル分析の数としては世界に類を見ないと思います。
by nutmed | 2013-06-05 13:12

今日は再びビタミンD3のトピックです。
皆さんはAMH((Anti-Mullerian Hormone:アンチミュラー管ホルモン)というホルモンの名前の聞いたことがあるでしょうか。
2009年ころからアメリカ等で、不妊(私自身はあまりこの言葉は好きではないですがご容赦ください)の背景にある可能性の1つとして考えられている、「卵子の質」を確認する指標ホルモンとして報告され、産科医だけでなく、妊娠を希望する女性が注目しているホルモンです。日本でも最近、AMHの血液検査を勧める産婦医が増えているようです。
AMHの数値が低い場合(1ng/mlよりも低い)には、排卵をしても受精にいたらなかったり、受精しても受精胚の成長に至らないことなどの可能性が考えられています。
ビタミンD3の不足と不妊症の関係については、1980年にアメリカの大学の農学部が行ったラットを用いた研究によって確認がされています(http://jn.nutrition.org/content/110/8/1573.full.pdf)

2011年にニワトリによるAMHとビタミンD3の関係の研究論文(http://www.biolreprod.org/content/early/2011/12/12/biolreprod.111.094110.full.pdf)がアメリカで報告されて後。各国でヒトの女性におけるAMHとビタミンD3の背景を調査研究が実施されました。
結論から見ると、ヒトの女性においてもビタミンD3が不足または不足傾向にあった女性では、AMHが低くなる正比例の傾向があることがわかりました。
明確な因果関係はまだ報告がありませんが、多く黄班変性研究者がビタミンD3にはAMHの生産を抑える遺伝子の発現を活発にする可能性、および卵子の細胞に作用して、卵子の機能を活発に刺激する作用がある可能性を示唆しています。
いくつかの報告では、不妊治療中の女性のビタミンD3量として、血液中25-OH-ビタミンDを検査したところ、30ng/ml以下の女性が少なくないという報告があります。
今日に深いのは動物実験デモヒトの研究報告で、妊娠を除く女性では日常的にビタミンD3の不足んお無いような生活スタイルを考えることが重要であることを報告しています。
最後にもう1つ、ビタミンDが不足することでリスクの増える症状の研究報告について紹介します。
ビタミンD3の研究では世界的な権威でもあるアメリカカリフォルニア大学サンディエゴ校のDr.Cedric Garlandらの研究によると、血液中25-OH-ビタミンDを検査し52ng/ml以上を維持することで乳がんの発症リスクは50%低下すると報告しています。
ビタミンと歯言いつつも、もはやステロイドホルモンを同じ作用すら持つビタミンD3、流行でおわることのないように、しっかり考えたいビタミンでもありますね。
by nutmed | 2013-06-03 17:31