今朝の東京神田淡路町界隈は、秋の気配さえ感じる空模様です。日中はまだ日差しも強いようですが、確実に秋が近づいてきているようです。ただ、昔に比べて、四季の変化の兆しがなくなりつつあるようで、昨年のようにいきなり冬に突入という、風情のないさびしい日本にはなってほしくはないですね。

さて、今日はショウガについてです。
少し前になりますが、生姜ダイエットが流行ましたね。
ショウガエキスには膵臓から分泌される、脂肪分解酵素のリパーゼの働きを阻害する作用があり、腸管からの脂肪の吸収を低下させ肥満を予防する効果があるという、熊本大学と愛媛大学の論文に基づくものでしや。」
事の良し悪しは別としても、この論文を支持し、ショウガに減量効果があるということで、食品メーカーが一斉にショウガ配合商品を作り宣伝し、老若男女がこぞってショウガ商品に飛びつく様は、私にとって、相も変わらず日本人は「おもいっきりあるある症候群」から脱していないことを痛感させてくれました。
この論文には確かに、ショウガに含まれるエキスには、膵臓で作られる脂肪分解酵素のリパーゼの働きを阻害することが報告されています。
ショウガに含まれる機能成分が、人間や家畜の病気や症状の改善治療に使われてきた歴史は非常に古と言えます。その機能性の多くは、ショウガに含まれるショウガオール、ジンゲロールなどの揮発成分によるものです。発汗作用、去痰作用、抗血液凝固作用のほか、胃酸分泌促進、SOD活性とグルタチオン生産能力が高いことが知られており、心臓病、気管支炎、リウマチ、高血圧などの治療と症状改善に使われています。
今回の発表にもある、脂肪の分解を抑えて、腸管からの脂肪吸収を抑える作用についても、古くから知られており、世界中でいくつかの研究報告が発表されているところです。
ただし、私の知識と経験の中にあるショウガの持つ機能性の中には、今回の作用とは全く逆の作用、つまり「ショウガには膵臓のリパーゼの働きを活性させ、脂肪の分解を促進する」という作用があります。(googleなどの検索で「ginger enhanced pancreatic lipase activity」とキーワード検索をすると沢山ヒットします) 同じショウガという素材なのに、ある論文では脂肪の分解を低下させると報告されていたり、別な論文では脂肪の分解を促進すると報告されていたり、どちらを信じればいいのか迷ってしまいますね。

この2つの異なる報告は両方とも正しいと言ってもいいでしょう。その背景にはショウガに含まれる揮発成分が関係しているものと思われます。詳細な原因は私も不明ですが、水で抽出されたものや、ショウガの切片をお湯で煎じたハーブティにした場合には、揮発成分の効果が顕著に現れるため、膵臓のリパーゼの働きを阻害する作用が強く出てきて、摩り下ろした絞り汁を乾燥させて作られたパウダーのような素材の場合には、膵臓のリパーゼの働きを活性させる働きがあるものと考えられます。
実際に、トリとマウスを使って、ショウガの粒子の大きさによって作用効果に違いがあるかを検討した報告がカナダと中国の研究グループから2009年に発表されています。

日本で話題になった「ショウガの持つダイエット効果」に偽りはありませんが、ショウガには、そのダイエット効果の裏付けとして言われている「膵臓が分泌する、脂肪分解酵素のリパーゼの働きを阻害することで、脂肪が腸管から吸収されることを低下させる」作用があると同時に、180度異なる「膵臓が分泌する、脂肪分解酵素のリパーゼの働き促進させる作用」があることも事実であること。
つまり、ショウガの機能性の恩恵を正しく受けるためには、素材と使い方を間違えることで期待する効果は得られない可能性があるということでもあります。

これはショウガだけの話ではなく、皆さんの多くが期待して購入する機能性を持った野菜、ハーブ、果実なども同様です。 場合によっては、症状を悪化させてしまうような逆効果につながることだってあり得るわけです。
目的を明確にして、素材の素性を調べ、使用方法を明確にすることではじめて素材の効果、恩恵を受けることができるわけです。
by nutmed | 2013-08-28 08:05

私のセミナーではありませんが、お世話になっている山田豊文先生、沖縄の新垣先生、それに最近「医学不要論」で話題の内海先生がスピーカーとなるセミナーが、9月15日に横浜で開催されます。内容も濃い今回のセミナーのようです、興味のある方は是非参加して見れください。
詳細はここにアクセスhttp://www.mineral-fasting.com/

10:00 開会式
10:10 特別講演:内海聡氏 【医学不要論】
(Tokyo DD Clinic院長/NPO法人薬害研究センター理事長)
11:50 山田豊文氏(JMFA理事長/杏林予防医学研究所所長)Ⅰ
細胞の環境をデザインする
~現代社会の救世主「細胞環境デザイン学」とは~
13:35 新垣実氏(JMFA副理事長/新垣形成外科院長)
血液検査データからみるファスティングの医療的考察
・循環器系疾患に対するファスティングの効果
(高血圧、動脈硬化、虚血性心疾患など)
・不妊症や女性ホルモン異常に対するファスティングの効果
・糖代謝異常(糖尿病、低血糖など)とファスティングについての注意事項
・精神疾患(うつ、不眠など)とファスティングについての注意事項
・その他の諸疾患に関するファスティングの効果(高尿酸値、肝疾患)
15:00 山田豊文氏 Ⅱ
Biological Age(生物学的年齢)を若返らせるために
17:10 閉会式 挨拶:堀田 忠弘氏(JMFA副理事/堀田医院院長)
18:00 コンベンション閉会
18:45 懇親会(参加自由・費用別途 \8,000) 立食形式
挨拶:栗家 洋氏(JMFA副理事/クリケ歯科クリニック院長)
於:横浜ベイホテル東急(20:45終了予定)
by nutmed | 2013-08-23 15:19

今日はカンジダ菌と女性ホルモンについてです。
カンジダ菌は、健康な状態でも、口から肛門にいたる広範囲に生息する常に存在する菌(常在菌)の1つです。日本では、臨床現場ではカンジダ菌症といえば、婦人科で扱われる女性特有の「膣カンジダ症」が圧倒的に多いと思いますが、、それが体内環境に及ぼす影響ははかりしれないものがあります。
女性ホルモンのエストロゲンとのかかわりもその1つです。多くの女性が悩まされている、生理前翔子王軍(PMS)や、閉経前後のいろいろな症状の背景には、エストロゲンを体が作る能力とその量によるものと考えられています。実際、多くの閉経前症候群を発症した女性の血液検査でエストロゲン量は低下していることが報告されています。加齢とともにエストロゲンをはじめとする女性ホルモンの生産と分泌量は低下します。
世界的にも更年期症状が出にくく、他民族に比べ日本人女性は症状が出る年齢が遅いと言われていたのはつい50年ほど前の話で、食生活や生活習慣が欧米化したというだけで、たった50年で閉経前症候群の症状を持つ女性がこれほど増加しているのも腑に落ちない話ではあります。
この原因とも考えられるものの1つにカンジダ菌があることが研究におってわかりはじめました。
カンジダ菌はその遺伝子(DNA)の中に、エストロゲン(エストロンとエストラジオール-17β)と結合するタンパク質を合成するコードを持っていることがわかりました。つまり、カンジダ菌が異常繁殖をすることによって、このタンパク質が沢山作られることになり、血液中を流れ、肝臓に達したときに、体はあたかもエストロゲンが十分に作られていると錯覚します。それによって、肝臓がエストロゲンを作らなくなる可能性が高いことが報告されています。本当のエストロゲンが必要な状態であるにもかかわらず、実はエストロゲンは不足していたということになります。

カンジダ菌は生命誕生と同じ時期から地球上に存在してきた真菌ですから、この50年間で突然姿を現したものではありません。この50年という短い時間で劇的に変化した1つは、良くも悪くも食生活で、その食生活の内容をひも解くと、確実にカンジダ菌が繁殖しやすい環境を作り出すものであったと考えられます。
それは糖質です。

カンジダ菌の好物の最たるものが糖分で、炭水化物・アルコールを含めたこの糖分の摂取量はこの50年でやはり劇的に増えています。
明確ではないものの、アメリカの栄養療法、自然治癒療法、そして最近の婦人科の医師の中には、更年期症状が現れる状況が若年化してきている背景の1つには、このカンジダ菌の増殖による、体の「勘違いな反応」があるものと考えているドクターが少なくありません。またカンジダ菌の除菌を含めた改善方法でアプローチをしていくことで、症状がかなり改善された例は想像以上に多いことも事実です。

最近は、ようやく日本でも歯科医が口腔ケアの1つとして、口腔内のカンジダ菌繁殖の予防を声高にアピールしてくれています。口腔内に生息するカンジダ菌が食物と一緒に食道、胃を経由して腸に至る庫黄班変性tも珍しくは有りませんが、これも現代人特有の食事の仕方、つまり、十分に咀嚼をせず、強力な酸を分泌させて、消化分解をするような食事方法で食事されていないことも大きな原因の1つだと思います。

閉経前後の症状、PMS、生理不順、骨そしょう症などの症状を抱えている女性の方は、一度ご自分のカンジダ菌の状況を考えてみてもいいのではないかと思います。
by nutmed | 2013-08-22 12:44

今月8月2日、米国食品医薬品局(FDA)がついにグルテンフリーの表示義務に関する法律による規制をスタートというニュースが入ってきました。私のブログではグルテンに関するテーマは何回も扱ってきましたが、日本ではあまり話題にならないグルテン摂取を原因とするセリアック病の改善目的が今回の規制の最大の背景と考えられます。http://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm363474.htm
グルテンが関与する可能性が報告されている多動症、精神症状、骨粗しょう症、不妊症のほか、従来のように死に至るこおはないがセリアック病に類似するノンセリアック症状の予防改善に意味ある規制だと思われます。日本人にはセリアック病がほとんどいないから関係ないという話ではないほど、グルテンがかかわる症状は日本人にも増加しています。
そんなことで今日は、日本人にも増加している、ノンセリアックについて再度紹介します。
セリアック病の原因とその背景については過去のブログのこのあたりを復習してみてください。
アメリカやカナダではこの7年ほどの間に、セリアック病に似た症状のいくつかが現れているにもかかわらず、いわゆるセリアック病判定のための血液検査や小腸の生検を行っても陰性、つまり検査ではセリアック病が確認できない症例が確認され、その症状を「セリアックではないグルテン過敏症(non-celiac gluten sensitivity:NCGS)と呼ぶようになりました。遺伝的に見ても、白人に比べ日本人はセリアック病は少ないことは紹介しましたが、以前のブログでも紹介したように、私がカウンセリングを行っているクライアントの中に、セリアック病ではないものの、本人に現れている症状がセリアック病の症状のいくつかと同じ、または類似するものが現れている人が多く見られるような気がしています。このような人には、念のために血液で食物IgG抗体検査を行ってもらうと、明らかに小麦、または同時に小麦グルテンに対する抗体のスコアが高くなっていることや、IgG抗体検査を行わない場合でも、小麦とグルテン食材を2-4週間ほどほぼ完全に避けてもらうことで、持っている症状のいくつかが改善緩和されることが確認されています。残念ながらセリアック病の判定のための血液検査が高価でなかなか実施できないことや、生検は本人の肉体的な負担があることなどから実施はされていませんが、私自身は、これらのクライアントの中の多くは、セリアックではないグルテン過敏ではないかと考えています。
改めてセリアック病の主な症状には以下のような症状があることを紹介しておきますが、セリアック病とは無縁ではあっても、以下の症状の複数に当てはまり、その症状が長い期間継続しているような場合、またその症状の原因を確認するために病院やクリニックで血液や尿検査などをして何ら異常がないと言われているような場合には、1度グルテンチャレンジテストを自宅で行ってみるといいでしょう。
セリアック病の主な症状
・食後2時間以内のガスによる腹部暴満感
・貧血
・慢性的な下痢
・慢性的な疲労感
・便の悪臭
・うつ様症状
・気力低下
・体力の低下
・情緒不安
・集中力の低下
・血糖の上下動(特に低血糖)
・急激な体重増減
・関節痛
・傷が治りにくい
・乾燥肌
by nutmed | 2013-08-21 12:12

今日の午前中は知人の素材メーカーの営業の方が、新たな素材の紹介にいらっしゃいました。
ひとしきり、話題はサプリメントの実感の話になりました。もちろん、日本ではサプリメントは食品の部類に入るので、効果効能については言及できないわけです。一方でサプリメントを手にとる消費者のほとんどは、目的とする効果の実感を期待してサプリメントを購入して飲み始めることも事実です。この30年でサプリメント、健康食品の市場は右肩上がりに成長しており、その背景には日本人の健康意識が高くなり、予防の考え方がようやく根付いてきたからだと結論づける経済評論家がいます。確かに、それは一理あるとは思いますが、実際のところ濃く人1人あたりが年間に購入(ここは間違わないようにしてください、消費ではなく「購入」ですので)したサプリメントや健康食品の平均種類数が増加しているのではないかと私は考えています。
何を言いたいかと言うと、購入して飲み始めてはみたものの、期待するほどの実感がなく、最期まで消費せずに、新たな商品を購入し、そしてまた同じことを繰り返しているということです。
次に、以前に比べて消費者が購入の基準とする対象が変化していると言うことです。以前であれば、F社、D社、O社、某ビール会社、飲料水会社というように、製造販売しているメーカーが購入基準の対象であったものが、この5年ほどで、その対象はメーカーのネームバリューから、配合されている栄養素や機能性素材の具体的な成分名にシフトしつつあることではないでしょうか。
それは、グルコサミンやコンドロイチンであったり、ゴマの抽出成分のセサミンであったり、ブルーベリーに含まれるアントシアニンであったり、トマトに含まれるリコピンであったりと。つまり、某ビールメーカーのセサミンを飲んだけれど期待する効果の実感がなく、D社の黒ゴマに含まれるセサミンに鞍替えするというような具合でしょうか。
その性せいあってか、私の実感としては、10年ほど前に比べ、他メーカーが販売していない新しい素材成分の商品よりも、すでにどこかのメーカーが販売している既成成分の量や原料を変えただけのような商品が多くなっているような気がします。
これらの背景は、良くも悪くも、製造メーカーが巨額の広告宣伝費を使って、全国津々浦々まで、素材成分の名前を連呼して、消費者に刷り込みを行ってきたことによるのかもしれません。
この刷り込みは、50歳以降の購買意識の高い年齢層には効果的に効いているようで、総人口数が減少しているにもかかわらず商品の売り上げは伸びるのだと思います。
市場調査会社に勤める知人の話では、20歳から70歳までの幅広い成人男女が、1年間に購入するサプリメントの「種類」は、平均すると1人あたり2.6種類だそうです。この数字は従来に比べて多いのか少ないのかという点ですが、私は従来よりも多くなっていると考えています。
サプリメントや健康食品を購入する動機と購入基準が従来よりも変化し、「飲まないよりも何かを飲んでおいたほうがいいだろう」という購入動機から、「膝の痛みを緩和したい」「血圧を下げたい」「血糖値を下げたい」「シミやシワができにくくしたい」と言うような、より具体的な購入動機に変化してきている背景があるように感じています。
目的と購入動機が具体的で明確が故に、効果実感んに対する期待は大きくなり、A社の商品を飲んで効果が実感できなければ、B社の同じ素材成分の商品に、B社で効果が実感できなければC社へと、購入連鎖していくのではないでしょうか。
さて、前置きが長くなりましたが、ほぼ100%の消費者が、「効果が実感できない理由は商品が悪い」と結論付けているからこそ、商品の購入連鎖がはじまるのでしょうが、本当に商品が悪いからなんでしょうか?
私はこのブログでも、再三消化分解と吸収についてお話してきましたように、サプリメント、健康食品と言えども、その多くが腸の粘膜を通過して体内に吸収されなければ、成分は作用しないわけです。飲めば必ず吸収され作用することはないと言うことです。これはサプリメントだけでなく食材でも同じことですね。
サプリメントに含まれる栄養素、機能成分が正しく吸収できるような腸の環境を作ることができなければ、作用もしませんから、効果を実感できるはずもないわけです。
日本では、、ビタミン、ミネラル、たんぱく質、炭水化物、脂質の良し悪しについては、事の是非は別としても情報は溢れすぎていますが、残念ながら、それらの栄養素や機能成分が細胞を機能させ、作用するためには消化分解と吸収というプロセスを経る必要性について誰も教えないし、注目もされていません。
私の経験から見ても、サプリメントだけでなく食材に含まれる栄養素や機能成分の恩恵を実感できない人の多くが消化分解と吸収の機能が十分でないことは間違いないと思います。
歯や舌の働きから始まり、胃酸、消化酵素の生産分泌、腸内細菌の環境、自律神経のバランスだけではなく、食事の仕方、食事の環境も大きく影響力を持った要因です。
自分の体内環境を棚に上げてしまうことなく、正面から向き合ってみることは大切なことだと思います。
by nutmed | 2013-08-20 14:40

1週間のお盆休みを頂き、今日から始動です。
それにしても、口に出すのもはばかるほどの暑さですね。通勤途中のラジオで聞いた話では、この7月の平均気温は例年よりも4℃も高かったそうです。気温が1℃上昇すると、消費が増加し、1800億円の経済効果が生まれるそうです。この7月はざっと7200億円の経済効果があったと言うことになります。つまり、決してアベノミクスの影響では無い可能性が高いということになるのでしょうか。一方で厄介なのは、亜熱帯化が進むことで、本来であれば日本では奄美大島あたりが北限とされていたマラリアを媒介する蚊が、九州でも確認され始めているという実情で、気温が2℃上昇し、それが慢性化することで、マラリアを媒介する蚊の北限は東海近畿地方まで広がるそうです。

さて、今日は。日本でも増加しつつある黄班変性についてです。
皆さんは黄班変性という目の症状をご存知でしょうか? ネットの検索で「黄班変性」と検索していただくと、詳細が理解できると思いますので、ここでは詳しい説明は省かせていただきますが、網膜にある黄斑〈おうはん〉が何らかの原因で機能が低下またはなくなり、視力や視野が低下する症状です。新聞や本を読んでいるときに、文字が隠れて見えない部分があったり、縦横の線がゆがんで見えたりする症状があり、失明にいたることがあります。

2010年5月、アメリカの学会誌で発表された黄班変性に関する研究報告によると、コレステロールの代謝が悪く、総コレステロールが慢性的に高い状態を続けると、黄班変性、特に加齢とともに増える加齢性黄班変性の原因をつくるという報告がでました。この報告によれば、コレステロールが高い状態を継続させてしまうことで、黄班変性だけでなく、視力や視野の働きかかわる目の機能に影響をあたえるとも報告しています。

ネットを検索すると、簡単に黄班変性の症状の1つでもある、文字の欠けや線のゆがみの自己チェックが紹介されているサイトがいくつかありますので、最近、目が疲れる、文字を読むと頭が重くなる、新聞の文字が見えない部分がある、線がゆがんで見えるなどの自覚症状があるは方は是非チェックしてみるといいでしょう。

その上で、コレステロールを高く維持しないような食生活を考えることも重要です。かりにこれらの症状がなくても、50歳を過ぎている場合には、備えのためにコレステロールが高くならないような食生活を考えていただくべきだと思います。
by nutmed | 2013-08-19 09:10

昨日から猛暑が戻ってきて、各所で記録更新中のようです。来週から多くの企業人も夏休みに入り、交通渋滞に加えて猛暑の中、熱中症状には十分注意してください。

さて、今日は私の知人のカイロプラクターの女性から報告いただいた、タラの肝油の効用について紹介させていただきます。このカイロプラクターの女性は、以前私が講師を務めたカイロプラクター向けの栄養療法セミナーに参加していただいており、日常の治療に積極的に栄養素、サプリメントを取り入れているカイロプラクターの方です。

タラの肝油ですが、私の治療院では急性期の強い痛みを訴える患者さんはそれほど多くないので、現状ではタラの肝油は抗炎症・鎮痛を目的としておすすめしている機会はそれほどありません。
妊婦さん、産後のお母さん、高血圧やコレステロールをお持ちの方にすすめるケースが多いです。

具体的にいくつかの例をシェアさせていただきます。お役に立てれば幸いです。

・60代女性
過去10年以上血液検査でコレステロール高値、肝機能の数値も異常あり。薬は処方されたが服用していなかった。肝臓の精密検査をしても原因不明だった。タラの肝油を飲み始めて2-3か月後の血液検査でコレステロール、肝機能の数値がどちらも正常値になった。

・30代女性
タラの肝油を約一年摂取。先日の脳ドッグで同い年の夫(タラの肝油は飲んでいない。)よりも血管がやわらかい、と言われた。。

・40代男性
手のこわばり、指節関節の痛みがあり、血液検査では陰性ではあるがリウマチの疑いがありリマチルを服用している。肩や膝にもこわばりや痛みが出ることがあった。タラの肝油を服用しはじめて2か月ほどで指関節のこわばり痛みが気にならなくなった。

・30代女性
人工授精で双子を妊娠。妊娠初期から出血あり、切迫早産のため入退院を繰り返し安静にしていた。妊娠5-6ヶ月にタラの肝油をすすめた。妊娠32週に帝王切開で出産したが、双子にもかかわらず二人とも2000g近く体重があり(1916g・1906gで50パーセンタイル以上)思ったより大きかった。
現在生後4か月くらいだが、目や耳、内臓の障害認められず健康に発育している。

・6歳女児
膝窩に皮膚のかぶれがあったが肝油を飲むようになりきれいになった。

その他、介護している母親に与えると(複数の疾患有り・カイロは受けていない)、母親が体調がよいと言っている、という声もありました。最近では降圧剤を服用していて収縮期血圧が130-140mmHgの方は肝油を摂りはじめて1か月くらいで平均の血圧が10mmHgほど下がってきています。
私も一時期飲んでいましたが筋緊張性頭痛や体のだるさが減ったと感じました。その効果は期待値が高かったからかもしれませんが比較的早く2日ほどで実感しました。肩こりや体の痛みの変化に気付かない方もいらっしゃいますが、早い人は数日から一週間で体調の良い変化を感じている印象があります。

by nutmed | 2013-08-08 17:36

d0070361_162725100.jpg

第一期が好評のうちに終了しました、栄養療法塾の第二期が、この9月から第二期の功罪を開設します。
栄養療法塾CNS(以下、CNSと言う)は、栄養学についての基礎的な知識、医療医学についての基本的な知識をすでにある程度お持ちの、医療、施術(カイロプラクター、整体師、アロマセラピーほか)、カウンセリングに従事されている方を対象に、より深く、クライアントへの対応に際して実践な臨床栄養学及び栄養療法の知識、スキルを学んでいただくことを目的として開校します。
定員になり次第募集締め切りとなります。

1、スクール期間:6カ月間
        基本的に月1回の講義(3時間)+Eラーニング
開校日:平成25年9月8日(日)午前9時
2、募集人員 :第一期 30名
3、授業料  :入学金 ¥12000(消費税含まず)
      授業料 ¥ 8000/月(消費税含まず)
受講開始までに、入学金および授業料のお支払いをお済ませ下さい。指定の口座にお振込みください。
入学金については、ご夫婦、血縁関係にある場合には1人¥11000(消費税含まず)となります。
入学金の分割お支払いは行っておりません
授業料については、原則として全額を事前にお支払いいただきますが、6カ月分を2回に分けての分納(3カ月分(8000円+消費税×3)は可能です。その場合、3回目の授業修了日から2週間以内に、その後の3回分の授業料を指定口座にお振込ください。

5、開校場所  :東京都千代田区麹町4丁目1 麹町志村ビル 2階セミナールーム ‎
Googleなどの地図で場所の検索確認お願いします
         東京メトロ有楽町線「麹町」駅2番出口出て左へ50m
         
6、開校日程  :毎月第2日曜日 午前9時から午後12時
7、講師:栄養医学研究所所長 佐藤章夫
8、予定カリキュラム
  ・スクーリングカリキュラム
   ①消化分解吸収とサプリメントの形状
   ②症状確認のための簡易検査
   ③副腎疲労とその改善
   ④代謝タイプの確認と栄養指導
   ⑤脂質異常症の改善
   ⑥食事指導凡例と実践ロールプレイング
  ・Eラーニングカリキュラム
①疾患別栄養療法
②症状確認のための簡易検査
③食事指導の実際
④サプリメントの使い方
⑤アミノ酸と必須脂肪酸
⑥食物不耐性(レクチン不耐性)

 講義のカリキュラム内容については、受講者の要望、講義内容の前後関係などから内容を変更することがあります。その場合には事前に告知いたします。
Eラーニングカリキュラムの教材については、毎月のスクーリング修了後に配布します。また、各回のスクーリング後に習熟度確認のための論文提出をお願いすることがあります。

 受講までの流れ
1、入塾申込書(別添付)の提出(Eメールでの添付送信で可能)
2、入塾概要兼契約書を送付しますので必要事項記入押印のうえ返信いただきます
3、入学金、授業料のお振込
4、入金確認
5、受講証を郵送にて発送します。

受講申し込みは以下の内容を記載の上nutmednst@gmail.comまでメール送信ください。
メールの件名は「NST受講申し込み」と記入してください
・お名前:
・ふりがな:
・〒:
・住所:
・ご職業:
・連絡メールアドレス:
by nutmed | 2013-08-02 18:35

日本の医師の多くが患者から寄せられる健康食品やサプリメントの質問で、最も多い素材の1つがグルコサミンではないでしょうか。
これは中高年の健康志向と、大手の医薬品メーカーを筆頭に、多くの企業がその市場で人気の高い関節痛改善のグルコサミン商材を販売していることも背景の1つだと思います。私がカウンセリングを行っている施設でも、毎回グルコサミンについての質問は絶えることがありません。今回と次回の2回にわたってグルコサミン(以下GSといいます)について、エビデンスを交えて紹介したいと思います。
GSは名前の初めにある「glucos」が示すように糖分と、「amine」が示すように窒素を含むアンモニアの副産物と水素が結合した物質です。
GSは軟骨組織に存在し、関節の働きにかかわっていることが知られており、人間では加齢とともにGSは減少し関節炎、関節痛を引き起こします。しかし、GSについてはまだ不明の部分が多く、GSがそれ自体で軟骨の働きを担っているという研究報告もあれば、GSだけではなくMSM、コンドロイチン、ビタミン・ミネラルなどと一緒になってはじめて軟骨を形成するという報告もありますが、現在までの研究で明らかなことは、GSは関節炎以外の症状の改善では有効である報告はありません。
GSと軟骨に関するいままでの研究報告を見ると、関節炎患者の軟骨組織の再形成に有効である報告はありますが、外科的に軟骨が切除された患者の軟骨再形成に有効である報告はありません。また、狼瘡や慢性関節リウマチのような関節に関る自己免疫疾患に対するGSの有効性評価については現在までに詳細な研究は行われていません。
GSは健康食品の1商品として日本でも認知度の高い商品ですが、このようにGSに関する研究は始まったばかりで、未だ不明な点が多いことも事実です。しかし、GSの関節炎の予防改善と関節痛の改善については評価が高い報告が多く、関節炎諸症状におけるGSの有効性は高いといえます。

1、グルコサミンの機能
①グルコサミン硫酸塩とグルコサミン塩酸塩
GSには主に2種類あり、食品のカテゴリーで健康食品として扱われているのは「グルコサミン塩酸塩」、医薬品のカテゴリーになるのが「グルコサミン硫酸塩」になります。価格から見るとグルコサミン硫酸塩に比べグルコサミン塩酸塩のほうが安いといえます。
今までに発表されているGSに関する研究で使用されてきたGSの形態を見ると、面白いことにヨーロッパで行われた研究の多くがグルコサミン硫酸塩を使い、アメリカを含むそれ以外の諸国ではグルコサミン塩酸塩を使った研究が多いことに気が付きます。
この背景にはヨーロッパで行われたGSの研究には医薬品企業を含む多くの会社が研究に資金提供をしている経緯があり、価格の高いグルコサミン硫酸塩を使用したことがあります。

②グルコサミンとアレルギー
最近、硫黄の成分にアレルギー反応を示す日本人が少なくありません。このような人がグルコサミン硫酸塩を摂取した場合にはアレルギー症状が現れることがありますので注意が必要です。GSとともに関節炎などの改善に用いられるコンドロイチン硫酸塩についても同様で、このような人は硫酸が含まれる含硫成分は避ける必要があります。
グルコサミンは一般にエビ、牡蠣、カニの甲羅などから抽出されることが多く、コンドロイチンは牛、豚、サメの軟骨から抽出されます。最近では植物の樹皮から水溶性のグルコサミンも抽出され市場に出始めています。

③グルコサミンと医薬品の併用
日本では医師が関節炎の患者に対してGS、またはGSとコンドロイチンを処方することは稀ですが、アメリカやヨーロッパでは医薬品の抗炎症剤であるイブプロフェンやナプロキセンまたはアセトアミノフェンと一緒にGSまたはGSとコンドロイチンを処方する医師は少なくありません。この場合、患者の症状が2-3週間で改善しはじめると医薬品を少なくするか中止してGSまたはGSとコンドロイチンだけで経過を見ることが少なくありません。

④グルコサミンの副作用
現在までに研究報告されているGSの副作用はほとんどないと言えます。しかし、従来から行われている研究では大部分の栄養素や薬と同様に、長期間の使用における副作用の発現については十分ではないとも言えます。現状、1つの目安としては他の機能性成分やハーブ同様、妊婦、授乳期の女性では使用は控えるべきと言えます。

⑤グルコサミンと糖尿病
糖分の含まれるGSと糖尿病の関係についての研究は多くはありませんが、1日あたり1-2グラムのGS服用は、一般的な日本人の食生活から摂取する単純な構造の炭水化物(糖にすぐ変換する炭水化物)の摂取量と比べても最小の糖分量と言えます。
アメリカの内科学会誌で報告されている2型糖尿病患者に対するGSとコンドロイチンの服用に関する研究を見ると、1日あたりグルコサミン塩酸塩1500mgとコンドロイチン硫酸1200mgを90日間服用した38人(男女平均年齢50歳)では、空腹時血糖もHbA1c(ヘモグロビンA1c)の値には有意な差はありません。
むしろ、2型糖尿病をもつ関節炎患者に処方されるイブプロフェンやナプロシンなどの抗炎症剤の副作用によって発生する胃潰瘍や腎臓機能障害のほうが、2型糖尿病の合併症に与える影響が大きいという報告があります。


by nutmed | 2013-08-01 11:35