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最近私の友人知人関係の中で、30歳から50歳台までの男性で、大腸がんが見つかった人が数人続いています。以前に比べて日本人の大腸がん発症数が増加していることは、メディアでも紹介されているところですが、これほど身近に発症した人が続くと他人事ではありません。
多くの原因背景には、食事内容があることは疑いの余地はないと思いますが、それ以上にストレスフルな生活環境、ビタミンDの不足なども報告されているところです。
中でも、ビタミンDの不足については、この10年ほどの間に、世界各国の研究者が報告しています。
大腸がんとビタミンDの関係については、ビタミンDの活性をもった型である、1-α,25(OH)2ビタミンDががん細胞の増殖を抑制する研究報告が 2000年以前から発表されていましたが、2002年のバーミンガム大学の報告で、その関係性が強いことが報告されています。腎臓において水酸化酵素(1-α水酸化酵素)の働きによって1-α,25(OH)2ビタミンDという、ステロイドにも似た 強い活性をもつビタミンDが作られることがわかっていますが、この報告によれば、1-α水酸化酵素は、腎臓だけでなく、胸部、前立腺、大腸のほか、様々な臓器 組織に存在することが報告されています。つまり、1-α,25(OH)2ビタミンDには、がん細胞の増殖を抑える働きがあること、その1- α,25(OH)2ビタミンDは、1-α水酸化酵素によってビタミンDからつくられること、そして、そのためにはビタミンDが紫外線を浴びることによって、皮膚の細胞で合成されることと、ビタミンDが豊富に含まれる食材を食べ、正しく吸収されることによってビタミンDが補充できるということにもなりま す。
このほか、私の経験では、近年のダイエット目的や、大腸がん予防の観点から、繊維質食材を豊富に食べることも、準備が不十分に繊維質だけを豊富に食べることによって、大腸の働きに影響を及ぼすことも少なくないと思っています。その準備の最大のポイントは乳酸菌です。繊維質の多くは、人間が作ることができない繊維質分解酵素「セルラーゼ」によって分解され、一部は糖分に変化します。乳酸菌をはじめとする腸内のバクテリアによって作られるこのセルラーゼの恩恵を成就するためにも、日常的に、腸内バクテリアの環境を整えるために、乳酸菌を摂るという準備運動は不可欠だと思います。
by nutmed | 2014-06-23 08:48
今朝は、アイルランドから嬉しいメールが届きましたので、是非皆さんにも紹介したいと思います。

今からちょうど1年前にアイルランド在住の日本人女性から、アイルランド人のご主人の体調不良についてのからカウンセリングが依頼されました。 以前にもアメリカアイダホ州在住の日系アメリカ人の女性~カウンセリングを依頼されたことはありましたので、前回同様、Skpeを使い、時差を考慮してのネットカウンセリングを行いました。アメリカの女性のケースとの違いは、ご主人とのカウンセリングがメインになるため、全編英語でのカウンセリングでした。
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「昨年、一番大変だった時の慢性疲労、副腎疲労のような慢性的な疲労感、消化不良などの症状に、佐藤先生のカウンセリングは本当に支えでした。お蔭様で先生のアドバイスなども続け、彼は先月から仕事復帰することが出来ました。秋に天気の悪いアイルランドを離れ、気候のいい南インドの海辺に3ヶ月ほど滞在したのも、良い影響を与えてくれました。

まだゲップが出たり、首の痛み、消化不良、少しの疲労感はあるのですが、去年よりかなり回復しました。
私としては、まだ全快とは言えない彼がまたパソコンに囲まれてIT(ソフトウェア関係)の仕事をするのは、
とても心配なのですが。
1年半のブランクにも関わらず、スキルを高評価し採用してくれた会社で、彼は自信を取り戻したらしく、
その自信が彼の精神にもポジティブに影響しているようです。

緑の多い場所に会社があるので、天気のいい昼休みは、先生に伺った、素足で芝生を歩いたりしています。
無理をするとまた再発するのではないかと私は不安なのですが、なんとか1ヶ月、無事に通勤できております。
昨年何度もメールやスカイプでカウンセリングして頂きましたこと、改めて心よりお礼申し上げます。
またお願いすることもあるかもしれませんが、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。」

本当に、心から良かったと思うと同時に、遠い異国で生活する人の役に立てたことは、私の喜びであり、宝物です。

私が、副腎疲労と、そこから派生するメンタルや食物不耐性の症状が作られる過程と背景を、クライアントさんに説明し、理解してもらう時に説明する内容を以下に紹介しておきます。
副腎がダメージを受けて副腎疲労に至る経過は、ゴム紐に例えて見ると分かりやすいと思います。人間が生きると言うこと、仕事をするということ、対人関係を続けるということは、ストレス以外の何物でもなく、それらの行為の際には、多大な緊張や責任を伴うもので、常に緊張を持つ状態でもあり、それらがすべてストレスになります。緊張が存在している間は、ゴム紐がピンと張りつめられた状態でもあります。ゴム紐は、木綿や鉄でできた紐とは違って、緊張が解けたときに、元々の長さには戻ることはなく、張りつめられた状態、つまり緊張というストレスにさらされている時間が長く、慢性化すればするほど、ゴム紐の伸び代は大きくなり、元々の長さよりもゴムひもは伸びて長くくなります。この伸びてしまった伸び代が副腎へのダメージと考えてください。不幸にも、多くの人間はゴム紐がどれだけ伸び切ってしまっているのかに気付かず、それ以上伸びることができない状態まで行ってしまうことが、副腎疲労の背景です。シビアな症状が出る以前に、些細な自覚症状(体内からのアラート)に気付いていれば、適宜にゴム紐の緊張を緩めてあげることが十分できるのですが、それに気付かず伸び代の弛みが大きくなった分、副腎のダメージも増えて、体調は悪くなります。当然時間をかけて作ってしまったこの弛みが元に戻るには、時間もかかります。
私のここ1年間の副腎疲労の症状改善のカウンセリングでは、この内容を説明し、今自分がどのような状態なのか、またそれがどのようなけいかでつくられたのかを探り、理解してもらうことから始まります。
最近、副腎疲労についての書籍が増えていることや、ネットや雑誌デモ特集されるようになったことは、副腎のダメージに目を向けてもらうチャンスが増えたことでは喜ばしいことです。
しかし、感染症や中毒症のような急性症状ではないがゆえに、血液や尿検査で簡単に判定することは難しく、副腎のダメージがどのように作られてきたのかについては、自分自身が症状の原因追求のために、積極的に参画をして、原因を探ることが重要になります。少なくとも「この設問の⑤つに該当する場合、あなたは副腎疲労かもしれない!」というような簡単なことではないということは言えるでしょう。
by nutmed | 2014-06-19 12:43
今年の4月9日からのテーマとして扱ったクランベリーについて、その後私が企画開発したクランベリーエキスサプリメントの、読者モニターを行いましたが、予想を上回るモニター参加者の使用実感結果が寄せられましたので、少し紹介させてもらおうと思います。
前回まで2回扱ってきたエラグ酸を含む素材としてもクランベリーエキスは有望な素材であると言えます。
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今回のクランベリーエキスフォーミュレーションの最大の目的は、ブログで紹介しているように、ほとんどの膀胱炎の原因と考えられる大腸菌の繁殖を抑え、炎症拡大を防ぐ作用にありますが、クランベリーエキスの作用は「殺菌」ではありません。言ってもれ場、大腸菌が繁殖し難い環境緒を作り、大人しく尿とともに体外に流れ出ていってもらう作用を持つことです。
今回のモニター参加者の中には、現在進行中の膀胱炎症状を持つ女性は1人だけでしたが、排尿時の灼熱感の回数が減ったことなど、いままでこの女性が悩まされてきた膀胱炎の症状が緩和した実感を得ていただいたことに加え、クランベリーエキスの腫瘍成分でもあるPAC(プロアントシアニジン)の持つ、炎症を抑える作用によって、歯肉炎による歯茎の腫脹が抑えられ、膿が溜まることも改善された報告がありました。
膀胱炎を含め、細菌に夜感染症状の背景の多くには炎症症状がありますが、その場合、抗生物質を頻回に多用するケースが少なくありません。
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こんな初期症状のときや、炎症の慢性化の改善には、クランベリーエキスは有効な素材だと考えます。
また、アメリカ(マサチューセッツ大学クランベリー研究所)のクランベリーの機能性研究では、アルツハイマー性痴呆症の予防にクランベリーが有効であるという報告もあり、クランベリーエキスは中高年以降の男女の常備機能性素材として有望だと思われます。
by nutmed | 2014-06-16 15:23
少し時間が相手しましたが、その間に関東地方も梅雨入りで、梅雨入り早々に猛烈な勢いの豪雨で、各地に影響がでているようです。
エラグ酸を考えるの2回目は、エラグ酸の持つ癌細胞抑制作用と糖尿病野背景にあるインスリン抵抗性の改善についてです。エラグ酸については以前にもこのブログで強力な殺菌作用、特に口腔内バクテリアの殺菌作用について紹介していますので、そちらも参考にして見てください。エラグ酸は、ラズベリー、イチゴ、クランベリー、クルミ、ザクロなどの植物に確認されている、強力な抗酸化作用を持つ化学物質です。
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エラグ酸の持つ抗ガン作用については、以前から、皮膚、肝臓、肺の各がん組織の抑制作用が動物及び人の実験で確認報告されていますが、この数年の間に、イチゴに含まれるエラグ酸による食道がんの予防及び治療補助の効果が、ラットの実験で確認されています。アメリカ癌協会(American Cancer Society)でも、各種組織のがんの予防のために、イチゴ、ザクロ、クランベリーを日常的に食べることは有効であると啓蒙しています。
エラグ酸の持つ抗ガン作用の背景にはいくつか考えられており、1つは強力な抗酸化作用であると考えられています。正常な細胞ががん化した癌細胞は、その者がフリーラジカルと化し、エラグ酸によってその働きを抑えられること。もう1つは、癌細胞に対して直接細胞死(アポトーシス)をもたらす作用があると考えられています。
エラグ酸については、2012年に近畿大学農学部の研究グループが、ザクロに含まれるエラグ酸の糖尿病予防さようについて発表しています(ザクロ果汁成分「エラグ酸」に「レジスチン」分泌抑制作用 近畿大学農学部グループが発見、糖尿病予防に役立つ可能性)
研究グループは、ザクロ果汁に含まれる食品成分である「エラグ酸」が、糖尿病の発症要因となる病態「インスリン抵抗性」の原因分子の1つである「レジスチン」の分泌を抑制する働きを持つことを突き止めました。「エラグ酸」は悪玉の「レジスチン」の分泌を抑制する作用があることをラットの実験で確認しています。
レジスチンは脂肪細胞が作るホルモン様物質で、2型糖尿病の背景にある、インスリンの働きを抑制させる「インスリン抵抗性」を作り出す原因物質の1つと考えられています。
また、エラグ酸には肝臓の機能を向上、特に化学物質や重金属の排泄にも作用することも包奥されています。
こうして見ると、強力な抗酸化作用を持ち、そのほかにも感染症、炎症の原因になる抗ウィルス、バクテリア作用、重金属の排泄促進作用、抗がん作用、血糖コントロールかいぜん作用など、現代人の慢性化した症状の背景に深く関わる原因の予防と症状の改善には、日常的に摂取してもいいほどの機能性素材だと言えると思います。
by nutmed | 2014-06-10 15:02

栄養・健康・食に関する気ままな日記


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