臨床栄養士のひとり言

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第1376回 栄養療法とサプリメント

今日はクリスマスです。年齢がいくつになってもクリスマスはワクワクするのは私だけではないと思います。子供の頃には、クリスマスイブの食事やケーキに期待してワクワクし、大人になってからは、特別な人や家族との心のふれあい、この1年元気で暮らせたことへの感謝、人と人の絆にワクワク。

さて、今日は私自身もこの15年実践していて、ここ数年日本でも増えてきた「栄養療法」に関わる話を1つ紹介します。
私が栄養カウンセリングを行っている神尾記念病院でも青山外苑前クリニックでも、健康管理、栄養摂取のカウンセリングを希望されてくるクライアントの70%ほどは、何らかのサプリメントを既に飲んでいる方で、その内の80%ほどは、栄養療法、分子栄養学、分子矯正栄養学などの知識とスキルを持った医師や歯科医、栄養士など、サプリメントぺシャリストが在籍する施設を受診し、血液、尿、毛髪等の検査結果をもとに飲むように指導されたサプリメントを飲んでいる方達です。
その多くのクライアントは、ご自分で、分厚いファイルを作り、その中に検査報告書、サプリメントのリストをファイルして持参してくれます。 飲んでいるサプリメントの種類や数は人によって異なりますが、ほぼすべての人、少なくとも何処かの施設でサプリメントを飲むように指導されて飲んでいる人に確認をしてみます。「あなたはなぜこのサプリメントを飲むように指導されたのですか?」と。 すると、全員が異口同音に「指導してくれた先生が、あなたはこの栄養素が不足しているから、不足している栄養素をサプリメントで補って下さい、と言われました」と答えてくれます。 一見、サプリメントを指導している栄養療法クリニックでは日常的に行われている光景ですが、私にとっては不思議この上ない光景の1つでもあります。
不足しているサプリメントを飲むように指導されたクライアントに私はこう質問します、「あなたは朝昼夕の食事は全く食べていないのですか?」 多くのクライアントが「いえ、ちゃんと3度食事をしっかり食べています」中には「食材には気も遣っていますがお金も使っていますよ」と答えてくれます。次に私は「サプリメントを飲むように指導された先生は、あなたが3度の食事を食べているのに、なぜあなたのその栄養素が不足しているのかを説明してくれましたか?と質問します。ほとんどのクライアントは、「いいえ」と答えてくれ、中には勘のいい人は「そうですよね、私は3度ともしっかり食事しているのに、おまけにオーガニック野菜しか食べていないのに、食材に含まれている栄養素がどうして不足するのかしら」と気付いてくれます。
私がアメリカで学んだ栄養療法、そして、今の私の栄養療法の根底を築いた、TAHOMA CLINICのDr.ライトから徹底的に教えられたのは、何故食材に有り余るほど含まれている栄養素が不足するのか背景をさぐることが、クライアントの持つ症状、特に慢性化した症状の原因探索には欠かせっず、その原因となる可能性が最も高い「食材の消化分解能力と吸収機能の確認」を徹底的に教えられました。
検査によって、症状の進行状態によって、どのような栄養素が不足している可能性があるかと言うことは説明された後に、いきなり不足している栄養素をサプリメントで補いましょうと言われても、不足している原因がどこにあるのかを理解納得できずに、サプリメントを飲み始めても、おいてきぼりにされたような状態で症状の改善を進める、それも食事の仕方、消化分解能力の有無には気を遣うことなくサプリメントを飲み始めても、実感できるような状態を迎えることは難しいと私は考えています。
ともすると、サプリメントありきの栄養療法、「栄養療法=サプリメント療法」のようにとらえられていることに、ある意味での危惧すら感じる最近です。
by nutmed | 2014-12-25 14:42

第1375回 2015予防医療診断士養成講座のお知らせ

2014年夏に設立しました、一般社団法人「日本予防医療協会」が開催認定している「予防医療診断士」養成講座につきましては、以前にも紹介しました。この養成講座は私も3時間の講義を受け持っております。
予防、健康、医療、未病の担い手を養成する団体と講座は世の中にあまねく存在しますが、手前味噌な話ではありますが、この日本予防医療協会が開催している講座の講師は、予防医療の担い手を養成するための知識、経験が非常に豊富で、講座に酸化された方に、即日使える生きたノウハウを伝授するカリキュラムとして、数少ない団体ではないかと思います。
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その2015年最初の講座の開催が決定し、現在受講生の募集を案内しています。
当協会開催の講座の注目点は、医療従事者、または医療に関わる職域の方だけに限定した講座のカリキュラムで構成されているものではありません。
少子高齢社会という逃れようのない現実の中で、元気な高齢者の多い町づくりが豊かな高齢社会へのキーワードだと考え、国民1人1人が健やかで健康に人生を全うするための知識とノウハウを、専門用語ではなく、分かりやすく習得してもらえる講座です。
2014年9-10月に開催された講座を修了し、予防医療診断士の認定を受けた方の多くが、医療従事者、または医療に関わる職域の方ではなく、生命保険、金融に関わるライフプランナー、ファイナンシャルプランナーであったことも、この協会が目的とする方向性の1つだと思います。

予防医療に関心のある方、また、これから何か自己啓発のための講座受講を考えている方は、予防医療診断士養成講座の受講を考えてみてはいかがかと思います。

2015年解説講座の詳細はここにアクセスしてください。

もちろん私もアドバンスコースで3時間講義をします。
by nutmed | 2014-12-08 16:05

第1374回 硫黄不耐性とキレーション療法

今日のテーマの硫黄不耐性については以前のブログで紹介していますので、予習を兼ねて覗いて見てください。
最近私自身がケアしているクライアントさんと、友人のカイロプラクターが経験した、水銀などのキレーション療法での気になる注意点を紹介したいと思います。
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日本でも10年前に比べると、ここ数年で圧倒的に増加している水銀など重金属の爪や毛髪による分析とともに、それらを排泄させるためのキレーション療法です。 医療施設で行われるキレーション療法、特に水銀の排泄のためのキレーションでは、DMSA(経口投与)、DMPS(注射投与)がポピュラーだと思います。
私が過去に経験したケースでは、14例、先日友人のカイロプラクターの施設で1例、医療施設で勧められ、このDMAAというキレート剤の投与を開始してからすぐに、体調不良、特に胃腸の働きにかかわる不具合を訴えた方がいました。
全ケースに共通していたのは、硫黄に対する過敏反応(不耐性)でした。これらの人に、ニンニク、キャベツ、ブロッコリ、ニラなどの硫黄を含む食材を食べると同じような症状が出ないかを確認すると、全員が胃腸の状態が不良になったり、頭痛がするということがありました。キレーションで使用するDMSA、DMPSは硫黄を配合した含硫剤なので、硫黄に不耐性反応を持っている人には使用は注意する必要があるだけでなく、これらのキレート剤を使用したキレーション療法を行うに際しては、患者に事前に問診で硫黄に不耐性がないかを確認する必要があります。
勿論キレーションを選択することを考えている人も、自己防衛の知識として、自分に硫黄不耐性がないかを確認することも必要だと思います。
by nutmed | 2014-12-02 17:23