連日の猛暑で、眠りが浅く日中のしごとにも影響が出始めたこの頃、家人の勧めもあって、寝るときにアイスノン枕を使い始めてみました。これが結構効果があり、最初こそ固いアイスノン枕が程よい硬さになるまではなじめなかったのですが、ここ数日は朝までぐっすり熟睡できています。

今日のテーマはニッケルと皮膚症状についてです。
蕁麻疹、湿疹、アトピーなどの皮膚症状の背景に、金属の接触性皮膚炎の存在があり、日本ではあまり話題になりませんが、決して最近に始まった症状背景ではなく、かなり以前から金属接触性皮膚炎について日本でも研究されてきています。金属接触性皮膚炎の中でも、現代日本人の食生活を診ていくと、ニッケルに起因する皮膚症状が増えているように感じます。金属接触性症状は決して皮膚だけでスタートを切るものではなく、口腔内、腸内、鼻腔の粘膜上で野接触でも可能性は高まります。ニッケル接触性の皮膚症状、特に過敏性皮膚炎や蕁麻疹を持つ人の中に、就業環境が深く関わっているケースはすくなくありません。私がケアしている皮膚の過敏性症状とシビアな腹部膨満を持つクライアントがいますが、彼女の職業は美容師です。仕事柄ニッケルが含まれる材料を扱うことが多かったことから、ニッケルの金属アレルギー様の症状を長きにわたって以ていました。
ニッケルと言う金属は決して特別な金属ではなく、日常的に口に入れる食材や水野中にも含まれています。これはすなわち土壌中に含まれているニッケルを吸収して継承しているものだとかんがえていいでしょう。
ビール(小麦)、赤ワイン、サバ、マグロ、ニシンと貝類、ヒマワリの種、アマニ、ヘーゼルナッツ、マジパン、クルミ、トマト、タマネギ、ニンジン、ニンニク、大豆、ナッツ、ココアやチョコレートなど、オートミールや豆類、コーヒー豆(焙煎)
日常的に蕁麻疹、痒み、アトピー症状が慢性化している場合には、原因となるアレルゲンや増感物質を探し出すことになると思いますが、IgGでもIgEでも食材の種類の切り口だけから犯人探しのアプローチをすることで、根本原因がニッケル等の金属にあった場合には、迷宮入りになってしまうことはすくなくありませんから、犯人探しの際には金属との接触、特にニッケルとの接触ポイントがなかったかを追跡確認することは有効だと思います。、
また、ニッケル接触性皮膚症状を持つひと、特に女性の中に、鉄欠乏性(同時に葉酸、ビタミンB12も)の貧血を持っている女性がすくなくないのには理由があります。体内の鉄が不足することでニッケルの吸収がたかまることが報告されています

また、産後の授乳期の女性でもニッケルの吸収率が高くなることが報告されています。
ニッケルの体内吸収及び蓄積を抑制するために有効な素材は、ビタミンC、アップルペクチンです。
by nutmed | 2015-07-29 16:27

先週の木曜日の青山外苑前クリニックでの栄養カウンセリングでもそうでしたが、本日の神尾記念病院での栄養カウンセリングに来られたクライアントさんは、それぞれの現在の症状は異なりますが、その症状の原因背景と考えられるベースは共通したものでした。それはSIBO(Small Intestine Bacteria Overgrowth)戸言って小腸で異常に繁殖増殖するバクテリア(おもに悪玉菌と呼ばれるグラム陰性菌)の影響によるものです。
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小腸にも細菌が住んでいても問題はないのですが、尋常でない数の細菌、それも悪玉菌の仲間たちが異常に繁殖して住みついていたとすると、人間の体内環境には様々なマイナスの影響をもたらすことになります。小腸に異常に繁殖した悪玉菌の多くは、人間が食べた食物、特に胃酸と消化酵素が十分に機能せずに腸まで送られてきた食物をエサにして成長すると同時に、食物を発酵させガス(水素とメタンガス)を作ります。
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先週青山で対応したクライアントは、逆流性食道炎、口内炎、貧血で悩む20歳前半の女性、本日神尾記念で対応したのは、1人は長年アトピー性皮膚炎と低血糖症状と生理不順で悩む30歳前半の女性と、慢性疲労、貧血、低血糖で悩む40歳台の女性です。 いすれの女性も現在の症状は異なりますが、明確な共通点があり、それは食後2時間くらいで腹部にガスがたまる腹部膨満感と足後の胃のもたれや胸焼けのような症状、それと便秘です。3人の女性に行ったヒアリング結果から、SIBOの可能性が考えられました。アメリカやカナダではSIBOの確認をするため、糖分を飲ませた後に呼気を採取し、呼気の中の水素とメタンガスの量を分析する検査がありますが、日本ではその検査を実施している施設はありません。
この3人の女性たちには、SIBOの原因と考えられる悪玉菌の除菌、制菌コントロールをナチュラルなハーブを使って行ってもらうことにしました。
ここで使うハーブには、グラム陰性菌などの悪玉菌の除菌作用を持つハーブを使いますが、私がポピュラーに使いかつ除菌効果もあるハーブはオレガノまたはセージで、これらのハーブをオリーブオイルに着けてハーブオイルとしてエキス抽出したものを使います。
この3人の女性には1か月ほどまえにこのオレガノオイルを毎晩就寝前に飲んでもらい、その上で朝昼夕食前に乳酸菌を補充してもらいました。 その結果、3人の女性ともに腹部膨満の症状はほとんどなくなりました。また、アトピー性皮膚症状を持つ女性は、肌の状態も非常に改善し、乾燥や痒みも大幅に軽減しています。貧血症状を持つ女性は、血液検査の結果は未確認ですが、たちくらみや疲れ、浮腫みの自覚症状がなくなっていました。
気にしているせいもあるのですが、ここ数年、様々な慢性症状を持ってカウンセリングにこられるクライアント、特に女性で、腹部膨満を始め、便秘、胃もたれ、貧血などの症状を併せ持つ方が増えていることを実感しています。これらの症状改善には多くの場合「乳酸菌」の登場となるわけですが、乳酸菌が有効であるケースもあれば、改善効果が見られないケースもあります。改善が見られないケースの人の中には、このSIBOで悪玉菌の異常繁殖によ利、補充したぬ遊山菌がコロニーの形成がしにくくなることもあり、まずは除菌、制菌コントロールを優先させることで乳酸菌が有効に活躍してくれることがすくなくありません。
by nutmed | 2015-07-22 17:13

昨年に引き続き、今年は2回目となります関西でのセミナーを開催します。
今回はセミナーの構成を2部構成として、午前、午後で別々のテーマで講演します。 

【開催日】2015年10月3日(土) 10時~16自
【会 場】京都駅周辺 会場 (お申込み後通知)
【内 容】2部制 セミナー
1部 10~12時
「栄養不足からくる体のサインを見逃すな!
   パフォーマンスを引き出す栄養的アプローチ」
2部 13時30時~15時30分
「不調の原因はおなか!?心とカラダをむしばむ腸カンジダとは」

【参加費】1講座のみ  5000円 / 2講座通し  8000円

詳しくはこのサイトをチェック下さい。
by nutmed | 2015-07-14 07:57

前回のアスパラガスに続いて今回もアスパラガスの効用についてです。
ビタミンB1、B2のほか、蕎麦にも多いルチンが多く含まれる野菜です。 皆さんの中にはアスパラガスを食べた後は尿が良く出て、トイレに行く回数が増えるという人が少なくないでしょう。これはアスパラガスには利用作用があるからなんですが、グリーンアスパラでも、最近日本のマーケットでも出回るようになったホワイトアスパラでも同じです。アメリカやEU諸国の民間療法(フォークレメディー)や栄養療法では、膀胱の痛みや腫れをともなう尿路感染症や、膀胱炎の症状緩和、結石の予防のためにアスパラガスを食べさせる方法が古くから継承されてきています。このほか、私もお勧めした経験のある症状には、高血圧と尿酸値の高い人、水分の摂取過剰、特に夏場の浮腫みによる疲労症状の改善にアスパラガスは非常に有効な食材です。利尿作用の背景には、アスパラガスに多く含まれるカリウムとアミノ酸のアスパラギンによるものです。

それと同時に、アスパラガスを食べた後の尿の少しケミカルな匂いが気になる人も多いのではないかと思います。この尿の匂いの原因は、アスパラギンでもなければ、カリウムでもありません。私自身、アスパラガスを食べ過ぎた3時間後から翌日にかけて尿の量も回数も多くなり、多少ケミカルな臭いを感じます。私はこの臭いをかぐと、30年前に留学していたカナダで、生まれて初めて遭遇経験したスカンクの放屁ガスの匂いを思い出しますが(笑) この臭いの背景にはs-methyl-3-(methylthio) と呼ばれる、アスパラガスを始め多くの植物が作り出す、硫黄を含んだ物質です。この物質はキャベツ、ニンニク、タマネギ、ブロッコリなど、臭いの強い野菜に多く含まれており、酵素の働きでメチルメルカプタンという臭気物質を作り出すためだとされています。ただ、全ての人がアスパラガスを食べた後の尿が臭うということではなく、アメリカの研究によると、尿が臭うのは匂いの原因となるs-methyl-3-(methylthio) を分解する酵素の有無によって異なるようで、この酵素の有無は遺伝的に決まっており、全体の50-60%の人はこの酵素を持っていますが、残りは持っていないことが報告されています。 つまり、私にはこの分解酵素が遺伝的に備わっているということですね。アスパラガスなどが持つs-methyl-3-(methylthio) に非常に似た構造の物質を持つ素材がサプリメントの中にもあります。「thio(チオ)」という部分を見てピンと来た人は良く勉強している人かもしれませんね。日本でも強力な抗酸化物質として重宝されているα-リポ酸がそうで、化学構造式からの名前はチオクト酸です。このリポ酸を飲んでから1-2時間くらいで尿に多少ケミカルな硫黄を含んだ、アスパラガスを食べた後の尿臭と同じ臭いを感じる人がいると思いますが、私もその1人で、やはりこの臭気まで分解する酵素が遺伝的に備わっているということになります。
実は、この分解酵素のことはこの1週間ほど前に見つけた論文で知ったのがはじめてでした。 今までクリニックと病院で私がカウンセリングをしたクライアントさんの中には、症状の改善緩和のためにα-リポ酸を勧めてきた人が数十人いますが、α-リポ酸を飲んでもその後の尿に臭いを感じないという人が数人いました。今考えると、おそらく遺伝的にこの分解酵素を持っていない可能性が考えられます。しかし、臭気とリポ酸の機能性には影響の差は確認されていないので、この遺伝子を持たない人ではα-リポ酸が有効でないということではありません。
もちろん、この遺伝子の有無がアスパラガスの利尿作用に影響を与えることはありません。
by nutmed | 2015-07-07 10:28

州の時期を少し過ぎてしまったような気はしますが、今日は初夏の旬野菜アスパラガスの効用についてです。
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 街の八百屋でもマーケットでも、今の季節の主役の野菜の一角にはアスパラガスがありますね。私が、今の時期にアスパラガスをたくさん食べることをお勧め する理由には、アスパラガスには、利尿作用があり、体を構成している水の循環を積極的に行うことで、腎臓、副腎、心臓の働きをリフレッシュし てくれることのほかに、アスパラガスに含まれる強力な抗酸化作用を持ったアミノ酸複合体のグルタチオン、それに水銀、鉛と言った重金属の排泄を促してくれる硫黄成分が含まれまれている優れた機能を持った野菜であるからです。これ以外にもアスパラガスには様々な機能性成分が含まれていることが分かってきて、がんの予防、抗炎症作用、糖尿病の改善などに有効な成分が多く含まれています。
・がんの予防作用
アスパラガスに含まれるサポニンという成分には、非常に強力ながん細胞の成長抑制作用が2009年に報告されています。少し前に日本でもブッロコリの種から育てたカイワレ大根のようなブロッコリスプラウトが話題になりました。話題になった背景には、ブロッコリスプラウトには、がん予防、抗酸化作用、ピロリ菌除菌作用が確認されているスルフォラファンが含まれているためですが、アスパラガスにもこのスルフォラファンが含まれていることがわかり、アスパラガスもがんの予防には有効な食材であると言えます。
・抗炎症作用
グリーンアスパラガスはルチンが豊富に含まれています。ルチンはお蕎麦にも含まれていることで知られている機能成分ですが、細胞の酸化を防ぐ抗酸化作用のほか、炎症を抑える強力な抗炎症作用があることが確認されています。
・糖尿病症状改善作用
アスパラガスにはインスリンの生産を促進する働きがあることがwかりました。ただし、この作用は、多くの人が敬遠してしまう硬い茎の部分で確認されています。つまり、血糖値が気になる人はアスパラガスの茎の部分もしっかりと食べることが肝要ということですね。
このほか、アスパラガスにはアルツハイマー予防効果があるとされているフェルラ酸という物質が豊富に含まれていることがわかりました。未だに心配の種でもある放射性物質が恐ろしいのは、それらの物質が強力な酸化物質として、細胞の働きに損傷さ与えることにあります。また、知らず知らずに体内に侵入してくる重金属の体内汚染も同様です。私たちを摂ります生活環境を考えると、積極的な予防は不可欠であり、アスパラガスの持つ機能はまさに中高年の方が、生活習慣病だけでなく、記憶力、集中低下の予防に最適な心強いスーパーベジタブルと言ってもいいでしょう。
今からが旬のアスパラガスです、その力と恩恵を受けてみない手はないですよね。
これらの機能成分は熱にもh格的安定した物質なので、アスパラガスを炒めても茹でてもいいでしょう。この時期から気温が一段と上昇し、汗をかく機会が増えるので、水分を飲む量も増えますね。その分体内に溜まった有害物質などの不要なものを尿からの排泄を促してあげることも新陳代謝が向上しますので、アスパラガスはお勧めの素材です。
最近私がやっているのはアスパラガス全ての恩恵をもらえるジュースです。台湾や香港には「蘆筍汁」というアスパラガスのジュースが販売されていますが、日本では見かけませんね。アスパラガスだけだとどうしても味がいただけないので、リンゴとニンジンを一緒に入れて搾っています。 ジュースじゃなくてもスープで他の野菜と煮込んでいただいてもいいですね。
どうぞ、皆さんもお試しください。 くれぐれも尿量が増えることを考慮して摂る時間を考えてくださいね。
by nutmed | 2015-07-02 09:30