臨床栄養士のひとり言

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第1412回 腸内環境とバクテリア

過敏性腸炎、腹部膨満、便通不良、ガス、胃もたれ、貧血、逆流性食道炎等の症状の背景にあると考えられるSIBO(Small Intestine Bacteria Overgrowth:小腸におけるバクテリア(主にグラム陰性菌)の過剰繁殖)の原因の1つに、胃酸不足または、最適な酸性になっていない胃酸の背景があることは以前ここでも紹介しました。胃酸のpHが十分に酸性に傾向していないことによって、ペプシンの生産が低下し食物の消化分解が進まないだけでなく、十二指腸及び小腸のpH環境も酸性を維持できず、十二指腸、小腸におけるバクテリア(グラム陰性菌)の除菌コントロールが低下することが報告されています。イラストを見るとわかるように、通常、バクテリアの繁殖は大腸付近が最も多く、小腸では大腸の約1/3、十二指腸では大腸の1/10程度の生存繁殖に抑えられています。この背景の1つには胃から継承されて送られる胃酸が深く関わっています。この程度の生存に維持コントロールできている場合には、SIBOの症状を呈することもなく、食物の消化分解と吸収は十分行われていると考えられます。
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しかし、食事後の胃酸の生産が十分でなく、pHが十分に酸性に傾向していない場合には、十二指腸、小腸におけるグラム陰性菌の繁殖を助長することになり、腹部膨満、便通不良、ガスの発生のみならず、栄養吸収障害、貧血などの栄養のステータスに関わる原因にもなりえると考えられます。
最近になってようやく日本でもネット等でも「消化と吸収」のことが話題になりつつあることは大歓迎である一方、それらの掲載記事や抄録を見ると、胃酸、SIBOについて説明されているものが皆無なことは残念です。
by nutmed | 2015-10-30 16:38

第1411回 アーシング入浴のすすすめ

今日は以前にもここで紹介している「アーシング」、体内に蓄積したプラス電子の放電について、自宅で簡単(比較的・・)にできるアーシングの方法を紹介します。実際に、私の栄養療法カウンセリングにこられるクライアントの中で、皮膚の症状(アトピー性皮膚炎、酒渣)やうつ様症状、副腎疲労を持つ方々に、自宅でできるアーシングの方法を指導して継続してもらうことで、想像以上に改善がみられたケースは少なくありません。
準備するのはホームセンターの電気用品コーナーにあるような単線の電気コード、安全ピン、アルミホイルだけです。
単線の電気コードの長さは、脱衣場または室内洗濯機置き場の壁のコンセントにあるアースの取り出し口から風呂場の浴槽までの長さ+30cmほどが適当だと思います。
アルミホイルを30cmほど出して切り、幅5cmほどに折り曲げて重ね、短冊のようにします。次に短冊に折り曲げたアルミホイルの一方に安全ピンをさしとめます。単線電気コードのビニールを剥いて銅線をだし、アルミホイルにつけた案千ピンに巻き付けます。電気コードのもう一方の端も銅線を剥きだして、コンセントにあるアース摂りだし口に接続します。これで完成です。
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アルミホイルを油を入れた浴槽に入れてから入浴します。
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我家でも半年前からこの入浴を継続していますが、入浴中のリラックスレベルが高い実感があり副交感神経が上昇していることを感じますし、入浴後の入眠が非常に早いです。秋になると温感生のじんましんで悩んでいたワイフも今年は症状が出ていません。 洗濯機置き場が近くになかったり、脱衣場の壁にアース取り出し口がない場合には、電気コードの一方に書類を挟むゼムクリップ等を漬けて、木造住宅でなければ風呂場の窓枠のアルミサッシに挟んでもいいでしょう。 1日2日で改善実感をするものではないので、しばらく継続して見ると実感できると思います。 なお、くれぐれも電気のコンセントに電気コードを差し込むことは危険なのでゼっていに行わないように注意してください。
by nutmed | 2015-10-28 09:37

第1410回 Postbioticsサプリメント ASIBO

木枯らし1号が早々と吹き、北からは早くも雪の便りが届く季節になりました。
さて、今日は、私が1年余り開発に時間をかけてきたサプリメントの紹介をします。 このサプリメントのコンセプトは「Postbiotics」(ポストバイオティクス)といい、従来からある乳酸菌を主体とするProbiotcss」(プロバイティクス)とは異なります。 
早速下のイラストを見てもらうとわかるように、Proとは英語で「前」とか「以前の」という意味の接頭語で、Postとは「後ろ」とか「以後の」という意味の接頭語です。どこを基準にして「前」と「後ろ」なのかと考えた場合、それは細菌(この場合には乳酸菌)が腸に到達したことを境にして考えるべきでしょう。
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つまり、Probioticsは腸に到達する前の生きた乳酸菌そのものを指すと考えます。 一方、Postbioticsは腸に到達して何らかの機能をスタートさせる状態であると考えます。
今日の話のテーマであるPostbioticsの主役になるのは、生きた乳酸菌ではなく、乳酸菌が造り出す機能性タンパク質で、これを「バクテリオシン」と言います。バクテリオシンは決して新しい物質ではなく、1928年にイギリスのフレミングが発見した人類初の抗生物質「ペニシリン」は、青カビが作ったバクテリオシンですし、近年になって食品の防腐保存剤として使用される添加物の中にはバクテリアが作ったバクテリオシンであるものが増えています。
バクテリオシンの働きには大きく分けて3つの働きがあると考えられていて、下のイラストの様な働きが確認されています。
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バクテリアを殺菌する作用のほかに、乳酸菌と言えば多くの日本人がイメージするようになった「免疫力の向上:や「善玉菌を増やす」作用の一端もこのバクテリオシンが担っています。
私の栄養カウンセリングにこられるクライアントのなかにも、便秘や腹部膨満、ガス(おなら)、貧血などで悩む人(多くは女性)がこの⑤年で非常に増加しています。一方、これらの人たちのほとんどが乳酸菌のサプリメントやヨーグルトを摂っていますが、改善を実感できたという人は想像以上に少ないことにも驚きます。
私は、その原因には、以下の2つの背景があると考えてきました。
1.Probioticsに注目し過ぎるあまり乳酸菌の恩恵を受けるPostbioticsの環境が低下している
2・食生活やストレスの環境から想像以上に先住者としての悪玉菌(グラム陰性菌)の繁殖が強い

これらの背景によって、乳酸菌の繁殖が旺盛にならず、乳酸菌が作るバクテリオシンの恩恵を受けにくくなっているのだと考えています。

ようやく今日の本題になりますが、このPostbiotivsの環境作りに注目して開発したのが強紹介するサプリメント「ASIBO(アシボ)」です。ASIBOは様々な性格を持ったバクテリソインを生産する乳酸菌を培養してつくったものです。
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サプリメントのお求め詳細はこちらを参照下さい。
by nutmed | 2015-10-26 15:24

葉酸水素サプリメントの掲載記事

今週に入ってからやけに葉酸サプリメントの問い合わせが毎日増えているなと思ったら先日発売のananで私が揮発した栄養医学研究所の葉酸水素サプリメントが1ページ全紙で紹介してくれてました(^^)
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by nutmed | 2015-10-15 14:31

第1409回 コーヒーとアミノ酸

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「目覚めにコーヒーは不可欠!」とか、「徹夜にはコーヒーが欠かせない」など、カフェインが含まれたコーヒーなどの飲料を飲むことで、頭がクリアになると言う人は多いと思います。ただし、ここで理解しておく必要があるのは、カフェインが脳内の神経を直接興奮させることはないということです。カフェインには、遺伝子(DNAやRNA)の機能に不可欠であり、様々な神経作用を持った「アデノシン」という物質の働きを低下させてしまう作用があります。アデノシンには眠気を誘う作用があるため、アデノシンの働きを抑えてしまうカフェインを摂ることで、眠気が抑えられるというしくみになります。
カフェインによって、アデノシンが抑えられることで注意しなければならないことがありますが、その1つは、頭痛や思考回路の低下、頭の中にかすみがかかったようなボーっとしたような症状です。これは、脳内のアンモニアの分解が低下することによって起こるもので、カフェインによって、アデノシンが抑えられることで、脳内のアンモニアを分解するアルギニンを分解する酵素のアルギナーゼの働きを低下させるためです。
もう1つは、炭水化物食が多く、コーヒーを頻繁に飲む人の場合です。アルギナーゼの働きを抑える素材にはカフェインのほかにもあり、以前に日本でも「燃焼系アミノ酸」として話題になった、分岐鎖アミノ酸のバリン、ロイシン、イソロイシンと、しじみに含まれる肝臓機能回復のアミン酸として話題になったオルニチンは、アルギナーゼの働きを低下させてしまいます。このバリン、ロイシン、イソロイシン、オルニチンは、炭水化物と一緒になることで吸収が向上しますので、肉、魚と米、小麦などの炭水化物食材を一緒に食べる際の食事中および食後にコーヒー等のカフェイン飲料を飲むことは避けるべきでしょう。
アデノシンは発毛育毛成分であることがわかり、日本の某化粧品メーカーからも、男性女性用の発毛促進商品が販売されています。カフェインが持つアデノシンの働きを抑える作用を考えると、カフェインを飲みすぎると薄毛、禿げになるかどうかはわかりませんが、アデノシンの持つ育毛作用が抑えられることから、育毛には不向きな素材かもしれません。


by nutmed | 2015-10-13 20:43