臨床栄養士のひとり言

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腸の働きについての講演会 in福岡のお知らせ

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新春初の講演会は、九州、福岡県で行う腸の働きについての講演会です。NPO市民健康ラボラトリーの招聘で開催されます。このNPOのモットーは、「他力本願ではなく自分が治す主体になること、自分で知恵を得て自分の主治医になることで、病気からの回復をめざす」ために集ったグループですが、まさに私自身がこの17年間推進してきた栄養療法の根幹をなすテーマでもあります。
当日は、腸内環境を整え、向上させることはもちろんのこと、実際に自分の腸が自分の生活習慣に則して機能しているのかを自宅で自分でチェックする方法の説明を交えて、レクチャーをしていく予定です。

近郊にお住まいでテーマに興味のあるかたは、ぜひとも参加ください。

日時:平成28年2月20日(土) 13時から16時30分
場所:コミセンわじろ 2F 第2会議室
    福岡県福岡市東区和白丘1丁目22-27
    TEL:092-608-8480 参照地図
    JR鹿児島本線「福工大前」駅下車徒歩1分
定員:60名
参加費:参加費:些少(詳しくは以下の問い合わせ先にご確認ください)
参加申込およびお問い合わせ
電話:080-1437-8767(藤原) 080-3381-0126(小田)
メールの場合  info@shokuiku-fukuoka.jp
FAXの場合 092-292-3217


会場の都合から定員(60名)になり次第締め切りとさせていただきます。
by nutmed | 2016-01-25 13:48

第1430回 銅不足の背景

今日は、昨年からブログでも少し紹介してきている銅というミネラルについて、私が行った栄養カウンセリングで対応した女性のケースで紹介します。
先日、知人の婦人科ドクターからの紹介依頼でカウンセリングを行った30歳半ばの女性でした。女性は生理期に入ると甘いものが欲しくなる人がたくさんいますが、中でも特にチョコレートをむさぼるように食べ始める女性が多いです。今回カウンセリングを行った女性もその1人でしたが、彼女の場合、生理期だけでなく、日常的にチョコレートをむさぼるチョコレートクレーバーでした。黙っていると一般的な板チョコを1日2枚はいってしまうそうです。症状には、朝から疲労感が募り、蒼白な顔色、足の浮腫みをふくむ貧血症状、生理不順、風邪をひきやすく長引くなどの報告がありました。知人の婦人科医のクリニックを受診するまでに、栄養療法を含むクリニックを数軒受診していたようで、その中のクリニックで、「シビアな貧血と副腎疲労を伴う低血糖」と言われ、鉄のサプリメント、高濃度のナイアシン、ビタミンC(週1回の点滴も)、プロテインを飲むように言われて3か月間継続していました。知人の婦人科医師は、3か月間サプリメントを摂っても症状の改善は見られず、逆に生理不順と疲労感が増していることに疑問を感じて、私が相談を受けたのは昨年11月下旬です。それまでの症状と飲んでいたサプリメントを聞いたときに、恐らく銅の不足、または欠乏の可能性ではないかと考えました。私がカウンセリングを行うまでの約1か月間、それまで飲んでいたサプリメントを全て中止してもらい、毎日2回、1回あたり亜鉛15mgと銅4mgを飲んでもらうことと、ニガリを入れたお湯で就寝前に15分間足浴をしてもらいました。
先日カウンセリング行ったときに彼女から受けた報告では、昨年のクリスマスを挟んで、カウンセリング当日までチョコレートを食べたのは12月最初の2日間だけで、自分でも理由がわからないが今までのように毎日チョコレートを食べなくても不安感はなかったそうです。以前にも紹介したことがありますが、生理期にチョコレートを食べたくなる女性の多くは、銅とマグネシウムの不足の背景があることが少なくありません。また、これらのミネラルを豊富に含んでいる食材もカカオであることも事実です。
では、なぜ彼女の銅が不足する原因になったのかですが、彼女の過去の生活状態をヒアリングしていくと、貧血だと言われた18年前から、独自判断で鉄のサプリメントと鉄の吸収を向上させるビタミンCを長期間摂っていたそうで、ここに最初の原因のポイントがあるように思えます。その後、3年前に受診した栄養療法のクリニックで出されたサプリメントとビタミンCの点滴の継続でさらに銅の吸収が阻害されたと思います。銅の働きの1つに体内の酸化の原因になるフリーラジカルの中和除去があります。一方、貧血の背景にある鉄の過剰な摂取は鉄自体がフリーラジカルになる可能性があるために、その除去に作用する銅の需要が常時高くなります。また、鉄の吸収を向上する作用があるビタミンCには、銅の吸収を阻害する作用が報告されていることから、この3-5年で彼女の体内の銅(活性型)のステータスが慢性的に低くなっていたのではないかと思います。
余談ですが、私が8年前にカウンセリングをした67歳の男性で、症状、特に爪の変形と白髪、うつ様症状を持つひとでもやはり銅の不足が疑われました。しかし、この時の原因はこの男性が使用していた入れ歯安定剤にあった可能性がありました。銅というミネラルは亜鉛と絶妙なバランスを保つミネラルで、亜鉛が高くなりすぎると銅の吸収が阻害されます。最終的にこの男性のケースを相談したのは、私の臨床ミネラル学の師匠でもあるドイツ在住のドクターしたが、彼女から「その男性が入れ歯安定するためのクリームを使用していないかチェックしてみなさい」といわれたことでした。いまでこそ、国内で販売されている入れ歯安定クリームには、歯の密着性を向上する目的の亜鉛を配合しているクリームはないそうですが、当時、日本で販売されてた米国メーカーのクリームには実際亜鉛が含まれていました。
この論文の内容をみる限り、また、この2年ほどの間に私が対応した銅の不足の症状を持ったクライアントの何人かに共通点として、点滴と経粘膜、経腸による高吸収のビタミンCを大量に摂取した人がいたことから、昨年春から、慢性症状を訴え、ビタミンCの高吸収多量摂取をしている人には、カウンセリングパートナーの担当医にお願いして血中セルロプラスミンを検査して、銅のステータスを確認してもらっています。高濃度ビタミンC点滴うを受けている人や高吸収多量のビタミンCを摂取している人のすべてがセルロプラスミンの値が低くなり銅が不足しているわけではありませんが、昨年5月から12月末までにセルロプラスミン検査をしてもらったクライアント12人のうち、5人でセルロプラスミンが基準値以下でした。全体の41%が銅が不足している可能性が疑われる結果で、この割合を普通と考えるには、高い数値だと私は思います。
今やビタミンCは、もっともポピュラーなビタミンで、日常的に高濃度のビタミンCをサプリメントで摂っている日本人は多いと思われます。その一方で、銅の吸収阻害の可能性が考えられる報告があることを考えると、少なくとも高濃度高吸収多量のビタミンCを摂るに際して、慢性的な銅不足の影響による症状の有無を確認するとともに、セルロプラスミンなど、銅のステータス確認、モニタリングを行い、必要に応じて銅(亜鉛や鉄のバランスも十分に考える)の補充を行うことをかんがえるべきだと思います。
by nutmed | 2016-01-22 10:33

予防医療診断士養成講座のお知らせ

昨年も各回好評のうちに開催されてきました予防医療診断士の養成講座が、この2月に開催されます。
毎回全国から医療従事者だけでなく、介護、ライフプランナー、ファイナンシャルプランナーなど、今後の日本の予防医療を担っていただく職種の方をはじめ、ご自分やご家族の健康管理、予防を考えておられる一般の方々まで参加されています。どなたも真剣に受講されていることはもちろんですが、100%の人から参加受講してよかったとの評価をいただいているようです。金城先生、木村先生および私の講義の内容も決して難しい内容ではないので、医学の知識がなくても心配なく安心して受講いただけます。
ご興味のある方はこの機会にぜひ受講されてみてはいかがでしょうか。

◆◆◆2月の予防医療診断士養成講座のご案内です◆◆◆
「老化予防、元気に若々しく年を重ねたい」=本物の予防医療に興味の
ある方が正しい情報と正しい実践方法を学ぶための講座です。
予防医療20年の研究と実践をもつ第一人者(大学病院で臨床医療16年)
医学博士金城実が主催。講師陣は関西医科大学健康科学科の木村穣教授、
栄養医学研究所の佐藤章夫先生と、充実した講師陣です。

詳しくは http://www.yoboiryo.jp/

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【1】入門講座

【2】予防医療診断士「(入門)+Basicコース」

【3】予防医療診断士「4日間集中講座」

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【1】入門講座

(講座日程)約2時間の講座です。

 ・東京:2月6日9:30~12:00 
 ・大阪:2月13日10:00~12:15 

(講座内容)入門講座は「予防医療ってなに?」を知る講座です。

■申し込み、問い合せは(コンタクトフォームから)
 http://www.yoboiryo.jp/iframe/contact_iframe.html

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【2】予防医療診断士「(入門)+Basicコース」

(講座日程)2日間の集中講座です。2日目に試験があります。
 ・東京:2月6,7日 (1日目7時間+2日目7時間)
 ・大阪:2月13,14日(1日目7時間+2日目7時間)

(講座内容)ベーシック講座受講、認定試験合格後「認定証」発行。
ベーシック講座は、予防医療を詳しく勉強したい方のための
「知る」講座です。もちろん家族、友人に教えることはできます。
ベーシック講座認定後にアドバンス講座に進むことも可能です。

(講座・認定費用) 入門講座修了者は54,000円(税別)
         (入門講座がまだの方は59,000円(税別))
■申し込み、問い合せは(コンタクトフォームから)
 http://www.yoboiryo.jp/iframe/contact_iframe.html
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【3】予防医療診断士「4日間集中講座」3期生募集のご案内 

(講座日程)2日+2日で合計4日間の集中講座です(1日7時間)
 ・東京:2月6,7日  +東京2月27,28日 (合計7時間×4日間)
 ・大阪:2月13,14日 +東京2月27,28日(合計7時間×4日間)
          
(講座内容)ベーシック講座(+集中講座用入門講座)とアドバンス講座
を一緒にした4日間(2日間+2日間)の集中講座(料金もお得です)
試験合格後「Advance予防医療診断士(3期生)」認定証発行。
予防医療協会「入門コース」の開催講師ができます。この講座は、
金城実 医学博士とパートナーを組んで、予防医療を勉強するだけでは
なく、もっと広く講座やセミナーで講師として教える側になって
活躍したい方(「知る」だけではなく「教える」)のための講座です。

(講座費用+認定費用) 合計198、000円(税別)

■申し込み、問い合せは(コンタクトフォームから)
 http://www.yoboiryo.jp/iframe/contact_iframe.html

◆◆詳しい内容はHPをご覧ください
■詳しいカリキュラムは 
 http://www.yoboiryo.jp/curriculum.php
■詳しい講座日程・費用は 
 http://www.yoboiryo.jp/iframe/contact_iframe.html 
 (入門講座のテキストにもあります)
■申し込み、問い合せは(コンタクトフォームから)
 http://www.yoboiryo.jp/iframe/contact_iframe.html
by nutmed | 2016-01-20 12:33

第1429回 タウリン

進俊初のテーマはタウリンです。
タウリンは新生児を除き、体内で合成が可能な含硫アミノ酸(硫黄成分を含むアミノ酸)の1つです。動物性のタンパク質からは摂取が可能ですが、植物性タンパク質からの摂取はできないアミノ酸です。したがってベジタリアンにおいては不足傾向が高いアミノ酸でもあります。タウリンは肝臓において含硫アミノ酸であるメチオニンとシステインから合成されますが、このときにビタミンB6(ピリドキシン)が補酵素として働くため、ビタミンB6が不足していると必然的にタウリン不足に陥ります。肝臓におけるタウリンの合成は、女性ホルモンのエストラジオールによって抑制されるため、男性に比べ女性のほうが1日あたりの必要摂取量は高いアミノ酸です。

動物実験では、成長ホルモンの生産を促進することが報告されているほか、中枢神経系統、特に脳内に多く存在し、このほか骨格筋、心臓、および血小板で確認されています。
タウリンが含まれる食材としては赤身肉、魚介類のタンパク質ですが、特に魚介類の脳に多く含まれています。
1、働き
・神経伝達機能の抑制作用
・胆汁酸塩と結合し脂質およびコレステロールの代謝をコントロール
・細胞膜内外を移動するカリウム、ナトリウム、カルシウム、及び、マグネシウムの働きを助け神経伝達機能を向上させる(亜鉛はタウリンの持つこの機能を促進させる)
・胆嚢、眼、及び、血管における抗酸化作用
・肝臓の解毒機能
・鎮静作用
・血糖降下作用

沢山食べるわけではないのに、また脂には気をつけているのに、コレステロールが高いと医者に言われたり、目の機能調節がうまくできない肉嫌いの子どもや、炭水化物や野菜ばかり食べ、肉を敬遠する成人の場合、血液中のアミノ酸分析をすると以外にタウリンが不足してことが少なくありません。

原因がわからない脇腹、背中、肩後部の鈍痛の原因の中に、胆のうにたまった胆泥(ヘドロのような液体)が原因であることが少なくありません。外傷でもない、筋肉通でもない、打撲でもなく、整体やマッサージなどの施術でも改善をしないこのような鈍痛の原因に胆のうの機能不全が挙げられます。 このような胆泥による鈍痛の改善に、胆泥の排泄を促進する作用を持つタウリンは非常に有効なアミノ酸です。
胆泥が原因だと分かった場合、腹腔鏡手術がポピュラーになった最近では、比較的胆のうの摘出の選択肢の優先順位が高くなる傾向にあるようですが、胆のうを摘出した後の食事環境とその制約を考えても、摘出の前にタウリンで症状が改善する選択肢を考えてみてもいいと思います。
by nutmed | 2016-01-16 15:10

第5期 栄養療法塾募集締め切り

2016年1月6日をもちまして定員になりましたので、第5期栄養療法塾の募集は終了しました。
次回だい6気は2016年11月開講の予定ですので、ブログでの告知をお待ちください。

by nutmed | 2016-01-08 14:44

2016年 謹賀新年

明けましておめでとうございます。
皆さんに取って2016年が良き年となりますように。
臨床栄養士のひとり言は今年11年目を迎えます。今年も様々なトピックをアップ更新してまいりますので宜しくお願いします。



by nutmed | 2016-01-01 09:05