d0070361_1251177.jpg先日の青山外苑前クリニックに来られた女性は、先々週、突然左耳が難聴になり、近所の耳鼻科で検査を受けたところメニュエル病の疑いと診断され、漢方薬、ほか2種類の薬処方されていました。
私がもう一軒栄養カウンセリングを行っている神尾記念病院は耳鼻科なので、過去にも耳鼻科から紹介されてきたメニュエル症状をもつ患者のカウンセリングを行なったことがあります。
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栄養療法の観点からメニュエル症状の背景と比較的密接な関係にあるのが、炭酸カルシウムで、それの吸収と代謝に関わっているのがビタミンDであることは、以前から報告されています。
メニュエルの主な症状である平衡バランス機能をになってえいるのは、内耳内を通る検知管で、この管の中には炭酸カルシウムの結晶が流れていて傾きや平衡バランスを検知しています。
もちろん全てのメニュエル症状がビタミンDの不足によるものではありませんが、最近多い、低気圧によるめまい、立ちくらみを始め、メニュエル症状で悩んでいるひとは、ビタミンDの不足とともに、日光浴の不足などを考えてみてもいいかと思います。
ビタミンDが不足しているのなら、ビタミンDを豊富に含んだ食材の積極的な摂取も栄養指導としては大切なことかもそれませんが、ビタミンDが含まれた食材は特段珍しい食材にだけ含まれたビタミンではなく、日常的に日本人が食す食材には含まれたビタミンだと言ってもいいでしょう。
つまり、ビタミンDを食材から摂取して吸収ができる状態であれば、メニュエル症状が現れるほどビタミンDが不足することは、一般的には少ない、もちろん腎臓機能が何らかの理由によって低下している場合には、体内で活性型のビタミンDに代謝することがむずかしくなることもありますが。
それを考えると、食材からビタミンDが得られるほど消化分解と吸収の機能が十分でないことの問題のほうが大きいような気がしています。
そのため、1日あたり平均で15分程度の紫外線浴を積極的に行ってもらうことも、症状の改善には有効だと思います。
by nutmed | 2016-06-21 10:45

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決してメーカーのスポークスマンではありませんが、ここしばらく、ラクトフェリンの有用性に注目して論文検索して、実際の栄養カウンセリングでもお勧めしているところです。
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そんな中、昨年報告された発表に、妊娠中の鉄欠乏性貧血の予防改善に、従来からポピュラーに処方mされてきた鉄剤よりも、ラクトフェリンが有効である報告に目が止まりました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26037728
貧血改善目的での鉄剤の服用、特に妊婦さんの場合、便通に影響がでる女性がすくなくないので敬遠されがちになります。報告をみるかぎりでは、鉄剤のように便通に影響がある症状も少なく、貧血症状改善目的で日常的に使えるサプリメントではないかと思います。
また、小麦グルテン不耐性である貧血症状を持つ人にも、ラクトフェリンは有効だと思います。
by nutmed | 2016-06-17 08:48

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つい先日、過敏性腸炎、特に下痢型の過敏性腸炎の背景に、ビタミンDの不足との関係について紹介しました。
5月初めに栄養カウンセリングに来られた40歳初めの女性が本日2回めの来院でしたが、前回のヒアリング内容から、ビタミンDの不足の環境が感じられたため、この1ヶ月間ビタミンDを毎日25マイクログラムをサプリメントで補充してもらい、同時に1日15分ほど日光浴をしてもらうようにアドバイスしていました。
以下月ぶりに来院の彼女の開口一番の報告は、1日4回平均で下痢があったものが、ビタミンDを飲み始めて5日目から、1日2回になり、便の状態もしっかり形が確認できるような下痢ではなくなったとのことでした。

これよりも本人が一番感激したことは、ビタミンDを意識しはじめてから、この20年間悩まされてきた頭痛の痛み止めを飲まなくても耐えられる状態になったことです。
ビタミンDは、ビタミンと名前がついていますが、多くのホルモン同様コレステロールから合成される、もはやホルモン様物質であり、免疫や炎症の抑制に関わるビタミンだと言えます。
by nutmed | 2016-06-09 09:07

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私の栄養カウンセリングを訪れるクライアント産の中で、この10年で圧倒的に増加している症状の1つがドライアイです。かつて、コンタクトレンズの普及に伴い一気にドライアイ症状を持つ人が増えたといわれますが、この10年間の増加の背景は明らかにスマートフォン、タブレット端末のブルーライトなどによる涙液の分泌障害によるものではないでしょうか。
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ドライアイの判定検査は、閉じた瞼に特殊な紙を入れて、その紙にしみこむ涙の量を調べる「シルマーテスト」や、眼球表面を覆っている涙がどのくらいの時間で乾燥するかを調べる涙液層破壊時間(BUT)テストなどによって眼科医が調べることになります。
この数年、アメリカやカナダにおける栄養療法クリニックだけでなく、眼科クリニックの中に、ドライアイの症状改善の目的でラクトフェリンを日常的に摂取させる療法を勧めるドクターが増えています。
日本では相も変わらずダイエット目的で話題のラクトフェリンが、なぜドライアイに有効なのでしょうか?
ラクトフェリンは 、涙液中に天然に存在するタンパク質複合体( 糖タンパク質)であることが確認されており、 、抗炎症性および抗菌性を有することが報告されています。 また、ドライアイによってダメージを受けた細胞に酸素と栄養素を輸送するための過剰な血管新生を抑制することも報告されています。
原因は異なりますが、結果としてドライアイを招く症状に自己免疫疾患の1つでもあるシェーグレン症候群があります。シェーグレン症候群は涙腺細胞ダメージが強くなることでドライアイになりますが、シェーグレン症候群のドライアイ症状の進行を抑えコントロールする目的でもラクトフェリンの摂取は有効だと考えられます。

最近、ドライアイの症状を持つ人が増加しているのと同じように、白内障、特に50歳台以降からの加齢に伴う白内障症状を持つ人が増えています。この背景は、人口分布が高齢化していると言う単純な背景だけではないと思いますが、白内障の治療方法、特にレンズの交換が日帰りででき、保険が適用になるようになって、白内障の手術を受ける人も増えているように思います。私の周りにも白内障の手術を受けた人は少なくありませんし、私自身、最近、夜間の車の運転で対向車のライトがやけに眩しく感じるようになったこともあり、食生活とサプリメントの見直しによる進行を止めることも真剣に考え始めたばかりです。

今や、白内障の手術の成功率はほぼ100%と言われるほどになりましたが、術後の涙腺ダメージによるドライアイは依然十分にケアをしなくてはいかない症状の1つだと思われ、その改善のために点眼薬が使われていると思います。2015年10月、白内障の手術後に発生するドライアイの改善のために、経口摂取のラクトフェリンがどの程度有効かを検討した研究報告が発表されています。(http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26557550) この報告を見ると、白内障のレンズ交換手術を受けた患者に、1日あたり350mgのラクトフェリンを摂取してもらった場合、涙液層破壊時間(BUT)テストをドライアイ症状の進行確認として60日観の調査を行っています。摂取開始から30日後にはラクトフェリン摂取グループの人の56.9%にドライアイの症状の改善の兆候が表れ、60日後には95%のひとにドライアイの症状の改善が確認できています。
ドライアイが進行すると、初期にある目が乾くような症状すら感じなくなることがあり、まさか自分がドライアイだとは思っていない人も少なくないと思います。家族や友人に協力してもらい、自分が1分間に何回瞬きをしているかを確認してみるとわかりやすいかもしれません。意外かもしれませんが1分間に15-20回くらい瞬きをしていることが正常な目の機能だと言われています。みなさんどうですか?平均して3秒に1回の瞬きの意識ってありますか?
by nutmed | 2016-06-06 13:39