第621回 酵素について その2

今日は46年ぶりの皆既日食の日ですが、東京は朝からあいにくの雨。予報では昼前にひょっとすると太陽が顔を出すかもしれないとのことですが、期待薄ですね。本当に残念です・・・

さて、今日は酵素についての2回目です。
皆さんの中に、アメリカに仕事や旅行で行かれた時に宿泊したホテルのレストランでビッフェスタイルの朝食を食べたことがある方は多いでしょう。そのときに、果物、特にメロン、スイカ、ブドウ、パパイヤ、マンゴ、イチゴ、パインアップル,キウィ、ブルーベリーなどのフルーツが山盛りになっているコーナーがあって、アメリカ人の多くがそのフルーツをテンコ盛りにして新聞を読みながらゆっくりと食事をしている光景に出合ったことはありませんか?
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私の友人が以前サンフランシスコのホテルの朝食で、周りにいたアメリカ人のビジネスマンが皆、スクランブルエッグ、ソーセージ、カリカリベーコン、ハッシュポテトには目もくれず、皿にテンコ盛りになったフルーツだけを食べている光景に出合って「やはりアメリカ人ビジネスマンは痩せてないと仕事ができないと思われるって話は本当だったよ・・」と言ってたことがあります。
「痩せる」目的も間違ってはいないでしょうが、このような朝食を食べる彼らには目的があります。
朝一番に胃腸の働きを回復させ、血液の循環を向上し、ビタミンやミネラルなどの補酵素の働きを目覚めさせ、適度な糖分によって頭の働きをスタートさせるという目的をかなえてくれるのが、これらのフルーツの持つ酵素です。アメリカでは15年ほど前から朝食にウリ科やベリー系のフルーツを食べることで、これらのフルーツが持っているタンパク質を分解する酵素だけでなく、補酵素の活性を高める働きがあり、1日のスタートを切るためには有効な食材として「Life Spark」(命の点火)と呼ばれるほどポピュラーになっています。
私も10年以上前からアメリカに行った時には朝食ではフルーツのテンコ盛りからスタートしていますが、今では日本の自宅にいるときにも朝は決まってマンゴとパパイヤのジュース、今の時期ならメロンかスイカからスタートしています。実際に朝から多少ヘビーなトースト、たまごなど炭水化物とタンパク質の朝食をいきなりスタートするよりも胃腸の動きは良くなりますし、便通も良好になります。

アメリカ人ビジネスマンのフルーツからスタートする朝食は直物が持つ酵素の恩恵を受ける目的があったのですが、実は彼らの多くも、フルーツを食べたから30分もするとシリアルやトースト、スクランブルエッグなどの一般的な朝食も多少食べることが少なくありませんが、やはりいきなり一般的な朝食からスタートするよりも明らかに胃腸への負担が少ないだけでなく、消化分解、吸収のしくみには大いに貢献する食材だと思います。
by nutmed | 2009-07-22 08:28