第624回 酵素について その5

昨日は豊橋まで講演会ででかけてきました。 新幹線は夏休みということもあってか親子連れでごった返していましたね。

さて、今日は酵素の5回目で何故酵素が必要なのか?についてです。
私たちの生活には欠かせない酵素ですが、中でも消化酵素は食べた食物から60兆個の細胞が正しく機能するために必要な栄養素を栄養素として吸収するために分解消化する重要な役割を担っています。
食物を分解する消化酵素には大きく3つあります。
タンパク質分解酵素(Proteolytic EnzymeまたはProteases)
脂質分解酵素(Lipolytic EnzymeまたはLipases)
炭水化物分解酵素(Amylolytic EnzymeまたはAmylases)

1, タンパク質分解酵素
文字通りたんぱく質を分解する酵素です。タンパク質はおよそ20種類のアミノ酸から構成されている栄養素で、このうち9種類については人間が作ることができないか、十分な量をつくることができないアミノ酸です。たとえば消化酵素のトリプシン(Trypsin)はリジンとアルギニンの分解に、キモトリプシン(Chymotrypsin)はフェニルアラニン、チロシン、およびトリプトファンの分解を担っています。
2、脂質分解酵素
脂肪を分解する脂質分解酵素は、中性脂肪(トリグリセライド:Triglycerides)、リン脂質(Phospholipids)そしてステロール(コレステロールなど)の分解を担っています。
3、炭水化物分解酵素
通常、炭水化物の源になるのはスクロース(一般の砂糖)、ラクトース(乳糖)、フルクトース(果糖)、でんぷん(スターチ)、アルコール、アミロース、グリコーゲン、乳酸、ピルビン酸、ペクチン、デキストリンになります。もう1つ人間が食べる食材の中には繊維質という炭水化物がありますが、人間は繊維質を分解するセルラーゼを作ることができないために基本的に繊維質は人間のエネルギー源にはなりにくい栄養素です。
by nutmed | 2009-07-29 09:39