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第637回 ジュース療法 高脂血症

新型インフルエンザの感染は予想を上回るスピードで拡大しているようです。 昨晩アメリカはオレゴンに住む友人から入ってきたメールでは、死者も増えているそうで、9月から新年度新学期を迎えるアメリカでも子供たちへの感染予防措置が真剣に考えられているとのこと。彼の話では昨年秋にメキシコに端を発した新型インフルエンザ(豚)は、年齢の若い世代と高齢者に症状が重いケースが見られたのに対して、現在、そして今後拡大が予想されるウィルスでは、全年齢にわたって症状が現れる可能性が高いということです。
兎にも角にも、すでに対岸の火事ではない状況ですので、1人1人の予防に対する真剣な受け止めが重要ですね。

さて、今日はジュース療法の高脂血症です。
「コレステロールが高いと寿命が短くなる」くらいの印象を持っている日本人は意外に多いことは、メディアの扱い方や雑誌、ネットを見ていれば一目瞭然で、多くの日本人が「油」の摂りすぎに注意をすることになります。決して悪いことではありませんが、体内のコレステロールの80%くらいは食事で摂取する油ではなく、炭水化物やタンパク質を材料として肝臓で合成されています。また、コレステロールには男女の性ホルモンの源になるほか、約60兆個の細胞の膜を作る重要な役割があります。
詳細はここを参考にしてください。
ただ、一方でコレステロール(LDL-コレステロール)が不必要に、また長い期間高い状態が続くことによって心臓の働きに影響を及ぼしたり胆石を作りやすくする、大腸がんを招きやすくなることも事実です。
コレステロールの上下はもちろん食生活に一番影響を受けますが、いわゆる「悪玉コレステロール」(私は悪玉・・善玉・・という定義はあまりすきではないですが)のLDL-コレステロールを不用意に増やさず下げることを考えることが大切なわけです。
何かの原因で細胞膜が損傷し、その修復の目的で肝臓でたくさん作られ血液中に送り出されるわけですからLDL-コレステロールが増えること自体は決して悪いことではなく、修復を終えたLDL-コレステロールが血液中をそのまま漂い続けてしまうことによっての影響が問題となるわけです。HDL-コレステロールはこの修復作業を終えたLDL-コレステロールの回収(サルベージ)をするために肝臓で作られ血液中に飛び出し、再び肝臓に戻す役割を担っているわけですから、多くの雑誌やメディアでも紹介されているように、HDL-コレステロール(善玉コレステロール)を増やすことをまず考えることです。
オメガ-3、オメガ-6、EPA/DHAに代表される必須脂肪酸がLDL-コレステロールを下げ、HDL-コレステロールを増やすことは日本をはじめ世界中の研究者が報告し、メディアでも紹介されて久しいですね。必須脂肪酸が血液中のコレステロールを下げる背景には、必須脂肪酸が直接コレステロールに影響を与えるのではなく、必須脂肪酸の産物の1つでもある「プロスタグランジン」という物質に関係しています。
プロスタグランジンは抗炎症、筋肉のリラックス(弛緩)、血液の凝固、コレステロールの低下などたくさんの働きを担っていますが、体内に十分な量の必須脂肪酸がなくなるとプロスタグランジンが作られなくなり、コレステロールを材料としてプロスタグランジンを作りにかかります。つまり必須脂肪酸が不足することで肝臓はコレステロールをもっと作り出し始めることになります。

*コレステロールを下げるためのポイント
1、禁煙
アメリカとカナダの研究者による報告では、喫煙者と非喫煙者を比べると、血液中HDL-コレステロールの数値が明らかに非喫煙者のほうが高いことが報告されています。この背景にはいくつかの理由があると考えられますが、喫煙者の場合には喫煙によって喉、気管支、肺の細胞膜が常時損傷を受けているという可能性があります。
2、運動は軽い負荷を継続的に
筋肉が損傷を受けるほどのヘビーな運動を日常的に行うことは、かえってLDL-コレステロールを上昇させる可能性を指摘する研究者は少なくありません。また、週に1-2回のジム通いやジョギングよりも、ウォーキングや軽い有酸素運動を毎日30分程度継続することによってLDL-コレステロールを下げる効果があります。

1、高脂血症を予防するための食事の注意点
・優良なリノレン酸をたくさん摂取する
 ノルウェーの研究者が発表した内容では、男性は女性に比べて3-5倍リノレン酸の需要が高いと言われています。リノレン酸は人間が作ることのできない脂質で、フラックスを代表とする植物性のもの、タラやサケ、イワシに代表される動物性のものがあります。
・飽和脂肪食品を避ける
 室温で固まるような油を使った食材や調理は避ける
(マーガリン、ラード、植物性コーヒークリーム)
・白モノ食材は極力避ける
 精製漂白加工した炭水化物はプロスタグランジンの合成を阻害するため避ける(白米、漂白小麦、砂糖)
・ニンニク、タマネギ、トウガラシを取り入れる

2、高脂血症を予防に有効なニュートリション
・ビタミンE
・オメガ-3必須脂肪酸
・ビタミンB群
・ビタミンC
・マグネシウム
・カリウム
・セレニウム
・亜鉛
・CoQ10
  
3、高脂血症改善に有効なジュースレシピ
①Bye-Bolicジュース
・ニンニク1片
・ブロッコリ3房
・ケール2枚
・小ぶりのニンジン2本
・ショウガ
・生ショウガの根を2mmほどにスライスしたものを2枚
・青リンゴを半切れ(皮つきでOKですが種は取る)
②ローコレジュース
・パセリ3房
・ニンニク1片
・小ぶりのニンジンを3本
・ホウレンソウ3枚
・レモン1/2個

by nutmed | 2009-08-21 09:38